110 :ほのぼのマユデス。クリスマス・ぱぁてぃ!:2005/12/20(火) 21:50:49 ID:???
「うげぇ・・。スーツ苦しい・・・。」
「我慢しろ、ジョー。ちゃんとしたパーティなんだからな。」
ネクタイを今にもはずしそうなジョーお兄ちゃんをたしなめるハイネお兄ちゃん。
そう、今日はギルパパ主催のクリスマスパーティなのである。
大事な作戦を前にどうかと思うが、楽しいからモーマンタイ。
ミネルバのメンバーも呼ばれていたのだが、何でもギルパパ曰く。
『せっかくのパーティに軍服ではつまらないだろう。』
とのことなので、全員正装。皆で服を探して大奮闘するしまつ。
ステラ達はハイネ隊の舞台衣装からちょうどいいのを見つけてきたらしい。
お兄ちゃんのスーツはなんとなく『入学式』っぽいけど、ステラのふわふわのドレスはそりゃぁもう愛らしい。これって萌え?
スティングのスーツはカッコいいのだが、アウルの野郎のタキシードはまるでピアノの発表会だ。
やーい、やーい、童顔。童顔。
「そう言うお前だって胸が小さいくせに無駄に露出度の高いドレス着やがって・・。」
「アウル、人の一人称につっこむのはマナー違反だとマユ思うよ。」
私の今の格好は背中の大きく開いたドレスだ。
ううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!むーねーがーちーいーさーくーてー!!なーにーがーわーるーいーか!
『大丈夫だぞ、マユ。最近は胸は小さいほうが良いって人が結構いるから。』
シンハロのちっとも嬉しくないフォロー。
「うれしかないわっ!そんな限られた人種に好かれても!」
『でも、マユの存在意義のひとつってそれだと思うんだけど。』
「成長したら私の存在意義は減るの?!」
二人がギャーギャー騒いでいると、向こうの方から駆け寄ってくる影が一つ。
「アスラーン!」
ミーア・・ってここじゃラクスだった。淡い青のドレスを着ている。
「ミ・・・・ラ、ラクス!!」
アスランお兄ちゃんが抱きつかれて途端に真っ赤になる。
「あー!皆!!生ラクス様!」
「ホント?!えーっと携帯携帯・・。」
「こらっ・・、騒いだら失礼だろ・・・!」
騒ぐハイネ隊の皆、それを見た途端ミーアお姉ちゃんの顔色が変わる。
「アスラン、すみませんちょっとこっちに・・。」
そう言って私達から離れるミーアお姉ちゃん。
「あっ!!いなくなちゃった!ちぇっ!」
「まぁまぁ、きっと二人になりたかったのよ。そっとしときましょ。」
あくまでほのぼのとした会話を続けるハイネ隊の皆。
ちょっと胸が苦しくなった。


111 :ほのぼのマユデス。クリスマス・ぱぁてぃ!:2005/12/20(火) 21:55:41 ID:???
ーーーーーー三十分経過

・・・・・・・・あー、暇である。
とりあえずギルパパにひっついてお偉いさんに挨拶はしたが、それが終わったら暇である。
これは立食パーティで、まぁ大人はお酒を飲んでそれなりに楽しんでいるのだが、お子様はつまらない。
食べるにもお腹はもういっぱいだし(何気にまだ食べてるルナお姉ちゃんとステラって化け物?)
踊るにもぶっちゃけ社交ダンスなんてわからん。ウリナ○くらいでしか見たことないし。
・・・・・・スティングとメイリンお姉ちゃんは何やらバルコニーが開いてたのでそこに出たらしい。
二人ともー、そんなラブラブしてると死亡フラグがたちますよー。
そんなことを言いたくなったが無粋なので言わない。
「はぁ・・・。」
隣にアウルが座っていた。どうやらこいつも暇らしい。
「大人ってさぁ、分けわかんないよな。」
アウルの視線の向こうには大量に女性の電話番号やらを聞いてるネオ・・もといムウ・ラ・フラガの姿が。
あぁ、こいつただいま絶望中なのか。
「・・・・・オーブの元五大氏族のうちの一つにはさー、こんな言葉が伝わってるんだって。」
「?」
「そんな大人、修正してやる!!」

ーーーーさらに十分ほど経過。

ネオがアウルに連れ出されてから結構たった。
さて、次回は「マユデスサスペンス劇場  恐るべき子供達」か。
向こうではハイネお兄ちゃんが何やら人に囲まれてる。あぁ、そういやフェイスだった。
ようやくおっさんおばさん達から開放されたらしく、また一人になると今度は同年代の男の人が。
あー、もしかして同期なのかなー、そんなことを考えていると・・・・。
フライングかるま。そんな単語が浮かび上がる。
なんとそのハイネお兄ちゃんと同期と思わしき人にカルマがフライングアタックしたのだ。
急いで他のメンバーが駆けつけて、その人に謝り倒すわカルマをなだめるわ。
カルマは完全に酔ってるらしく何やら泣いている。
どれどれ・・・・・と、耳をすませると・・・。

「こら!!どうしてあんな事したんだ!」
「ハーイーネーがー!」
「ハイネが?」
「ハーイーネーがーはーかーらーれーちゃーうー!!」
「おい!お前と良く似た名前の人とハイネは違うから!坊やじゃないから!落ち着け!」
「坊やーは良い子だ♪ねんねしなー♪」
「歌うなのまねこ!!2チャンネラーの総攻撃でも受けてろ!!」

あ、そうかー。確かにこのシチュはそれっぽいなー。
特攻するんだ。ハイネお兄ちゃん。木馬に。
あれ?でも木馬がないから・・あー、あのでっかいMSに特攻するのか。
そして無駄死。

154 :ほのぼのマユデス。パーティの裏で。:2005/12/22(木) 21:32:53 ID:???
「・・・何なんだよ、俺に用って。」
ゲン・・もといシン・アスカは目の前の男に問いかけた。
ここはパーティ会場の中庭。人気がなく、外灯と月明かりだけが照らしている。
「・・・・・連合製戦闘コーディネイター・・と、言う事は、キミは『戦友』か?」
目の前の男は銀髪を月明かりに輝かせながら言った。
彼の名はゼロ・クライト。ハイネ隊の一員である。
「・・そうだ、おれは『ソキウス』だ。・・それが?」
シンは警戒しながら目の前の男の質問の意味を理解し、答えた。
「・・・・記憶の操作はともかく、洗脳は?」
続けて質問するゼロ。シンの質問に答える気はないらしい。
「特に、ナチュラルに危害を加えるなってのは相当言われたけど。」
さらにゼロは質問を続ける。
「・・・ナンバーは?」
「・・・・・・・わからない。」
正直にシンは答えた。だが、目の前の男は急に無表情な目に感情を表した。
「じゃぁ、これで最後だ。『命令する。死ね。』」
そう言うとゼロはシンに拳銃を突きつけた。
「なっ・・・?!」
あまりに唐突のことで困惑するシン。
だが、するとゼロがすぐに拳銃をしまった。
「冗談、つき合わせてゴメン。」
そう言って彼は背を向ける。
「な・・、何だったんだよ?!」
シンはゼロに怒鳴る。
「確認、・・・・・キミはソキウスじゃないよ。うん。キミがソキウスなんてこっちが困るし。」
意味深な言葉を残し、クスリと笑ってゼロは中庭を出て行った。
「・・・・・・・アレが素直クールか・・・・、じゃなくて!!アンタは何なんだ!!」
納得かいかず、再びゼロに怒鳴るシン。
すると、ゼロは振り返って答えた。
「全てのソキウスの統括者、プロトソキウス『ゼロシリーズ』、No.1
グゥド・ヴェイア母体男性タイプ。今現在ソキウスと呼ばれている存在の試験品。
それが・・・・ゼロ・ソキウス。」
そう一通り喋って、彼は本当に去っていった。

155 :ほのぼのマユデス。諜報部員 ジョー・ライン :2005/12/22(木) 22:04:25 ID:???
「ゴメン、ハイネ。俺抜けるわ。」
散々お偉いさんに揉まれてへとへとになっているハイネにジョーは告げた。
「あ・・、何?抜けられんの?」
そう言われるととジョーは宙に文字を書いた。

『O』

『R』

『G』

『Y』

「あー、『お仕事』な?・・・メンバーは?」
「歌姫の一派が多いな。あとMS開発部のお偉いさん、まぁ、あとは普通に。」
普通にってなんだよ、と言う言葉をハイネはごくりと飲み込んだ。
「ほんじゃ、いってきまーす。」
ジョーは背を向けて歩き出す。
「・・・・・・そのスーツ汚すなよ・・・・・・高いんだから。」
ハイネは自分のスーツ(結構高め)を着たジョーに呟いた。
「ん、努力はする。」
ジョーの頼りなさげなセリフに、ハイネは軽く絶望した。


156 :ほのぼのマユデス。子供は紙コップで乾杯すりゃ十分だ。:2005/12/22(木) 22:05:21 ID:???
「うぇーい・・・・つまんない・・・。」
「だよね、ステラもつまんないよね。」
マユとステラは並んで呟く。
「ネオ・・・・かえってこない・・・・。」
「・・・・いつのまにかシンハロもお兄ちゃんもいなくなってるし・・・。」
二人がそんな話をしていると、シンが戻ってきた。
「ゲン!!」
相変わらずの調子でステラはシンに抱きつく。
「うわっ・・!ちょっとステラ!」
行き成り抱きつかれてびっくりするシン。
「・・うわー、なにそのお兄ちゃんらしくない純情っぷり、さては次回の人気投票で高得点に入るつもりか・・・・、させるかぁ!!」
マユは勝手に解釈してシンに襲い掛かる。
「うわー!やめろマユ!ちょっと考え事してただけだって!!!」
「問答むよーう!私より人気のあるこの作品のキャラは滅ぼす!」
「他作品のキャラは狙わないのか?!」
「・・・いや、ぶっちゃけ、勝てる気がしない・・。精神的に。」
マユがシンをボコろうとした瞬間、腕を掴まれた。
『こらこら、マユ。こんな人前で殴る奴があるか。体育館裏に呼び出せ。』
機械を通したような声はシンハロのものだ。
マユはシンから離れ、シンハロと喋る。
「何処行ってたの?」
『あぁ、ハイネが注文してた製品が届いたからそっちに。』
マユは疑問に思った。シンハロに注文するものと言ったらMSの兵器などだ。
・・・・グフイグナイテッドの改造でもするのだろうか?
『・・それにしても。ハイネも親馬鹿っつーか部下馬鹿っつーか・・・。』
シンハロは呆れたように言う。おそらくセリフから察するに、ハイネ隊の新装備なのだろうか?
「・・そうだ、ハロえもん、つまんない。何か出してよ。」
『だめだよ、マユ太くん。こんな時くらいちゃんとしなきゃ。』
なぜか某ネコ型ロボットとダメ小学生風に話す二人。
「つまんないんだよー、なんとかしてよー。」
『んー、今は無理だけど・・・あ、じゃあ皆だけでクリスマスパーティしたら?
ポテチとかペットボトルのジュースとか、あとお酒とか持ってとんがり帽子かぶって。』
シンハロが手をぽん、と叩いて提案する。
「何その普通すぎるパーティ。・・・でも、楽しそうだな。」
『マユ、でもマユはコーディでも未成年だからお酒はダメだ。』
マユの目に怪しい光を感じたシンハロは真っ先に言った。
「ちっ・・・・。」
どうやら図星だったらしく、マユは舌打ちをした。
246 :ほのぼのマユデス。親ばかギルバート。:2005/12/26(月) 19:49:23 ID:???
「やぁ、みんなメリー・クリスマス。」
その瞬間、全員の空気が凍った。
クリスマスパーティー、しっちゃかめっちゃかやってテンションが上がりまくり、現在夜9:30。
そんな中、急に扉を開けて入ってきたのは。

