2G対決 Pentium4 vs Celeron

2003年1月17日公開

いきさつ
 昨年の年末は、自分のPC改造以外に、頼まれて親類や友人用のPCも作っていました。 知り合いなので多額の作業費を要求するわけにもいかず、ほとんどボランティアでやっているようなものです。まあ、そう言いつつも、その時の旬のパーツを他人の費用でいじり倒せることもあって、それなりに楽しんでいます。
 親類用にはASUSのベアボーンキットを使って、Celeron2GHz搭載のPCを作りました。その時、たまたま勤務先に同クロックのPentium4を搭載した自作マシンがあり、Pentium4とCeleronの比較に丁度良い機会であることに気づきました。Pentium4とCeleronとは、基本的な部分はほとんど同じで、2次キャッシュ容量のみが異なっているだけですが、実際どう違っているのか大いに興味のあるところです。
 そういう訳で、親類のPC製作はいったん後回しにして(オイ)、Pentium4とCeleronの性能の違いをベンチマークすることにしました。
 Pentium4もCeleronもどちらも0.13μのNorthwoodコアで、2次キャッシュ容量はPentium4が512KB、Celeronが128KBです。
 テストマシンのスペックは、マザーボードがGigabyteのGA-8ITXE、メモリーがPC800-DRDRAM(128MBx2)、ビデオカードがIO-DATAのGA-GF440/AGP(GeForce4MX440)で、OSはWindows2000です。

ベンチマーク結果
mspeed
 最初はメモリーベンチマーク、mspeed。
 2次キャッシュ容量の違いが見事にグラフに表れています。

HDBench3.30
 次はおなじみHDBench3.30の結果です。グラフはPentium4を100%としたときの相対値です。
 若干の差が見られますが、ほぼ互角と言ったところでしょうか。

 次はCPUコアの性能と言うことで、Sandra2003のCPUとMultiMedia。
 これは全く同じ結果となりました。やはりCPUコアは同じもののようです。 Sandra2003

Superπ
 次は数値演算系ベンチマークのSuperπ。
 これは大きな差が出ました。2次キャッシュ容量の影響が出たものと思われます。

3DMark

 次は重量級3Dグラフィックベンチマーク、3DMark。
 いずれもPentium4の方が明らかに良い結果を示しています。


 ベンチマークを取っていたときにはまだFinal Fantasy XI Official Benchmarkの存在を知りませんでした。テストできればさらに違いが明らかになっていたのですが・・・もうCeleron2Gは親類宅で活躍中です。残念。

まとめ
 Pentium4とCeleron、元々同じCPUコアだけあって、コア性能は全く同じようです。そのためHDBenchのような軽量級ソフトでは、CPUコアの性能を素直に反映して、違いはほとんど見られません。Superπや3DMarkなどの中重量級ソフトではやはり2次キャッシュが効いてくるようで、かなりの差が見られます。
 上の結果から、オフィス系ソフトや昔のソフトならCeleronでもPentium4並みの体感速度が得られるのに対し、3Dバリバリのゲームソフトのような重量級ソフトでは、CeleronよりPentium4の方に分があるということになります。
 親類はPCを主にワープロと表計算、インターネットに使うということなので、Celeronという選択は間違っていなかったようです(よかった)。


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