- 372 :ほのぼのマユデス。撃墜して♪収納して♪襲われてー♪
:2005/09/19(月) 22:25:22 ID:???
- 『−−−−−♪』
あの連合のパイロットのことでマユが落ち込んでいると言うのに、ハロは
上機嫌だ。どうやらアビスらがこちらに戻ってきたかららしい。
『みんな、揃うのは久しぶりだな♪』
「楽しそうだな。」
アスランがそんなハロを見て声をかけた。この二人(?)は機械のことでよく
話が合うので本編のシンとアスランより遥かに仲が良い。
『そりゃあそうですよ。今まで離れ離れになってた兄弟がようやく再会できたん
ですから。』
そう言ってセカンドシリーズを見渡すハロ。
「・・・まるでMSに心があるみたいな言い方だな。」
『・・・・まぁ、俺は機械ですから、なんとなく機械の『言葉』みたいなのが
わかるんですよ。』
ハロはそう言ってMS達に話しかけた。
『セイバー、そんなに怯えなくても大丈夫だって。皆いいやつだから。
そりゃあお前は一人だけテスト期間がなくて他の奴らと面識がないけど・・・・。
インパルス、お前が仲介してやれよ?あ、アビス。インパルスをいじめるなよ?
お前らそんなに仲は良くないけどさ・・・。あー!!笑うな!!グフ!!』
まるで本当に会話してるかの用に話すハロ。いや、本当に話しているのかもしれない。
アスランはそんな様子をみて思った。
今までの自分の愛機はどうだったのだろうと。
兄弟であるストライクと戦わされ、最後には自爆したイージス。
そして仲間を裏切り、やはり兄弟と戦い自爆したジャスティス。
そう思うと、少し切なくなった。
『あ、あの人?あれだよ・・、噂の『自爆のアスラン』。おいおい、そんなに怖がるなって』
・・・・え?何?異名までついてるの?
アスランは心の中で呟いた。
- 374 :ほのぼのマユデス。撃墜して♪収納して♪襲われてー♪
:2005/09/19(月) 22:35:21 ID:???
- 「・・・あんたが、連合のエクステンデッドだったんだ・・。」
マユは眠るアウルを見て呟いた。
「ん・・・。」
「あ、気がついた?」
マユが気がついたアウルに話しかけると、その瞬間飛びかっかてきた。
しかし、その瞬間、またアウルはやってしまった。
ラッキースケベ、再び。
「何回やれば気が済むのよーーーー!!あんたは!!」
マユの攻撃!!
「なっ!!何回って何の事だよ?!」
アウルはマユのことを忘れている!!
「何ですって・・、人の胸を二回も触っておきながら・・・。」
「触ったって胸だって解からねえよ!!」
シュゥゥゥ・・・・・・・パリーン。
「ミギャァァァァッァ!!誰か助けてーーー!!」
「自業自得だよねー。ステちゃん。」
「ねー・・、ルナちゃん。」
ステラとルナマリアがクスクス笑った。
「ステラてめー!!何馴染んでんだよ!!スティングー!!」
「上司は仮面だし・・・、アウルもステラもゲンもちっとも言う事聞いて
くれないし・・・・っ!!」
「解かるよ・・、俺の昔も上司も仮面だったし、部下も言う事なんかこれ
ぽっちも聞いてなかった・・・・。」
「アスラン!!」
「スティング!!」
スティングは同じ苦労人であるアスランと親睦を深めていた。
「誰か助けろよ!!もう嫌だー!!げぶらぁっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・(種割れ中)。」
アウルはこの後パンチでマユのことを思い出したとかなんとか。
- 381 :ほのぼのマユデス。どうぞ、こんなやつらでも使ってください。:2005/09/20(火) 19:11:22 ID:???
- 「おい!!お前ら!!今をときめくしのはらさんが名前を使いたいってよ!!」
ハイネの言葉に全員食べていたうどんを吹いた。
「えぇっ?!しのはらさんが?!」
口にワカメをつけたまま話すカルマ。
「ああああああああ!!なっ、何かの間違いじゃないのか?!」
ジョーは歯にねぎが挟まったまま騒いだ。
「いや、本当だ。てゆーかお前ら名前だけだぞ。お前らの性格そのまんま
使えるわけないだろ?」
と、いうわけでしのはらさんどうぞ!!
- 385 :ほのぼのマユデス。ゼロ君の日記兼報告書。:2005/09/20(火)
20:51:06 ID:???
- ○月☆日
連合のエクステンデッドがうちに来た。
薬がないと生きていけないのだが、こないだ見つけたラボからこっそり
かっぱらってきたので大丈夫。
扱いについては下手に機密情報をはかせようとするよりマユ・アスカなど
に自然に聞き出してもらうと言うことをハイネ・ヴェステンフルスが
フェイス権限を使って決めた。アスラン・ザラもこれを承認。
それについてのレポートをまとめる。
『スティング・オークレー』
リーダー格、それゆえ苦労も多くアスラン・ザラと仲が良い。
結構礼儀正しいのでミネルバクルーの信頼も得ている。
が、機密情報は決してもらさない。
あだ名は『オクレ君』
薬の汚染度は弱。
『アウル・ニーダ』
やんちゃ坊主。子供っぽいところはあるが、戦闘能力には目を見張る物がある。
なにやらマユ・アスカといい雰囲気。これからわくわく。
薬の汚染度は中。
『ステラ・ルーシェ』
萌えっ子。天然。甘い物が好きな普通の少女のようだが身体的な戦闘能力
はこの中でトップである。なにやら声がハイネ・ヴェステンフルスの
好きな声優と似ているらしく、しばしば餌付けしようとしている姿が見られる。
薬の汚染度は強。要注意。
とりあえず、本日の報告はここまででソキ・・・・おっと。
では。
- 399 :ほのぼのマユデス。着せ替え、もといコスプレ大会。:2005/09/21(水)
20:39:37 ID:???
- 「・・・・・平和だなぁ・・。」
アスランは、グリーンティーを飲みながらしみじみ言った。
「まったくですね。」
そういって同じようにグリーンティーをすするレイ。
ちなみに後ろではスティングとハイネが歌合戦をしている。
『一年に一度のスペシャルデイ♪』
『生足魅惑のマーメイド♪』
なんかオーラがすさまじいが、アスランとレイはそれを必死にシャットアウト
してる。
「でさー、虎の○に予約にいったらさー。公式通販でまたサイドサイドマテリアル
付くっていうじゃない。もーがっかりでさー。」
『俺なんか直接自分をネットにつないで予約したぞ。』
「おっ!!流石アンドロイド!!ところで飛翔まだかなぁ?」
アキラとハロがなんかつらい会話をしてるがアスランとレイはやはりそれを
必死にシャットアウトしてる。
ギュワワワーーーーンッ!!
「お、お前筋いいじゃねぇか。」
「マジ?!」
「うん、初心者なのにここまで出来るのはコーディネーターでもそういないよ。」
「ほんとにすごいねー、アウルは。」
むこうでは爽やか三組・・じゃなかった爽やか三人組がアウルにギターを
教えている。ちなみに騒音はそうとうなものだ。
それもアスランとレイは必死にシャットアウトしている。
そんな静かな夜で待っていたい二人に安息は訪れなかった。
- 400 :ほのぼのマユデス。着せ替え、もといコスプレ大会。:2005/09/21(水)
20:40:34 ID:???
- みんなー!!」
向こうから走ってきたのはステラだ。しかし、いつもの彼女とは少し違う。
彼女が着ていたのは・・・メイド服だ。
「ステラァ?!何着てんだお前?!」
アウルは思わずステラに駆け寄る。
「あのね・・、グレイシアがお洋服いっぱいみせてくれて・・・着ていいって
いったから・・・。」
そう言ってくるくる踊るステラ。
「ステラ似あうよねー。」
そう言って出てきたのはマユ。彼女が着てるのは・・セーラー服だ。
『マユゥ?!』
駆け寄るシンハロ。
「どうー?シンハロのデータにはあるっけ?私の受験について。」
『もっちろん!確かマユ。小学校受験でセーラー服の学校受けたんだけど
落ちちゃったんだよな・・・。』
シンとして思い出を語り始めるシンハロ。
「楽しそうねー。」
「お姉ちゃん・・、恥ずかしい・・・。」
そう言って出てきたのはルナマリアとメイリンだ。二人ともチャイナドレスだが、
メイリンは白のミニスカ。ルナマリアは赤にスリットだ。
「おー、孫にも衣装だなー。」
「ちょっとジョー?!それってどう言う意味よ?!」
「メイリンちゃん、恥ずかしいならスパッツとかはけば?」
「お姉ちゃんが許してくれなくて・・。」
「何それー?姉妹間セクハラ?」
爽やか三人組が姉妹に話しかける。
さて?ハイネ隊で一番騒ぎそうなアキラはどうしたのだろうか?
- 401 :ほのぼのマユデス。着せ替え、もといコスプレ大会。:2005/09/21(水)
20:43:24 ID:???
- 「ぐっ・・・・・!!」
「アキラ、アキラ。」
アキラは萌え死んでいた。
ぱしぱしと無表情のままアキラをビンタしている。気付けのつもりらしい。
いや・、どんどん強くなっている。ただのうさばらしか。
『アキラ!!』
おたく仲間のハロが駆け寄る。
「俺はね・・、ランサーのコスプレがしたかったんだ。」
『したかったって何だよ!!諦めるのかよ!!』
「うん、ランサーのコスプレは筋肉がついた方がいいから、俺みたいなやせひょろ
なおたくには無理だったんだ。」
『なら、安心してくれ。アキラの夢は・・・・。』
「理想を抱いて溺死しろ。」
『「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ?!」』
なにやら共有結界もとい自分達の世界にこもっていた二人(?)はハイネの一言で撃沈した。
え?今のセリフにどんな効果があったの?と言う顔をするその他の人々。
「教えてやる、これがバカを止めるということだ!!」
どこからか出した伊達眼鏡を光らせカメラ目線でハイネは言った。
「え?ハイネお兄ちゃんもそっちの趣味があったの?」
「いや、昔の後輩に好きな奴がいて、そいつに借りてたりしたんだよ。・・・・戦死しちまったけどな。」
「・・・誰なの?」
「ん・・、ミゲル・アイマン。ほら、黄昏の魔弾。」
「ミゲルーーーーっ?!」
マユとハイネの会話にアスランは絶叫した。
- 419 :ほのぼのマユデス。呼ばれてないけどシンハロ登場。:2005/09/22(木)
20:10:58 ID:???
