NAOさん、こんばんは。
シャルロット・チャーチさんのCD「天使の歌声」(Sony Records
SRCS 8899)、買って聴きましたよ。
「アメイジング・グレイス」等の伝承歌やアンドリュー・ロイド・ウエバーの「ピエ・イエズ」
が特に秀逸ですが、全体的にセザール・フランクの「天使のパン」やオルフの「カルミナ・ブ
ラーナより私の心は揺れ動く秤の上で」を除き英国人にはおなじみの曲で占められています。
ビートルズの曲が無かったのは意外でしたが、第2集に期待したいです。
クラシック的な唱法にこだわらない彼女の歌声は、日本人にもさほど抵抗感無く聴けるものが
あります。
今回のCDで吹奏楽経験者として注目したのがホルストの「マイ・カントリー」という曲です。
この曲はホルストが作曲した組曲「惑星」という管弦楽曲の「木星」の中間部のメロディが
そのまま使われています。
ホルストは管弦楽、吹奏楽、声楽曲等の方面において作品を残してますが、中でも「吹奏楽の
ための組曲第1番」という曲は吹奏楽をやってる人なら誰でも知っている曲です。
特に第1曲「シャコンヌ」はバッハの「フーガの技法」にも匹敵する傑作だと思っております。
もう何度もあらゆる吹奏楽団の生演奏を聴き、私も演奏しましたが、その度涙が出る位に高揚
させられます。それもお涙頂戴風ではなく、魂が洗われるような清澄感と高揚感なのです。
高校時代は「ホルストって誰でも分かるようなメロディが出るわ、派手でイケイケな管弦楽
法を使いまくってるわ、反復が多くてくどいわで無茶苦茶クサいよなぁ。僕はラヴェルの方
が好きだ。」とか思っていましたが、今はまた違った印象を持っております。
[1999年5月20日 2時9分40秒]