CMその1・ボンカレー

 永井豪原作の「マジンガーZ」の一エピソードの[機械獣大作戦]には、唐突にボンカレーのCMが入っている。しかも「子連れ狼」が使用されているところがなんだか、当時の事情がわからないと違和感を憶えることであろう。
 これは実は、関東でのTV「マジンガーZ」の放映のスポンサーが大塚食品で、ボンカレーのCMが流れていたということである。そのCMの内容が「子連れ狼」のパロディーで、大五郎が拝一刀が留守のうちにボンカレーを平らげてしまい、一刀が「親はなくとも子は食べる」と嘆く内容のものだったとか。

                



アイキャッチ

 何話であるかもう記憶が定かでないのが申し訳ないが、Z放映当時、ボスボロットの登場に伴って名前の募集の告知と、その結果が放映されている。確かそれらの回での次回予告はショートバージョンだったハズ。



冒険王口絵−その1

 「冒険王S49.5月号」の表紙のマジンガーZの口絵は、角田紘一氏の絵であることが判明。ご本人の所蔵する過去の原画の中から発見された。こうなると、「冒険王S49.9月号」の口絵や「ソノラマエースパピィシリーズ マジンガーZ対暗黒大将軍」のイラストも角田氏の可能性が高いように考えられる。

   ←コレです。




ミケーネの巨人伝説

「バードス島の伝説とは古代エーゲ海につたわる巨人戦士の物語である (中略) 紀元をはるかにこえる昔ギリシャ人の先祖ミケーネ人は胸から火をふく巨人を使ってつぎつぎにドーリア人の軍船を撃沈しバードス島を守ったという」
あまりにも有名なこのドクターヘルの言葉から全ての物語は始まると言って過言ではない。だが、実際の「巨人伝説」とはどのようなものだったのだろうか。
まず、「バードス島」そのものはマジンガーZでの創作の島である。であるから当然「バードス島の伝説」とは存在しない。また、テレビ版では当初バードス島を「ロードス島」と称しており、伝説も「ロードス島に伝わる伝説」として紹介されている。だが、この「ロードス島」も現実の「ロドス島」とは違うようで、劇中ではこの「ロドス島」をモデルに「ロードス島」が設定されたものであろう。
現在筆者が確認した限りでは、「ロドス島」に上記の「巨人伝説」は見つからなかった。ただし、それを思わせる「青銅の巨像コロッソス」というものがある。
もう一つは、「ロドス島」ではなく同じくエーゲ海のクレタ島と伝わる「青銅巨人タロス」の伝承だ。ギリシャ神話の一つである「アルゴナウタイ」に語られる。ちなみに「アルゴナウタイ」を取り扱った叙事詩「アルゴナウティカ」は前3世紀頃にロドス島のアポロニオスが創作したといわれる。

イオルコスの王アイソンは国を弟のペリアスに奪われ、ケンタウロス族のケイロンに息子のイアソンを預ける。ケイロンの元で成長したイアソンは叔父から王位を取り返すべくイオルコスに帰還するが、叔父のペリアス王はコルキスから黄金の羊の皮を持ってきて神に捧げれば王国をイアソスに返すことを約束した。イアソンはアルゴー号で50人の勇者とともに、様々な苦難を乗り越えてコルキスに着く。そこではコルキスの王女メディアの協力もあって、遂に黄金の羊の皮を手に入れる。帰路にもイアソン一行は数々の魔物と戦いながら船をすすめる。その途中立ち寄ったクレタ島。島の番人である青銅の巨人タロスが、アルゴー号に岩を投げつけて沈めようとする。全身が青銅のため、弓矢や剣をものともしないタロスにアルゴー号の勇者たちは苦戦するが、魔女メディアの眼光により身動きが出来なくなったタロスわメディアはタロスの唯一の弱点である踝の栓を抜いて、神血をすっかり抜いてたやすく倒してしまったという。

青銅巨人タロスは、伝承によればゼウスが手をつけたエウロベが放浪し辿り着いたクレタの地を守らせるためにゼウスがヘファイストに命じて作らせてミノア王に与えたとも、ミノタウロスで有名なミノア迷宮を作ったダイダロスの創ったものとも、青銅族の最後の生き残りとも謂われている。
クレタ島を一日3回見回り余所者を近づけさせないように見張って、島に近づいた船に岩を投げて威嚇したり沈めたり、また、全身を灼熱化させて侵入者を焼き殺したとも伝えられる。
全身が青銅で出来ており、体の中を神血といわれる線が通っており踵にその栓があるということである。

ロドス島の巨人伝説をご存知の方はぜひ教えてくださいね。


「マジンサーガ」劇場版アニメ化!?

「マジンサーガ」連載開始より約1年が過ぎた平成4年1月、連載誌の「週刊ヤングジャンプ」誌上にビッグニュースが発表された。
それが「マジンサーガが劇場用アニメ製作へ向け企画が進行中」とのニュースだった。
しかしどうしたことか、この発表は「1992年2月6日号」のみ。翌号以降はまるでなにもなかったかのように、一切触れられることはなかった。
結局のところ、「マジンサーガ」が劇場版アニメにはならなかったのは周知の事実である。
なにがあったかは現在不明である。




嗚呼、「大魔神我」

時は昭和61年、アニメ誌「アニメージュ6月号」に一つのOVA企画の設定画が発表される。それが同8月号に大々的に発表されたOVA「大魔神我」の製作発表の狼煙であった。
製作会社は「AIC」。監督・キャラクターデザインは平野俊弘(現:平野俊貴)、メカ作監・メカデザインに大張正己、絵コンテ大畑晃一、脚本会川昇、作監大貫健一、美術監督新井和浩でシナリオまでが進行中で、発売予定は昭和62年春、45分ぐらいのものになるはずだったという。
しかしこのOVAは諸事情により没となってしまう。肝心のロボットのデザインが当世リアルロボット風に処理されており「マジンガー三部作」のファンからは不評を買ったというのも事実だが、一説には、○映が「今度大々的にウチでマジンガーをやるから、(「大魔神我」は)やめてほしい」とのクレームがついたとかつかなかったとか・・・・・。



バリンガーZ見参!!

1997年の2月号の「テレビマガジン」や「てれびくん」などに、当時人気放送中の「激走戦隊カーレンジャー」のグラビア記事に突如、「バリンガーZ」なる敵ロボの紹介が為された。
このバリンガーZ、光子力エネルギーで動き「バリバリフアイヤー」やら「バリバリパンチ」「バリバリブレード」に「バリバリツイスター」なる武器を携えており、その姿はアレンジされているにせよまごうことなき「マジンガーZ」!!
そのまま放映されれば確かに苦笑ものだったが、流石にこれにはダイナミックプロ側から苦情が提出され(あたりまえだよな;)、放映には至らなかったという。