- 『と、言う訳で今回もきましたよ・・と。』
「呼ばれて何のに出てくるとは流石だな、ハロ者。」
『まぁ、そう言うなレイ者。今回の疑問は『オノゴロの避難民ってどこに
いったんだよ?』だな。と、言う訳でデストレイカモーン』
ミネルバ型の置物からデスティニーアストレイが射出される。
『はい、確かユンの回想のシーンを出してくれ。一巻にある。』
「作者の手元にないのですまないがページは各自で探してくれ。」
『ここでジャンク屋のおっさんが言ってるな。『生き残った人は本土へ向かった』って。』
「うむ。つまり、この事から恐らく本島へ向かったのだな。」
『まぁ、あくまで推測だから、当てにしないでくれな。』
「ところで、このミネルバの置物どうしたんだ?」
『あぁ、金出してジャンク屋組合に作ってもらった。オーダーメイド。』
「何?ハロ者は金を持っているのか?」
『失礼だな、こう見えてもシン・アスカ名義でキチンと貯金もしてある。
株もやってるぞ。』
「いくら貯まってるんだ?」
『あぁ・・、大体三百億アースダラー・・。』
「結婚してください。」
『するか!!』
- 422 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/22(木) 21:07:15
ID:???
- 「ところてんには黒蜜だろ!!」
「ふざけないで!!ところてんには酢醤油よ!!」
ここはミネルバの食堂。アウルとマユが騒いでいるが、皆気にしていない。
この二人の対立はいつものことだ。
マユはうどん派だがアウルはそば派、マユはつぶあん派でアウルはこしあん派。
マユの初代ポケモ○は赤でアウルは緑。マユはカレーに醤油はでアウルはソース派。
サクラ大○をやればマユは帝都花組派、アウルは巴里花組派である。
「いつもよくやるわよねー。」
ルナマリアはデザートのハイネが作ったプリンを食べながらいった。
前までミネルバにデザートはなかったのだが、ハイネが。
『デザートを導入しろ、できないなら俺達が作る。』
というフェイス権限を発動したので、いまでは大体ミネルバの食事には
ハイネ隊が作ったデザートがついてくる。
「・・・・・・・v」
ステラはグレイシアの焼いてくれたクリームたっぷりのチョコシフォンにご満悦だ。
ちなみにところてんはきちんと天草をつかってアキラが作ったものである。
「てめぇ!!これだけ言っても解かんないなら・・。」
そう言って構えるアウル。
「上等!!かかってきなさい。オーブ総合格闘技大会、飛び入り参加の部優勝の腕前。見せてあげるわ。」
マユもそう言って構えた、ちなみにこの飛び入り参加の部は年齢を問わなかったりする。
食堂のアウルとマユの周りにはなんとも言えない濃厚な闘気がただよう。
「こら。女の子相手に何やってんだ。アウル。」
「マユもだ。まったく、そんなくだらない事で食堂を壊す気か?」
そこにきたのは苦労人コンビ、スティングとアスランである。
大人の余裕でアウルとマユを抑える。
「フーーーーーーッ!!」
「キシャーーーーーーッ!!」
・・・・二人ともケモノのように威嚇しあっている。
「ねー、どーする?って、キース!!またお酒?」
カルマがキースに話題を振るとすでにそこには真昼間からビールを飲んでいるキースがいた。
「あ〜、何?あの二人?じゃ、あれだよ、あれだよ。あれ。」
「あれじゃ解かねぇっつの。」
完璧に酔ってるキースに突っ込むジョー。
「『お題カラオケ?』」
キースの言いたいことを理解したのか一般人には聞きなれない単語を出すゼロ。
「そう!!それそれ!!」
バンバンとテーブルを叩きながら言うキース完璧に出来上がってる。
「あー、お題カラオケね。それならいいかも。」
アキラはガトーショコラを見て、思わず「ソロモンよ!私は帰ってきた!!」と言いたくなる
衝動を抑えながら言った。
「よし!!じゃあ、そこのお二人さん、あ、皆いた方がいいな。ブリーフィングルームまで
後で来なさい。」
ハイネはそう威嚇しあう二人に言った。
- 467 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/23(金) 22:09:36
ID:???
- 『はい。とーいうわけで始まりましたぁ!!ひゅーひゅー!!』
『ハイネ隊名物お題カラオケの時間です。』
マイクをもったアキラとゼロが言う。
ここはミネルバのブリーフィングルーム。しかし、今は戦闘前ではないので
パイロットスーツを着た人は誰もいない。
しかし、その代わりにミラーボールにスポットライト。さらにモニターには
『お題カラオケ大会!!』という文字が躍っている。
『司会は私ゼロと。』
『アキラが務めさせていただきますぅv』
アキラの微妙な口調はおそらく某ゲームのキャラのつもりなのだろう。
バックのモニターには黒猫が表示されている。
『では、ルールを説明させていただきます。
まず、紙を引きそこに書いてあるお題にあった曲をお互いに歌ってもらいます。
そして、それを評価します。』
『普段はカラオケ屋でやるんですけどぉ、今回はハロにカラオケ機能が
ついてるそうなのでそれを使いますぅ!ちなみに一度聞いた曲は何でも
カラオケバージョンに出来る機能がついてるので歌いたい曲がある人は
CDとか持ってきてくださいねぇ。』
ハロのカラオケ機能。ザフト脅威の科学力の無駄遣いである。
ちなみにハロは体にケーブルをつけこの部屋自体とリンクしてある。
『それでは、早速お題を引きましょうか。』
『前ハイネ隊でやったら『韓流』ってでて結局冬ソナ合戦になったり
したりしたこともあったですねぇ・・。』
そして、紙がひかれる。
ダラララララララララララララ・・・バンッ!!
『でましたぁ!!ゼロ、何ですかぁ?』
『・・・・・・アニソン。』
- 468 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/23(金) 22:17:00
ID:???
- 『あ、ちなみにルールとして持ち歌は禁止です。
つまりスティングさんなら『破滅へのロンド』、ハイネなら西川といったぐわいに。』
『それでは!!みなさぁん!!自分の歌いたい曲を選んでくださぁい!!
あ、デュエットとかもOKですよぉ!』
ーーーーー選択中
ルナマリアの場合
(・・・・よし、これなら・・。)
ステラの場合
(・・・・漢字・・・読めない。)
マユアンドアウルの場合
(負けてたまるかぁ!!)
・・・・・・・結局、思考回路は同じ二人であった。
『はい、じゃあまずは一番は始めは・・・アスランさんですね。』
『それじゃ!!いきましょう!!アスラン・ザラで「あんなに一緒だったのに」!!』
・・・・・・・ミネルバ、崩壊の危機。
- 497 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/24(土) 22:06:19
ID:???
- >しのはらさま
そ・・・・ソッキーが!!ソキウスが・・・・。
嗚呼、今日Gジェネでソキウス燃え(萌え)してたので・・余計に・・。
とにかくGJです。
三年わかめ組!徹先生!
「あー、久しぶりだなー。仁瑚瑠。」
「そうですねぇ、徹先生。なんせ作者がすっかり登場させるの忘れてたんですから。」
なぜかマユとレイとルナマリア達ミネルバ正規メンバーは教室にいた。
ドラマで見た事のあるニホンという国の教室だ。
「はい、というわけで始まりました。教えて!徹先生の時間です!!」
「わーぱちぱち。あ、ところでなんでこの人たちここなんです?
普通なら『ラスティとミゲルのオールナイトプラント』じゃないですか。」
「あー、あっちにハイネ隊行ってるから平等に分担。
ちなみに連合三人組は『ドミニオン道場』に行ってる。」
「解かりました。じゃあ、先生今日の講義をどうぞ!!」
「よし、いいかー。お前ら。お前らの敗因はアスラン・ザラに歌わせた事だ。
その威力はもうジェネシス級だぞ?ジェネシス。」
「そうですよねー、僕もアスランとカラオケに行った時こっちに来そうになりましたし。」
「ミゲルとラスティも二人とも顔を真っ青にしてたからなー、この話題出た時。
まぁ、とにかく今後一切アスラン・ザラには歌わせるなという事だ!!
「はい、ではまた今度気絶したときに!!」
「「さよーならー。」」
- 498 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/24(土) 22:22:18
ID:???
- 「放課後の教室!!!生徒との禁断の関係!!年下攻め!!」
ルナお姉ちゃんがそんなことを叫びながら眼を覚ました。
「大丈夫?お姉ちゃん?一番最後まで気絶してたけど・・・。」
「えぇ、大丈夫よ。マユ・・。ふふ・・、これで次の新刊は大丈夫ね・・・。ニコトル・・・。」
いや、新刊とかとよりルナお姉ちゃんの頭のほうが大丈夫なの?
「「「「「我ーら輝くー♪緋色ーの戦士ー♪」」」」」
いまはカラオケ大会は再開されたばっかだ。
仕切り直しのためにハイネ隊の皆が替え歌を歌っている。
ちなみに眼を覚ました時の状況は凄かった。
皆ぐったりとしているし中には廃人になりかけている人もいた。
シンハロもそうとう辛かったらしく『シデンショウクラワセラレタカトオモッタ。』
と、言っている。『シデンショウ』ってなに?
「「「「ひかーりあれー♪いざ進め!!我らハイネ!ヴェステンフルスたーい♪オーイエー♪」」」」
ハイネ隊の皆の歌が終わり、次々とみんなが歌っていく。
「ひっこぬかーれて♪たたかーって♪食べーられてー♪」
ステラは『○クミン』の歌を歌った。なぜか、この歌を聴いたスティングの
顔を寂しげだった。
「シャーッタチャンスは一度ーだけ♪僕のここーろまどーわすー♪」
あいかわらすルナお姉ちゃんはテニプリの曲だ。
『さぁさぁ♪赤組は盛り上がってますねぇ!』
『では、次にマユ・アスカさんで。「前へ」です。』
- 499 :ほのぼのマユデス。マユイメージソング『前へ』:2005/09/24(土)
22:28:51 ID:???
