ホーン・スピーカーの使い方

―― その使い方と留意点の詳細を徹底追求――

項目「スピーカー・ユニットの理想」に、究極のサウンド・システムを追求するとなれば、ホーン・ユニットを使用することがもっとも理想的であり、理論的にも合致した方法である・・・と書いてきました。但し、それはエール音響の製品のことで、海外の製品や、他社製品には必ずしも適合しません。

 しかし現在のスピーカーの実情は、既製品のシステムや、変な理屈をつけた新理論?(と称するもの)などがまかり通り、本来の正しいユニットの使い方やノウ・ハウをお持ちの方が少なくなりました。また、本や雑誌にも滅多に(というか全く)取り上げられることが無くなりました。現在、ホーン・システムをご使用中の方には、常識的なことですが、経験の無い方でこれからホーンに取り組もうと考えておられる方々や、本格的なサウンドを追求したいと考えておられる方々のために、また現在ご使用中の方には復習と確認の為に、さらに今後のグレード・アップに備えるためにも、少し詳しく述べてみたいと思います。

 エールのホーン・ユニットは、その発する音と同じく、デリケートな部分を持ち合わせておりますので使用方法にもそれなりのノウ・ハウが要求されます。ユニットの再生周波数範囲とホーンとの組み合わせは必須の重要要件となります。

 テクニックのひとつとして、ユニットの特性をギリギリ一杯使うのではなくて、余裕を持たせた、その範囲内で使うことが理想的だということがあります。特にユニット特性の低い方の周波数には留意することが大切です。

 では、以下に実際の使用方法と、理想的な周波数の設定について述べてみます。

 手順としましては、ホーン・システムへの取っ掛かりは、やはり現在のシステムへのツイーターの追加から・・・とうのが理想で、現在ホーン・システムを楽しんでおられる全ての方(私が関係したお客様)はツイーターの追加が発端となっている事実をみましても、先ずツイーターの追加が必須です。このことは、項目「今の装置を生かす」と「グレード・アップの実際例」にも述べてありますが、まずツイーターを追加します。

 ツイーターは高域専用ユニットです。これを追加する際に「どうせ高域しか再生しないのだから」と考えてそのままフル・レンジの信号を入力しますとヴォイスを破損します。低い周波数を入れ込むことは厳禁です。直ぐにその場で破損することはありませんが、音量が大きかったり、時間が長いと間違いなく破損します。概ね6kHzから使えますが、余裕をもたすためには7kHzからがベターです。但し、フルレンジのシステムに追加する時は8kHzが理想です。この場合はハイパス・フィルター(ロウカット)を使用します。この場合、元のシステムとツイーターを8kHzでクロスさせないことがテクニックです。元のシステムの上限は出しっぱなしにします。ツイーターは、当初からホーンと一体になっていますので、ホーンに気を使う必要はありません。エール製品以外のツイーターで、ホーンの開口部が大きいものがありますが、これは低い周波数(4kHzとか)から使えるように作ってあるものです。低い方から使えるから「ワイド・レンジで有利」だと考える人があるかも分かりませんが、低い方から使えるツイーターはその分だけ高域が苦手ということになります。折角ツイーターを追加する場合は、高域がしっかり出るユニットを使うべきです。そのためにはホーンの開口部は小さい方が有利なのです。

 また、最近の流行で、スーパー・ツイーターと称して、12kHzくらいから上のあたりにセッティングする方が多いように思いますが、その必要はありません。高周波の再生にツイーターは必需品ですので、シッカリ7kHzから再生出来る良質なツイーターが1個(片ch)あれば十分です。私が過去に100kHZまで出るという大手メーカーのツイーター(リボン・タイプ)を追加したことがありますが、10分間の試聴で外しました。全くメリットが無いどころか返って聞けない音になってしまいました。オーディオはオーソドックスにセット・アップするのが必須要件だと悟りました。折角の良質な倍音、高周波を濁らせたのです。よく自分のものは・・・・とオーディオに熱心な方々の中に、得意満面で、このようなことをして6ウェイなどと称して喜んでいる方を見かけますが、全くナンセンスとしかいえません。決して良い結果は得られないからです。中には、こんなツイーターを片チャンネル3台(合計6台)も積み重ねている人は結構います。そういえば、評論家の先生の中にもおられましたね。だから、みんなが真似をするのですヨ。困ったものです。

