Athlon64へアップグレード

2006年1月9日公開

きっかけはコンデンサの液漏れ

 昨年(2005年)の秋ごろから、PCの起動時にいきなりリセットがかかる現象に見回るようになりました。冬にかけてその症状がどんどん悪化したため、いろいろ調べてみたところ、原因はなんとマザーボードに使われている電解コンデンサの液漏れだということが分かりました。

 その辺の話はまた別途記事にすることにして、とにかくメインマシンが不安定では不便極まりなく、この際なのでシステムを一新することにしました。新システムの構成は以下のとおりです。比較のため以前のシステムの構成も載せてあります。

CPUMotherBoardMemoryVideoOS
新システムAthlon64 3700+
(2.2GHz)
A8N SLI Deluxue
(ASUS)
PC3200(Dual)
1GB
Leadtek WinFast
PX6600GT TDH
WindowsXP
2004年更新
システム
AthlonXP 2500+
(1.8GHz)
K7NCR18D-Pro
(LeadTek)
PC3200(Dual)
512MB
Leadtek A250
(GeForce4Ti4400)
Windows2000
2003年更新
システム
AthlonXP 2000+
(1.67GHz)
K7NCR18D-Pro
(LeadTek)
PC3200(Dual)
512MB
IO-DATA GA-R8500
(Radeon8500LE)
Windows2000

 ではどの程度早くなったのか、お約束のベンチマークを取ってみました。

メモリーアクセス

Memspeedでの比較

 まずメモリー速度の比較から。MemSpeed1.1で計測しました。

 当然といえば当然ですが、すべての領域においてAthlonXPより改善されています。特筆すべきはメインメモリー領域にとなる2048KB以上での数値で、約2倍の速度となっています。メモリーコントローラ内蔵でレイテンシが少ないAthlon64の良さを、十分に示した結果と言えます。

数値演算

Superπでの比較

 数値演算性能をSuperπで比較してみました。以前記事にしたAthlon2000+での結果も載せてあります。

 その差は一目瞭然で、Athlon2500+と比較して約1.5倍程速くなっています。クロック周波数比(2.2GHz/1.8GHz=1.22)以上に速くなっているのは、コアの世代とメモリー速度の違いによるものと思われます。

総合ベンチマーク

Superπでの比較

 次は定番ベンチマークソフト、HDBench3.3での比較です。

 AthlonXP2500+を100%とした時の、Athlon64とAthlonXP2000+の値を示してあります。

 メモリーアクセスの改善が著しいのがよく分かります。その他は、多少凸凹がありますが、おおむね2割程度とクロック比相当の改善となっています。

3Dベンチマーク

Superπでの比較

 最後に重量級ベンチマークということで、FinalFantasyXIと3DMark。ちょっと古いですが3Dベンチマークの草分け、Final Realityもメニューに加えてみました。

 大まかな傾向として、たくさんのリソースが必要な最新ベンチマークになるほど、改善の度合いが大きくなっていることが分かります。3DMark03において極端に差がついたのは、ビデオカードがDirectX9対応になったためと思われます。その他はおおむね1.8〜2倍の改善となっています。まず満足の行く結果といえます。

総評

 全体として1.5〜2倍程、改良されているようです。体感上でもそれを感じることができ、とても快適です。CPUもビデオカードも2〜3世代違うので、当たり前といえば当たり前の結果ですが、ベンチマーク上で速くなっても、体感上あまり変わらないことも多いので、それを考えると今回のアップグレードは価値があったように思います。