・・・・・・真っ赤なサンタ衣装を着たプラント評議会議長、ギルバート・デュランダルだった。

「レイ兄ちゃん!」
「了解だ!!」
マユはレイの手を踏み台に高くジャンプし、そのままデュランダルにとび蹴りした。
「何やってんだぁ!あんたって人は!!」
「ギル!!また仕事をサボりましたね!!」
「いぅ・・、いいじゃないか!クリスマスだぞ!!少しくらいハメをはずしたって!!」
息子と娘からの厳しい言葉に涙するデュランダル。
その姿を全世界ネットで映したらおそらく世界がロゴス側に移るだろう。
『え・・・・?何議長来てるの?』
「アキラ、なんでお前酔うと日本語しか喋れないんだ。アスラン通訳。」
「え・・・・?何議長来てるの?」
「うわ・・・、これ週刊誌に売ったら高く売れそうな風景だな・・・。」
「ねぇ、こっちのウィスキーも開けるよぉ!」
「のまねこ飲みすぎよ!!もうウーロン茶で我慢しなさい。」
「あーかーいーすーいーせーいー!!」
「カルマー、しっかりしろー。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「ゼロ、生きてる?」
「うぇーい!うるせぇぞスティ坊!黙ってみてがれぇ!」
「ステラ姐さんすてきー!」
「ひっく・・ひっく・・・・めいりーん・・・。」
「よしよし、ステラ怖いねー、スティング。」
「卍解!!ざんげーつ!!」
「星の声が聞こえる・・・・・!!」
・・・・・・その他の人々は酔っているようだ。
『・・・・・・・・・うぅ。』
シンハロは隅のほうに寄っている。
この間マジカルインパルスのことを怒られたのが堪えたらしい。

248 :ほのぼのマユデス。親ばかギルバート。:2005/12/26(月) 19:56:26 ID:???
「で、何の用で来たのギルパパ。」
「もし遊びに来たとかだったら蹴りますよ。」
「ふっ・・、流石私の子供、そろってツンデレだな。」
デュランダルの言葉に先ほどの協力攻撃を再びする二人。

ダンッ   ピョーン    ゲシッ  ぐふっ!!  いぐないてっど。

「ぐっ・・、冗談だよ・・。今日はプレゼントを渡しに来たんだ。」
そうデュランダルが言った瞬間、マユとレイの顔が爽やかな笑顔になる。
「何だぁ!早く言ってよギルパパ!」
「そうですよギル!そう言ってくれれば攻撃なんかしないのに!」
さわやかな白さすずらんの香り♪なノリで笑う二人。
「ははははは・・・・・、じゃあ二人とも着いて来てくれ。」
デュランダルは涙しながら呟いた。

249 :ほのぼのマユデス。親ばかギルバート。:2005/12/26(月) 20:07:45 ID:???
「・・・・・うわぁ・・・。」
「ずいぶん・・、権力を利用したプレゼントですね、ギル。」
二人の目の前には最新鋭MSがあった。
一つは太陽を背負ったようなMS、かたや羽を持ったMS。
「レジェンド、デスティニー、どうだい・気に入ってくれたかな?」
自信満々に言うデュランダル。
「名前がかっこわるい。小学生みたい。つーか、あたしそもそも運命って言葉嫌い。」
「・・・・なんていうか、たいしてプロビデンスと代わらない気がします、ギル。」
二人の言葉にキャットウォークの隅っこでサンタ服でいじけるデュランダル。
「ひどいなー、父さんがんばって二人にあげれるように圧力かけたのになー。」
なんか布団があったらもぐりそうな勢いである。
だが、そこにさらにハプニングが。
「議長!!酷いです!!俺を差し置いて二人にMSなんて!!」
泣きながら走ってきたのはハイネだ。もちろん酔っている。
「俺だってフェイスなのに・・・、機体は既に量産されているMSの先行量産期・・・。」
そのまま泣き崩れるハイネ。
「あの夜のことは嘘だったのね?!酷い!!所詮俺とあなたはそう言う関係!!」
かんっぺきに酔っているハイネはとんでもない言い回しで叫ぶ。
「ギルパパ・・、まさか・・・・・。」
「ギル・・、ルナマリアの書いている本みたいな事を・・・・?」
「ちがーう!!誤解するなぁ!!」
完璧に誤解する子供達。苦労するお父さん。

その後、何とか酔いの覚めたハイネ隊がハイネを回収するまで、その騒ぎは続いた。

250 :ほのぼのマユデス。親ばかギルバート。:2005/12/26(月) 20:32:07 ID:???
総集編?ナチュラルに忘れてKH2やってました(笑顔)。ほのぼのです。
何とか・・、年内にはヘブンズいく予定です、はい。


オマケ   機動戦士ガンダムSEED D&D

ラクス・クラインによって統一された世界、それは、暖かくて優しい世界に見えた。

「・・・・はぁ、あんな歌姫が世界を支配するってどーよ。」
『アー、アレダ。タブンオヤジサンノイシヲヘンニリカイシタンダロ、アノピンク。』

歌姫と対極をなす黒い髪の少女とハロ。

「なっ・・?!ザフト軍から脱走者?!誰だ!!」
「それが・・・・ハイネ隊・・・オレンジショルダーです!!」

今は亡き、隊長と『妹』のために世界を敵に回す者たち。

「ねぇ、どうします。僕たちもちょっかい出しちゃいましょうか?プレアくんもやってますし。」
「そうだな、正直いって、あんなミリィは見たくない。」

亡者は生者のあり方を嘆く。

「・・・・・・・泣いてもいいのですよ・・。」
『男のくせに・・・・泣かないでよ!私が守ってあげてるんだから!!』

操り人形は何を思うか。


機動戦士ガンダムSEED D&D
第一話 「鎖を引きちぎりしもの」

真なる自由を掴め!ガンダム!


冗談です。ごめんなさい。

294 :ほのぼのマユデス。がんばれMS達。:2005/12/27(火) 20:02:12 ID:???
『はい、という訳でマユとレイがMSを乗り換えることになったので会議を始めたいと思います。』
ホワイトボードにシンハロが書き込む。
今現在、会議室にはパイロット組がいる。
『ちなみにレイのブレイズザクファントムはルナのザクウォーリアが居なくなって絶望してるので注意してください。
インパルス達はマユに捨てられたと思い込んでヒッキー状態です。話しかけても答えてくれません。
そこらへんを考慮してお願いします。』
おいおい、そんな精神不安定なんかい。と、全員が突っ込みたくなった。
『ちなみにインパルスに登場した場合、試乗まで時間がかかります。
あのコアスプレンダーが合体する時に打ち落とされないのは俺が制御してうまく合体してるから、
そのシステムをコアスプレンダー自体に組み込まなきゃなんで。
レイのザクファントムはハイネ隊の皆向けかな?あー、でもアイツ何気にグゥル乗るの下手なんだよなぁ。
まぁ、いいや。質問は?』
非常に不安な内容ばかり話してシンハロは話を止める。
「はーい、ししょー。」
アキラが手を上げる。
『どうした弟子一号。』
シンハロもノリノリで答える。
「どうしてレイのザクファントムはルナのザクウォーリアが壊れて落ち込んでるでありますかー?」
『あぁ、あの二人(?)、恋人だったから。』
シンハロの言葉の瞬間、非常に重い空気に包まれる会議室。
『いやぁ、あの二人本当にラブラブでさぁ、他のMSにもいいカップルって良く言われててー。
戦争が終わったら復興作業とかに使われたいとか話してたなぁ・・・。
ルナリア・・あ、これルナザクの愛称ね。で、ルナリアが廃棄処分にしたほうが良い、って言われた時、
俺にもう号泣しながらどうにかしてジャンク屋に回してくれっていってきてさぁ・・・。』
全員、その会場に居る全員がルナマリアを・・・・・・な目で見つめる。
「なっ・・、私は悪くないって!!手を下したのはフリーダムでしょ!?」
『あー、ルナリアもそう言ってたなぁ・・・。どうかルナマリアを恨まないでって。』
・・・・・・どうやら、ルナのザクは本人よりむっちゃいい子だったらしい。
皆の視線に耐え切れなくなったルナマリアは、叫んだ。
「わかったわよ!私がレイのザクに乗るわ!!乗れば良いんでしょう?!」
かっこよく宣言するルナマリア。しかし。
『はい、じゃーけってーい。』
あっさりホワイトボードに「ルナマリア レイレイ」と書くシンハロ。
おそらくレイレイとはレイのザクのことだろう。たぶん。
『レイ・ザ・バレル専用ブレイズザクファントム』
を縮めた物だと皆は思った。
「え・・・?私謀られた?!インパルスに乗るチャンス・・・・失った・?」
『いや、今の話本当だけどさー。あの二人今もメール交換してるし。』
「え・・?!何?MSってそんなことしてるのあのっ・・ちょっとー?!」
ルナマリアの魂の叫びを無視して、皆は次の議題に移った。