- 振り返れば 思い出は優しくて
前をみたら 残酷な現実で
逃げ出したい気もする 王子様に迎えにきてほしい気もする
もう二度と戻らない時を求めてる自分がいる
そんなのは・・・嫌だから。
さよならするわけじゃない 自分の足で踏みしめるだけ
自分の中にしまうだけ・・・・・。
前へ 思い出 捨てるわけじゃないから
前へ 残酷も 君となら受け止められる
君は 怖いの でも大丈夫だよ
君と僕ならどんな場所へも飛んでゆける
さあ、未来へ歩こう
- 500 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラオケ大会。:2005/09/24(土) 22:39:46
ID:???
- ハイネはその歌声に酔いしれた。
いまどき、ここまでまっすぐ歌える奴もめずらしい。
最近は歌詞なんかよりメロディばっか聞いてる奴らが多い。
しかし、このマユの歌は歌詞を聴かずに、理解せずにはいられない歌だった。
(やべぇな・・。ライバル登場ってやつ?)
ハイネはそんなことを考えながら微笑した。
アウルはうとうとしていた。
もちろん、マユの曲はきちんと聴いていた、しかし、それでも眠くなった。
その感覚は・・・・そうだ、あれに似ている。
(母さん・・・・。)
自分の母と共にいる時の感覚に。
アスランは苦笑していた。
彼女と自分の差に。
しかし、それは歌唱力の差ではなく、彼女が歌で表した彼女の有り方だ。
(俺は・・、こんな風にはなれないからな・・・・。)
アスランはそんな事を考えながらメロディに身を任せた。
カラオケ大会の様子をこっそり見ていたタリアはあきれた。
まったく、重大な会議をすると言っておきながら監視カメラまで改ざんして
何をやっているんだか・・と。
しかし、気がつくとそれぞれの歌声に引き込まれていた。
(若いわね・・・・・。私は、あんな時代をどこおいて来たんだろう?)
タリアは羨望のまなざしで彼らを見た。
- 549 :ほのぼのマユデス。そのころのゲン。:2005/09/25(日)
18:43:23 ID:???
- 『で、どうなってるね?ネオ・ロアノーク?こちらではデストロイが量産され
初めているのだが・・・・。』
ジブリールの言葉にネオは困惑した声でいった。
「えーと・・・。それがですね。うちのガキ達が家出しちゃいまして・・・。」
『なにぃっ?!貴様!!年頃の少年少女の扱い方を間違ったな?!』
「いっ、いえ。けっしてそのような事は・・・・。」
『だまれ!!貴様の事だ・・・・。きっとあの女のエクステンデッドに手を出して
他の奴らぼこされたのだろう?』
挑発的に言うジブリール。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
『おい!!否定しろ!!否定!!まぁ、いい。あのソキウスはどうだ?』
するとネオはだらだらと汗を流しながら・・。
「えーっと・・、引きこもりになっちゃいまして・・。」
『何ぃ?!』
「なんか大量に食料をかっぱらって部屋に立てこもってしまいまして・・。」
『えぇい!!この役立たず!』
まったくもって、その通りである。無能大佐。
ーーーーーーーーーーーーーーーーそのころのゲン。
『うぇーい。ステラ・・です・・。いま・・・電話に出られないから・・
ピーの後に・・・メッセージを・・・うぇ〜い・・。』
「・・・・ステラ。」
・・・・・ステラの携帯をいじっていた。
おい!!本編のお前とおんなじ状態になってどうするんだよ?!
byゲンの中にわずかに残ってる『シン』
- 579 :ほのぼのマユデス。ところてんをかけたカラクリ戦艦。:2005/09/26(月) 23:00:45
ID:???
- 『・・・・・アノー・・・。』
カラオケ大会が白熱し、司会の癖に乱入してノリノリで
『機○咆哮ッ!デモン○イン!!』を歌っている時にシンハロはおずおずと切りだした。
「なんだ、アキラの奴がはっちゃけて自分が歌えないのが不満なのか?」
アスランがシンハロに聞く。
『ジツハサ・・、ソトニカンチョウガイルンダケド・・・・・。』
ピシッ!!
ハロの言葉に思わず全員石になった。そして首を入り口の方へ向けて見ると・・。
「さて?いつまで『重要な会議』が続くのかしら?」
頭に怒りマークがついているタリアがいた。
「そっ・・、総員退避ー!!」
ハイネはそう叫ぶと壁をたたく、するとその壁が回転した。
「あ!!ハイネお兄ちゃんずるい!!ハロ!!」
マユが合図するとシンハロの眼が光る。
そして、マユとシンハロの立っていた部分の床が沈んだ。
「あーっ!!マユちゃんずるい!!ゼロ!!」
「了解。」
アキラが言うとゼロはどこからともなくぶら下がってる紐を引っ張った。
すると・・・。
ガコーーーーーーーンッ!!
・・・見事に金ダライがタリアの上に落ちた。そのままパタッと失神する。
「・・・あれー?ゼロ?確かスモークが出るんじゃ・・・。」
「間違えた。」
アキラの突っ込みに反論することもなく答えるゼロ。
「・・・・・・・逃げろーーーー!!」
そう叫んでハイネ隊とミネルバクルーは逃げた、ただ呆然としている
スティングとアスランが残された。
・・・・・・・・・・・さようなら、スティング、アスラン。
- 585 :ほのぼのマユデス。修学旅行状態の逃避行。:2005/09/26(月)
23:25:21 ID:???
- 「いやー、こうしてこっそりしてると修学旅行を思い出すなぁ・・。」
「いや、そんな青春の思い出に浸ってる場合じゃないないから、ハイネ。」
しみじみとするハイネにジョーが突っ込んだ。
ここはミネルバでもほとんどのクルーが存在を忘れている『開かずの倉庫』
だが、実際はシンハロが自室としてこっそり使っているだけなのだが。
「じゃーさー、何か話しようよ。怪談?」
カルマがのりのりで言う。
「えー、怪談はありきたりでしょ?」
しかしその案はルナマリアに却下されてしまった。
「そういえばさ、こないだスパイ物の小説よんでさー。コードネームがかっこよかったんだー。」
アキラがそんな話題を口に出したで話題はコードネームへと代わって言った。
「あれだよなー、ステラは『わんこ』。」
「そうだね、ステラは『わんこ』だね。」
「ステラ・・・わんこ好き・・・。」
ステラは搭乗機と性格から『わんこ』だろう、という話になった。
「アウルはあれだな、『ていだ郎』。」
「何でだよ?!」
「いや・・、『苺』だろう・・。」
「だから何でだよ?」
結局アウルは声優ネタで終わった。
「『西川』。」
「『西川』だね。」
「うぇーい。『西川』。」
「うわーーん!!皆が西川って言うーー!!」
所詮ハイネは西川である。
- 586 :ほのぼのマユデス。修学旅行状態の逃避行。:2005/09/26(月)
23:27:54 ID:???
- 「アレか・・ルナマリアは『あほ毛』以外思いつかない。」
「レイ、何よそれ?ケンカ売ってるの?」
「ごめん・・、ルナお姉ちゃん・・。」
「マユ?!あんたまで?!」
ぶっちゃけ、作者もこれ以外思いつかなかった。
「レイは・・『マーズ』とか?」
「いや・・・、『ザフト軍の白い悪魔』。」
「それは苗字だろ?やっぱ『三人目』だろ。」
「違うよ!!レイ兄ちゃんは『ベルバラ』!!もしくは『オスカル』!!」
「・・・・・・・・・・・。」
レイはアニメやマンガキャラしか取ってもらえなかった。
「じゃあ、アスランは『凸』だな。」
「うん、それしかないね。」
「賛成ー。」
満場一致でアスランのコードネームは決まった。
「じゃあ・・・スティングは・・・・・『エロボイス』・・。」
「だなー。あの声はエロい。」
「そうよね、でもそれと本人の誠実な姿のギャップがたまらないわね・・・。」
「私もそう思います・・・・・・、グレイシアさん。」
スティングがルナマリアとグレイシアに狙われている事が発覚した。
「マユは・・・・なんだろう?」
「『勝利の女神』とか?」
「・・・『つるぺた』。」
シュゥゥゥ・・・・パリーーン。(マユ、種割れ)
アキラがブロックワードを言ったせいでマユのは決まらなかった。
- 7 :ほのぼのマユデス。悲しいけどこれ戦争なのよね。:2005/09/27(火) 21:31:53 ID:???0
- 「・・・・・スティング達は?」
「寝てる、睡眠薬入り紅茶が効いたみたいだ。」
私はアスランお兄ちゃんに確認をとった。
何故三人を眠らせる必要があったのかって?
