中深層遊泳魚
/生物19

おでこの出っ張りですぐ分かります。アカナマダの仲間ですね。L.lacepedeは主に暖かい海に生息しアンチョビやイカを食べています。体内にアカナマダ属特有の墨汁の袋を備えていて排出腔から噴射、捕食相手もしくは天敵をひるませる技を持っています。英語ではCrested oarfish、トサカの付いた(ボートの)オールの魚といいます。ミナミカガミダイはマトウダイ科、このおとぼけ顔が特徴です。こちらの英名はSilvery John Dory、銀色のマトウダイですね。葉巻のような姿はカラスザメ属のE.spinax。もう一匹はオロシザメの仲間、O.centrina。どちらもツノザメ科に属し東部大西洋に出没しています。前者は発光するサメとしても知られていますが最近の研究で背びれのトゲをライトセーバーのように発光させて捕食者が丸呑みするのをためらわせていることが分かったそうです(National Geographic News_2013/2/27)。お腹の発光器はカウンターシェーディングで自らの姿を消すため、そして背中のトゲは逆に目立たせるため、うまく使い分けているんですね。また発光をコントロールするために三種類のホルモン(メラトニン、プロラクチン、アルファMSH)が作用しているとのこと、巧みですね。英語名はVelvet belly lanternshark、ビロードのお腹を持った発光ザメといったところでしょうか。後者のずんぐりむっくりした方はAngular roughshark。角ばってザラザラしたサメ、という意味です。
1.Lophotus lacepede
 アカマンボウ科
 200p

2.Zenopsis conchifer
 ミナミカガミダイ
 80p

3.Etmopterus spinax
 ツノザメ科
 60p

4.Oxynotus centrina
 ツノザメ科
 150p












発光