297 :ほのぼのマユデス。がんばれMS達。:2005/12/27(火) 20:28:46 ID:???
「インパルスは俺のモンだ!!」
「マユのMSは渡さない!!」
鞭がしなやかに飛び、ナイフが銀色の軌跡を描く。
・・・・・ひじょーに子供っぽい理由で本気の殺し合いをしてるのはハイネとシンである。
ハイネはガンダムタイプのMSに乗るため。シンはマユの乗っていたMSに乗るため、戦いを繰り広げていた。
「ゲンー、お前が勝ったらストライクは俺が貰うぞー。」
「いいよ!!」
ネオの言葉に蛇のように喉元にせまった鞭を交わしながら答えるシン。
その他の人々はテーブルでバリケードを作って避難している。
シンハロの奴はどこかに言ってしまって、もうどうしようという感じである。
マユはめんどいから戦いたくないし、ハイネ隊の面々もハイネの鞭術の凄さは知っているので
出来るだけ入りたくない。
しかし!そんな状況を突破する、一つの流星が!!
「けんかだめー!!」
フライングすてら。
シンに思いっきりフライングアタック。
ハイネも呆気に取られれた隙に取り押さえられる。
「ハイネ、わがままいわないの!!!」
「いーやーだー!!ガンダムのるー!!」
「だめだグレイシア!!既にハイネは幼児退行している!!」
じたばたじたばたと暴れるハイネ。
「おい!!馬鹿やってるんんじゃない!!」
「マユの全ては俺のものだ!!」
「おーい、スティング。精神科医呼べ。」
ネオとアウルに取り押さえられながらももがくシン。
『ふぅ。』
がちゃり、と扉が開き、シンハロが帰ってきた。
『何々ー?プロレスごっこー?あ、そうそう。インパルスにどっちがいいか聞いてきたよー。』
・・・・・空気を読む機能が壊れているのだろうか?あっさりと話し続けるシンハロ。
『シンのほうだって。パイロット。』

ちゃららーちゃーちゃーちゃっちゃちゃー♪(お好きな勝利のテーマを)

「いやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ortなハイネ、勝利のポーズのシン。
「はははは・・・これで!!これでマユのシートは!!」
狂ったように笑うシン。
「あれ?確かコアスプレンダーのコクピットはシンハロが壊しちゃったんじゃ?」
『あー、そうだ。あれからマユ座ってないし。』
「ゲンー、約束どおりストライクは貰うぞー。」
「え・・?!おい!!あんたらって人はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

375 :ほのぼのマユデス。不安でしょうがない。:2005/12/28(水) 18:28:08 ID:???
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!わっ・・、私がミネルバの二番艦の艦長に?!」
「「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええっ?!」」」」」」」」
クルーが集まっての配属の変更の知らせ(若いクルーが多いので全校集会状態)に衝撃が走った。
あの、軍人らしくなくて、へたれで、よく会議に遅刻する、のーてんきなアーサー副長が・・・・・・・。

ミネルバ同型艦、「ムセイオン」の艦長に選ばれたのだ!!

「ちなみにムセイオンにはハイネ隊が配属され、その代わりにアビス、ガイア、カオス、ストライクMkU、デスティニー、レジェンドが入ります。以上質問は?」
ハイネ隊のメンバーは壮絶に絶望した表情になる。
「・・・・・・・シンハロ、おれのゲームのセーブデータ・・。」
「あ、俺のティーカップコレクションもいい?」
「・・・・・僕の秘蔵のウィスキーも・・・。」
次々に自分の宝物を託しはじめるハイネ隊。
「なんだなんだ!!皆そんなに私の艦に乗るのが嫌なのか?!」


376 :ほのぼのマユデス。不安でしょうがない。:2005/12/28(水) 18:41:36 ID:???
「・・・・・・・・シンハロ、本当に大丈夫なのか?」
『大丈夫大丈夫、レジェンドとデスティニーはこれでだいぶ面白い機体になったぞ。』
レイはシンハロの言葉に不安を抱きながらも改造されたレジェンドを見る。
「おー、なんかカッコいいねー。」
マユは能天気なコメントをする。
『まず、レイのレジェンド改・・・「レジェンド・ホロウ」の説明をするぞ。』
「「ホロウ?!」」
ホロウと聞いて飛び込んでくる二人の人物、アウルとアキラだ。
『・・・・・あー、二人とも、ホロウっつっても決して悪霊でもなく
虚ろな揺り籠でもなく。』
「「ちぇー。」」
アキバ系と死神代行はすごすごと下がって言った。
『えーっと、レジェンド・ホロウはドラグーンについていたビームを少し減らしてその代わりにミラージュコロイド発生器をつけたんだ。
隠れたところからびゅんびゅんっと!!無敵臭くない?!』
ぐっと拳を握り締めながら語るシンハロ。
「と、言う事は防御面が不安になるな。」
レイはノることなくシンハロに突っ込む。
『うぅ・・、まぁ、その辺は・・・がんばれ。』
「おい。ちょっとまて。」
『じゃあ、マユのデスティニー改「デスティニー・ブロークン」の説明は・・・・、まぁ、実戦でするか。ぶっちゃけ説明しにくいし。』
「無視するなよ!!不安すぎるぞ!!」
微妙に涙目で訴えるレイ。
「ちゃんと説明してよシンハロ!!死ぬって!」
レイの心配ではなく、自分の心配をするマユ。
『ぶー、じゃあレイは置いといてこの機体の説明をするぞ。
このデスティニー・ブロークンはまぁ、マイナーチェンジ版だ。
ビームシールドを両手につけて、さらに調整でビームサーベルになるようにした。
あと、手のひらビームを改造してミラージュコロイドにより打ち方を変えれるようになったぞ。』
「打ち方?」
シンハロの説明がよく解からなかったのかマユは聞き返す。
『あぁ、まず片方ずつのほかに両腕を合わせて二つ分どかーんとか
グフみたいにマシンガンとか、曲がるとかまぁその他もろもろ。』
シンハロの説明にマユはんーっと考え込み。
「よくわかんないからやっぱ実戦で。」
『ん、りょーかい。』
「それでいいのか?!」
レイの突っ込みが悲しく格納庫に響いた。





377 :ほのぼのマユデス。戦いへの前奏。:2005/12/28(水) 18:43:29 ID:???
「・・・・・・・・・・v」
ゼロは相変わらずの調子だが、彼と長くいたものなら相当上機嫌だと言う事がわかるだろう。
犬でいうならばしっぽを振り千切れんばかりに振っている状態だ。
それもそのはず、ようやく彼は自分らしい戦い方ができるからだ。
ゼロのザクが積み込まれる。
それは、白金に輝く布に包まれていた。これが、ハイネからの「プレゼント」である。
『シンハロに頼んで開発してもらったんだ、特殊ワイヤーで作ってあるんだとよ。ビームもそこそこ跳ね返せて、強度もある。
しかもしなやかで肌触り(?)は最高!!
これがただいまなんと・・・・。』
「っ!!」
ゼロはぶんぶんと頭をふる、回想がいつの間にかテレフォンショッピングになっていた。
「ゼロ、大丈夫ですか?」
普段と口調は違うが聞きなれた声に顔を上げるとアキラがいた。
何やら紫のバイザーをかけている。
「そっちこそ、新しいのは大丈夫?コンペションから落ちたMSのデータで作ったんでしょ?ジョーが仕入れた。」
ゼロはアキラに聞く。
「えぇ、問題ありません。グゥルもまぁ、多少はジャジャ馬になりましたが乗りこなせますし、螺旋剣の方も使えそうです。
ただ、やはりあの・・エネルギー消費が激しい物ばかりなので・・・・
サポートお願いします。ゼロ。」
一応ゼロのザクはあのマント(仮)で戦うのがメインになったとはいえ、まだサポートの役目を忘れていない。
以前よりはだいぶ減ったがまだ万能ワイヤーは装備したままである。「・・・・・・がんばろうな、ゼロ。」
素の状態に戻ったアキラが言う。
「うん。」
そっけないが、力強い声で、ゼロはそれに答えた。



378 :ほのぼのマユデス。戦いへの前奏。:2005/12/28(水) 18:50:38 ID:???
「ジョーのグゥル、ずいぶんゴテゴテになったねぇ・・。」
「キース、そう言うお前のザク、何にもかわってないじゃねーか。」
「僕のザクは目に見えないところで大改造したのー。グゥルもじゃなくて連合のフライトパックを付けれるように改造してもらったしぃ。」
「俺のザクは見かけはかわってないけど装備は前の倍なんだー。」
キース、カルマ、ジョーがわいわいと会話する。

「グレイシア、大丈夫か?」
「大丈夫よハイネ。調子はばっちり。新しいシステムの方も完成したし。
そっちこそ平気?インパルス取られたのがずいぶんショックだったみたいだけど。」
いたずらっぽく笑うグレイシアに、ばつの悪そうな顔をするハイネ。

「・・・・ガイア、がんばろ。」
ステラは愛機を静かになでる。

「・・・・・・行って来ます、母さん。」
アウルはミネルバに置かれた私室に、胸のロケット置いていく。

「もうっ!!スティング!システムチェックはちゃんとやらなきゃだめでしょ?!」
「いや・・、メイリン。その・・・・・・。」
激昂するメイリンに戸惑うスティング。

「・・・・・・え?何?今日は俺がネオとセットなの?」
「俺は本日の選べるランチか?!」
一気にシリアスをぶち壊すゲンとネオ。

「おい!!ラクス様の護衛だぞ!!気合いれていけぇ!!」
「ジュール隊長、そのはっぴはやめてください。」
「イザークは会長だからなぁ・・・・、ファンクラブの。」
ジュール隊は地上に降りる。任務は議長共に前線に赴くラクス・クラインの護衛だ。

「ラクス様。」
「あ、今行きますわ。」
ミーア・・・・『ラクス』はパソコンを使う手を止める。これから彼女は議長と共に前線へと赴く。





次回、ほのぼのマユデス。 『天を裂く』


 
「誰も・・・誰も死なせないんだから!!」
379 :ほのぼのマユデス。戦いへの前奏。:2005/12/28(水) 18:53:29 ID:???
結局、ヘブンズは年内にかけませんでした。
理想を抱いて溺死してます。ほのぼのです。

さて、ちょっと帰省するのでしばらく書き込みできませんort
まぁでもノートPCで番外編をこっそり書くかもしれません。

来年もほのぼのマユデスをよろしくお願いいたします。
420 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 19:37:48 ID:???
「・・・・・レイ兄ちゃん、ギルパパは?」
「紅白の司会だ。」
「審査員じゃなくて司会なの?!あの人!!」
「うぇーい、ハイネ達は?」
「出てるのよ、あの人たち。」
「おい、アウル、スティングはどうした?」
「・・・・・・メイリンとデート、遊園地のイベントに行くって。」
ここに入るのはレイ、マユ、ルナマリア、ステラ、ネオ、アウル、アスランである。
こたつに潜りながらみんなで紅白歌合戦鑑賞である。
「お!!始まった!!」
「○リエ赤組なんだー。」
「あ、ハイネだ!!ハイネー!!」
「ラクスもいるな。」



422 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 19:50:37 ID:???
「うわっ!!この始めの歌手歌下手だな!!」
アウルがせんべいをかじりながら言う。
「・・・確か紅白って歌のうまい歌手が出るんじゃなかったか?」
アスランが緑茶を手に疑問を声にする。
「いや、所詮人気だよ、アスランお兄ちゃん。」
「お、氷川○よしじゃないか。」


