オーディオの重要なポイント

 オーディオは全ての部分が重要で、どこをケチっても良くない!・・とは以前から良く言われることです。

 ならば、今盛んに取り沙汰されるケーブルや、高価なハイ・パワー・アンプが本当に必要で、それで本当に良い音にめぐり会えているでしょうか?答えはハッキリ“ノー”です。証拠があります。中古を中心に扱うオーディオ・ショップや雑誌の広告を見て下さい。中古品がテンコモリ!

 これは、折角大枚をはたいて購入したものが不満になったから下取りに出して別なものと買い替えたものではないでしょうか?(勿論、若干の個人的、経済的な理由に依るものも有るでしょうが・・・)

 そうならない為に、ハッキリとしたポリシーを持つことは重要です。

 では、ポイントは何か? ハッキリしています。

 オーディオ機器は、そのもの単体では音を発しません。

 オーディオを聞く場合、必ず“スピーカーから出る音”を聞く訳です。

 従ってスピーカーの性能を超える音は決して再生されないことを十分に認識して下さい。

 オーディオ・ショップなどで、音に不満を訴えると、「アンプが悪いから鳴らないのだ・・・」と云われた経験はありませんか?今時、名の通ったメーカー品のアンプで、スピーカーを駆動出来ないものがあるでしょうか?余程能率の悪い粗悪スピーカーなら兎も角、考えられません。スピーカーに不満があれば、スピーカーに手を加えれば良い道理なのに、何故アンプの責任になるのでしょう。

 では、スピーカーに「責任あり!」となった時が問題で、普通は直ぐに別なスピーカーに買い替える為に下取りの計算に入るのではないでしょうか?これが失敗の元なのです。買い替えても、別な不満を内包したシステムを購入するだけで、また不満を抱えます。中には買い替えた回数を自慢にする大馬鹿なオーディオ・ファンもいます。これなどは、自分のポリシーの無さを自慢にしているようなものです。

この場合の方策は別項で詳しく述べます。無駄なお金は使わない 買い替えはグレード・アップにならないを併せてご参照下さい。

 スピーカーを改善したらそれでOKでしょうか?実はもう一つ重要で、厄介な問題があります。

 オーディオの入り口の問題です。

 現在は、CD全盛で、大半の方がCDに頼っています。これが問題なのです。CDは音楽を再生しない 

 CDの場合も、CDのソフト自体(及び再生法・・非接触)に問題があるのに、CD再生器に問題ありとして、時には数百万円の機器を購入したりします。しかし、結局は解決しません(CDに頼る限り)。

 絶対的に「音楽を再生できるものはアナログにしか存在しません」。アナログについて 

 スピーカーに問題があるのにアンプの所為にする。CDソフトに問題があるのに再生機器の所為にする!

問題のあるところに手を加えない限り解決しないことをご理解下さい。

 結局、「入り口」(カートリッジ)と「出口」(スピーカー)が重要なポイントとなります。

 カートリッジとスピーカーの理想的なものの追求は其々のページに詳説してあります。

 カートリッジの理想 スピーカーユニットの理想

関連:何故CD全盛になったのか?その考察 アンプはそれほど重要ではない

2005・2