Y氏の傑作!VX電源ユニットのATX化
2001年9月21日改訂
2000年4月1日公開

異機種改造とAT/ATX電源
 異機種をPC/AT互換機に改造するときに悩ましいのが、電源をどうするかです。いろいろな異機種改造系サイトをまわってみると、元マシンの電源をAT規格に合わせて改造するか、元マシンの電源を外して市販のAT/ATX電源を取り付けるかしているようです。前者の方法は、私の改造286の様に、ATマザーを使った改造でいくつか見受けられます。しかし、電源改造は少なからず電子回路の知識が必要で、しかも3.3Vの大電流が必要なATX規格への改造は、ほとんど不可能です。
 一方、後者の方法は簡単かつ確実な動作が期待できますが、98の筐体は奥行きがないため、そのまま元の電源の位置に取り付けた場合、5インチベイと干渉して、CD−ROM等の取付が不可能になります。このため、各改造サイトの作者さん達は、さまざまに工夫して98の筐体にAT/ATX電源を押し込んでいます。この辺に各作者の個性がもっとも表れるところで、改造パソコンの面白いところでもあります。
(2001年9月21日追記:最近は、コンパクトPCの普及で小型のATX電源が出回るようになったので、電源の取り付けはずいぶん楽になりました。)

Y氏の改造VX2号機構想
 我が友人Y氏がAT互換機化したVX(1号機)も、市販のATX電源を使っています。この改造機では、電源の外側のケースを取り去って基盤がむき出しにして、取り付ける方法をとっています。この方法は、他のいくつかの改造サイトでも採用されている方法です。
 そのY氏が、今年に入って2号機の製作にかかっています。なんでも1号機をはるかに凌駕する(要するにマニアックな)改造機にするとのこと。彼の構想では、なんとVXの電源ユニットにATX電源の回路基盤を組み込んで、電源をスマートにレイアウトするようです。でも実際には、98の電源ユニットよりATX電源回路基盤の方がサイズが大きく、そのままではどう考えても組み込むことは無理です。
 諦めるしかないだろうと思っていたある日、Y氏がVXの電源を持って現れました。しかしその電源からは、真新しいコードとATXのコネクターが・・・そう、ついに彼はVX電源にATX回路基盤を組み込むことに成功したのです。それではY氏の傑作、世界に2つとないATX電源をご覧下さい。

これがY氏の改造VX電源です
これがY氏の改造電源。
見た目にはVXの電源と全く変わりません。


ガワを開けてみたところ。
改造したとは思えない見事な実装です。


回路基板の取り付け部。
サイズから言うと入るはずのないATX回路基板。
取り付けの秘密は、斜めにして取り付けたところにあったのです。
ガワの一部を切り取って作ったL字金具が自作派魂を感じさせてくれます。


Y氏が改造中のVX2号機。さすがに電源周りはすっきりまとまっています。
完成が楽しみです。早く作ってね>Y氏。



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