答えは簡単、これからミネルバは戦闘に入るからだ。
「・・・・変なのー。」
私は思わず呟いた。
ハイネ隊のみんなのザクを見てだ。
なにせ、みんな一見すると同じようなのだが、近くでみると相当違う。
グレイシアお姉ちゃんのザクには両手両足に巨大なパーツが付加されている。
キースさんのはかなりの軽量化がしてある。バックパックも改良されて巨大なものになっている。
カルマのは普通のザクなのだがグゥルの方が改造されているようだ。
ジョーさんのは反対にかなりの重武装。ガナー装備にさらに付け加えがしてある。
面白いのはゼロさんとアキラお兄ちゃんの。
ゼロさんのは全身がアンカーだらけで、一体これを全部発射することにどんな
メリットがあるのか解からない。
アキラお兄ちゃんのはオリジナルのウィザードらしい。
本人に聞いてみたら今回の装備は『ニトロパック』というらしい。
グゥルも換装できるよう改造されていた。
まったく統一感のない装備である。
なるほど、最近ヨウランとヴィーノがぐったりしていたのはこの性か。
一体こんなに改造する資金をどこから持ってきたのだろう。
あ、ハイネお兄ちゃんとやってる副業か。
私はそんなことを考えながらコアスプレンダーに乗った。
- 8 :ほのぼのマユデス。悲しいけどこれ戦争なのよね。:2005/09/27(火)
21:54:20 ID:???0
- 『うん、カオス達。よろしくネ。』
なにやらハロがぶつぶつ言ってる。
「どうしたの?」
『ウ・・・ナンデモない。』
・・・変なハロである。
『コアスプレンダー発進、どうぞ!!』
『マユ・アスカ!!』
『shin−halo!!』
『『コアスプレンダー!!行きます!』』
『よし!!お前ら久々のグループ戦だ!!なまってないだろうな?!』
ハイネお兄ちゃんがハイネ隊に声をかける。
『マユ、俺達がサポートするからお前達は雑魚を気にせず、あの真っ黒ストライクだけやれ。』
そうハイネお兄ちゃんが言ってくれた。それは私やアスランお兄ちゃんをオーブと戦わせないという配慮だろう。
『いくわよ!!からめとれ!フィッシュ・ボーン!!』
グレイシアお姉ちゃんが敵のど真ん中に突っ込んだ。
そして、その瞬間グレイシアお姉ちゃんのザクの追加装備から突起物がついてまるで
『魚の骨』のような形をした鎖がでてきて、ムラサメやウィンダムに絡みつき
動きを封じる。たった一機の量産機と侮っていた地球軍は隙を作ってしまう。
『ド派手にいくぜっ!!』
そう言って次はジョーさんのザクが火を噴く。
次の瞬間地球軍の大半は戦闘不能になっていた。
しかし、部分が壊れて鎖から抜け出せたMSが帰還、又は反撃しようとする。
『逃す・・。』
『わけないでしょ?!』
しかし、それはカルマかキースさんに阻まれる。
普通のグゥルの動きよりずっとはやいキースさんのザクに次々撃破され、
生き延びれたらと思ったらどんな距離にも対応できるように特殊武装された
カルマの機体に阻まれる。
- 40 :ほのぼのマユデス。本気のアキラくんはすごい。ハロもすごい。:2005/09/28(水) 21:02:40 ID:???
- 『いあいあ!!『風に乗りて歩むもの』!!『混沌と敵対せしもの!!』!!』
アキラがそう叫ぶと腰から二挺の拳銃を出す。
片方は銀色のリボルバー型、もう片方はオートマチックの黒と赤だ。
『いけ!!』
アキラは言葉と同時に放つ。
片方の銀色の拳銃から放たれたビームは同じ方向を向いているはずなのに
まったく違う方向に飛んでいく。
そして赤と黒の拳銃の方は通常のビームライフルでは考えられない破壊力
をもって敵を打ち抜く。
しかし、敵も負けじのと撃ち返して来ようとする。
『Scimitar OF Barzai!!』
すると今度は刺さるようにグゥルにおいてあった実剣を引き抜く。
するとそれは扇のようにひらいてビームを吸収した。ラミネート装甲だ。
『・・・アキラ?確かその装備とかは金が足りなさ過ぎてプランが凍結したんじゃ・・。』
ハイネが思わず呟く。
『いやー、ハロが俺のプランに賛同してくれて・・・。
資金とファクトリーの協力をしてくれました。』
『・・・・・・・相変わらずだな・・・・。』
アキラのもの凄いところがこれである。
一度はまったらそのゲームに出てきた武器とか術を再現しようとするのだ。
しかし、一応作れて実用性のある設計段階までいっても
いつも金が無くて頓挫するのである。
あの銀色の拳銃はミラージュコロイドを利用するところまではいったのだが
条約によってコロイドが使えなくなってしまったりして泣く泣く封印してたりする。
『でよ?ハロが協力してくれたって言ってたけどあいつ金なんか持ってるのか?』
二人の会話を聞いていたハロが口を挟む。
『なめるナ、ハイネ。ざっと400億アースダラーはあル。』
レイは思った・・・・増えてる。
『結婚して、ハロ。』
『マユ、おたくのロボットを嫁にください!!』
『すみません?お兄ちゃんとかいりません?』
ちょっとハロは人間不信になろうかな、とか考えた。
- 41 :ほのぼのマユデス。縁の下のゼロさんと :2005/09/28(水)
21:12:58 ID:???
- 私は、ようやくゼロさんの装備を理解した。
『おらっ!!』
・・・・ジョーさんが弾のなくなった装備を邪魔なので敵にぶつけるのだ。
それは、爆発するか落ちる。
ゼロさんのザクはそれをもったいないと言わんばかりにアンカーで絡めたり
して回収するのだ。
そのほかに、あのケーブルには電気を送電する機能もあるらしく、動きすぎて
エネルギーの切れたキースさんのザクに送電したりしていた。
カルマがうっかりグゥルから落ちたのを拾ったり、ハイネお兄ちゃんが
うっかりを発動したときは武装で攻撃していた。
なるほど、ゼロさんはサポートに徹しているらしい。
ハイネ隊が強い理由がわかった気がする。
『マユ!!クルゾ!!』
ハロの言葉にはっとする、黒いストライクが来たのだ。
「よし!!いくよっ!!」
『おう!!』
私は黒いストライクと戦うべく飛んでいく。
しかし、その時また邪魔が入った。
『オーブ軍!!戦闘をやめろ!!』
あの、勇敢でまっすぐだけど愚かなお姫様が、死神のナイトを連れてやってきてしまった。
- 74 :ほのぼのマユデス。所詮お金ですね。世の中って。:2005/09/29(木) 22:19:33 ID:???
- 私は驚いた。なんたってアスハのお姫様がストライクルージュではなく
フリーダムの手のひらに直接乗っているのだ。
『オーブ軍!!戦闘をやめろ!!この姿を見てもまだ戦闘を続けるか?!』
オーブ軍も地球軍、それに私達も困惑してどうしたらいいか解からない。
それを見たアスハのお姫様をこう叫んだ。
『今すぐ撤退した者は私が国に戻ったあかつきには給料50%アップとユウナ殴り放題。』
その瞬間、あっというまにオーブ軍は撤退した。
『ハイネ!!俺オーブに引っ越す!!』
『俺も!!』
『僕も!!』
『お前らなぁぁぁぁぁ!!』
ハイネ隊のペースだけは相変わらずだった。
- 95 :ほのぼのマユデス。ルナさんの執念とハロの秘密 :2005/09/30(金) 22:56:49 ID:???
- 『お姉ちゃん!!』
メイリンの悲痛な声が聞こえる。
『ルナお姉ちゃん!!ルナお姉ちゃん!』
マユも必死に呼びかけるが反応がない。
『ルナちゃん、秘蔵の四季志貴本と槍弓アンソロジーとマス九本。
それに今度の本のゲスト原稿かいてあげる。
あ、それとソリドが届いたんだけど食べる?』
アキラがそう冷静にまくし立てるとコクピットのハッチが開いて自力でルナマリアは
這い出てきた。
『をぉ。這い寄る腐女子。』
ぽつりと呟くアキラ。
しかし、ルナマリアが助かったというのにたった一人、いや一機落ち着かない者がいた。
『そんな・・ウォーリア・・・。』
絶望した声をインパルスを介して放つハロ。
『殺す・・殺す・・・コロスコロスコロス!!』
絶望は憎しみへと変わる。そして、インパルスの計器類が異常な数値を始める。
「はっ・・、ハロ?ハロ?!」
マユがハロの異常に困惑する、そして気がつくと全てインパルスの操縦が
ハロに奪われていた。
そして・、インパルスのモニターを見ると次々に文字が浮かんでは消える。
そして、最終的にこの言葉が残った。
『擬似SEEDシステム発動。』
- 118 :ほのぼのマユデス。偽者と本物。:2005/10/01(土) 19:18:10 ID:???
- 「何だ・・。この機体・・。」
ゲンはストライクの中で戦慄していた。
目の前の機体の動きが明らかに今までと違う。
そう・・、それはまるで自分のように直接MSを操っている動きだ。
『ゲン、ぼさっとするな!!』
ネオのウィンダムがストライクを庇う。
しかし、インパルスはそれを雑魚は死ねといわんばかりになぎ払った。
そして、ウィンダムは海面に落ちていった。
「ネオ!!」
自分がぼさーっとしていた性でネオがやられた。
そう、それはステラ達が出ていって戻らなかった時と同じように・・・・。
その瞬間、ゲンの何かがはじけた。
- 119 :ほのぼのマユデス。職人オールスターズと言う単語を見て。:2005/10/01(土) 19:53:27
ID:???
- 『マユデスティニースマッシュオールスターズ!!』
全作品のマユが総登場!!それぞれの違いを愉しもう!!
さらに登場作品によってアスランなどのキャラも違うぞ!!
もちろんMS戦もあり!!さらにはそれぞれの作品のオリキャラも登場!!
さぁ、自分だけのマユデスを作ろう!!
シンハロ&ゲン&シン『うわぁっ!!なんかシスプリのお兄ちゃんになった気分!!』
全作品のマユ「「「「「「「キモイ。」」」」」」」」」
- 120 :ほのぼの隻腕マユデス。職人オールスターズ私も欲しい
:2005/10/01(土) 19:57:05 ID:???
- >>119
隻腕版ユウナ「じゃあ、ボクの腕に飛び込んでおいで、マイシスターズ♪」
全作品のマユ「「「「「もっとキモイ。」」」」」
- 216 :ほのぼのマユデス。ハイネ隊、出荷。:2005/10/02(日) 20:14:20 ID:???
- 「んぐーっ!!んんぐぐぐぐぐーーーーっ!!」
猿轡をかまされたカルマが暴れる。
「はいはい、隻腕作者さんが出してくださるんだ。我慢しよーなー。」
そう言ってハイネは無慈悲に馬車の上にカルマを乗せる。
「運命が大変なことになるってどれくらい大変なのかな?」
マユが呟く。
「そうだなー、ラスティくらいじゃないか?」
アスランがあっけらかんと言う。
「いえ、カナードとかそれくらいでしょう。」
平然とレイが呟く。
「えー、本編の登場キャラくらいでしょ。まず普通に死ぬわね。」
ルナマリアも普通に言う。
「それじゃ、お前らがんばって来い。」
ハイネはそう言って手を振った。馬車が出発する。(BGM:ドナドナ)
「「「「ンンンンンングーッ!!(ハイネのばかぁぁぁぁぁ!!)」」」」
- 219 :ほのぼのマユデス。マユデスオールスターズ。:2005/10/02(日)
20:30:30 ID:???
