続:スピーカー・ユニットの理想

世界に類の無い最上級ユニット

 スピーカー・ユニットの理想で、世界に類似したものさえも存在しない本格ユニットとして、エール音響の中心機種を紹介しました。(品名は4桁の数字の後にDEがついたもの・・・但し、ミッド・バス及びバスは3桁になります)

 ツイーターに例をとりますと、「1750DE」がそれに該当します。これは説明しましたように、円筒形のアルニコ・マグネット(直径160mmφ、厚さ30mm、高さ70mm)の上下に純度の高い純鉄のヨーク(磁気の通り道)を置いています。(写真で上下の白地の部分。濃紺の部分がアルニコマグネットとベース、上部がホーンとノズル台

 上部は、ボイスコイルの入る部分を丸く切り取り、その部分に磁力線を集束させる役目のパーメンジュールをリング状にしたものをはめこんであります。一方マグネットの内部にはやはりヨークの役目をこなす、円筒形の純鉄のポール・ピースがセットされていて、その上部にリング状のパーメンジュールを装着してあります。つまり、パーメンジュールは、磁気回路のギャップ部の内側と外側にリング状にはめ込んで磁力を増す原動力になっています。ボイスコイルは、その中間に入り込みます(極限の狭さです)。

 イケダのカートリッジの場合もそうですが、ドライバー・ユニットの場合でも、パーメンジュールを使用した場合と、使用しない場合は一目瞭然の音の差が出ます。

 つまり、力感、繊細感、緻密さ、迫力が丸で違います。これは、磁力線の収束力がなせる技なのです。

パーメンジュールは非常に高価な合金で、加工も難しい為に、一般には使われません。エール音響では、大手メーカーの真空蒸着による最高級のものを使用しています。 (裏話になりますが、パーメンジュールは、純鉄の45倍の価格なのです)

 磁力線はいわば四方八方に発せられますので、都合よくユニットのギャップ部分に集ってくれません。そこで、パーメンジュールを使いますと、ギャップの部分に効率良く集束されて、効果が大きいと言うわけです。しかし、一般のメーカーのように、作りやすくする為に、ギャップの隙間を広く開けますと磁力線が外漏れを起こして効率が悪くなります。おまけにパーメンジュールを使用しておりませんので、効率は非常に悪く、それはそのまま音に反映されます。その点、イケダのカートリッジでも肉眼で判別出来ないほどのギャップしかありません(初期のものは肉眼で見えました。その点で埃を取り除くには今より容易でしたが、万全の音を再生するには現状のものが望ましいのです)

 エールのドライバーのギャップも極限まで狭められて、効率を最大にしています。しかも、ボイスコイルが上下して動く範囲は、全てギャップ部分の磁界内に収まるように作られています。実際には、コイルが上下に動く際にコイルの一部が磁界からはみ出しているケースも他社品にはあるようです。(効率以前の問題)

 変換器はカートリッジでもスピーカーでもマグネットが強力なほど有利と何回も述べましたが、そのことはつまり、総磁力の数が多いほど有利!と言い換えることができます。そのためにギャップ部分の内側と外側にリング状のパーメンジュールを取り付け、ボイスコイルを動かす部分の磁力を強力にし、効率を高め、音の完璧な再生(追従)を実現しようとしているわけです。

 今から説明しますのは、更にその効率を極限まで高めた、最も贅沢で最高級のユニットがエール音響の製品には存在するということです。

 敏感な方は「或いは?」と感じられたかも分かりません。これこそ、世界の誰も考えなかった製品で、エール音響の遠藤正夫氏がトコトン理想を追求して得た最高のユニットなのです。

勿体を付けずにその全貌を明かします。

品名は、4桁の数字の後にDEPと「P」が一文字加わったものです。略して私共は「オールパーメン」と称しています。(ツイーターなら「1750DEP」・・・下の写真)

これはどんなものかと云いますと、先ず、ヨークに純鉄を一切使いません。ヨークは全てパーメンジュールを使用しているものです。従って「磁気回路はアルニコ・マグネットとパーメンジュールのみ」で構成されるという全く世界に類を見ない独自の製品なのです。

