登場人物一覧な行

    な      ん

ヌケ

生年月日 昭和32年頃
血液型   不明
身長    不明
体重    不明

昭和32年頃生まれたものと思われる。本名は不明。
幼い頃みなと保育園に通っており、そこでボスやムチャと知り合ったらしい。保育園ではムチャに従ってボスをいじめていたようだ。だがボスの方が年とともに強くなつていたようで何時の間にか立場は逆転していってボスの子分となっていったようである。
中学に進学したときに、ボス・ヌケとともに弓さやかと同じ中学(東城学園中等部)に通うこととなったようである。
中学生の頃のヌケはバイクに乗ってボズグループで一緒に暴走行為にふけっていたようで、学校ではボスを中心とする番長グループの一員になっていた。生来のんびりしているのかヌケた性格をしており、渾名の「ヌケ」はそこからつけられたらしい。そのため、番長グループの中でも下っ端だったようだ。そんなヌケではあったが、スキーは得意だったらしく、その他泳ぎも達者だったりとある意味ボスなんかよりスポーツは上手だったかもしれない。勉学の方は、なんというか、顔から受ける印象に違わず全然ダメである。テストは白紙答案の提出で、0点が多かったようだ。
昭和47年12月、兜甲児が引っ越してくると、ボスは甲児のことを恋のライバルとして甲児とはしょっちゅう喧嘩していたので、ヌケもボスの子分として甲児と張り合うことが多かった。甲児がたまたまマジンガーZの操縦者だったことから、それと張り合うボスもドクター=ヘルとの戦いに割り込むことが多くなっていき、子分のヌケはそれにつきあわされてドクター=ヘルの作戦に巻き込まれたり、時には甲児に協力して鉄仮面とも戦うことがあった。その戦いを通じて甲児とは少しずつ仲良くなっていく。また、精神年齢が変らないのか、甲児の弟・シローとは気があったらしくよく一緒に遊びにいくようになった。
ボスがさやかを助けるためにボスボロットを製造すると、ボスとともにボスボロットに乗り込んで機械獣との戦闘にも参加するようになっていった。時にはマジンガーZを助け、時には邪魔したりと、ボロットは戦場のイレギュラー的存在として活躍してゆく
そのボロットは基本的にはハイオクガソリンで動くため、ボロットの燃料や改造のためにボス以下ムチャ、ヌケはアルバイトに励んでいたようだ。
ヌケ自身はむしろ常識人なところがあったが、リーダーのボスが破天荒な人物だったためにその下にいるヌケは、機械獣との戦闘で散々な目にあったり、ボロットに空を飛ばせることを執念とするボスにこき使われ人力飛行をさせられたり、ボロット改造に使われたりとろくな目にはあっていないようだ。ボロットでの戦闘時はヌケは主に、雑用係として働いて・・・いや、ボスにこきつかわれていた。
昭和49年8月25日には、地獄島への総攻撃でドクター=ヘルが遂に滅び一つの戦いが終わりを告げた。だが、昭和49年9月1日、力を使い果たしたマジンガーZを狙い済ましてミケーネ帝国が地上侵攻を始めると、マジンガーZは敗れ去ってしまった。
その戦いの後、甲児は療養を兼ね、さやかと共にアメリカへ留学する。一緒に戦っていたときは大の仲良しというわけではけっしてなかったが、いざ甲児が去っていくとそこは「死線をともにした」者同士の結びつきとして、甲児のいないことをずいぶんと寂しがっていたようである。ヌケはボスたちとともに甲児の留守を守ることになり、三人組はそれまでのアジトから居を移して、科学要塞研究所近くの伊豆の松崎附近の漁港の廃ドックに移り住むようになった。科学要塞研究所のグレートマジンガーを出し抜くためである。
ここでのヌケの主な役割は、見張り台で科学要塞研究所の動き及びミケーネの接近を見張ることだった。バカラスとのコンビで、結構見張りの役割は上手くこなしていたといえよう。但し、肝心のボスが高いびきをかいていたりなんだりとで、折角のヌケの報告を生かしきれていなかった感がある。
前大戦に続いてミケーネとの戦いにおいてもヌケたち三人組は戦いに参戦して、グレートの邪魔をしたり、或いは手助けしたりと珍活躍を繰り広げていった。当初はそんな三人組を迷惑に思っていた科学要塞研究所側も、それなりに役立ってくれるボロットの活躍の前に徐々に心が通うようになっていって、科学要塞研究所の防衛にあてにするようになっていった。
戦いが激化してくると昭和50年9月、兜甲児とマジンガーZが帰還し戦線復帰。ヌケはボスとともにボロットで戦い、五大ロボの共闘によりミケーネの野望を封じ込めた。
戦いが終わると、ダブルマジンガーとダイアナン・ビューナスは富士山麓はロボット科学博物館に納められることとなった。ボスボロットはロボット科学博物館には収められることはなく、ヌケやボスたちはそのまま伊豆半島の漁港の廃ドックに居残ったようだ。ロボット博士を目指して勉強するボスの元で、ヌケははその手助けをしていたようである。ボスボロットのパワーアップと新兵器開発に明け暮れていたようだ。
ミケーネ敗退後、旬日を経ずしてベガ星連合軍による侵略戦争が勃発した。兜甲児はその最前線で闘うこととなる。しかし、戦線拡大を防ぐためと、補給基地としての光子力研究所の守秘のためであろう、ダブルマジンガーとダイアナン・ビューナスはその一切の戦闘行為の参加を見合わされることとなった。地球規模でダブルマジンガーの守秘作戦が展開される中、ヌケたち三人組にはその事実は知らされていなかったようである。
兜甲児は、マジンガーや光子力研究所の守秘のため肉親のシローとすら交流・音信を絶たざるを得なくなっていたようである。そんな中でヌケたち三人組は両研究所とは直接関わりないことが逆に幸いして、唯一宇宙科学研究所の甲児と手紙のやりとりが出来ていたようだ。
昭和51年1月、八ヶ岳の甲児の元に遊びにやってきて、円盤獣相手に一暴れしている。また、昭和51年4月13日付けの甲児からの手紙で、甲児がTFOを喪ったと聞いてボスボロットを甲児に貸すために改造して頑張るなどの姿があった。