「ウィン○って昔友達が騒いでたけど、人気あるの?」
マユがため息をつきながら言う。
「最近のジャニーズは質が落ちてきたと思うわ、私。」
ルナマリアもため息をつきながらいう。
「うぇーい、ねおー、みかんの白いところ取ってー。」
みかんをぼろぼろと向きながら言う。
「こら、スティングに栄養があるから食べろって言われてるだろ。」
ネオは熱燗をちびりちびりとやりながら言う。


「仮面ライダ○だ!!」
「伏字になってないよ!!お兄ちゃん!!」
マユとシンがいつもの漫才をする。

423 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 20:07:54 ID:???
「愛地球○!!」
「キッコ○どこだ!!」
「いたいた!!」
「行きたかったなぁ・・・・。」
次々と歌そっちのけできぐるみに集中する。

「うわっ!!この女一人だけ歌下手だなー。」
アウルは先ほどからダメだしばかりしている。
「あー!ラブマシー○!!」
ステラが興奮して話す。
「・・・・・モー○。って歌唱力の差が凄いな。と、いうかこんなにメンバーがいるんだな。」
「ネオ、卒業生もいるんよ。」
ネオに突っ込むマユ。

「「「「アフー!!」」」」
一斉にかけ声をあげる全員。
「これ、カラオケでレイ兄ちゃんがよく歌うよねー。」
「「「「「マジ?!」」」」」
明かされる衝撃の事実。

「ショタっ子ハァハァ・・・。」
「ルナちゃんがー!!」
暴走するルナマリアに怯えるステラ。
「ボビ○だらけだ!!」
「○けぼのだらけだ!!」
男子陣は爆笑する。



425 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 20:24:59 ID:???
「ういー、すっきりしたー。」
トイレから帰って来るマユ。
「遅い、ゴスペ○ーズ終わったぞ。」
「えぇー?!」
レイの言葉にショックを受けるマユ。


−−−−−−−−−−−−−−−−MS格納庫
【旦那、お嬢の所にいなくていいですかい?】
疾風の声がシンハロに響く。
シンハロはラジオを格納庫に持ち込んで、聴いていた。
【せっかくの年末だぞ?】
【そうだ!お嬢さんのところに行けよ!!】
インパルス達が次々に言い出す。
「・・・・いーんだよ、だって、ルナリアは残念だけど、皆でそろって年が越せるんだ。
俺達機械にとってはそれが・・・・とても幸運なことだから・・、な?」
そういって、シンハロは冷却用水の入った杯をくびりとやった。


「○じなーにゃ・・・・ハァハァ・・・。」
「ルナちゃんがまた怖いーー!!」
またもや暴走するルナマリアに怯えるステラ。
「・・・・・・・・・・演歌って同じメロディーだな。」
「聞いててつまらないな。」
「若い俺達にはわからないな。」
ネオを冷たい目で見ながらレイ、シン、アウルは言った。


426 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 20:58:15 ID:???
「あまいろのー長い髪をー♪」
ステラがノリノリでテレビに合わせて歌う。
「ステラは歌がうまいなぁ・・・。」
シンはステラの頭をなでながら言う。
一言で言うならデンレデレ。

「これ、ジュ○ター歌った人じゃん。」
ルナマリアがビールを注ぎながら言う。
「よく今年も出れたよなー。もう一発屋でだめだと思ったよ。」
ネオが熱燗をさらに飲みながら言った。

「・・・・・・・はっ?!」
マユは寝ていたらしく、今気がついた。
「マユ、寝ててもいいんだぞ?」
レイが毛布を持ってきたところらしい、立ちながら言った。
「やだ!今年こそ最後まで起きて・・・行く年来る年みるんだから!!」
マユはまだまだお子様なところがあり、遅くまで起きていられない。」
「はっ!やっぱお前ガキだな!」
アウルが喧嘩腰に言う。
「・・・・・ふん、大人ぶって無理に『俺』って言ってるやつに言われたくないわね。」
マユも負けじと言い返し、アウルが真っ赤になって言い返す。
「なぁっ!!誰に聞いたんだよ!!」
「お兄ちゃんが話してくれたもんねー。」
喧嘩をいまにも始めそうな二人。
「二人とも、レイ○だぞ。」
「「うわーい、レイ○だー。」」
レイの言葉にあっさりと喧嘩をやめる二人だった。

427 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 21:23:37 ID:???
「・・・・・・・・・・。」
「アウル!!アルテマウェポ○を取り出すな!!」
プラネ○リウムが流れた瞬間、アウルが剣を取り出す。
「確かこれパクリ疑惑があるんだよねー。」
ルナマリアが言う。
「プロモはともかく、メロディーはちょっとパクリ?って感じはするけどな。」
シンも緑茶をすすりながら言った。

「・・・・・・・・。」
詩の朗読に、その後歌われた曲に皆なんとも言えない気持ちになる。
自分達は悲劇を生み出す、生み出した側の人間だ。
だからこそ、しっかりそれを自覚しなければならない。
全員はしっかりその言葉を胸に刻んだ。




428 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 21:49:01 ID:???
「世界に1つだ○の花キター!!」
ニュースでテンションが下がっていた所に燃料投下、一気にテンションが上がる。

「「「「「おーんりーわーん♪」」」」
一部酒が入ってるせいかみんなで合唱する。
そして、中間審査の発表。
「おー、ほぼ互角だ!!」
「白組がんばれー!!」
「赤組まけんなー!!」

「うひょー!!」
ネオが声を上げる。
「・・・・・・・・む。」
ステラが思いっきりネオをつねる。
「いだだだだだだだだっ!!」
「・・・嫉妬するステラ萌えv」
ネオに嫉妬するステラに萌えるシンであった。

「ヤンク○だー。」
「○くせんか。」
マユははしゃぐ、対照的にレイは落ち着いている。
「ごくせ○ってアニメになったんだけどあんまり話題にならなかったわよねー。」


「きしょいーーー!!」
「ダンサーきしょい!!」
「ハイネもびっくり!!」
浜崎○ゆみのバックダンサーのあまりの露出度ときもさにびっくりする。


「きよしも衣装すごいねー・・・。」
「ふん、男は味が出てなんぼよ。」
さて、誰のセリフでしょう?」
正解は上がアウル、下がステラでした。
この二人も酒を飲まされて完璧に性格が変わっている。




430 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 22:07:28 ID:???
「うまいなぁ、きよ麻呂。」
「ゴリ○キター!!」
「芸が細かいなー。」
ゴリ○のダンスに感嘆して。


「ねお?懐かしい?」
「「「「「懐かしい?」」」」」」
「お前ら!!そこまで俺はおっさんじゃない!!」
子ども達の悪意があるのかないのか解らない言葉にきれるネオ。


−−−−−−−−−−−−−ピキ−ンッ!!

「キーッ!!のまねこなんかー!!」
「アキラ落ち着け!!」


「レイ兄ちゃん?」
「・・・・・何でもない。」


432 :ほのぼのマユデス。庶民だよ!!全員集合!!:2005/12/31(土) 22:20:45 ID:???
・・・・・・・ドキドキワクワク。
ド派手な衣装に全員ドキドキしながら画面に食い入る。
RPGのラスボス並みに派手な衣装はもう衣装の域を超えている。


「ーーーーーハイネ来たー!!」
「皆がんばれーー!!」
ハイネ隊の一部のメンバーが衣装を着て楽器をもって待機する。
次々に騒ぎ出す皆。
だが、次の瞬間言葉を失う。
・・・・・・・・ダースベイ○ー・・・?
次の瞬間、ドカーンと壁が割れ、ハイネが謎の機械にのって現れた!!
「ハイネ!!落ちる落ちる!!」
「もこもこー。」
「腕が寒そうだな。」
次々に叫びだす。
「つーかクローン兵士従えてるよ!!」
「すげーやハイネ!!」
「大出世だな!!」
テンションが最高調になった時。
「ぶっ・・・・!!」
「うわっ!アスランが鼻血吹いた!!」
興奮しすぎたのが鼻血を吹いてしまった。
結局、それに慌ててその後の曲はしばらく無視していたそうな。

65 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/06(金) 00:05:53 ID:???
マユはデスティニーの中で、デストロイの戦闘を分析したゼロの言葉を思い出していた。

『おそらく、あのデストロイのパイロットはステラの時を反省して「使い捨て」にするつもりらしいね。
完全にバーサーカー状態、廃人寸前。たぶん徹底的にクスリと頭を弄られてる。
・・・・・・・助けられる可能性はないし、助けたとしても今の状況じゃとても・・・・。』

うつむきながら告げたゼロの言葉が胸に刺さる。
『・・・・・ッ、クラクラスる・・・。』
シンハロがポツリと呟く。
「大丈夫?なんか怪しい海外サイトでもいったの?」
『違ウッ!あー・・・、やっぱアノデッカイMSが五機もイルトつらいワ。』
シンハロの頭にはケモノのような声が響いていた。
コロス。
コワス。
ナクス。
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

『・・・あーもー!!お前らは某この世の全ての悪かーー!!』
「・・・・・最近シンハロ独り言多いよ。」


赤い翼を輝かせてデスティニー・ブロークンは曇天を駆ける。
『華よ散れ!』
デスティニー・ブロークンが手を目の前のウィンダムの大群にかざす。
そしてその手のひらからまるで桜吹雪のようにビームマシンガンが吹き荒れる。
その機動力を生かし移動しつつ大量の敵を撃破する。
「鳥よ啼け!」
マユが叫ぶとビームシールドが変形してサーベルとなる。
巨大なビームサーベルはまるで翼のような光の軌跡を描いて敵を切り裂く。
「シンハロ!この音声反応システムってすっごい面白い!!」
『ダろ?!』
シンハロがデスティニー・ブロークンに取り付けた機能の一つがこれだ。
その多様性を生かすために各武装のモードを切り替えるのに音声の認識を利用したのだ。
これなら戦闘の最中に隙ができることもなくなる。なにより・・・。

『なんか少年マンガ気分。』

・・・・・・・これが一番の理由だったりする。

66 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/06(金) 18:12:35 ID:???
「ステラ!!右っ!!」
「うん!ゲン!」
漆黒の獣に乗った赤い剣士が海岸沿いを駆ける。
次々にダガー達を、上陸したフォビドゥン達を切り裂いていく。
その動きが目に止まったのか、デストロイがそちらへ近づいてくる。
しかし、二人はそれを無視するかのように雑魚を切り捨てていく。
デストロイが二人を攻撃しようとしたその瞬間。
「いまだよ!!レイ!!」
ステラが叫ぶと何もいなかった大地からレジェンドが現われる。
背中に付いたドラグーンを一斉発射しつつデストロイに近づく。
不意打ちにデストロイはレジェンドに攻撃しようその腕を発射する。が。
「させるかっ!!」
「行け!!」
遠距離から飛来する赤い救世主と緑の混沌の片割れ。
カオスは兵装ポッドでその動きを封じ、機動力で一気にその腕を切り落とすセイバー。
ドラグーンシステムの制御に集中していたパイロットに隙ができる。
「隙だらけだよっ!!」
海中から水柱が上がり、その中からビームランスを構えたアビスが登場する。
そして、そのままレジェンドを踏み台にし、デストロイのコクピットを切り裂いた。
「ごめんね、ボク達だけ助かっちゃってさ。」
アウルは誰にも聞かれないようにその言葉を呟いた。



