ALSになってみて
ALSという病気になって、私は何でこんな苦しみを、享けなければいけないか悩んだ。
なぜこの様な罰を背負わなければ行けないのか。
私はこの世の中に生きていて、何か罪を犯したんだろうか。
この身体はまるで、牢獄に閉じ込められた
囚人のように想えてしょうがない。
手と足に足枷を嵌められ。
自分では身動きができず。
誰かの助けを仰がないと何も遣れないこの体。
虚しさだけがこみ上げてくる。
この気持ちを大声で叫びたくても。
呼吸器を着けているは、口に猿轡をさせられていると同じ事。
なぜ、この様な仕打ちを享けなければ生けないのか。
私の人生を振り返る日々がある。
家族への想い
俺は、家族の重みに為っていないかと時々想うことがある。
本当に俺の甘えに良く家族は着いてきてくれると思う。
俺ならこんな親は見捨ててしまうかも知れない。
こんな親を持った宿命を怨むことなく、育った子供に感謝する。
その子供を授けてくれた、神様と妻の子宮に感謝。
女簿の力は偉大なり母親の、心に触れる気持がしてくる。
子供が帰ってきた、家の空気が変わる。
力が溢れる空気が部屋から吹き出さんばかりにおしよせて来る。
元気をくれる子供の笑顔は生きていく命の源元。
妻がいて私が生きている。