- ストーリー:ほのぼのサイド
それは、ある日のことだった。
アキラがいつも通り魔道関係書のコレクションを整理している時に、それは
見つかった。
『機動戦士ガンダムマユディスティニー』
その本をアキラが開いた瞬間、異変が起きた。
本の中に世界が広がり、それは『この』世界を飲み込み始めた。
そして・・、アキラは、いや全ての人はなぜか気づいた。
平行世界が混ざってしまったのだ。
ある人はこの問題を解くため、ある人は他の自分に答えを聞くため、
またある人はこの状況に『うわぁ!!メルブラみたい』とはしゃぎ、
そして、それぞれの戦いは始まった。
戦闘システム:最大四人対戦可能な格闘ゲームだ!!
「SEEDゲージ」をためてカットインが入る超必殺技を叩きつけろ!!
同じキャラでも登場作品によって性能はさまざまだ!!
例えば
しのはらカガリ:魅了値が高く、敵の動きが鈍ることがある。
黒マユ:敵のSEEDゲージを下げる技を多く待つ。
ADマユ:途中で人格が変わる事によって性能が変わる。
といった感じだ!!
また、パーティを組んでチーム戦ができる!!組んだメンバーによって
合体技が可能になる!!
例、アキラ&シンハロ
『光差す世界に汝ら暗闇!潜む場所なし!!』
『残さず 全て 無に還れ!!』
『『レムリア・スラーーッシュ!!』』
また、初心者には『三年わかめ組!徹先生!!』などのコーナーで練習かのう
マユデスオールスターズで盛り上がろう!!
- 256 :ほのぼのマユデス。偽者と本物。:2005/10/03(月) 22:38:18 ID:???
『殺す殺すコロス!!』
『おまえぇぇぇぇぇっ!!』
ストライクとインパルスがぶつかり合う。お互いに尋常ではない殺気を放っている。
『ちょっと・・。これじゃとてもじゃないけど加勢できないわよ・・。』
グレイシアが呟く。あの二機の動きはMSの領域を完全に超えていた。
『いい加減にしろ!!オーブでちゃんと働け!!一応カレッジは卒業したんだろ?!』
アスランのセイバーがフリーダムに砲撃する。
しかし、やはり性能と能力の差でどうしても倒せない。
『メイリンちゃん!!ソードシルエット!!』
アキラがメイリンに無理やりソードシルエットを射出させる。
むろん、インパルスになる事はできないがアキラはそれをキャッチして
無理やりエクスカリバーだけ引き剥がした。
『アスランさん!!』
そう言ってエクスカリバーをセイバーに投げる。もの凄くアキラの眼が輝いている。
そして、アスランはそれをキャッチした。
『キラァァァァァツ!!』
アスランは一気にフリーダムの懐に飛び込む。そして、その翼を切り裂いた。
なんとか飛行能力は保っていたので速攻でフリーダムは撤退した。
『まったく・・・。もうお前は来るな!!』
アスランは弟を叱るように呟いた。
『アキラ、満足?』
『うんvとっても。』
アキラはゼロの言葉に某エロゲーのあかいあくまルートの最後の弓の笑顔で答えた。
ようやくすればものすごく良い笑顔。
『おい!マユ!!マユ!!』
ジョーが通信機でマユに話しかけるが、マユは答えない。
あまりの動きにマユの身体がついていけなかったのだ。
『やめなよ!!ハロ!!マユちゃんを守るのが君だろう?!』
キースの言葉にインパルスの動きが一瞬止まる。
それをチャンスとストライクは止めをさそうとする。
『残念っ!!』
しかし、それは同時にストライクに隙を作っていた。
カルマが残ったエネルギー全てを使ってストライクを攻撃する。
それは全開とはいえなくとも戦闘不能にまではストライクを追い詰めた。
母艦に戻るストライク、ついでに紫のウィンダムも回収していく。
そして、地球軍は要を失って撤退していった。
- 263 :ほのぼのマユデス。またもやシンハロ登場。:2005/10/04(火) 21:03:25 ID:???
- 「おや?ハロ者。今回は何にも疑問は出てきてないぞ?」
「うむ。今回は別の件でこのコーナーは来たのだ。」
「なんと。」
「238が言っておるだろう。しのはら版は腐女子受けしないと。」
「うむ。」
「しかし、これを見てほのぼの作者は思ったわけだ。『んなこたないと。』」
「正真正銘のバカだな。」
「うむ、だからこそほのぼのだ。」
「して、ハロ者。いったいどう言う風に腐女子受けするのだ?」
「いや、確かにキラとアスランは無理だろう。しかし。
ドム三人組とキラのからみは結構ある。何より神楽たんもいる。んでもって、ハイネ隊。」
「ちょっとまてハロ者。なんか最後の言葉が非常に気になったんだが。」
「あぁ、作者はぶっちゃけほのぼのはマユデス界のやおい担当だと思っている。」
「ずいぶんぶっちゃけたな。」
「だってオレを人型にしてる時点で作者は末期だ。」
「うむ、その通りだな。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・すみません。ort
- 267 :ほのぼのマユデス。戦い終わって。:2005/10/04(火)
21:16:36 ID:???
- 「マユ!!」
レイが急いでインパルスのコクピットを開ける。
そして、マユが転がり落ちてきた。ぐったりして気絶している。
「ルナマリアも搬送を急いでくれ!!」
ルナマリアも負傷している、が、負傷してない手にもった槍弓アンソロジーは
話さない。
「アキラ、回復してから渡しなさいよ。」
「いやね、早く渡さないとこっちが殺されそうだったんで。」
ぽりぽりと頭をかくアキラ。
「・・・・・だれか!!冷却ジェルを!!」
アスランがハロを見ながら言う。
過度の情報処理で熱処理が追いつかなかったらしい。
しかし、そのジェルをべちょっと直接かけるのはいかがなものかと思う。
『・・・・ハッ!!ブッカケ?!』
「一体何の話だ。」
冷却されて人格プログラムが起動したハロが叫ぶ。
エネルギーが残り少なかったので人型ボディに入れて事情を聞く。
『オレにもよくわからないんです。アスランさん。
機械であるオレにあんな感情があるなんて・・。
でも、キレたってのとも違うんです。何か自分じゃないAIが発動した
形跡もないし・・・。
ただ、ウォーリア・・・ルナマリアのザクが壊されたのを見たら・・・・
頭の感情におれの処理能力が追いつけなくなって・・・・。』
ハロは頭を抱えながら言う。その顔には恐怖が浮かんでいた。
『・・・・アスランさん、おれはもしかしたら『ハロ』でも『シン』でも
いられなくなるのかもしれません・・。だから・・・その時は・・。』
「ハロ・・・・。」
自分自身を抱きしめながらハロは震える。その仕草は機械と言うにはあまりにも
生々しい。
「ハロ・・・・刃鳴散ら○やる・・・?」
アキラが静かに励ます。いや?励ましてるのか?
『やる・・・・・。』
答えるハロもハロである。
- 309 :ほのぼのマユデス。オールスターネタ。:2005/10/05(水) 21:21:18 ID:???
- とりあえず使用許可が出たし、リクエストがあったのでしのはらさんカガリをお送りします。
システム説明:オールスターズの世界では自分の心のイメージを具現化できます。
だから、武器も本人のイメージです。
vsしのはらカガリ戦闘前デモ
ほのぼのマユデス『マユルート』使用武器:素手、気。
「あの・・、もしかしてカガリさまですか?」
「そうだが・・何か?」
(・・・・・平行世界って性別が違う所もあるんだなぁ・・。)
ほのぼのマユデス『アスランルート』武器:電磁パルス発生機能付きクロー。
「・・・・・・・えーっと、どちら様で?」
「何だ、『お前』は自分の恋人の顔も忘れたのか?」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!」
ほのぼのマユデス『ルナマリアルート』武器:テニスラケット。
「あなた・・・、何か違う・・・・。」
「何だ?私がどうかしたのか?」
「そうだ!!男の子の匂いがしない!!あなた女ね?!」
ほのぼのマユデス『レイルート』武器:小型ナイフ大量。
「(ピキーン!!)・・・あなたは・・。」
「お前、結構やるみたいだな。」
ほのぼのマユデス『ハイネルート』武器:刃付き軟鞭
「あんたとなら、手加減しなくても殺さなくてすみそうだな。」
「こちらこそだ、『緋色の騎士』?」
「へぇ、そっちの世界でも俺ってば有名人?」
- 310 :ほのぼのマユデス。オールスターネタ。:2005/10/05(水)
21:35:50 ID:???
- ほのぼのマユデス『グレイシアルート』武器:『フィッシュ・ボーン』
「あら残念。けっこうおいしそうなオトコの人だと思ったのに・・・・。」
「ふん・・お前、潰してやろうか?」
ほのぼのマユデス『カルマルート』武器:ヨーヨーなどのおもちゃ。
「お兄さん、オーブのお姫様に似てるねぇ。兄弟?」
「・・・・お前らなぁ・・・。」
ほのぼのマユデス『キースルート』武器:酒。酒瓶。
「・・あれ・・?オーブのお姫様って男の人だっけ・・?ははははははーー。」
「よっぱらいほど質の悪い奴は無いな・・・。」
ほのぼのマユデス『ゼロルート』武器:ワイヤー。
「目標、しのはらカガリ。『捕獲』する!!」
「面白い!やってみろ、ザフトの!」
ほのぼのマユデス『アキラルート』武器:魔道書、その他。
「あなたの背中に漢を見ました!!兄貴と呼ばせてください!!」
「・・・・・私は女だが?」
「え?何その美味しい展開?!よくいるよね!そう言う男装キャラ。
あれってぶっちゃけ男の子でもいいと思うんだ!!」
「・・・・・潰すか。」
ほのぼのマユデス『ジョールート』武器:重火器、ある一定以上使うとナイフ。
「お姉さん、ちょっと遊んでいかないか?」
「・・・お前だけだよ、『お前の世界』のやつらでまともに女扱いしたのは・・・。」
ほのぼのマユデス『シンハロ(人型)ルート』武器:色々な格ゲーのデータ。
『うちのアスハもあんたみたいのだったら良かったんだけどな。』
「まぁ、そう言うな。私がだいぶ特殊なケースみたいだからな。」
ちなみにシンハロ(通常)はネコアル○的隠れキャラです。
- 334 :ほのぼのマユデス。幸せの終わり。:2005/10/06(木) 17:47:48 ID:???
