PC−9821Xnのアップグレード

2005年12月13日改訂 2000年6月6日公開

PC−9821Xnについて

 最初期のMate-Xミドルハイレンジモデル。価格は\448,000(U8W)〜\498,000(C9W)。

 Pentiumマシンをとにかく安く、という位置づけのマシンです。そのため、拡張スロットはCバスオンリー。互換CPUやCPUアクセラレータを異常なまでに受け付けないことや、PCIバスを持たないことなどが相まって、アップグレードによる性能アップはかなり限定されます。この辺、同じPentium-90MHzのマシンであるXaとは対照的です。

 筆者のXnは、事務用パソコンとして、1995年度に会社から支給されたものです。Windows3.1プレインストールモデル(C9W)でしたが、Windows3.1にははっきり言ってオーバークオリティで、Windows95初期バーションが一番バランスが取れているように思いました。アップグレードによる性能アップがあまりできないため、Windows98時代となると性能的についていけなくなり、いまでは使っていません。

(2005年12月13日追記) さすがに使い道もなくなってしまったので、処分してしまいました。

購入時のスペック
CPUPentium(90MHz)MemoryF.P.DRAM(Parity付) 7.6MB
VideoS3 Vision864HDDEIDE-270MB(U8W)〜540MB(C9W)内蔵
CD-ROM無(U8W)-2倍速(C9W) . .

機能別アップグレード&ベンチマーク

CPU編

Videoカード編

アップグレード後の総合評価

Performance Graph

 結局、アップグレードとして意味があるのはCPUのみという結果となってしまいました。

 一応CPU交換後のHDBenchの全項目について、オリジナルならびにGateway2000 P5-166と比較したグラフをあげておきます。

 典型的なDOS/Vマシン、Gateway P5-166との比較では、CPU性能に関してはほぼクロック通り、グラフィックに関しては五分五分、HDDとメモリーはP5-166の方が早いという結果となりました。

 HDDやメモリー性能が悪いのは、周辺回路(チップセット?)の性能が良くないためと思われます。

 性能測定時のスペックです。

MachineCPUVideoHDDMemory
Xn(オリジナル)Pentium/90MHzS3 Vision864IDE 540MBFP-DRAM 64MB
Xn(PODP交換)PODP/150MHzS3 Vision864DPEA-31080(1GB IDE)FP-DRAM 64MB
Gateway P5-166Pentium/166MHzATI Mach64IDE 1GBFP-DRAM 32MB

アップグレード後の使い道と総評

 OSR2以前ののWindows95なら、非常に快適です。

 CPUの性能からするとWindows98でもいけそうですが、グラフィックアクセラレータがVision864なので体感速度はかなり遅いです。グラフィックを強化するにもCバス増設しかないので、大した性能アップは期待できません。

 すなおにWindows95で活用するのが、最も良いと思われます。