北軽井沢「日月庵」
2泊3日坐禅修行レポート



夏の終わり、北軽井沢にある坐禅堂「日月庵」にて、
2泊3日の坐禅修行会に行ってきました。
修行僧の一日に準じた、大変厳しい修行でした。
2005年8月26日(fri)〜28日(sun)


毎月坐禅会でお世話になっている、東京三田の龍源寺さんで、
夏恒例の「禅の会軽井沢」のご案内をいただきました。
案内文にはこう書かれていました。

「この坐禅会は、僧堂(禅の専門道場)に準じた時間配分になっているため、
大変厳しい修行になります。修行であるため、やる気のない方は、
参加をお断りしますので、あらかじめご了承くださいますようお願いします。」


去年、この案内文を読んで、ビビって申し込まなかったのですが(笑)、
今年はチャレンジしてみたい。勇気を出して、申込書を書いた。

そしていよいよ当日。期待と不安が入り混じった、何ともいえないキモチ。
長野新幹線に乗って、軽井沢に向かう。

●避暑客で溢れる軽井沢駅。すでに涼しい。



16:20 北軽井沢行きのバスに乗って山道を40分。
浅間牧場の次「白樺の丘」で下車。
同じく降り立った方が私以外にも3人。

「日月庵ですか」「はい、初めてなので場所がわからなくて・・・」
「私も初めてです」「よかった、不安だったんです」「ご一緒に・・・」

迷いつつ林道を進み、なんとかたどり着く。
手続きを終えて今日泊まるお部屋へ。
(お部屋で寝られるんだ・・・よかった・・・)
坐禅堂で寝るのでは、と覚悟していたが、女性には部屋が用意されていた。
相部屋の方々にご挨拶。私より少し年上の上品な女性お二人。
少々緊張気味、準備を整える。

●「白樺の丘」バス停を降りてそのまま少し歩くと看板が。



18:00 いよいよ修行開始!作法が難しい・・・。

18:00 全員集合。3日間のスケジュールの説明を受ける。
今回の参加者は15名、うち男性6名、女性9名。
お二人を除いて全員が今回初めての参加。


「持鉢(じはつ)」の使い方を学ぶ。
大・中・小のお椀セット。無駄が一切ない美しい漆黒のお椀。
並べるときもカタカタと音を立ててはいけない。
合わせてお食事の作法も学ぶ。

さっそく覚えることが多い・・・。
給仕を受ける際、手で合図して量を調節する。
給仕を受けている間は合掌、右手をシュッと前に出したら
「もう結構です」という意味。
お茶を入れていただいている間は両手で湯のみを持っておいて、
右手でスイっと掬うような合図で「結構です」の意。

風呂敷をほどく前に合掌。風呂敷左からお椀をスっと抜いて、箸袋と一緒に巻く。
そ、そんなにいっぺんに覚えられないよ・・・。


●木々に囲まれている坐禅堂「日月庵」



19:00 坐禅スタート、でも蚊が気になって・・・。

19:00 坐禅堂にてこの修行最初の坐禅が始まる。
坐禅堂は真ん中を通路にして、両脇に腰あたりの高さで畳(単)がある。
入り口で合掌、叉手(しゃしゅ)して進む、自分の単の前で合掌、
奥におられる菩薩様に近い方の足からスッと上がる。
このとき、端にある板を踏んではならない(ここで茶礼するため)。

坐禅堂は扉も窓も全開。森の清浄なる空気が抜ける。
蝉時雨とカラスの声、風の抜ける木々のざわめき。
電気のない坐禅堂(小さな豆球のみ)、日が傾けば暗くなる。


キツーイやぶ蚊が、プーンプーンと顔のまわりを周回。
窓全開だもの。血の匂いに誘われて・・・いっぱいキタ!
まさか、坐禅中にパチーンとたたくわけにもいかず(そもそも殺生ダメ!)。
耳のそばで飛び回るのを、手で払いたくなるのもグッと堪える。

(坐禅中、集中して。血を吸いたいなら吸わせればいい)
しかし、プーンといっている蚊がピタっと止まると恐怖。
(どこ吸ってるのかなァ・・・)