 エールの場合のツイーターは、17タイプです。(1710、1750DE、1750DEPが相当品です)価格、写真は「スピーカー・ユニットの理想」の項目に掲載しています。

 次は、ツイーターの下に位置するユニットです。3ウェイで使用する場合は、「中音(スコーカー)」と呼んでいます。4ウェイや5ウェイで使用する場合は、「中高音(ミッド・ハイ)」と呼んでいます。つまり、中音(ミッド)の高域(ハイ)ということです。

 このドライバーは、ホーンが別売となっています。ホーンとの組み合わせには一考を要します。

ドライバーは4550タイプです。4550D,4550DE、4550DEPが相当品です。品番の違いは、磁気回路の差だけで、使用上の違いはありません。大体は500Hzからでも使えますが、理想的には800Hzから使います。適合ホーンは、EX−500EX−800です。

同型ですが、EX−800の方が少し小さくなります。EX―800は約1kHzから使いますし、EX−500は800Hzから使えます。この使い方の差は、3ウェイの場合は、ウーファーの上限ををなるべく低い周波数でクロスさせたいためにEX−500(800Hzから)を使います。一方、将来的に4ウェイ、または5ウェイに行きたい場合は、EX−800を使用します。3ウェイの場合は、止むを得ませんが、4ウェイ、5ウェイが念頭にある場合は、将来的にEX―800を使用する方が有利です。これは、4ウェイの場合は1kHzから使いますし、5ウェイの場合は2.5kHzから使用するからです。その方が、ツイーターとのつながりの面で有利だからです。

ホーン型式 EX−800 EX―500
推奨クロス・オーバー 1000Hz以上 800Hz以上
外形寸法 W×H×D 354×235×183 410×280×280
スロート径 φ25 φ25
推奨ドライバー 4550タイプ 4550タイプ
価格(ペア)税別 ¥50.000 ¥72.000

 表を見てお分かりのように、低い周波数から使おうとする場合は、開口部(W×H)が大きくなり奥行き(D)が長くなります。奥行きの部分をロードと云いますが、周波数とロード長、開口部は一体となって無視できないホーンの重要な部分です。アマチュアの方が、手先が器用だからと、形だけを似せて作っても駄目なのです。自作のホーンを勧められたら、如何に見かけが綺麗でも丁重にお断りした方が無難です。また、コンピューターで計算した正しいホーンだと主張する人達もいます。コンピューターを使ってもインプットする情報が誤っていたのでは何の価値もありません。これも信用しないことです。

 実際面においてEX−800にするか、EX−500にするかの選択は、そんなに悩む必要はありません。3ウェイで完成の場合は、迷わずEX−500がお勧めですが、4ウェイに移行する計画がある場合でも、3ウェイの時点での有利さを勘案すればEX−500でも一向に構いません。ツイーターとのつながりも、微妙な差も感じないほどですから問題はありません。4ウェイの場合の、この部分の受け持ち周波数は、1kHZ〜7kHzに設定しますが、3オクターブ以内にキッチリ入りますので、EX−500でも問題はありません。ドライバーの4550タイプは、再生周波数範囲が500Hz〜20.000Hzまでの能力をもっていますので、ツイーターとのつながりも十分に確保されます。ホーン・ドライバーは、規定周波数の下限以下には注意が必要ですが、上限は無限に近いですから、問題は全く生じません。この場合、当初ツイーターを追加した際のハイパス・フィルターをそのまま使用しても構いません。但し、4ウェイまでを一挙に構成させる場合は、EX−800を使用します。

