VoodooからRADEONへ

2001年8月29日公開

 メインマシンのグラフィックカードをATIのRADEON 64MB DDRに買い替えました。Voodooとは長いつきあいでしたが、これでお別れです。

 Voodoo系で最初に買ったのがVoodooRush。性能的には今一つで、Glide(Voodoo専用3DグラフィックAPI)対応ゲームを1つしか持っていなかったこともあって、残念ながらそれほど強い印象はありませんでした。そのため、次に買ったビデオボードはVoodooBansheeではなくRivaTNTに。この時点でVoodoo系にこだわる気はさらさらありませんでした。
 しかし、その後しばらくして購入したUnrealが転機となりました。Direct3DでプレーするUnrealの余りにショボい画面に失望し、さらにUnrealはGlideでプレーすべしと聞いて、即Voodoo3/2000を購入。果たせるかなGlideの威力は絶大で、これがゲーム画面かと思えるような、リアリティあふれる秀麗なグラフィックを私に見せつけてくれました。
 以来、Voodooとは離れられなくなり、GeForce系には目もくれず、VSA100登載のVoodoo4が出るや否や即購入と操を立ててきました。(ただVoodoo5は高価すぎて買えなかった(涙))。

 とは言うものの、2001年も半ば過ぎとなると、Voodoo4も最新ビデオボードと比べて見劣りするようになってきました。さらにUnrealもTournamentになると、Direct3Dでも遜色ない画質でプレーできるという話。追い討ちをかけるように開発元の3dfx社が解散したとあっては、これ以上Voodoo4を使い続ける意味も薄くなっていきました。

 そういう訳で、Voodoo4に代わる相手を探して、選んだのがRADEON 64MB DDRです。
 なぜGeForce系ではなくRADEONかと言うと、理由は2つあります。一つはビデオ入力を持っていること。実は私、プレステをTVではなくてPCディスプレイでプレーしています。今まではサブマシンのグラフィックカードにビデオ入力があるので、そこからプレステの画面をディスプレイに表示させていましたが、プレステで遊ぶのにいちいちサブマシンを起動するのもうっとおしく、できればメインマシン上で表示できればと常々思っていました。
 もう一つは、日経WinPCの比較記事で、RADEONがGeForce2MX400よりも良い結果を出していたことです。さすがにGeForce3にはかなわないようですが、GeForce3は高価すぎて高値の花。2万円前後で購入できる製品としてはRADEONが最良の選択というわけです。

 さて、気になる性能ですが、さっそくベンチマークをいくつかとってみました。
 まずHDBENCHから。
 使ったバージョンは3.22で、画面はいつもの設定である1024×768ドット16bitで実行しました。ちなみにグラフは、Voodoo4を100としたときの相対性能で表示してあります。
HDBENCH322の結果
 おどろくなかれ、RectangleやText、DirectDrawはVoodoo4の方が速いという結果に。bitbltはさすがにDDRメモリーが効いているのかRADEONの方が上でした。2D性能は互角といったところです。

 次は3DMark99と2001。
 99は800×600×16bit、2001は1028×768×32bitで実行しました。
3DMark99&2001の結果
 99では、これまた驚いたことにほぼ互角で、2001でようやくRADEONに軍配が上がりました。

 最後に、もう一つ3D系のベンチマークということで、SL Bench。設定はデフォルトのままとしました。
SL Benchの結果
 結果は平均してRADEONの方が良いといえますが、ピーク性能に関してはVoodoo4も捨てたものではありません。

 ベンチマークの結果結果から感じられるのは、Voodoo4が案外健闘していることです。2Dやひと昔前の3Dグラフィックスのようなライトな用途に関していえば、交換の必要はないといえるでしょう。ただ3DMark2001の結果が示すように、最近の重い3DグラフィックスならRADEONの価値が十分に感じられます。

 では最後に、RADEONに替えて良かったのかといえば、やはり良かったと思っています。ベンチマークではいろいろケチがつきましたが、画質に関してはRADEONの方が明らかに上で、締まりが良く、かつ自然な画像に、大いに満足しています。また最初に書いたように、ビデオ入力からプレステをつないで、ゲーム画面をディスプレイに表示できるようになったのも嬉しかった点です。欠点として強いて言うなら、ディスプレイのリフレッシュレートを細かく設定できない点がいまいちなのですが、デフォルトのリフレッシュレートで困る訳でもなく、そう問題ではありません。そういうわけで、しばらくRADEONを使い続けようと思っています。


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