緑道に面した変形敷地に建ついわゆるアパート。
住戸同士の境界壁をジグザグにして、表面にランダムに窓を取ることで同じ部屋がひとつも無い集合住宅になっている。
DATA
所在地/東京都世田谷区 
構造・階数/木造軸組み・2階建
敷地面積/393.39u
延べ床面積/302.68u
本体工事費約/5500万円

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■模型


アプローチ
基本はオーソドックスな片廊下のアパートであるが
住戸の壁をジグザグさせることで一戸一戸が異なる形の部屋にする。
ジグザグな壁で支えることで外周にはランダムな窓を開けることが出来る。
変形敷地を活かすように住戸を自由に並べるための方法。
全ての部屋は水周りの上にロフトを持ち、居室は天井が高く1階でも明るい。
  

■アプローチ


アプローチ
片廊下の集合住宅にありがちな玄関周りの薄暗さが無いのは、
ロフトを持つ4m近い階高のため2階の共用廊下も高く、日照を遮らないため。
通常道路側に設ける階段を敷地の奥に設けることで、敷地の奥にも住人が通ることになり、
建物まわりの陰気な場所を無くしている。

 

■居間・食堂


天井の高い住戸は南側に大小二つの窓を持つ。
上の小窓は夏の夜も開け放しで寝られる通風窓であり、
プライバシーを気にせずに空を見ることができる窓である。
1階でも明るい部屋となっている。

 

■水周り


ユニットバスの出入り口に洗面台とトイレのある前室を設けることで
落ち着いて脱衣や洗面が出来る水周りに。
廊下で裸になってユニットバスに出入りするワンルームマンションの貧しさを、
なんで不動産業者は気にしないのだろうか。
十分な監理まで委託されず既製品が中心の内外装になっているのは残念。


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