 EX−500とEX−800はYL時代のCO−800の発展型で、YL時代のものより音に余裕があり、爽やかな流れるようなサウンドは魅力的です。開口部も大きくなっています。

 次に、4ウェイの場合のホーンの選択です。この部分は、4ウェイの場合は、中低音(ミッド・バス)と呼びます。4ウェイでは、呼び名としての中音(スコーカー)は存在しないことになります。

 つまり、低音(バス、ウーファー)、中低音(ミッド・バス)、中高音(ミッド・ハイ)、高音(ハイ、ツイーター)となります。この場合のクロスオーバー周波数は、180または200Hz(チャンネル・フィルターの設定可能周波数によります。どちらでも構いませんが、ウーファーのためには180Hzが有利です)、そして1kHz、7kHzとなります。この場合のチャンネル・フィルターに180Hzまたは200Hzが無くて変更も不可能の場合は、300Hzまでに設定できる周波数があれば(250Hzとか)そこに設定します。180Hz以下(150Hzとか)は避けるべきです。

ミッド・バスに使用するドライバーは7550DE7550DEPです。このドライバーの再生周波数範囲は、100Hz〜10kHzです。適合するホーンは、EX−150Mです。EX−250を使う方法もありますが、これは後述します。

 このホーンは、後方が折り曲げになっています。場所的な有利さ(奥行きが短くなる)もありますが、音質的に折り曲げが有利なことは「スピーカー・ユニットの理想」に説明してあります。見られる通りのデザインですので、このままでは置けません。これの後ろに支えの柱を置いてむき出しで使う方もおられますが、私は、必ずキャビネットにマウントしてセットします。できればサランネットで前面を被いたいのです。このホーンは、180Hzから使えます。上限は1kHzです。まだ上まで出ますが、やはり1kHzまでに使いたいものです。ホーンの開口部が大きく、ロードも長いので、高域の再生は不得手なのです。

 このホーンを折り曲げたことで、音の奥行き感がグンと増して、臨場感が増えますし、スケール感も増します。3ウェイとは一線を画すサウンドが誕生します。

ホーン型式 EX−150M
推奨クロスオーバー 180Hz以上
外形寸法(W×H×D) 760×800×565
ホーン開口部外形寸法 760(W)×560(H)
スロート径 φ34
推奨ドライバー 7550DE(P)
価  格(税別)ペア ¥320.000−

 4ウェイに進むつもりでウーファーをセットされる場合は、このホーンのサイズに合わせたウーファー・エンクロージャを私の方で作ることになります(下の写真)。4ウェイを見据えて、3ウェイの時点でこのエンクロージャをセットした例です。

 この写真のシステムは、今年(2006年)4月に納入した岡山県の方のウーファー・エンクロージャです。1998年10月にツイーターを追加されてから、8年目にして3ウェイに辿り着きました。元のスピーカーは、タンノイのカンタベリー12でした。今年までの約7年半に、プレーヤー周りを完成させる一方、中音のEX−500+4550DEをセットし、その際、2チャンネルのマルチに発展し、アンプ類も新調して、今回ウーファーが本格化しました。4ウェイのホーンが入る際に、全てのユニットをマウントしたキャビネットとし、サランネットで被う予定ですが、現在はホーン部はそのまま使用しています。4ウェイになれば、大型の出来上がりシステムとなります(W800×H約1500×D650)。今回、3ウェイになった時のご本人の感想は、「安心してアクセルを踏める車のような安心感と余裕を感じる」「ベースの音が等身大に聞こえるし、指使いが見えるような感じを受ける」とのことでした。3ウェイで、こんな感想ですので、4ウェイへの夢は一層膨らむ結果になります。

