■ オリンパス クロームシックスRIIA2006.5.17

1955年発売のオリンパスの薙刀。オリンパスシックス系は古くからあるが、このクロームシックスRII系はその最後を飾るカメラ。
RIIAはDズイコー75mmf3.5をRIIBには大口径のズイコー75mmf2.8が搭載されていた。

距離計は単独距離計で、測った後その数字をレンズの数値とあわせなければならない。
シャッターはコパルの1番シャッターで1〜1/200秒。
また、この当時のスプリングカメラによく見られた、66と645兼用で、マスクを入れ、ファインダーのシャッターを閉じると645となる。マスクは紛失しているものが多いがこの機体には付いていた。
巻き上げは珍しくレバー式であるが、一コマ巻き上げるのに6回はレバーを巻かねばならず、よっぽどノブのほうが早いと思える。

このカメラの欠点はレンズのズイコーが曇りやすく、曇って修理で拭いてもらってもまたすぐ曇る点である。この50年代の国産レンズに時々見られるもので、キヤノンのレンジファインダー用などにもよく見られる。
曇っているものは手を出さない方が無難だろう。

特に特徴があるスプリングカメラではないが、中判でズイコーが使えるカメラという点では良いかもしれない。


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