ロック編

 白状しますと、私はロックを殆ど聴いておりません。
 もっとも、私が経営していたレコード店はロック、ジャズ、クラシックの洋樂専門店(例外として日本のフォーク・ミュージックはありました)で、演歌は一切置かない店でした(私自身はド演歌大好き人間です)ので、仕事上ロックのバンド名は知っています・・・と云いましても20年以上も前ですから、ビートルズは当然として、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、クリーム等々です。しかし、レコードを買ってまで自宅で聞こうと思うものは少なくて、このページの「こんなレコードがあります」に紹介しました「POCO」とこれから紹介します「ドゥービー・ブラザーズ」は持っています。ほかにはサンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」は欠かせないので持っています。ピンク・フロイドも1枚は持っています。そんな程度ですが、このドゥービー・ブラザーズは比較的愛聴盤で、良く聴きますし、オーディオの機嫌をみるのに便利です。
 レコードのタイトルは「スタンピード」で、聴き所はA面1曲目の「スィート・マキシン」です。
 この曲のどこが聴き所かご案内します。

 先ず、冒頭のピアノです。グランド・ピアノらしい響きが十分に味わえるかどうかです。非常に美しくて迫力のあるサウンドで収録されています。

 ピアノのあとに快適なリズム(低域も十分に再生します)にのってヴォーカルが入ります。ヴォーカルの途中にも管楽器が入ったりして盛り上げますが、ここの音がウルサク感じるようでは良くありません。本当は意外と綺麗なサウンドなのです。次にスティール・ギターが入りますが、問題はそのあと!です。リズム楽器やギター、ブラスが一斉に鳴りますが、突然!パッと一瞬音が止まります。これは2回繰り返されますが、特に1回目。

 ここの切れ味が問題です。スパッ!と切れて一切の余韻の無いのが正解です。アンプのダンピングが良くなかったり、スピーカー・ユニットのトランジェントが悪いと余韻が残ります。ここで一切の余韻が無く、完全に一瞬の静寂が突然!現れないと、この曲のインパクトは損なわれます。あるロック・ファンが、このシーンで唸りました。彼も此処の音を聞き逃していたのです。試聴用としても、音楽としても楽しめるレコードです。                   

2005・11・09