67 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/06(金) 18:31:24 ID:???
『マユ!レイ達が巨大MSヲ一機撃破!!』
「・・・うっ!!こっちの方に雑魚が多いと思ったら!!いいとこどり?!」
『でも、結構連携でどうにかしてるミタイだったカラ、デスティニー一機じゃ無理だって。』
「えぇー・・。」
二人は次々に現われるウィンダムを切り裂きながら言う。
正直、この真っ赤な羽は相当目立つ。
いかにも「お、こいつがボスだ!!経験値!!金!!」といった漢字で雑魚が群がってくる、
『お困りだなぁ、マユ!手伝ってやるよ!!』
戦場でも不安を感じさせない明るい声が聞こえる。
すると目の前の敵が真っ二つになり、次々に他の敵も真っ二つになる。
そこには従者を従えた緋色の騎士がいた。
「ハイネ兄ちゃん!アキラお兄ちゃん!ゼロお兄ちゃん!」
『雑魚は俺達量産期にまかせて、マユはあっちのでっかいのにいきな!!』
ハイネのグフはここまで駆けつけるために、結構な戦闘をくぐってきたらしく角が折れていたり、
ところ所がかけていたりする。だが、それでも戦闘に支障のあるような負傷はない。
『ここは俺達で大丈夫です。今回は俺も対雑魚用の一斉掃射武装ですから。』
なにやらアキラのザクは丸腰だった。なにやら片手で剣を持っているようなのだが肉眼では見えない。
『アキラ、約束サレた勝利の剣はすでにインパルスに・・・。』
『これはエクスカリバーではありません。エクスカリ「ヴァー」です。』
『うわっ!!セコッ!!』
アキラとシンハロはいつもの調子で会話をする。
『マユ、つらい役目を押し付けてゴメン。』
ゼロが本当に申し訳無さそうにいう。
しかし、マユはしっかりとした声で答えた。
「別に平気だよ!私だってザフトの赤服!」
えっへんと胸をはるマユ。
すると、向こうからさらにウィンダムがやってきた。
『ほら!!ぼさぼさするとまた捕まるぞ!!行け!!』
「うん!」
マユはハイネの言葉に答えると、そのままデストロイに向かって駆けて行った。


68 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/06(金) 19:47:25 ID:???
「ていやーーーっ!!」
「落ちなさい!!」
ルナマリアとグレイシアは他の部隊と協力しながらデストロイと対峙していた。
時間が過ぎると共に減っていく味方。
『グレイシアお姉ちゃん!ルナお姉ちゃん!!』
マユがディスティニーと駆けつける。
「マユ!」
「マユちゃん!」
二人はマユを歓喜の笑顔で迎え入れるが、途中でマユの動きが止まる。
『・・・・あれ。何?』
マユの声に二人がマユが見ている方向を見ると、そこでは山が割れていた。



「・・・・・・・・・・・・・?」
キースはふと攻撃の手を止めて前を見る。
前にはただ、山があるだけだ。なのに?何故か違和感がある。
『おいっ!!ぼけっとしてんじゃねぇ!!』
キースのザクに迫っていたダガーをジョーが打ち落とす。
『キース!!しっかり!!』
カルマの盾の中からミサイルが飛び出し、さらに敵機の数を減らしていく。
「・・・何なんだろう・・・。」
そう思っていると、突然、山が割れた。
その瞬間、キースはそこへ向かっていた。
アレは危ない。あれでたくさん死ぬ。あれは殺すものだ。
キースの直感が彼に語りかける。
本能は逃げろと言っている。しかし、彼の心はその制約を受け付けなかった。
『キース!!何処に行くんだよ!!』
『単独行動はだめだよ!!死んじゃうよ!!』
二人の声が聞こえるが、それも枷にはならない。

キースがそこにたどり着くと、それはジェネシスのような機械だった。
考えてる暇はない。今すぐとめなければ降下部隊は全滅だ。
しかし、間違いなく失敗すれば自分ごと死ぬ。
「・・・・・母さん、父さん、ごめんなさい。」
キースは自分を『人間』にしてくれた養父、養母、にあやまる。
「カルマ、ジョー、皆、ごめんね。」
最後に、大事なもう一つの家族の姿を思い浮かべて、キースはその兵器を攻撃した。

76 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/07(土) 21:49:13 ID:???
山が爆発した。そんな表現が正しいのだろう。
山間から現われた兵器は、たった一機のMSによって防がれた。
ただ、そのMSがどうなったかは解からない。
「キースッ!!」
カルマが被弾したザクを無理矢理動かし、キースがいると思われる方向に向かおうとする。
『何やってんだよタコ!!死にたいのかよ!』
ジョーが必死にカルマを抑えるも、カルマのザクは向かおうとする。
「いやだ離して!!キースがっ!!キースが死んじゃう!!」
すると、緋色の剣士が突然現われ、カルマのザクを掴んで飛び去った。
『なっ!!ハイネ!!』
「心配すんな!こいつは俺がどうにかするからお前はアキラ達の所へ行ってくれ!!」
ハイネはジョーにそう告げるとそのまま前線を離脱した。

------------そのころのアキラ達。
「射貫け!ゲイボルク!!」
アキラの掛け声と共に細身の銃身から何弾かの砲撃が行われる。
はるか高く打ち上げられたそれを敵は落とそうとバズーカで打ち抜くが、その途端それは鋭い破片となって一気に敵MSを打ち抜く。
「ゲイボルクはアルスターを守った槍だ、一度投げるだけで幾人もの心臓を貫く。」
致命傷とは行かないものの、ウィンダムの一群は大半が動きが鈍くなる。
すかさずアキラの目つきが変わる。獣のような目つきから、誇り高き騎士の目へ。
「これで終わりです・・・・・。しのはらさんの所にゲスト出演していた頃から楽しみにしていたフェイトのアニメ!!
見れなかった報い、わが刃の露となり償うが良い。」
訂正、誇り高き騎士ではなく、晩御飯のおかずを虎にとられたはらぺこライオンの間違いだった。
『絶対なる勝利をもたらす物よ・・・。』
呟くと、手に持った装備のミラージュコロイドが解ける。
そこから現われたのは光を集める剣。それは一見実剣のようだが、間違えてはいけない。
たしかに、あれは光ではない。しかし、光を刃とすることは出来る。

『エクス・・・・・・カリヴァーーー!!』

アキラの手に持った剣が光を形作り、それはビーム砲撃と見間違うほどの超大型のサーベルとなる。
そして、そのまま敵軍を切り裂いた。

「充電しなきゃ。」
寂しくゼロは呟いた。
アキラが暴走中なのだ。しかも大技ばかり使って、敵をギタギタと倒しまくっている。
そして自分に出来る事といえば、過度なエネルギー消費で死にかけのアキラザクに充電するくらいだ。
グゥルにエネルギー貯蓄量をかなり強化したが、数回の艦との行き来でなんとかその状態を保っている。

「もうちょっと、節約して欲しい。」

「ペガサーーースッ!!」とか叫びながら白い光に包まれてグゥルごと突撃するアキラ。
スクリーニングニンバスが搭載され、かなりスピードを上げられたグゥルはギッタギッタとウィンダムをやっつける。
しかし、またエネルギー不足。きっと身動き一つ取れなくなるだろうと思い、アキラの元へ向かう途中ゼロは気づいた。
「アキラ・・・!」
ゼロは自分を責めた。何故もっと早く気づかなかったのか?
巨大なMSが、二体こちらに向かっていた。

77 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/07(土) 21:56:05 ID:???
『・・・・・・・・・・・・・・。』
先ほどからカルマは静かだ。どうやら気絶したらしい。
好都合だ。このまま目的の艦まで運んでしまおう。
・・・・正直、ムセイオンともミネルバとも離れすぎた。
なおかつ、近い艦は全てとてもじゃないが戻れる状態じゃない。
だとしたら・・・、おそらく一番安全なのはラクス・クラインが乗っているジュール隊の船だ。
「くそっ!!間に合え!!」
戦場に残してきた部下や仲間たちを思いつつ、ハイネは目的の艦へと向かった


「何をしている!!この船も前線にでるぞ!!」
ジュール隊隊長、イザーク・ジュールの声が響く。
彼はもう見ていられなくなったのだ。同胞がやられていると言うのにこのまま黙っている訳には行かない。
「隊長!!ラクス様は・・・・。」
「別の艦に受け入れを用意してもらっている!お連れしろ!!」
部下の声に答え、パイロットスーツのイザークはそのまま格納庫へと向かった。

78 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/07(土) 22:29:44 ID:???
「ラクス様、こちらです。」
「あ・・、はい。」
ミーアは静かに笑った。今の自分はラクスだ。不安な顔をしてはいけない。
そのまま士官につれられ、格納庫へと向かう。
この戦闘にはミネルバも参加しているという、そして・・・・・。
(みんな・・・・・・・・。)
ミーアは先ほどまで、こっそりパソコンの中にある日記を見ていた。
それは、自分があそこにいたときの写真だった。
華やかではなかった、ガラスの破片だらけの道をはだしで歩いていた。
でも、それでも。手をつないで、一緒に歩いてくれる人がいた。笑ってくれる人がいた。
おかえり、って言ってくれる人がいた。『ミーア』の歌を聴いてくれる人がいた。
(このままで・・、いいのかな。)
大事な物を捨てて、大事な人を裏切ってまで選んだ道。
ビロードのじゅうたんの上を、薔薇に囲まれて歩く事はできたけれど、その手は空っぽだった。
身近に笑ってくれる人はいなかった。豪奢な部屋で一人だった。『ミーア』の歌はじゃなくて『ラクス』の歌になった。

そんな事を考えていると、突然格納庫がさらに騒がしくなった。
「おい!!ハイネ・ヴェステンフルス!!何を考えている!!」
ジュール隊の隊長の怒鳴る声が聞こえる。
『ちょっくら母艦に帰れる状況じゃなくなったんでな!!そいつよろしく!!』
そう言うなりボロボロのオレンジ色のグフイグナイテッドは飛び去った。
思わずミーアがキャットウォークからそこを覗くと、見慣れたオレンジショルダーを持ったボロボロのザクが。
そのコクピットから救出された少年はも、ボロボロだった。
ところ所にMSのコクピットの破片と思われるものが刺さっている。命に別状が無さそうなのが幸いだった。
救出され、担架で運び出されそうになると、その少年は突然目を覚まし、暴れ始めた。
「やめて!!離して!!戻らなきゃっ!戻らなきゃキースが死んじゃう!!死んじゃうんだよぉ!!」
涙で顔を歪めながら、ボロボロの身体を引きずってザクに乗り込もうとする少年。
暴れる患者を治療するための麻酔を打ち込み。ようやく少年は大人しくなるが最後までこう呟いていた。
「戻らなきゃ。戻らなきゃ。守らなきゃ。大事な人を。」


