リメイク!? グレンダイザー


平成2年ごろ、グレンダイザーをリメイクするという企画が持ち上がったそうである。内容は五人の少年がロボットに変形するUFOに乗り込んで悪と戦うという骨子で、うち主人公機が金色のロボット「ゴルドラック」だったとか。デュークとか甲児といったキャラは一切登場せず、ただロボットの名前にダイザーの痕跡を止めるのみである。
「ゴルドラック」というところから、かなり海外市場を意識しているものであろうが、聞く限りではそのノリは「グレンダイザー」というよりは「聖闘士 聖矢」や「超者 ライディーン」に近いものがあるように思われる。
もちろん、企画は潰れたとか。キャラ設計は荒木氏で、メカ設定をブレックス。パイロットフィルム(作監は荒木氏ではないとのこと)も作られたそうであるが、惜しくも(?)コンペに敗れて土曜7時テレ朝枠は「きんぎょ注意報」になったのだそうな。

(H13.9.9修正)


プロトタイプ・Zマジンガー

1998.7.4よりいわき市で開催された「永井豪世紀末展」にて開催期間中初日からのたった三日しか展示されなかったラフスケッチ画が二点あったという。それが近日新連載を迎えようとしていた「Zマジンガー」のプロットである。デザインは現今のZマジンガーのデザインに近似するものの、瞳をもつなど、少しく「マジン・サーガ」にも通ずる印象。「ストーリベースに魔王ダンテを!!」とのト書きもあり、プロローグに現行作品との共通性を示しているが、現実のZマジンガーが「乗り込むロボット」になったのに対して、プロットはやはり「マジン・サーガ」の「融合タイプ」を思わせる。それはそれでより「魔神らしさ」が発揮されることが予想され、興味のあったところである。
尚、このラフスケッチ画が三日しか展示されなかったのは、「まだ作品として発表されていないもののプロットを展示するのはよろしくないのでは?」とのDプロ側の良心から取り外されることとなったとか。

(H13.9.17)


幻の桜多版マジンガーZ

「別冊冒険王 映画テレビマガジン」に掲載された桜多吾作氏の「マジンガーZ」には、未だ単行本に未収録の作品が三本あることは周知のことである。ところが、そのうちの一本であるS48.11「ボスボロット登場」の回は、実は当時の秋田書店からの単行本時に収録される予定であったとか。判型が違うため原稿には単行本用に切り貼りされ加筆再編成されたそうである。台詞も若干変更されているが、現在にいたるまで単行本化されていない。これは他の未収録分と同じく、公式には原稿未発見の為だとか。



「Zマジンガー」アニメ化への軌跡

「Zマジンガー」は1998年8月から2000年10月まで連載された。
この「Zマジンガー」、噂によるとそもそもの連載がTVアニメ化を意図してのものだったとか。1999年の秋から冬にかけて、アニメの準備としてパイロツトフィルムが作られ、東映のスタッフを交えて試写会までされたという。
パイロットフィルムでは、ロボットはCG処理で作られていたとのこと。
残念ながらこの企画はアニメ化には至らなかったが、パイロットフィルムは某ゲームショーにも上映されたらしいということである。

(2002.4.28情報追加)「TOEI ANIMATION ホームページ」での公表によると、製作は1999.11月。6分59秒の尺で自主制作という体裁をとったという。



「MAZINGER’90 激神ジャグリオン」

平成2年にアニメ化を目指して動いていたというマジンガーの企画。
マジンガーのデザイン系譜に連なる5体のロボットが、飛行艇(UFO?)にも変形するというコンセプトで、主役ロボのジャグリオンは、マジンガーとダイザーを足したようなデザインで、そう、何故か大空魔竜ガイキングにも通じる顔立ちであった。
体は当時の勇者シリーズに酷似した印象。
その他主人公側の5体のロボットの中には、ラフ段階では女性っぽいフォルムのマジンガーやらバトルホークのような頭のマジンガーも・・・
主人公側のチーム員も、「兜」やら「剣」やらの名前が見られたり、主人公の守護星が「フリード星」だったりと、旧作を意識した名残が見受けられた。(ヒロインかどうか不明だが、チームの一人に「身堂」というキャラも出演。ガクエン退屈男の身堂竜馬ならば男性か?)
どうやら、平成2年9月にパイロットフィルムも作られたようで、当時これに参加したという辻田邦夫氏のHPでの情報によると
  絵コンテ        :森下孝三
  演出          :佐々木憲世
  キャラクターデザイン :荒木伸吾
  作画監督       :井上栄作
  美術          :行信三
  色彩設計       :辻田邦夫?        (敬称略)
だったという。
(内容や時期から考えて、前述の「ゴルドラック」に酷似しており、あるいは同一基軸上の企画ものか?)