 このEX−150Mは、YL時代のMB−90の発展型です。YLのものより一回り大きくなっています。YL時代を通じ、現在のエールに至るまで、ホーン界における傑作ホーンのひとつと云っても過言では無い製品だと私は思っております。

 4ウェイの場合、EX―150Mは必需品ですが、4ウェイで完成!と思い込んでいたものが、4ウェイでこんなに素晴らしいのだから、5ウェイはもっと素晴らしいに違いない。あるいはもう少し大らかなスケール感が欲しい(特に広い部屋の場合)と考えて5ウェイに進む場合は、このEX−150Mは使えません。まったく5ウェイには使えないのです。完全な4ウェイ専用のホーンなのです。そこで、5ウェイの場合に使う中音(ミッド)用のホーンEX−250を使う方法があります。明らかに将来は5ウェイに進む!と決めておられる方はEX−150Mは止めて、EX−250にするのが無駄の無いやり方です。

 EX−250は5ウェイの際の中音用ホーンです。適合ドライバーは7550DE7550DEPで、EX−150Mと同じです。

 写真での見た目はEX−500に似ていますが、実際は、ロードが大変長く、ホーンだけで695もありますので、ドライバーを装着しますと、1m近くなります。しかし、5ウェイの場合は、中低音(ミッド・バス)用のホーン(EX−70)の奥行きが800ありますので、これ位の奥行きは問題なく使えることになります。これを4ウェイでミッド・バスとして使う場合は、クロス・オーバーを500Hzにとります。そして、上の方は2500HzでEX−800+4550DEとクロスさせます。わずか300Hz下に下がるだけですが、ホーンの大きさの有利性からも十分の変化はありますし、音のスケールも変わります。

 私のお客様で、5ウェイを目標にされていた方は、4ウェイに進む際に、5ウェイ用のミッド・バスホーン(EX−70)を先に購入し、それに7550DEを装着して、低音の充実を先に図った方もおられました。(現在、「楽々会」・・・私が定期的にコンサートを催している・・・の会場にセットされています)

EX−70は5ウェイの場合の中低音(ミッド・バス)に使用する大型ホーンです。これも折り曲げてあります。これを4ウェイの段階で使う場合は、7550DE(P)を装着して、200Hz(実際は80Hzから使えます)あたりから使います。上は、EX−500+4550DEと800Hzでクロスさせます。この方式は、厳密に云いますと、やや800Hzは苦しくて、気にすれば「少ォし中抜けかなァ」という感じはしますが、スケールの大きさと低域の充実で、一応楽しめます。EX−250にするか、EX−70にするか。何れにしても5ウェイの際には両方とも必要なものですが、低音を先に充実させたいか、高域を(中音以上)を充実させたいか、ユーザーの好みで決めて戴くほかありません。

 EX−250は、YLのMB−150に相当するものです。YLのMB−150は折り曲げになっていましたが、エールは折り曲げになっていません。ホーンの開口部もエールのものは大きくなっています。エールにもEX−250Lという折り曲げもありますが、5ウェイの場合は、後方の距離を短くする必要性もありませんので、L型は要らないと考えます。EX−250+7550DEの中音は、押しが強く、それでもスーッと苦も無くスケールのある音を出します。システムの充実したサウンドを改めて感じさせるほどです。またEX−70はYL時代のMB−70の発展型です。YLよりホーンの口径は二回りも大きくロードも長くなっていますので、80Hzから使えるようになったのです。YLの時代は、MB−70にD−75000という周波数的には世界に類の無いドライバーを装着していました(エールの7550タイプの相当品・・・磁気回路はエールの方が圧倒的に強力)。そのため中音のMB−150には55タイプを使用していました(CO−800には35タイプ)。