- 「おい!!どういう事なんだよ!!」
スティングがアスランに突っかかる。
「俺達眠らせといて戦闘だと?!ふざけんな!!」
「ふざけてなんかいない!!」
アスランが言い返す。
「忘れたのか?!お前らは捕虜なんだぞ!!戦闘に紛れて逃げ出される可能性もある!!」
まぁ、でもそんなまともに言い争いしてるのは二人だけだったりする。
「ルナちゃん・・、大丈夫?」
「大丈夫よー、コーディネーターなめちゃだめよ?」
ルナマリアはそう言ってステラの頭をなでる。
「何だよー。ゲンもネオも落せなかったのかよ。よえーの。」
「うっさいなぁ。少なくともあの紫のウィンダムは落しましたー。」
マユとアウルもこれまた軽く話している。
- 335 :ほのぼのマユデス。幸せの終わり。:2005/10/06(木)
17:48:44 ID:???
- 「でさ、つよキス予約したらさ・・・。」
アキラがハロと会話しながら通路を歩く。
医務室の前を通りかかった時、中からタリアと軍医の会話が聞こえてきた。
「で、そろそろ薬がなくなるのね?」
「はい、なのでその時は延命処置を取りますか?」
「お願いするわ。上が欲しがってるのは生きたサンプルなの。で?あの子たちは?」
「とりあえず、薬のことは知らないみたいです。まったく、なんであんな物と生活できるんだか・・。」
それを聞いた瞬間、ハロは思わず軍医を殴ろうと医務室に飛び込もうとしたが
それより先にアキラが飛び込んでいった。
軍医を押し倒しそのまま首を絞める。
「てめぇ・・。あいつらを『あんな物』だ?ふざけんな!!
ナチュラルだろうがエクステンデッドだろうがあいつらは人間なんだぞ!!笑うし泣くし怒るんだぞ!!
それを『あんな物』だと?!『物』はてめぇの方だ!!本当に動かない『物』にしてやる・・。」
アキラは普段からは想像できない殺気を発している。
『アキラ!!アキラ!!』
ハロが急いでアキラを引き離す。
「アキラ!!やめなさい!!」
タリアも制止するが効果はない。
「離せ!!こいつ、殺す、地獄に落してやる!!」
アキラはものすごい力で軍医を殺そうともがく。
が。
「やめろ、アキラ。」
凛とした声が響く。ハイネの声だ。
(いつから?!)
ハロとタリアが驚愕する。
「ハイネ!でも!!」
アキラが相変わらずの様子で言う。
「聞こえなかったか?俺はやめろといったんだ。」
ハイネは静かに殺気を込めて言った。それはあまりにも静かな、水面のような殺気。
それは、機械であるハロでさえ恐怖する声だった。
「・・・・・・・・・・・。」
アキラが一瞬怯えたような目をし、静かに手を下げた。
「よし、皆の所へ戻っとけ。ハロもな。」
一転してハイネからいつもの明るい声が発せられる。
「艦長、部下の非礼は俺が責任を取ります。それでよろしいですよね?」
「え、えぇ・・・。」
拍子抜けしたような声をだすタリア。
「そうですか、それじゃ後で行きますんで。」
そう笑いながらハイネは医務室を出て行った。
- 336 :ほのぼのマユデス。幸せの終わり。:2005/10/06(木)
18:15:38 ID:???
- 今回はあんまりほのぼのじゃないですが・・、次回はきちんとほのぼの
しますよ!!
あと最近オールスターズで必殺技とか妄想するのが脳内ブームです。
そろそろハイネ隊の過去もやらないとなぁ・・・。
- 358 :ほのぼのマユデス。アキラは過去をかく語る。:2005/10/07(金) 21:05:18 ID:???
- ここはブリーフィングルーム。いるのはミネルバのパイロット達である。
以前はカラオケ大会で賑わったこの部屋も今は重苦しい雰囲気に包まれている。
ステラ達のこれからの扱いについてだ。
「・・・・・まったく、それにしてもあんたまだその過剰反応直ってなかったの?」
グレイシアがアキラにため息をつきながら言う。
「そんなこと言われても・・・・・。」
アキラはうなだれがら口ごもる。
『アキラってコーディネーターにしては珍しいタイプだよな。あんなに怒るなんて。』
基本的にコーディネーターは同族間での差別はないがナチュラルは無意識に差別している者が多い。
「・・・そのさ、おれ『コウモリ』なんだ。」
「コウモリ?」
アキラの呟きにマユははてなを浮かべる。
「アキラはな、ナチュラルとコーディネーターのハーフなんだよ。ま、うちの隊の奴らは知ってるけど。」
ハイネがマユの疑問に答える。それは、皆を驚愕させるのに充分だった。
「えぇ?!なんでナチュラルとのハーフがMSなんかに乗れるのよ!?」
ルナマリアが率直な疑問を言う。
「俺がたまたまコーディネーターである父親から受け継いだがMS操縦に必要な技能なだけだ。。
そのかわり俺は病気になる、いや・・、むしろ病弱な方なんだよ。」
アキラはぽつりぽつりと話をし始めた。
- 360 :ほのぼのマユデス。アキラは過去をかく語る。:2005/10/07(金)
21:23:50 ID:???
- 俺が十歳まで暮らしてたのは地球の日本って国。
俺んち、和菓子屋でさ。商店街で日本育ちのイギリス系コーディの親父と日本人のナチュラルの
おふくろがやってる、どこにでもある小さな店だった。
でも、そのうちどんどん差別が酷くなって、おれも学校でいじめにあうようになって
それで、オーブに引っ越したんだ。
そして、俺達家族はヘリオポリスに移住した。
ここなら中立だから大丈夫だって、そう思ってた。
工学カレッジの近くに店を開いて、学生のお客さん結構多かったんだ。
俺もそこから学校に通い始めて、友達もできた。
そいつ、ナチュラルなのにコーディネーターの友達もいて俺のことも
ちゃんと俺として見てくれて、いいやつだった。
そいつ軍事オタクで、ふたりでよく戦艦とかについて語ったりしてた。
友達があまりいなかった俺には本当に大切な親友だった。
けど、ザフト軍がヘリオポリスに襲ってきて、その日常が壊れた。
もう何もかもが嫌になった。地球連合もザフトもオーブも・・・・。
俺達は本国には戻らず、そのままプラントに移住した。
おふくろも、ナチュラルだって隠してれば大丈夫だろうって言って、ついてきてくれた。
だけど、店がうまく行かなくて俺は金を稼ぐためにザフトに入った。
べつにザフトも嫌いだけど地球連合も嫌いだったからどうでも良かった。
ただ、早く出世して金が稼げれば。
おれ、頭がどうも少しダメみたいで他の奴らに追いつくのが精一杯だった。
MS戦以外の成績は散々だったし。
まぁ、そしてそのままふつーに軍人さんやってたわけだが・・・。
平和になって、その親友に会いに行こうと思ってオーブに行った。
そしたら、そいつはもういなかった。
そいつの彼女に会えたから話を聞いたんだ。そしたらあいつ、友達のために
地球連合に入隊してパイロットになったそうだ。
そして、その友達を庇って戦死した。
俺は気が狂いそうだった。プラントに行って一人も友達が出来なかった
俺の心の支えはあいつと会うことだった。また二人でモデルガンとかを見せ合ったりすることだった。
でも、もうあいつはいない。それも俺はあいつを殺したザフトに入っている。
それでも、あいつの彼女は言ってくれた。
「あの人はそんな事は気にしないわ。むしろその姿を見てザフトの制服いーなーとか
言ってるって。だから人生をあの人の分まで楽しんで。」
その言葉のおかげでいまの自分があるのかもしれない。
で、そのあとプラントに戻ったらハイネ隊に所属ってわけ。
これにてアキラ大戦前夜終了。
- 361 :ほのぼのマユデス。アキラは過去をかく語る。:2005/10/07(金)
21:29:23 ID:???
- 「だから俺。差別とかする奴のこと修正してやるって、そう誓ったんだ。」
そういって拳を握るアキラ。
マユは戸惑っていた。
まさか、こんな過去がアキラにあるとは思ってもいなかった。ごくごく普通の青年
だとばかり思っていたのだ。
「まぁ、俺なんて後の奴らに比べれば序の口だけどね。」
アキラはそう言って他のハイネ隊隊員を見る。
「俺達にも話せってか?」
ジョーが別に良いけどとか呟きながらため息を吐く。
「ほら、今話さないと、俺達出してくれる職人さん達のためにさ。」
「「「「「そう言う事情?!」」」」」
・・・・・軽口を叩いていたが、アキラの眼はもういない親友を見ていた。
- 405 :ほのぼのマユデス。これでいいのか暴露大会。:2005/10/08(土)
18:45:37 ID:???
- 過去っていわれても私はそんなたいしたことないわよ。」
グレイシアはそう言った。
「私は遺伝子操作のミスでこんな性格になった、つまり体はオトコだけどあとはオンナとして
生まれてきたってこと。このことに気がついた両親は5歳の時私を孤児院に捨てたってわけ。」
いともあっけらかんと語るグレイシア。
「別に悲しい事といったらそれだけね、よくある事よ。あとはごくごく普通に育ったわ。
それに大変といったらキースとカルマの方が物凄いわよ。」
グレイシアはカルマとキースにバトンタッチした。
「えー?俺ら?」
「別にいいけど・・、信じてもらえなさそうだからなぁ・・。」
そう言うとまずカルマから話しはじめた。
「俺はメンデル出身でー、遺伝子操作による不老不死の研究所で生まれましたー。
で、俺はその失敗作でー。とりあえず12の時から成長がとまってまーす。」
もの凄いことを笑顔で語るカルマ。
「俺の名前のカルマってのも人の業ってところから来たのかな?ま、でも
こうやって健全に生きてるし、寿命は人並だから!」
アキラの時とは違って本当にあっけらかんと笑う。
「ちなみに俺は23歳でーす。実は一番年上!」
「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇっぇつ?!」」」」」」」
流石にこれは驚いた。マユもキースはせいぜい十四歳だろうと思っていたので
タメ口呼び捨てにしていたのだが・・・。
「あぁ、じゃあ次はボクの番か・・・。」
どこからか出した酒瓶を片手によっこらしょと立ち上がる。
「じゃぁ、行くよ・・ヒック。」
そう言うと人間離れした跳躍力で床をけり、そのままイスの背にたった。
「中国雑技団?!」
マユがぼける。
「あ・・、違う違う。生まれつきってやつ、僕もメンデル出身でネコの遺伝子が入ってまぁすv」
そう言ってピースするキース。もうそろそろとんでもない事に呆然通りこして石になるメンバー。
「まぁ、でもたまたま脱走した時に一般市民の方に拾っていただきまして
こうしてザフトでりっぱに生活してるにゃー。」
そんなとんでもないことを聞いてマユはこれがホントののまネコだ。
とかもう関係ない事を考えていた。
- 407 :ほのぼのマユデス。これでいいのか暴露大会。:2005/10/08(土)
18:57:12 ID:???
