2003年頭PC改装−AthlonXP編

2003年1月17日改訂
2003年1月13日公開

CPUを選ぶ
 2002年の末から着手しているPC改装、うかうかしている間に年を越してしまい、年頭PC改装となってしまいました。気分も新たにして、今回はいよいよCPU交換に着手することにします。
 以前書いたように、今までは1GHzのDuronを使っていました。アップグレードするからにはそれなりに高速化を実感したいわけで、やはり実クロックで1.5倍以上はほしい物です。また、マザーボードがFSB333MHz対応でメモリーバンド幅にも余裕があるので、本来ならFSB333MHzのAthlonXPが欲しいところです。とは言っても、FSB333MHzで最も低クロックで安価なAthlonXP2600+でさえ、まだ3万円以上もします。
 話題性からすればFSB333MHzに興味がわきますが、1年もすれば1万円台になってしまうのは明らかで、話のネタだけで2万円も余計に使う気にはなりません。最近の動向を見ていると1万円程度のCPUが価格性能比が良く、価格もそれなりに安定していると思われるので、AthlonXP2000+(実クロック1.66GHz、FSB266MHz)を購入しました。

 さっそくベンチマークを取って、効果を見ることにします

ベンチマーク結果
Coretest99
 最初はメモリーベンチマーク、CoreTest99。
 すべての領域で、AthlonXP2000+がDuron1Gを凌駕しています。Core周波数、2ndキャッシュ容量、FSB周波数のすべてが改善されているので、当たり前といえば当たり前の結果です。

HDBench3.30
 次はおなじみHDBench3.30での結果です。グラフはDuron1GHzを100%としたときの相対値で表されています。
 各項目でばらつきが見られますが、大体3〜5割の改善となっています。
 HDDアクセスのReadとWriteがDuronより遅くなっていますが、これはDuronの計測が一ヶ月も前だったため、ベンチマークで使ったHDDのアクセス領域が異なっているためと推測されます。

Superπ
 次は数値演算系ベンチマークの定番、Superπ。
 ほぼ周波数比に比例した結果です。

3DMark

 次は3Dグラフィックベンチマークの定番3DMark。グラフはDuron1GHzを100%としたときの相対値で表されています。
 3DMark99MAXと3DMark2001SEで約3割の改善となりましたが、3DMark2000では約7割も改善されました。


Games
 最後に、より実際の使用感に近いベンチマークということで、Final Fantasy XI オフィシャルベンチマークとUnreal Tournament 2003 Benchmarkの2つを取り上げてみました。これもDuron1GHzを100%としたときの相対値で表しました。
 Unreal Tournamentでは約5割とかなりの改善効果が見られましたが、Final Fantasy XIでは1割程度の改善と、それほどでもありませんでした。Unreal TournamentではCPUにもそれなりに負担がかかるのに対して、Final Fantasy XIではグラフィックカードの影響の方が大きいものと推察されます。

まとめ
 さすがにCPUの速度はPCの性能に深く影響するようで、全ての項目で改善効果を得ることができました。
 ただ、改善効果は最大でも周波数比に相当する1.7倍であり、Palominoコアで改善されたと言われるTLBやデータプリフェッチの効果を見ることは出来ませんでした。モデルナンバーは2000+であり、2倍以上の性能を示す項目もあるのではと思っていたので、ちょっと意外でした。
 全体的な改善効果はざっと見て3〜4割程度で、周波数比からすればまあ妥当なところだと思います。


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