 エールの構成は、これを改めました。35タイプは4550タイプとなり、55タイプはありません。これが7550タイプになっています。つまり強力型になっていることが分かります。YLはMB−70ホーンの開口がエールのEX−70より小さくホーンロードも細い為125Hzからしか使えませんでした。エールの場合、YLのミッド・バス用ドライバーに相当する7550DE(P)を贅沢にも中音に使用しているのです。そしてミッド・バスには126ドライバーを使って80Hzから再生させている訳です。ここがYL時代と大きく変わっています。さらにドライバーの発展は、「スピーカー・ユニットの理想」に説明したとおりの強力ドライバーになっています。

 世界中のホーンの中で、このEX−70とEX−150Mはエールにしか存在しない貴重な、また独自のホーンです。また7550DEや126タイプもその相当品は、他社(外国も含め)に存在しません。エール独自のホーンであり、ドライバーであるわけです。勿論、ウーファー用ドライバー及びホーンも世界中でエールのみです。

ホーン型式 EX−250 EX−70
推奨クロスオーバー 400Hz以上 80Hz以上
外形寸法W×H×D 580×310×695 1260×1500×1000
ホーン開口部外形寸法 同 上 1260(W)×960(H)
スロート径 φ25/φ34 φ34/φ70
推奨ドライバー 4550DE(P)/7550DE(P) 7550DE(P)/126、126D
価 格(ペア)税別 ¥151.000− ¥934.000−

参考事項

5ウェイの場合のクロスオーバーの設定は、80Hz、500Hz、2.500Hz、7kHZです。

 クロス周波数の設定に関して、高い方の周波数は、300Hzや500Hz或いは1kHzでも余り問題にならない場合もありますが、低い方は20Hzや50Hzでも大きな差を生じさせます。それは低い方は、波動が小さいので、影響を受けやすく、高い周波数は波動が大きいので影響を受けにくいのです。ここを十分理解しておくべきことと思います。

 また、8kHzのハイパス・フィルターは、3ウェイの段階で、結線換えしてネットワークとしますが、予算が出来た時点で外してマルチ・アンプとします。が、それまでは、使用しても構いません。ネットワークは極力避けるべきですが、8kHzの場合は、その影響は比較的少ないのです。周波数が低くなるほどネットワークの悪影響は増大します。

 また、マルチチャンネルの場合の、クロスオーバーのスロープは、フィルターの機種にもよりますが、選択できる場合は、なるべく急峻なスロープが望ましいのです。通常は6db、12db、18db、24dbとありますが、24dbが望ましく、無い場合は18dbとします。折角のマルチの特質を生かすには、この方が有利です。

以下の項目に関連記事があります。

 今の装置を生かす

 グレード・アップの実際例

 「泡盛の会」と「楽々会」

 アンプはそれほど重要では無い。

 ネットワークの弊害   その他

 以上述べましたホーン・システムの使い方は、今や、雑誌や、或いはインターネットの掲示板などでも論じられることもなければ、モット言えばホーンは昔のユニットという考えすらまかり通りかねない雰囲気です。私は逆の考えで、あのオーディオの揺籃時代(昭和30年代〜40年代・1955〜1965年)の時代に良くもこれほどの進歩した製品が存在したものだと、そのことへの驚きの方が大きいのです。現在のどのユニットもその時代のものすら超えていないのですから・・・。足元に及ぶものも無い現状です。今・・・インターネットのオーディオ関連の掲示板の論議を時々見ますと、余りの次元の低さに唖然とします。多分、30年や40年前の議論を未だに続けている感じを禁じえません。ホーン・システムを他のありふれたスピーカー(今流行の高価システム)と同格に考えているようです。ホーン・システムを聞かずにオーディオを論じるのは、シンフォニーを聴かないオペラ・ファンに等しい!(どこかの総理大臣のように)と思います。私はそういう人々は一切信用しないことにしています。

 ホーンこそ最先端のオーディオ・ユニットなのです。YL時代に最先端を走っていましたが、当時はまだ試行錯誤の部分(特にホーンに対して)がありましたが、今はキチント解明され曖昧さの無い、シッカリした製品が出来上がっております。正しく理解して頂いて、一歩も二歩も進んだオーディオ・ライフを楽しんで戴きたいものです。