- 「ほらほらぁ!じゃあ次はジョーの番!」
そう言ってジョーはキースにバンバンと背中を叩かれた。
「えー・・。マユもいんのに言うのか。ま、いいか。13才だし。
えーっと、俺は地球育ちなんだけどよ。つっても親父もお袋も死んじまって
俺は形見となった母子手帳だけをもって路頭を彷徨って。
まぁ、こっから月並みな話だがガキが食っていくにはやっぱり体を売るしかなくてなぁ。
流石にヤクに手を出すのは勘弁だったし。」
それは完全に管理された世界に住んでいたルナマリア達コーディネイターには
あまりにも生々しすぎた。
「コーディネーターだから顔が良かったもんで客には困んなかったな。
まぁ、時々客取られた奴らに廻されたこともあったけど。
けどよ、ザフトがNジャマーを落としてからバタバタ回りのナチュラルの
奴らが死んじまって、コーディネーターの俺が生き残ったってわけ。
その後俺はザフト軍に保護された。バカみたいに大切にしてた母子手帳が役立った。
俺の周りの奴らを殺したザフトに俺は保護され、こうして今も生きてるって分け。
あ、今も客は取ってるけど試して見る?」
なーんてな、と笑いながらジョーはタバコに火をつけた。
「解かったか?要するにハイネ隊ってのは、問題児。つまりプラントの常識を
しらないよな過去をもった奴らが集まってんだよ。」
ハイネはそう言った。
「・・・ハイネにもそう言う過去があるのか?」
「さぁな。俺は少なくとも言う気はない。」
ハイネはそう言って本題に戻った。
「さて、スティング達のことを話すぞ。」
- 449 :ほのぼのマユデス。マユ、悪あがきする。:2005/10/08(土) 23:29:13 ID:???
- 「僕は連合に返したほうが良いと思う。」
まっさきにキースが言う。
「モルモットにされるくらいなら戦う方がずっといいと思う。
現に元モルモットが言ってるわけだし。」
しかし、レイがそれに反論する。
「その件なら俺がギルに話をつけます。よほど酷い事はされないでしょう。」
「そんな保障、どこにもないよ。」
「ギルなら大丈夫です。」
「ふっ。流石議長マンセーはお稚児さんのお家芸だな。」
「?!」
レイとキースの争いはヒートアップしていく。
「・・やっぱり、俺はプラントにやった方が良いと思う。」
ハイネが呟く。
「それなら俺とアスランのフェイス権限が多少きくし、少しつらいかもしれないが
少なくとも戦って死ぬ事はない。」
淡々とひたすら話す。
「だから、少なくとも生き延びることを考えるならプラントに返そうと思う。
・・・・・・いいな?キース。」
「っ?!」
隊長であり、心酔しているハイネにそう言われて口を閉じるキース。
しかし、本人はまだ納得してないようだ。それはマユも同じだった。
確かに、それなら生き延びることは可能だがそれはあくまでモノとしてだ。
人として生きている事にはならない。
しかし、皆ハイネのペースに飲まれてこのままだとプラントに送る方向に向かうだろう。
経験の浅い自分ではこの場の雰囲気を変えることは無理だとマユは悟った。
マユは決心した。今夜のうちにステラ達を帰そうと。
- 501 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/09(日)
18:05:06 ID:???
- 『・・そうだ!じゃあ、思い出作りしよう!』
シンハロがそう叫ぶ。
「は?」
他のメンバーがとぼけた声を出す。
『どうせ離れ離れになってつらい思いをすることになるなら思い出があったほうがいいじゃん!』
「・・・・思い出作りって何するの?」
マユがシンハロに聞く。
『ふっふーん、今や世界に誇る技術者となった俺を舐めるな!ステラ達をつれて
俺の部屋の隣の部屋まで来い!』
シンハロはそう言って走っていった。
「・・・・・・これは?」
シンハロに指定された場所に来た皆は驚いた。
その部屋にはまるでSFに出てくるようなカプセルがいくつもおいてあったのだ。
『これは・・、仮想世界体験マシーン『DREAM』だ!!』
シンハロが自信満々に言う。
『ほら、よくアニメにあるだろ?電脳世界での冒険って。これはそれと同じように
意識をまるごと設定した世界にとばしてその世界の事を体験することができるのだ!!』
ぺらぺらともの凄い事を話すシンハロ。
『このマシンで入った世界での一日は約三分、つまり一時間で20日の体験ができる!
あ、もちろん安全性も立証済みだから。あー、俺ってばスペックを越えた才能を持つ男!』
「早く遊ばせろ。」
マユはそう言って飛び蹴りをシンハロにかます。
『ぐべぁっ!!はいはい、じゃーカプセルは全員分あるからその中に寝て。
んでもってそのまま眠ると思うからそしたらスタートな。
あ、世界設定はRPG風ファンタジーだから。』
そして、全員説明どおりにカプセルに入る。
『それでは、いってらっしゃーい。(遊園地のお兄さん風に)』
- 505 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/09(日)
18:19:00 ID:???
- 「おぉっ!!」
めんどくさい設定場面を終え、マユは立っていた。
衣装は中華風の姿である。拳法家らしい、頭はお団子だ。
「・・・あれ?他の皆は・・?」
マユがキョロキョロすると、また一人出現した。
「あら、マユは拳法家?」
ルナマリアだ。赤いマントに黒いバンダナ、腰には短剣が指してある。
「ルナお姉ちゃん!・・・・・もしかして、その姿ってことは魔術師?」
「そうよ。黄昏よりも暗きもの・・ってね!」
ずいぶんと懐かしいネタである。
「二人とも!」
向こうからレイが走ってきた。剣が背中から見えるが鎧にしてある魔術紋様の
細工から魔法剣士であることがわかる。
『おっと、パーティが集まったか。』
「シンハロ?!」
なにやら小さくなって羽を生やしたシンハロが飛んできた。
「似合わないな、妖精姿。」
『文句いうなよー、俺がこのゲームのゲームマスターなんだから。』
「TRPGかい。」
ルナマリアがつっこむ。
「他の皆は?」
『あぁ、3、4人がこのゲームのパーティ構成なんだ。だから別々な。
とりあえず全員が合流して魔王を倒すんだ!!』
シンハロはそう言ってビシッと指を指した。
- 566 :ほのぼのマユデス。教えて!どっかんシンハロ!:2005/10/10(月)
14:02:44 ID:???
- 『今回はレイ者がファンタジーの世界に入っているので俺のみの解説だ。すまんな。
俺の一部があっちの世界に通じてるので時々雑音が聞こえるかも知れぬがきにしないでくれ。』
ねぇ、チーム名決めよー。マユ、チーム名つったってどうするのよ。
『まずまとめサイトのマユ戦記を開いてくれ。』
あー、じゃあちょうど三人組「よろず屋マユちゃん」は? マユ、最近はまってるな。
『そこを読んでもらえれば解かると思うがこの二人は元恋人だな。』
マユ、マユはチャイナなんだから神楽よ。じゃ、『よろず屋ルナちゃん』だね。
『ミーアとアスランの関係は俺の推測だと18禁になってしまうのでやめておく。』
じゃあ、私銀さんね。私、神楽役ヨ。ちょっとまてぇ!!俺があの眼鏡かい!!
アイヤー、細かいコト気にしたら負けネ。そうだぞー、レイ八。
おい!!レイ八ってなんだ?!行くアルヨ、ルナちゃん。おうマユ。
おいぃぃぃぃぃ?!
- 605 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/10(月)
22:19:20 ID:???
- さて、今度は別のパーティの様子である。
「問おう、あなたが私のマスターか?ってだれもいねー?!」
セリフから解かるようにアキラが現われた。服は赤い外套である。
「あら?アキラ。私あんたと一緒のパーティなの?」
そう言って現われたのはグレイシア。手に鞭をもった姿から魔物使いであろう。
「うわっ・・。」
次に現われたのはアスランだ。軽い鎧に剣といった典型的な戦士スタイルをしている。
「なんだー、キース達とは別々なんだ。」
最後に現われたのはカルマ。兎の耳がついているので獣人だろう。
「きゃんきゃんーーーー!!アリスブルー!!」
「ちょっと!落ち着きなさいよ!!」
カルマの姿を見た瞬間騒ぎ出したアキラをグレイシアが抑える。
「えーっと、グレイシアとカルマのジョブは解かるんだが・・アキラは何だ?」
「あ・・、俺は錬剣術師です。」
「れんけんじゅつし?錬金術師じゃなくて?」
グレイシアが突っ込む。
「武器を魔力で作り上げてその戦闘でのみ数回使えるようにするジョブ。
それ以外も投影できるけどそれだとワンランク下がるっていうデメリットがある。」
うっとりしながら語るアキラ。
「アスランは戦士なのー?」
カルマがアスランに聞く。
「いや、俺は剣士だ。どうしたらいいか解からなかったから適当に・・・。」
「セイバーーーーーー!!」
「え・・あのっ?!ちょっと?!」
「アキラ!落ち着きなさい!!」
「早くエクスカリバーとか投影できるようにしてやるーー!!」
- 607 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/10(月)
22:27:43 ID:???
