裏ライブ・レポ

 もともとは妄想日記のコーナーに書いたものです。ほぼ無修正でお届けいたします。

 6:30 起床。今日は赤羽霊園で、人外倶楽部の公演です。

 9:30 明さんを乗せた車が、予定より1時間早く、私のアパートに到着。

10:00 赤羽霊園前に到着。荷物を下ろし、店の前に陣取って時間を待つ。

 この間、明さんは朗読に使う、寺山修司の短歌のカンペ作りに専念。
 私はスタッフとお喋り。それぞれが持つ後ろ暗い過去、出生の秘密、完璧にやり遂げた完全犯罪の記憶などをなまなましく語り合いました。
11:00 いま、扉が開かれました。急いで仕込みに入ります。この後、いろいろありましたが、めんどくさいので4時間ほど記憶をなくすことにします。
 3:00 開場。中2階にある席を楽屋代わりに使っていたのですが、天井低くて立てません。白塗りするのが辛くて上手くできないので、お尻を女性舞踏家の守田さんに塗ってもらいました。我ながら世話の焼ける男ですよ、うふふ。
 階下から聞こえるのは、狭い狭いと観客たちのつぶやく声。狭いのは俺らも同じ、我慢せい! でもね、ほんとは昼の部はもっと人数が入るはずだったのですよ。ちょっとした手違いで、少ない人数で入場を締め切ってしまったのです。入れなかった方、ごめんなさい。ラッシュ時の埼京線並みの密度の高い舞台、じゃなくて客席を作りたかったのに・・・。

 3:45 昼の部、ちょっと、おして開演。
 1番手は守田さん。舞踏はね、音だけ聞いててもわかりません。多分おっぱいポロリしてるんだろうなと思いながら、2Fで屋根裏の散歩者としゃれこみました。作品も後半になっていよいよ明さんの出番です。階段中腹で、寺山修司の短歌を詠みます。なぜ階段下まで降りていかないかというと、さっき作ったカンペをこっそり見ていたからです。大人の処世術というやつですね。
 2番手、私。なんか昼の部はダメダメでした。言い訳しませんけど、いろいろきつくて(しとるやん)。1番前の席に犬神サーカス団の凶子さんがおわしました。今回、私は舞踏劇っぽいのをやったので、喋りがけっこうあるのですが、語りのエキスパートの前で喋りをやるのってすごいプレッシャーです。ステージで出来が悪かったときは痴呆症にかかることにしているのでこのときのことはあまりよく覚えていません。ただ、守田さんがおっぱいポロリしたなら、私はお尻ポロリしたような記憶があります。やあね、舞踏の人間てすぐ脱ぎたがるんだから。
 3番手、明さん。鍋・お釜などを床に並べて、パーカッション代わりに叩きます。演目は、1−白痴(朗読)、2−堕天使ロック(唄・ジャックス)、3−老婆の処女膜(朗読)、4−堕天使ロック。老婆の処女膜のところはね、いつも守田さんと二人で笑っちゃうんです。「おれ、興奮しちゃってさあ」とか聞くと、この人はこういうことやりなれてるなと思ってね。
 ラスト、狐面の踊り手二人で乱舞。使ったのは犬神サーカス団のインスト・ナンバーです。これはある企画用に録音されたもの(お蔵入り?)。踊りやすいんだよね。

 昼の部、なんとか終了。夜の部に向けて、気持ち切り替え。
 夜のみ出演する、パフォーマーの佐藤さんが到着。リハをやってもらい、みんなで見ました。最初、スーツを着て、客席最前列に座っています。開始とともにやおら服を脱ぎ出すと、Yシャツには妙な目玉マークが描いてあり、さらにその下には包帯グルグル巻き。時折、「気持ちい〜い!」とか「いく〜!」とか意味不明のことを叫びながら般若心経?の書かれた巻物を放り投げたり、股間を揉みしだいたりします。もう全員、大笑い。

 7:30 夜の部、開場。犬神ジンさん登場(もっと早い時間だったかな?)。なんか妙に場所に馴染んでます。思わぬ物マネの才を披露してくれました(笑)。
 8:00 開演。ところで、場内アナウンスと照明・音響のオペをやってくれた美女2人、昼はナースと浴衣姿だったんですが、夜は二人ともナース・ルックで統一しました。前は着物の方がええなと思ってたんですが、ナース姿見たら、なんだか無性に入院してみたくなりましたよ。なに科がお薦めですかね? ちなみに片方の子の、お姉さんが本職の看護婦で、今回もその本物の制服を借りてきたようです。なんでも血を見るのが3度のメシより好きなブラッディーな看護婦さんだとか。ああ、切り刻まれてえ・・・。
 それはともかく、1番手、例の佐藤さんです。相変わらず、変なセリフ言ってますが、意外とお客が笑ってません。リハとまた違ったんでしょうか、空間的に笑っちゃいけない雰囲気だったんですかね?
 2番手、守田さん。見られないのでコメントできず、残念。ただね、2Fの灯りが切れちまってね。明さんがカンペ読むのに苦労してました。
 3番手、私。今回は全開バリバリ。闇市の親爺の台詞とパーカッションで、明さんに参加してもらってるんですが、こちらも夜の方がノリノリという感じ。パーカッションで踊るときあまりの演奏のキレに楽しくなっちゃってね、ほんとは邪で淫らな表情を浮かべて踊るはずが、うっかり朗らかな笑みが浮かんできて困りましたよ。
 4番手、明さん。演奏聞いてると、2Fで踊りたくなります。
 ラストの群舞。えーと、とりあえず、首を絞めまくりました。守田さんの首は柔らかく、明さんの首は弾力がありました。

 ばらしの後(手伝ってくれた方、どうもありがとございます)、店のマスターからイカ焼き、ヤキソバやら韓国海苔やら振る舞ってくれました。気のいい方です。ちなみにマスターは、明さんの語りが上手いなと感心してました(私のは怖いと言われた)。
 この後、各自、帰宅。皆さん、お疲れさま。

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