 尚、実際面での質問や、問い合わせは遠慮なく末尾の問い合わせ項目のメール・アドレスにご連絡下さい。 

 品番の見方

 ホーンの場合の品番数字は概ね使用範囲の最低周波数を暗示しています。従って数字の上の周波数から使うということになります。

 例:EX−500 → 800Hz以上

 ドライバーの場合は、概ね振動板の直径の数字を暗示しています。従って、低い方の周波数を再生するドライバーの数字は大きくなります。

1750 → 4550 → 7550 → 126 → 160(バス)(エールのドライバー構成)

参 考(ドライバー規格)マグネットは全てアルニコです。磁気回路の(P)はパーメンジュールの略

 磁束密度の(T)はガウスの呼び名が変わり、テスラの略字。2.40Tは24.000ガウスに相当。

種 別 High
ホーン型式 1710 / 1750DE / 1750DEP / 17002
再生周波数帯域 6000Hz以上
再生音圧レベル 105db/ 110db  /  115db  /  115db
定格入力 10W
公称インピーダンス 8/16Ω
磁束密度 2.35T /  2.40T /  2.40T  /   2.40T
磁気回路 リング・P/  リング・P  /  オール・P  /   リング・P
外形寸法 φ125×130/φ160×150/φ160×180/φ195×260
重量 7kg  /  22kg  /25kg   /  45kg
価格(ペア)税別 ¥338. / ¥640 / ¥1.500 / ¥1.560 (単位千円)


種 別 Mid−High
ホーン型式 4550D  /  4550DE  / 4550DEP /  45002
再生周波数帯域 500〜20.000
再生音圧レベル  105db /  110db  /  115db  /  115db
定格入力 25W
公称インピーダンス 8/16Ω
磁束密度 2.35T / 2.40T   /   2.40T   /  2.40T
磁気回路 リング・P  /  リング・P  /  オール・P  /  リング・P
外形寸法 φ125×150/φ160×170/ φ160×200/φ195×270
重量 7kg / 22kg  /  25kg   /  45kg
価格(ペア)税別 ¥330. / ¥640 / ¥1.500 / ¥1.560 (単位千円)


種 別 MID
ホーン型式 7550DE  /   7550DEP   /   75002
再生周波数帯域 100〜10.000
再生音圧レベル 110db  /   115db      /   115db
定格入力 35W
公称インピーダンス 8/16Ω
磁束密度 2.40T
磁気回路 リング・P  /   オール・P      /    リング・P
外形寸法 φ160×170/ φ160×200   / φ195×280
重量 23kg /    26kg    /     45kg
価格(ペア)税別 ¥680.000―/ ¥1.500.000−/ ¥1.600.000−


種 別 MID−BASS BASS
ホーン型式 126    /   126D 160   /    160D
再生周波数帯域 20〜1.000 15〜1.000
再生音圧レベル 105db 105db
定格入力 50W 70W
公称インピーダンス 8/16Ω 8/16Ω
磁束密度 2.20T  /  2.30T 2.15T  /  2.30T
磁気回路 リング・P リング・P
外形寸法 φ250×330/φ259×400 φ250×350/φ250×420
重量 50kg   /  98kg 65kg  /  100kg
価格(ペア)税別 ¥1.640.   / ¥2.660 ¥1.640 /2.600(単位千円)

コーン・ウーファー  WA−4000

再生周波数帯域 出力音圧レベル 定格入力 公称インピーダンス 磁束密度
26〜1000Hz 98db 100W 8Ω 1.58T

外形寸法 重量 価格(ペア)税別
φ400×232 25kg ¥580.000−

ウーファー用エンクロージャ・オリジナル:標準品¥480.000−(ペア・実費・サランネット付き)特殊デザインはその都度見積もります。


2006・6・22