- 「・・・・・・・・・・・・・バランスわりぃなぁ・・・。」
スティングは突っ込んだ。ここはファントムペイン三人組のパーティである。
『確かに、海賊に召喚師に盗賊だもんな。』
「お前が選んだんだろ?!声優ネタに走りやがって!」
他人事のように言うシンハロに突っ込むスティング。
「神風怪盗すてらー。」
無邪気にポーズを決めるステラ。
「・・・・・・・・・ホントはブリッツの選手とかにするつもりだったろ。」
アウルが毒づく。
『ほら!各地の祈り子様の所に言って召喚獣集めないと!!』
「そっからかよ!!つーかまんまパクリじゃねぇか!!」
スティングはおもいっきりシンハロに突っ込む。
「スティング!いこ!!」
ステラが眼を輝かせながら言う。
アウルとスティングがやれやれと言う顔で腰を上げた。
『でもさー、ユウ○一行って言うよりあの三兄弟一行みたいだよなー。このパーティ。』
まるで他人事のようにシンハロは呟いた。
- 608 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/10(月)
22:34:48 ID:???
- 「俺ギャンブラー。」
「俺は吟遊詩人だ。」
「僕はぁ、あそびにーん。」
「・・・・・・・・・・錬金術師。」
アンバランスここに極まれり。
そんなパーティを組まれてしまったのはジョー、ハイネ、キース、ゼロである。
「どうするよ・・。俺はてっきり皆が戦闘系のジョブを選ぶとばかり・・。」
ハイネが苦悩する、が、他の奴らはそんなことは考えていない。
「だって、面白そうだったしさー。イカサマは得意だぜ?」
ジョーが平然と言う。
「だってぇ、お酒飲みたかったしー。」
キースは赤い顔で言う。
「一番自分の能力を生かせるジョブがこれでした。」
ゼロがいつもとかわらない表情で言う。
「あーもー、だめだよ!!こうなったのも全部こいつのせいだ!!」
『ぎゃ〜!やめてーー!!竪琴の弦で切ろうとしないでー!!』
ハイネはこのパーティに対する不満をシンハロにぶちまけるしかなかった。
- 668 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/11(火)
17:22:45 ID:???
- ここは町である。ルナマリアたち「よろず屋ルナちゃん」一行が
立ち寄ったのはファイブGと書かれている建物だった。
この町の防具屋、武器屋、道具屋、酒場、宿屋などが全てまとまっている
建物である。
「うわー、ほんとーにRPGの世界だ!」
マユが目を輝かせながら言う。
酒場に鎧をきた戦士や町の人A、魔法使いらしき姿などもちらほら見られる。
「とりあえず、腹ごしらえでもするか?」
レイが提案する。
「シンハロー、お金ってどれくらいあるの?」
『あぁ、飲食代とかもあるから大体600Gくらいかな?』
普通のRPGより大目である。
「じゃ、ご飯食べましょー。」
そして、三人と一匹(?)は席に着いた。
- 669 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/11(火)
17:37:03 ID:???
- この酒場の部分はたった三人で切り盛りしているらしい。
その中の一人が声をかけてきた。
「ご注文はお決まりですかー?」
長いウェーブした緑色の髪に黒いウェイター服をかわいらしく着こなしている
女顔の少年が声をかけてきた。
「私このスベッパーニ風ドリア!!」
マユがメニューを見ながら言う。
「俺は本日のディナーセット。」
レイは資金を考えてお得なメニューを選んだ。
「私はー、ペペロンチーノ二人前にチキングリルラシッドソース三人前、
あとレンメンサラダとチョコレートパフェ。」
「「そんなに食べるの?!」」
とんでもない量を頼んだルナマリアに突っ込むレイとマユ。
「だって、太らないんだから食べなきゃ!!」
ぐっ、っと拳を握るルナマリア。
ウェイターの少年はルナマリアのメニューをきちんとメモしていたようだが、
もう一人のウェイターの青年を読んだ。さらさらの銀髪が特徴的な青年だ。
「デュール!ラシッドソースってまだあったっけー?!」
「リッツ!それもうお昼で切れてだろー!」
どうやらルナマリアの食べたかったソースは品切れだったらしい。
仕方がないのでルナマリアはソースを赤ワインソースに変えそのかわり四人前頼んだ。
「バスー!注もーん!」
そう言って緑色の髪の少年は奥のほうへと入っていった。
「・・・・・ルナマリア、本当に食べるのか?」
『一応満腹とかもしっかり再現されるんだけど・・・・・。』
シンハロが一応説明しておく。
「何言ってるの。アレくらい余裕よ。」
えっへんと胸を張るルナマリア。
・・・・・・・とっととモンスターを倒して金を稼がないと破産して
ゲームオーバーになりそうである。
- 670 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/11(火)
17:46:46 ID:???
- 注:ルナマリアの声は林原めぐ○で再生してください。(オイ
- 672 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/11(火)
18:46:11 ID:???
- ヒント:名前のどこかにブ、又はエ、ターを入れよ。
- 704 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/12(水)
20:25:17 ID:???
- 「たっだいまー♪」
後ろに巨大な袋を背負ったマユが言う。
ここは宿屋兼武器屋兼酒場の「ファイブG」。
マユ達が止まって一週間、すっかり従業員とも友達である。
「・・・・おかえりー。」
エプロンをつけて店の掃除をしていたレイが言う。
レイは少しでも食費を浮かす為、こうして手伝いをして宿泊費を
下げてもらっているのだ。
ちなみに、おもな収入源はモンスター退治ではなく伝説の「盗賊いぢめ」。
ルナとマユがどっかんどっかん、このあたりの盗賊団は一通り壊滅した。
「おっかえっりー♪」
陽気な声をあげて出迎えたのはバス。酒場のマスター兼コックである。
色黒の肌に金髪ウェーブのセミロングと言うエロい配色だが、女たらしというよりおにいちゃんと言った
雰囲気をもった青年である。
「何々?今日はどこまで行ったの?」
「んーとね。ラリックの森の盗賊団!いまルナお姉ちゃんが賞金もらいに行ってる。」
「GOOD JOB!これで五つめだろ?」
時々、バスはこういった風に英語を交えて話す。
しかし、決して「GREAT!」だけは言わない。
「ほんじゃ、イースの所いって鑑定してもらえよ。」
「うんっ!」
そう言ってマユは酒場とは別のカウンターへ向かう。
そこには群青の髪を長く伸ばしし、赤いマントに身を包んだ青年が腕組んでいる。
「イースさん、これお願いします。」
「また今回も・・・・・。」
そう言って青年はため息をついた。
彼の名前はイース。決して某ゲームとは関係ない。「ファイブG」の武器屋
担当だ、といっても防具も道具も打っているし、鍛冶も出来る。
その上、この町の自警団のリーダーでもあるという。町で一番モテる男らしい。
「ふむ・・・・、炎精石がこんなにか。だが質が悪すぎる。マジックアイテムに
加工するのに使うのが限界だな。この剣には呪いがかかっている。後で清めてもらった方がいいな。
この人形は髪の毛が伸びる・・・・・・・・・・・」
次々に品物を鑑定していく。この後のめんどっちい作業はレイに任せてマユは部屋に
戻ることにした。
- 705 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/12(水)
20:26:42 ID:???
- 「おかえりなさいませ、マユ様。まぁ、お召し物をこんなに汚してしまって・・。」
丁寧な口調で出迎えてくれたのは宿屋経営担当の一人、ルーだ。
明るい金髪にピンクを主体としたエプロンドレスがかわいらしく似合っている
女性で、兄のライとともに宿屋を担当している。
「おてんばもけっこうですけど、女の子なのですからおとしやかに・・ね?」
そういってつん、とおでこをつつかれる。
「うー・・、でもルーお姉ちゃん。いい加減その丁寧言葉やめてくれない?」
「無理無理、だってルーのこの口調はずっとかわらないもの。」
そう言って階段を下りてきたのはライ。茶色の髪の青年である。
何でも、ルーとは幼い頃両親の離婚が原因で離れ離れになってしまい、
ライはこの宿屋をつぎ、友達である他のメンバーとここまで大きくし、
ルーはなんでもとある国のお姫様に仕えてたらしい。あの品はそこで自然と
身についたのだろう。
「さ、早く部屋にいって着替えちゃいな。レイが困ってるよ。」
「はーい。」
マユは不思議に思った。ここはシンハロが作ったゲームの世界なのに、どこか違う。
皆、暖かいのだ。まるで人と人とが本当に付き合っているかのように。
「ま、いいか。」
マユは汚れた服を着替えようと部屋に向かった。
- 709 :ほのぼのマユデス。マユデスファンタジー。:2005/10/12(水)
20:42:18 ID:???
- さて、他のパーティも見てみよう。
「はぁっ!!」
ここはアスランのパーティ、ただいま戦闘中のようである。
「いっくよー♪」
そう笑いながらカルマは地を蹴る。その姿は一瞬姿が消えたかのようにみえた。
だが、彼の姿はすぐモンスターの一匹の頭上に現われ、そのまま強力な踵落とし
を喰らわせる。別に、兎だってキックすれば相当攻撃力が高くなるのである。
「ザクとは違うのよっ!ザクとは!なーんてね♪」
グレイシアが鞭を一閃させ、モンスターの腕を捕らえると同時に後ろから
狼のようなネコのようなケモノが出てきて敵にかみつく。
が、敵にちょっとやられるとすぐにグレイシアの後ろに隠れてしまった。
「あらあら、何やってるの。イライジャ、それじゃだめでしょう?」
「皆!どいてくれ!!」
グレイシアがイライジャ(獣)をなでていると後ろからアキラの声がした。
その手には弓とドリルのようなものを持っている。
「フェイク・ガラドボルク!!」
そう叫ぶとドリルが回転し、アキラはそれを弓ではなった。
が、それは前線で戦っていたアスランの隣にささる。
「へ?」
アスランは一瞬きょとんとする。
「ブローケン・ファンタジア!」
アキラがそう叫ぶとその剣が爆発した。
「殺す気かーー!!」
アスランは叫んだ。
爆発する直前にカルマが助け出したのだ。
「だって・・・、せっかくレベルアップして覚えたから使いたくて・・。」
憧れの技である、元ネタが理解できる人ならわかるだろう。
「もう!すっかりイライジャが気絶しちゃったじゃない!」
目をまわす自分の使い魔を抱きかかえて怒るグレイシア。
しかし、アキラはおそらく反省しないだろう。
たぶん、覚えたら仲間が射線上にいてもこいつは約束された勝利の剣を
振りかざすだろう。