最初期のMate-Xミドルハイレンジモデル。価格は\448,000(U8W)〜\498,000(C9W)。
Pentiumマシンをとにかく安く、という位置づけのマシンです。そのため、拡張スロットはCバスオンリー。互換CPUやCPUアクセラレータを異常なまでに受け付けないことや、PCIバスを持たないことなどが相まって、アップグレードによる性能アップはかなり限定されます。この辺、同じPentium-90MHzのマシンであるXaとは対照的です。
筆者のXnは、事務用パソコンとして、1995年度に会社から支給されたものです。Windows3.1プレインストールモデル(C9W)でしたが、Windows3.1にははっきり言ってオーバークオリティで、Windows95初期バーションが一番バランスが取れているように思いました。アップグレードによる性能アップがあまりできないため、Windows98時代となると性能的についていけなくなり、いまでは使っていません。
(2005年12月13日追記) さすがに使い道もなくなってしまったので、処分してしまいました。
購入時のスペック | |||
CPU | Pentium(90MHz) | Memory | F.P.DRAM(Parity付) 7.6MB |
Video | S3 Vision864 | HDD | EIDE-270MB(U8W)〜540MB(C9W)内蔵 |
CD-ROM | 無(U8W)-2倍速(C9W) | . | . |
結局、アップグレードとして意味があるのはCPUのみという結果となってしまいました。
一応CPU交換後のHDBenchの全項目について、オリジナルならびにGateway2000 P5-166と比較したグラフをあげておきます。
典型的なDOS/Vマシン、Gateway P5-166との比較では、CPU性能に関してはほぼクロック通り、グラフィックに関しては五分五分、HDDとメモリーはP5-166の方が早いという結果となりました。
HDDやメモリー性能が悪いのは、周辺回路(チップセット?)の性能が良くないためと思われます。
性能測定時のスペックです。
Machine | CPU | Video | HDD | Memory |
Xn(オリジナル) | Pentium/90MHz | S3 Vision864 | IDE 540MB | FP-DRAM 64MB |
Xn(PODP交換) | PODP/150MHz | S3 Vision864 | DPEA-31080(1GB IDE) | FP-DRAM 64MB |
Gateway P5-166 | Pentium/166MHz | ATI Mach64 | IDE 1GB | FP-DRAM 32MB |
OSR2以前ののWindows95なら、非常に快適です。
CPUの性能からするとWindows98でもいけそうですが、グラフィックアクセラレータがVision864なので体感速度はかなり遅いです。グラフィックを強化するにもCバス増設しかないので、大した性能アップは期待できません。
すなおにWindows95で活用するのが、最も良いと思われます。