1987年3月にPC−286で98互換機ビジネスに打って出たエプソンでしたが、対抗機種PC−9801VX21の発表と値引き攻勢にあい苦戦を強いられていました。 苦境に立つエプソンがNECに対して放ったカウンターパンチが、1988年9月に発表されたPC−286Vです。 価格は前機種(PC−286STD)より5万9千円下がって29万8千円。性能的にはVX21とほぼ同等でありながら、VX21の定価43万3千円を大きく引き離す価格で、実買でもVXより3割ぐらい安く購入できました。 必然的に当時の人気機種となり、以後エプソンの98互換機がユーザーに認知されることとなりました。
エプソンの98互換機ビジネスにかける執念が凝縮したパソコン、それがPC−286Vなのです。