Athronの喝抜き?
2002年7月6日改訂
2001年8月23日公開 わが家にはエアコンがありません。そのため、夏は室温がぐんぐん上がり、30度以上になるのが普通です。よく耐えられますねと言われますが、慣れてしまえば何てこともなく、風さえあれば案外しのげてしまうものです。
しかし、私のAthlonプロセッサには耐え難い環境だったようで、7月も半ばを過ぎるとハングアップが頻発し、8月中は夜にならないとまともに使えないありさま。昨年使っていたPentium3/600MHzは、ひと夏の間しっかり耐えてくれたのに・・・。 クロックダウンとは言っても、FSBのクロックダウンはシステム性能全体に影響するので避けたいところ。そもそも私のマザーボード(AK73Pro/AOpen)にはFSBクロックを上げる設定はあっても、下げる設定などありません。倍率の変更しか手段がない訳ですが、Athronの場合、CPU表面に見えるL1ジャンパをすべてショートさせれば、倍率を任意に変更できるようになるのは有名な話。さっそく導電性ペンを購入しにショップへ。店員さんに「クロックアップですか?」と聞かれて、「まあ似たようなもんです」と曖昧に答え(だってクロックダウンだなんて言ったら、変人扱いされそうで・・・)ショップを後に。L1ジャンパを導電性ペンでショートさせて、倍率設定を思い切って9倍から6倍へ。300MHzダウンの600MHz動作としました。 コア電圧は1.6Vでブート不可となり、ここらが下限のようです。ここからマージンを0.05V取って、定格コア電圧1.75Vから0.1Vダウンの、1.65Vで動作させることにしました。クロックアッパーな方々は、コア電圧上昇を「喝入れ」と呼んでいますが、この場合は「喝抜き」とでも言うのでしょうか。なんとも気合いの抜けた対策です。
さて「クロックダウン」&「喝抜き」の結果ですが、アンリアルトーナメントを目一杯プレーした後、BIOSの温度モニターで見ると、
こんな経験から、高クロックのCPUの倍率を下げて低クロック動作にし、安定度や耐熱性を再優先に考えるというのも、オーバークロックとはまた違ったひとつの使いこなし方かという気もします。
PC雑記帳に戻る トップページに戻る |