センテッドゼラニウムのグループ


センテッドゼラニウムとよんでいるものには、
ローズの香り、レモン、フルーティ、スパイシー、バルサム、ナツメッグなどの香りがあり、ヨーロッパではすでに200年も前から香料の原料をとるために栽培されてきた。
代表的なものにローズゼラニウムがあり、香りの成分は、シトロネール、ゲラニオールを主成分とし、バラの花の甘い香りを放つ。
ほかの芳香植物が持つ香りを出すため、その該当する植物の名がそれぞれの品種名の頭につけられている。
葉の形はファーンリーフ、オークリーフ、ハートリーフ、ラウンドリーフなど、様々な形がある。



‘ローズ ゼラニウム’
PELARGONIUM GRAVEOLEOLENS

正式名:センテッド ペラルゴニウム
和名:ニオイテンジクアオイ
分類:フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
性状:多年草 半低木
原産地:南アフリカ

特徴
草丈30~100cm。
ローズの香りの代表品種。
生育は旺盛でよく繁茂する。
花つきもよく、春から夏にかけてピンクの花が咲く。

栽培
日当たり、水はけの良い、肥沃な土を好む。
生育が旺盛でなので毎年植え替えを行う。
耐寒性がないため、冬は強剪定後に鉢上げして軒下か、室内で管理する。
種まきは4~5月、、挿し木は、5~6月、9~10月に行う。
追肥は水遣り後に液肥を施す。

利用
香料、デザートの香り付け、シロップ、ジャムに。
花は切花、ポプリに。

‘ローズ レッド ゼラニウム’
P.GRAV. ‘RED‐FLOWERED ROSE’

特徴
草丈60~100cm。
全草にローズの香りがする強健種。
鮮やかな赤い花が印象的。

‘ペパーミント ローズ ゼラニウム’
PELARGONIUM TOMENTOSUM SP
特徴
全草にミントローズの香りがある。
葉は切れ込みが入り、花は淡いピンク色。

栽培
ローズ ゼラニウムに準ずる。

‘レモン ゼラニウム’
PELARGONIUM CRISPUM

特徴
草丈30cm。
葉は小さく、さわやかなレモンの香りが強い。
春から夏にかけてピンク色の小花が咲く。

栽培
日当たり、水はけの良いところに植える。
生育が旺盛なので、鉢植えの場合は毎年植え替えを行う。
耐寒性がないので、冬は暖かな陽だまりか、室内で管理する。
繁殖は挿し木で、春と秋に行う。

利用
ハーブティー、ハーブバター、クッキーに。


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