79 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/07(土) 22:33:33 ID:???
「・・・・・・・・・・っ!!」
ミーアはその瞬間、決意した。大丈夫、棒一本、MS一体、グゥル一体あれば事は足りる。
「ラクス様?どうなされ・・・・・・ぎゃっ!!」
「ぐわっ!!」
自分の護衛の士官を転がっていた鉄パイプでなぎ倒す。
驚く整備員もどかないならなぎ倒す、ぶっ飛ばす、蹴り上げる。
そのままキャットウォークを走りつつ、自分向けのMSを探す。
・・・・・・・・・・・・・・・・あった、青いMS。
あれの装備はおそらく格闘戦用のものだ。それもグゥルがきちんとついている。
どうやら早くしないと砲撃専用に換装されてしまいそうだ。自分の射撃の成績は最低ランク。
仕方がない、強行手段だ。
「おい!!ラクス様が何故ここにいる!!」
「はぁ、俺しらねーよ!!」
ジュール隊の隊長がこの青い機体のパイロットらしき色黒の緑服の男に話しかける。
ミーアはそのまま走り、気絶する程度に殴る。
「ディアッカ!!」
「ごめんなさい!!この機体借りますね!!それとカルマ!!大丈夫!私が助けてあげるから!!」
MSに乗り込みながらミーアは緑服の青年に謝罪し、大事な人に声をかける。

「みーあ・・・?」
カルマはぼんやりとした意識の中で、目立ったところはないけれど、ひまわりのように笑う黒髪の少女の姿を見た。
「おかえり、みーあ。」
その笑顔につられるように、カルマも今出来る精一杯の笑顔で笑った。

「誰も・・・・、誰も死なせないんだから!!」
そう呟きながら、ミーアはMSをチェックする。
武器のビームランスは自分にうってつけ、それもこの機体にはちゃんとグゥルが付いている。
「ハッチ・・は、破ればいいわよね。よしっ!!ミーア・キャンベル!!出ます!!」
誰も聞いているわけではないのに、ついつい癖で名前を叫んでしまうミーア。
「はははははは、議長に殺されちゃうかなぁ・・・。でも、いいか。」
まぁ、あの過保護な『兄』たちにかかれば自分を殺した議長も即座に殺されるだろう。
何せ自分達は臭いものにはふたをしろ、ようするに汚いことを押し付けろ。
普通のザフト軍人ならやることのない生身の戦闘が主な任務だったからだ。つまり、生身の殺し合い。
「キース、ジョー、アキラ、ゼロ、グレイシア、ハイネ、それに・・・アスランにマユ!!待っててね!!」
ミーアは薔薇を燃やし、ビロードのじゅうたんを取り払った。
そしてまっすぐガラスの破片だらけの道を再び走り出した。




171 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/09(月) 21:56:56 ID:???
「・・・・・・・っ!!くそっ!!」
ハイネは焦っていた。自分のグフの出力はかなり落ちている。グゥルの速度にも劣るだろう。
そもそもかなり疲弊した状態だ。本来ならば一度母艦に戻るべきだろう。
しかし、彼は逃げるわけには行かない。戦闘不能にならない限り、『家族』がいる戦場に戻らなければ。
「ちくしょうっ!!もっとはやく動けよ!!」
MSに思わず当たるハイネ、それほど彼は焦っていた。
すると、突然入る通信。

『ハーイーネッ!お先に!』

通信してきた人物の顔が、あのラクス・クラインだ。
しかし、それ以前に彼女の髪の黒髪が、そして雰囲気、声が、自分の良く知る『妹』だと語っていた。
「ミーアッ!?ミーアなのか?!」
ハイネは我を忘れて叫ぶ。だが、その声ははるか先に飛び去った青いザクには聞こえなかった。





172 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/09(月) 21:58:10 ID:???
「アキラ!!時間稼げる?!いったん母艦に・・・・。」
「ふん、かまわん。キミだけで行きたまえ。それに・・・別にアレを倒してしまってもかまわんのだろう?」
だいぶ負傷したゼロを片手に装備されたビームシールドでかばうアキラ。
軽口を叩いているが、アキラも結構ダメージを食らっている。
重なった七枚の花びらのようなビームシールドのうち、耐え切れなかったのか半分以上が壊れる。
「くそっ!!アイアスが・・・・・。」
アキラは悪態をつきながらも、グゥルから巨大な弓とドリルを取り出す。
そして、それを二体の巨大MSのうちの片方に放つ。
だが、実弾系であり、遠距離攻撃であるそれはシールドに弾き返される。
「くぅっ!!ゲイボルクもだめ!!ガラドボルクもだめ!!ペガサスとエクスカリヴァーは燃費が激しいし、アイアスも壊れてきた!!
後は何だ?!ここでおれにアヴァロンでも出せと?!それともバビロン?!はてやデウスマキナかー?!」
万事休す展開に素の状態に戻り混乱するアキラ。
そうしている隙にもデストロイは二人を殺そうと向かってくる。
「・・・・・ゼロ、俺がペガサスでアレを一体倒します。その隙にムセイオンに。・・・もう友達が死ぬのはうんざりです。」
アキラはヘルメットの中に内蔵された紫のバイザーをかけ、ペガサスの準備をする。
しかし、ゼロは怒ってその場を動かない。
「ふざけるな!!絶対生きてみんなであそこに行くって・・・・約束したじゃないか!!」
ゼロは叫ぶ。それは、まだ平和で、一人もかけていなかったときの約束。
「・・・どっちにしろ、ミーアはもういないんです。だからその約束は向こうでしょう。・・・・・下がってください。」
そう言ってアキラが構えた瞬間。

『勝手に殺すなーーーーーー!!』

聞きなれた歌姫の声、しかし、この明るい声は間違いなく、自分達の『妹』のものだ。
急に爆発し、崩れ落ちるデストロイ。その後ろには。グゥルに乗った青いザクが。
『久しぶり!遅くなっちゃった!』
そう言って通信画面に映ったミーアの顔は、前とずいぶん代わっていた。
しかし、その黒髪、その声、そしてその笑顔が十分すぎるほど彼女だと語っていた。
「・・・・ベルレフォー・・じゃなくてペガサーース!!」
もう一体のデストロイが呆けている隙に一気に突撃するアキラ。ある意味卑怯である。
『ちょっと!!そこは感動して私と話してからやるシーンでしょ!!順番間違ってる!!』
ミーアはアキラの対応に怒る。
「ここは戦場です。油断してはいけません・・って、あら?・・・ゼロ、通信できないくらいやばい。」
へーぜんとした顔でアキラは対応するが、無茶がたたってエネルギーがもう少数一桁くらいらしい。
『早く行って!私が後は何とかするから!』
ミーアはゼロにアキラを母艦に戻すよう促す。ゼロはそれに従った。
「そうだ、ミーア。良い忘れてた。」
ゼロは一度背を向けてから言う。
「お帰りなさい、ミーア。」
彼は普段滅多に見せない笑顔で言った。
『・・・・・ただいま。』
ミーアは泣いていた。自分だとこんなにあっさり信用してくれるとは、思ってもいなかった。
何より、皆ずっとこの家出娘を待っててくれたのだ。

ゼロは「あー!ゼロが貴重な笑顔という名の必殺技でミーアを落とそうとしているー!」とか叫んでいる
アキラを引きずって、母艦の方向へ向かった。



173 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/09(月) 22:21:39 ID:???
「・・・・くそっ!!これじゃあいつらの所に行けないじゃねーか!!」
ジョーは一人で孤軍奮闘していた、でっかいMSはいないものの後の敵が多すぎる。
『おい!!坊主無事か?!』
すると向こうのほうから漆黒のストライクが飛んできた。ネオだ。
「おっさん!助かったぜ!」
『おっさんじゃない!!』
「・・・・・じゃあおじさまとか?」
間違った訂正をするジョー。
『そんな趣味はない!!』
「ご主人様。おにーちゃん。ぱぱ。ネオちゃん。」
明らかに変態の香り漂う呼び方の例を次々と上げていく。
『あーのーなー!!俺はそう言う趣味はない!!いくら綺麗でも男はゴメンだ!!』
「いや、俺の見立てだとあんたは結構目覚めるよ。うん。」
『目覚めたくないわー!!』
ネオの絶叫がザクのコクピットに響く。
すると、メールが入った事にジョーは気づく。ゼロからのメールだ。
「んだよ・・、俺文字読むの遅いからこーゆーのはやってほしくないって・・・・。」
ジョーの文句は途中で止まった。そこにはこう書いてあった。

『家出娘の帰還、青いザクに乗ってきた。顔はだいぶ変わってるので注意。』

と、ギャル文字で書いてあった。読みにくい。



『・・えっ?!ちょっと何なのよ?!ミーアちゃんが帰ってきたですって?』
通信していたグレイシアから驚きの声が上がる。
「どうしたの?!」
なんとかオルトロスを命中させようとするルナマリア。しかし、シールドに防がれる。
「・・・・ミーアお姉ちゃんが?!」
マユは本気で驚く。確か彼女は今は『ラクス』のはずだ・・、それなのに。
『・・・・・よぉしっ!!俄然気力アーップ!マユちゃん!!!片足だけ足止めするからその隙にやっちゃってちょーだい!
あ、ルナマリアちゃん。悪いけどパワー足りないんでいっしょに掴んでくれる?』
「あ、了解。」
「う・・、うん。」
グレイシアのハキハキとした対応に呆気に取られる二人。
『さー行くわよ!ミーアちゃんに良いとこみせなくっちゃね!』
そう言うよグレイシアは再びフィッシュボーンを構えた。

174 :ほのぼのマユデス。天を裂く :2006/01/09(月) 22:29:23 ID:???
ミーアちゃん大影響、ほのぼのです。
いやぁ、ミーア活躍に対する反響が大きくて個人的には大満足です。
書いているうちに愛しくなって仕方がありません。ミーア。
でもエモーションはあまりにメロディーがアレすぎてあんまり好きじゃないです。
個人的なミーアのテーマはAi○の『鳥の詩』に、Fat○の「disillusion」。
チョイスがオタクすぎるとか言うんじゃありません。いい曲は良い曲なんです。
他にもキャラクターの個人的テーマはありますね・・・・・やっぱギャルゲー曲多いけど。
さて、ミーアが加わったことでどーなるミネルバ軍勢!!
アスラン争奪戦の勝者は?!ハイネ隊の対応は?!つーか忘れてるけどキースはどうなる!