 写真を見て頂ければ分かりますように、純鉄の部分が黒ずんで見えます。これがパーメンジュールをアニールした状態です。アニールと言いますのは、金属は、そのままの状態では、磁気の方向性がバラバラになっていますので、これを一定方向に揃えるために行うことを云います。純鉄もアニールしますと黒ずみますが、そのままでは錆びますのでメッキを施します。パーメンジュールはアニールしただけでメッキを施さなくても錆びる事はありません。それだけ純度が高く不純物が少ない材質と云えます。これほど贅沢なドライバーは存在しません。更に、その効果を発揮させる為に、マグネットは、同じ直径160mmφの30mm厚さですが、高さが100ミリとなり、更に強化されています(1750DEは70mm)。マグネットを30mm高くしたことで、総重量は約30Kgになっています。これこそ究極のドライバーと云えます。

 このように書きますと、「それは技術者の単なるお遊びで、音はそんなに変わらないんじゃないの?」と云われそうですが、実は全く違います。それは厳然と「音」として現れます。

 ギャップ部分に使用するのみで磁力線の集束力が非常に大きく増すパーメンジュールを、全部のヨークに使用したことで、ギャップ部に集束される総磁力は計り知れないものとなりました。実際にその音を言葉で表現してみますと(元来「音」を言葉で表現することは無理ですが・・・)、一言で云えば「大人の音」と云えます。従来の「音」に関する話が全て無駄!と云いたくなるほど熟成された「大人の音」を響かせます。「大人の音って?」と云われるかも分かりませんが、この一言でこのツイーターを購入した人がいます。聞かれた後の感想は「まさしく大人の音だ!他に表現のしようはない!」と云われました。オーディオを本当に理解している人にはこれで通じるのです。では、実際にどんな音か表現してみますと・・・。

 よく音の表現に「緻密だ!」とか、「音の粒立ちが細かくて素晴らしい!」とか「繊細で滑らかだ!」或いは「立ち上がりが素晴らしく音のキレが良い」とかの表現を使いますが、それらが一切存在しません。そのような表現が次元の低い表現だ・・・と思わせるほどの音を出します。曰く「大人の音」なのです。「柔らかさと切れ込みの良さ」という相反するような音もこのドライバーは当たり前のように再生してしまいます。「繊細さと大迫力」もなんの無理も無く再生します。

 このドライバーは、ツイーター(1750DEP)、中高音用(4550DEP)、中音用(7550DEP)共に全て同価格で、ペア価格¥1.575.000−(税込み)なのです。随分高いと思われますか?実は、東京のあるお客様は、このツイーターを試聴して、いきなり4ウェイを組まれました(ウーファーはコーン・タイプ)。4ウェイと云いますと、ドライバーは、上記の3ペアです。ホーン代金を除いてドライバーだけの価格は、税抜きで450万円です。450万円と云えば最近の馬鹿高いスピーカーシステムならばロクなシステムは買えません。それが、この価格で世界最高のユニットが揃うのです。そしてこの製品以上の製品は世界に存在しませんので、一生物として何の不満も無く使えるのです(不満も無く、一生使えますのでランニング・コストはウンと安く付くことになります)。高価なシステムを延々と買い替えながら「オーディオは金が掛かる!」などとボヤク前に、このような製品でシステム・アップされてみては如何でしょうか?提案致します。オーディオは泥沼か?

 この製品は、原価が非常に高価なために、お申し込み時に代金の半額(実売金額の半額)をご予約金としてお預かり致します。そして納入時(約3ヶ月後)に残金を頂くシステムになっております。その辺もご勘案の上是非ご検討されては如何かと思います。実は、4ウェイ、5ウェイに到達された殆どの方は、この「オールパーメン」に挑戦し、孤高のサウンドを満喫しておられます。

参 考

東京のお宅のオール・パーメン・ドライバーのみによる4ウェイシステム。

ウーファー・エンクロージャはホーンに合わせたオリジナルで、その外形寸法は、
800(W) 750(H)   650(D) (単位:ミリ)

 マグネットの高さがDE型より高いことが分かります。

「エール音響研究所の監修済み」

2005・7・4