良く、試聴会やオーディオ・ショップの店頭で「これは良い音だ!」などと言っている人を見かけます。しかし、私が聴いてチットモ良くありません。
良い音と良くない音の基準がアイマイな為に、このような事が起こります。
得てして、自分の好みに合った音を「良い音」と思い込んでいる場合が多いように思います。
果たしてその事は正しい事でしょうか?考えてみる必要があります。人間の「好み」というものは、永久不変のものではありません。それが証拠にオーディオの世界に限っても「何回も買い替えて」いる人が殆どではないでしょうか?あるとき気に入って大枚をはたいて購入したものが、俗にいう「飽きが来て」次に買い替えます。このことは、音に対して、シッカリとしたポリシーの無さ、理解の無さ・・・を暴露していることになります。
結果「金は掛けたが音は一向に良くならない」ことになります。中には、買い替えの回数の多さ(ポリシーの無さの証明に過ぎないのに)を自慢して「我こそオーディオのヴェテラン」とえばっている自称マニアもいます。否、それが大半というのが実情ではないでしょうか?
もう、そんなことは止めて本物の音を得ようではありませんかオーディオに求める本当の音とは、コンサート・ホールのナマのサウンドそのものです。
なぜなら、オーディオは、音楽を聴く為の道具だからです。
それを、ある有名なオーディオ専門誌は、「ナマの音楽と再生音は別の次元のもの・・」と堂々と表明し、その立場である!としています。それは、その雑誌で推薦する如何なるスピーカー・システムもナマと程遠い音を出す!と云うことを自ら認めているからにほかなりません。
そんな雑誌に翻弄されているのがオーディオ界の実情で、そのことを不思議ともなんとも思わない所に病巣が存在すると考えています。
ナマの音に近づくこと、それがグレード・アップであると確信します。そして近づく事は可能なのです。
その為のテクニック・具体案を全て公開します。
2005・2・28