次回をお楽しみにー。
187 :ほのぼのマユデス。バックホーム。:2006/01/11(水) 23:22:13 ID:???
その後、一気にデストロイを全て失った連合はザフト軍に敗れた。
さて、そんな中ミネルバパイロッツはそれぞれの母艦に帰っていった。・・・はずだったが。
まぁ、何やらミーアの事が皆気になるらしくどうやってMS無しで行ったかは不明だが
全員ミーアが乗り込んでボロボロにした元イザークザク(現ディアザク)の下に集まっていた。
カルマはなんとか意識を取り戻し、戻ってきたがキースはいまだに保健室・・ではなく医療室である。

そーっとハッチの影から顔を出そうとするミーア。だが、すぐひゅっと戻ってしまう。

「ダメだ。人が多いから怯えてるな。」
「ハイネ、ミーアは小動物じゃない。」
ハイネのボケにゼロが突っ込む。
「・・・・・・ミーア、最近のジャン○について語りなさい。」
アキラの言葉にミーアが反応する。
すると、ミーアはMSから飛び降り、アキラに語りだした。
「つーかさー、最近のジャンプは婦女子狙いすぎなのよねー。ブ○ーチ、○ルト、ミス○ルはいいんだけど
テニ○リはだめ。だってもうテニスじゃなくなってるし、CDとか出てる時点で終わってるし。
○スノも面白いんだけどなんかジャン○のコンセプトとは少し違う気がするのよねー。
Dグレはつまらなくはないんだけど、○ャンプっていうよりガン○ンとかそっち?ファンタジー色濃いし。
もて蔵○ーガは結構パロディが面白いから気に入ってるんだけど・・・・・。
でも武○錬金が打ち切りになったのは許せない!なんであんな正統派少年マンガが・・・・。」
熱く少年マンガについて語りだすミーア。ルナマリアとは対極に位置するマンガ好きらしい。

「「「「「「「よし、間違いなくミーア。」」」」」」」」
「「「「「「「「そうなの?!」」」」」」」」

うなずくハイネ隊一同につっこむその他メンバー。
「さて、降りてきた所でミーア、おにーちゃん達に話すことがあるだろう。」
ハイネがずいっとミーアに詰め寄る。
「・・・・・まず、その格好とあんな雰囲気で歌ってた理由を百文字以内で答えよ。」
「議長の趣味。」
激しくどうでもいいことから聞くハイネ。
「ご飯とかはちゃんと食べてたのか?」
「それは大丈夫!ちゃんと三食バランスよく食べてたわ。」
「ストーカーとかは?」
「後悔するまで絶望を叩き込んだ。」
「よしよし。MSはしばらく乗ってなかっただろ?何に出撃したのか?」
「・・・・・・ごめんなさい、でも!どうしても黙ってられなくて!!」
「まぁ、ミーアはそう言う子だからしょうがないな。生きてるから不問にしてやろう。
これが最後の質問だ。・・・・・・・帰ってきて一番初めに言う事は?」
ハイネはおちゃらけた雰囲気を一転させて優しく微笑む。
すると、ミーアは涙を目にためて答えた。

「・・・・・・ただいま。」
196 :ほのぼのマユデス。バックホーム。:2006/01/11(水) 23:49:02 ID:???






「フィーーーシュッ!!」
急に白いシーツにぐるぐる巻きにされるハイネ。
そしてそのまま格納庫の隅に転がされる。
「おかえり、ミーア。」
秘技:滅多に見せない笑顔でミーアに話しかけるゼロ。ミーアは戸惑い気味だ。
「ゼロ、ちょっとどきなさい。」
急に鎖でがんじがらめにされるゼロ。
そしてそのまま明後日の方向に投げられる。
「ミーアちゃん!もうこの馬鹿娘!!」
「グッ、グレイシア!!苦しいっ!!」
ミーアに抱きつくグレイシア。ミーアは本当に苦しそうだ。
「おい、姫。ちゃんとよけろよ。」
すると突然グレイシアに命中するバズーカ、ミーアは髪一つ焦げない。
「おい!ジョー!お前も抜け駆けするのかよ!俺だってミーアと話したいのに!!」
どこからともなく出した日本刀を構えるアキラ。
「あー!!俺も俺も!!」
怪我をしてるのにどこからともなくナイフを取り出すカルマ。


『・・・・兄ちゃんとしようよ?』
「何の話だ、シンハロ。」


197 :ほのぼのマユデス。バックホーム。:2006/01/12(木) 00:00:11 ID:???
そして、しばらくしてから議長が駆けつけた。もちろん、SP付きでだ。
(まさかミーアがあんなことをするとは・・・仕方がない。消すか。)
そう思い、格納庫に入ると・・・・。

アスランの胸で泣いているミーア、なんか殺気立ってる雰囲気。

だが、実際に戦闘が起きているわけではない。その殺気は全て、ギルバート・デュランダルに注がれていた。

「よしよし・・、つらかったな。ミーア。」
そう言いながらミーアの頭を優しくなでるアスラン。
「・・・・・・議長、話は全てミーアから聞きました。」
ハイネの鞭が生きているかのように動く。
「ギル・・、あなたと言う人は・・・・・。」
レイも本気でキレているようだ。左手に金属バット。右手に釘バット。
「サイテー・・、女の敵よね、ステラ。」
「うん・・・・。」
ステラはナイフを、ルナマリアは拳銃を構える。
「・・・・・ギルパパ、流石にこのセクハラは酷すぎない?ミーアお姉ちゃんよくがんばれたよねぇ。」
マユはにっこり笑いながらトンファーを構える。
後ろにいたハイネ隊のメンバー(ちょっとボロボロ)も、ステラがそんなことされたら・・と思ったスティングとアウルと、
そしてシンハロとシンもばっちり臨戦態勢だった。

「皆、遠慮はいらない。俺がいればどうとでも言い訳できる。・・・・・・思う存分ギルを殺れ!!」
「たぶん今なら名誉の戦死でどーにかなるから!!」
『いざとなったら金の力でどうにかするし。』

レイ、マユ、シンハロのセリフを火蓋に、ギルバート・デュランダルは川の向こうにいる仮面をつけた親友に会うことになった。
268 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。レモン味。:2006/01/15(日) 22:32:06 ID:???
それは、朝食の時のマユの一言が原因だった。
ジブラルタル基地の食堂で、彼女はこう言った。
「ひますぎる、プールとか行きたい。」
しかし、ミーアのこともある。ミーアは普段は返送しているが人の多い、それも軽装になるプールなどに行ったならば
おそらくばれてしまうだろう。そう皆は言った。
しかし、マユ・アスカはくじけない。
「シンハロ、町にあるあのおっきいプール。貸切にして。」
おい、お前はどこのいりやすふぃーだちびっこ聖杯だ。アキラがそう突っ込んだ。
「なんだ、その程度でいいのか?なんだったら買っちゃうけど。」
おい、お前はどこの金ぴかだ、慢心王だ。ハイネがそう突っ込んだ。





と、いうわけで。
ガラス張りの天井越しにそそぐ太陽光。白い人工の砂浜、まるで蛇のようにうねるスライダー。
そう、ここはジブラルタルの町にある巨大レジャープールである!!
「はぁ・・、どーせならさー。こんな野郎にかこまれてるよりもっと女の子に囲まれたいよー。
贅沢は言わないです神様。セイバーもとーさかもいいです、さくらでいいから僕にください。」
『激しくさくらファンに失礼だな。』
浜辺にぽつーんと体育座りしてるアキラに近づくシンハロ。
高い身長、長い青の髪はポニーテテールに纏めてある。
さらに首にネックレスが掛かってて、もし人がいたら間違いなく逆ナンされるであろう姿である。
他にも、相変わらずその美形っぷりを振りまくジョー、ショタなお姉さまにはたまらないカルマ、明るい笑顔のキース。
フランス人形のようなレイ、さっそくはしゃいでるアウルとシン、それに注意するスティング。
ハイネとアスランは二人で向こうのほうでなにやら話している。と、言ってもハイネがはしゃいでテンションをあげているだけのようだ。
そんな奴らは・・・・・、そろいもそろって美形だった。

「どこの学園プリ○スだ!!○狗の血か!!!耽美○想マイネリーベか?!テニミュか?!KH2はBLゲーム!?」

ブチキレて女子のオタク市場の話題を叫ぶアキラ。はっきりいって、外見はこの中で最低レベルである。
体は筋肉があまりついていない、クラスに一人はいるやせっぽちで白い男子だ。顔はそこそこだが、美形集団であるミネルバ組ではかなり地味である。
「嫌だー!!俺の萌えポイントなんて眼鏡しかないじゃないか!!眼鏡声?!」
砂浜をごろんごろん転がりまわるアキラ。やっぱりキモイ。
『落ち着け!ほら・・がんばれ我が友よ!』
「ふん、無理だね!今の俺はフンババの前のギルガメッシュ同然だ!!」
『いや、だったらエンキドゥの呼びかけで勇気をだすだろう。』
「おれはギルガメッシュはギルガメッシュでも我様だからな!」





270 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。レモン味。:2006/01/15(日) 22:54:05 ID:???
そんな二人がやりとりをしていると、向こうから黄色の水着を着たマユが走ってきた。

「おまたせー!!」

マユの水着はワンピースタイプだった。明るい色はよくマユに似合っている。
しかし、そのスカート部分がきわどい。その、なんとゆーか、かなりチラリズムがある。
「どう?似合ってる?」
『うん、一番マユがどきっとした。』
「まだ他の子の見てないのに?!」
マユがシンハロに突っ込む。他の男性陣もマユの方向に集まってきた。
「おー、すっかり俺マユはスクール水着でくるとおもってたー。」
いっさい邪な念は入っていないカルマのセリフ。
「うん、いやね。スク水は既に隻腕さんとこのマユちゃんにやられてるらかさ・・・・。
他にも白スク水とか考えたんだけど、もうこうなったらチラリズムで対抗しようと思って!」
あまりに必死なマユの様子に思わずみんな涙が出る。
マユ、そんなにシンハロに越されたのがショックだったのか、人気投票。
「みんな!!」
更衣室から一直線に走って・・・・・・こけた。
「ステラ!大丈夫?!」
急いでシンがステラに駆け寄る。
「うぇーい・・・・いたい・・・。」
ステラの水着はセパレートタイプで、布地が胸の部分までしかなく、背中が大きく開いている。
胸元にはピンクのリボンの飾りがあり、それがステラの子供っぽい可愛さをさらに演出していた。
「立てる?捻挫してない?あと水着似合ってる。」
テンパって分けのわからないセリフ回しをするシン。
「ホント?!」
似合っているという言葉に顔を輝かせるステラ。
「うん、ステラに一番どきっとした。」
「「「「「「まだマユとステラしか見てないのに?!」」」」」」
本物も偽者も、馬鹿なところは大して変わらないらしかった。



