敷地に残っていた一本の椎の木を活かした住宅。

椎の木を囲むようにL字型のリビングを2階に設け、内側をガラス窓にすることでどの場所からも緑を眺めることができる。

DATA
所在地/東京都大田区 
構造・階数/木造軸組み・2階建
敷地面積/101.01u
延べ床面積/96.06u
本体工事費/約1800万円

表紙 略歴 仕事の進め方 作品集 雑記 地図

■外観






敷地に残っていた椎の木を囲むようにL字型の平面を持つ住宅。
道路に対して門や塀を設けず、植栽をすることで街並みの風景を整えている。

外壁は屋根と同材のコロニアルベスト葺きでローコストと質感を両立。花台や玄関ドアはレッドシダー。
でも、どんな素材やデザインも1本の樹木のもつ表情にはかなわない。
 

■居間




2階はL字型のワンルームの居間・食堂。
食堂より居間の床を上げることで、床で寛ぐ人とダイニングテーブルにいる人の視線の高さを近づけている。
天井は張らずに屋根のリズミカルな骨組みをあらわし、デザインとローコストを両立させている。
キッチンだけでなく、カウンターやダイニングテーブルまで建築工事で作成して統一感のあるインテリア。

 

■玄関・階段


玄関を入ると正面に階段。踊場には低い位置に窓を設けて足元を明るくすると同時に
床の間の地窓のような落ち着いた印象をあたえている。
天井からは2階の床の段差に設けたスリットからの光が回る。



手摺壁を設けないことで狭く暗くなりがちな1階の廊下にも光を導く階段。
階段下にはトイレがあるが、フレームレスの扉であえて目立たないように。

1級建築士事務所 中村康造建築設計室  〒152-0034 東京都目黒区緑が丘2-14-16-211 TEL 03-5701-8405 E-mail
Copyright(c)2009,Kozo Nakamura