271 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。レモン味。:2006/01/15(日) 23:24:47 ID:???
「あ・・・、ごめん!まだお姉ちゃんとミーアさんまだみたいで・・・。」
向こうからメイリンが走ってくる。彼女は以外にもビキニだ。
だが、彼女のビキニの上はタンクトップタイプで決して露出度が高いとはいえない。
「・・・あの、お姉ちゃんに進められて買ったんだけど・・・どうかな。」
あぁ、露出度は少ない、少ないさ。でもな!この微妙な恥じらいの仕草!!
それが総合的にすばらしい萌え効果を発揮している!これこそアヴァロン!!
以上、アキラ君の脳内解説でした。
メイリンは既にスティングの方へ言ってしまってる。しかし、メイリンよりスティングの方が顔が赤い始末だ。
だが、メイリンの破壊力は予想以上に大きかったらしい。
「・・・・メイリン、結構すごかったな。」
「うん、ていうかあの恥じらいは天然なのかな?・・・・・天然だよね。」
「フリーだったら速攻口説いてる・・・・。くそっ、以外な伏兵だった。」
ハイネ隊三人組は口々にひそひそと言い合う。
メイリンは皆の話し声に顔を赤くする。
だが。
「メイリンお姉ちゃん、バイバイ。」
「皆!!待たせたわね!!」
マユの言葉にメイリンは反応すると、そこには赤いビキニでバンッと立っているルナマリアがいた。
あかいあくま、まさにそんな言葉が彼女には似合う。
真っ赤なビキニはギリギリ、アスランが恥ずかしがらない程度だが、問題は彼女のプロポーションだ。
普段はあの濃い性格と地味な軍服、そして属性であるアホ毛とニーソに隠れていたが・・・・すごかった。
出る事は出て、細いところは細い。それも、程よく。すばらしいさじ加減で。
・・・・・・くそっ、理想を抱いて溺死するしかないじゃないか。
以上、シンハロの脳内解説でした。
メイリンはプールサイドでマユとともにがくがく震えている。
「くそっ・・、嫌いだ。嫌いだ。胸のでかいやつは消えちゃえ。」
「真の敵はお姉ちゃんだったのね・・・。」
二人の様子にルナマリアは勝ち誇った顔をする。
「ふふん、これで真のヒロインは私に決定ね、次回からこの話の題名は「ほのぼのルナデス」よ。」
激しくスレ違いな妄想をするルナマリア、が、次の瞬間、周りの男性陣がルナマリアを憐憫の目で見始めた。
「あー、その、ルナマリア、がんばれ。」
アウルがたどたどしく言う。
「うぇーい、これが・・・ぎおんしょーじゃ?」
ステラが呟く。


272 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。レモン味。:2006/01/15(日) 23:29:09 ID:???
「みんなー!ごめんなさーい!!」
ミーアが走ってくる。なんか、胸に付いたものが揺れてる。
もう、なんというか、それを見た瞬間、脳内がはじけたっていうか、うん、私、も  だ   かゆ  うま  。
以上、ルナマリアさんの脳内解説でした。
「ルナマリアーーー!!」
鮮血を吐いて倒れるルナマリア。
「だから言ったんだ!!ミーアに勝てるわけないって!なのに・・・なのに!!」
倒れたルナマリアを抱きかかながら語りかけるアキラ。
「ふっ・・・、アキラ。女にはねぇ・・・これだけは譲れないものがあるのよ・・。」
口端を血でぬらしながら喋るルナマリア。
「解からない!わかんないよ!!どうして?別に爆乳じゃなくても良いって人はたくさんいるのに!!」
涙を流しながら言うアキラ。
「それでも・・・・私たちは・・・・・がはっ!!」
鮮血を吐き、うなだれるルナマリア。
「ルナマリア・・・!ルナマリアーーーーー!!」


「あの・・、ルナマリアさん・・・・?」
「ミーアさん、気にしないでください。」
困惑するミーアにレイは優しく語りかけた。
「・・・・なんか戦場になってるわねぇ・・・。」
「・・・・・・・?」
散らかっていた男性陣の更衣室を片付けて、遅れてやってきたゼロとグレイシアも分けがわからなそうにしている。
ちなに、グレイシアは上はタンクトップタイプで下は男性ものの水着で短いタイプの物を着用している。



ひと時の平和、泡沫の夏、それでも、この時。


僕らは、普通の学生のようだった、


354 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。ネズミ味。:2006/01/17(火) 21:39:36 ID:???
「シンハロー、名前を言ってはいけないアレごっこしよー。アキラおにいちゃんも誘ってー。」
「うし、じゃあ俺とアキラと・・、マユとステラとカルマか。これだけいれば出来るな。」
アスランはその様子を見て笑った。おそらくハリーポッ○ーごっこだろう。素直にそういえば良いのにと、彼は思った。が。
次の瞬間、その微笑は石になった。
シンハロはなぜがエレキギターを、アキラは小さな浮き輪を両手に持ち、マユはでっかい夜店で売っているビニールハンマー。
カルマはピコピコハンマーでステラはビート板。
「じゃあお互いに二十回攻撃が当たったら終わり名。」
「わかったー、じゃ、スタート。」
すると突然、水柱がプールに上がった。


「舞い踊れぇ!水たち!!」



ここの施設のコンピューターにアクセスして水を操っているのか次々に水柱が上がる。
あ、キースがふっとばされた。
「うぇーい!!」
ステラがビート板を投げるが、アキラの浮き輪が浮き輪とは思えない速さと強度で打ち落とす。
「この程度じゃ俺達には通用しない、記憶したか?」
・・・・あ、名前をいっちゃいけないって・・あれか、大人の事情でいっちゃいけないのか。
アスランは呆けるしかない。あ、アウルが吹き飛ばされお星様に。
マユ達がたくみに水による攻撃を避けるたびに他のメンバーが犠牲になって言った。

356 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。ネズミ味。:2006/01/17(火) 21:52:19 ID:???
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
結局、マユ達は怒られてその日の昼ごはんはガリガ○君一本になった。
「シンハロだけ・・・・意味ないじゃん。」
カルマが不満そうに呟く。
「ねぇねぇ・・・お塩かければ・・・しーそるとアイス。」
ステラの呟きにアキラが目を輝かせる。
「本当だ!よし!ウォータースライダーの上でトワイライ○タウンシチュで食べようぜ!ちょうど四人だし!!」
騒ぐ外見年齢及び精神年齢お子様組に一人だけ取り残されるシンハロ。
その後、一人寂しくずっと流れるプールで流れていたそうだ。



「まったく、皆お子様ねぇ。」
「まってお姉ちゃん。その防水カメラとシュノーケルは何?」
ばっちし装備のルナマリアにメイリンが突っ込む。
「何って・・・・こんな無防備な美形どもがよりどりみどり・・・。」
「おねえちゃーん!!やめてー!!お姉ちゃんみたいな人がいるから女のオタクは肩身が狭いんだよ?!」
犯罪を犯そうとする姉を必死に止めるメイリン。
「いってきまーす。」
そのままスススススス・・と音もなく水中に消えていくルナマリア。目立つはずの赤い水着はまったく見えない。
「おっ・・お姉ちゃんが妖怪じみてきた・・・・・!とりあえずスティング・・・。」
その瞬間、メイリンは殺気を感じ取る。


「メイリン?!何かあったのか?!」
泣きながら向かってくるメイリンを心配するスティング。
「ごめんね・・・・私弱くてごめんね・・・・。」
メイリンは泣きながらあやまるだけだった。

357 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。ネズミ味。:2006/01/17(火) 22:07:51 ID:???
財布なくした、ほのぼのです。
このシチュはほろーあたらくしゃーをプレイした時からよし、やっちゃえ。と思ったシチュでした。
きっとこのゲームの表紙にはルナマリアだけ正規ヒロインなのに書いてないというオチ。
裏はまとめサイトにあるハイネ隊の絵。きっとそんなオチ。

ーーーーちょっとしたおまけ。−−−−−−−

シンハロ「おい、雑種。こっちこい。」
シン「ポンコツ!俺のこと雑種ってよぶな!!」
シンハロ「だまってろ!お前より俺の方が偉いんだよ!!」
シン「なんでだよ!!」
シンハロ「だってマユ以外で絵版に描かれてる回数が一番多いのっておれだもん。」
シン「?!」

何気にこいつ絵版でけっこう書かれてるんですよね・・・・。
作者が中途半端に絵描きでコラするから書きやすいのか・・・・。

それでは。
390 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。邪腐妖怪ルナマリアン。:2006/01/18(水) 21:49:22 ID:???
「ひゃっほーーーーっ!!」
ウォータースライダーを降りるハイネ。一緒に乗っていたレイは目を回している。
「何だお前?苦手なのか。よく赤服になれたなぁ・・・。」
「関係ありません!!」

カシャッ!

「おりゃっ!!」
「甘い甘い♪」
ビーチバレーをしている。アウルの強力なアタックをあっさり弾くキース。

カシャッ!

「○○○○ッ!!騙されるな!!」
「二人は・・・親友だもの・・・。」
「名前いっちゃいけないからつまらないね・・・。」

相変わらず大人の事情で名前をいってはいけないゲームごっこをするお子様組。

カシャッ!

『・・・・・・・?』
シンハロは流れるプールで流れながらCPにアクセスし、監視カメラの映像を見る。
・・・・・・・おかしい、ルナマリアがいない。
あいつがいつもやることはとんでもない。世のまっとうにマナーを守る腐女子さんに申し訳ないくらい。
『メイリンのところに行くか。・・・・・・あと一周したら。』
やけで回っていたわけではなく、純粋にこのロボットは流れを楽しんでいるのだった。



392 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。邪腐妖怪ルナマリアン。:2006/01/18(水) 22:03:30 ID:???
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!」
『いや・・、そんなに泣かなくて良いから、メイリン。』
号泣するメイリンにあたふたするシンハロ。スティングがむっちゃ睨んでる。
「・・・・・お前ら、ルナマリアの気配に気づいてたか?」
男性陣、女性陣ともに首を振る。
「僕でも気配を察知できないなんて・・。」
キースが悔しそうに呟く。彼の感覚はコーディネーターさえ上回る。
「ルナマリアが出てくるまで待つのもな。」
「盗撮されてながら遊べるか!!」
「これって訴えられる?」
皆口々に文句を言い始める。
うーむ、と考え込むハイネ。
「ハイネ、俺に策がありまーす。」
アキラがハイネに提案する。ルナマリアに聞かれないようにごにょごにょと話す。
「・・・・・アキラ、お前できるのか?」
「別に?」
「・・・・じゃあいいけどよ。じゃあシンハロとアキラでルナマリアを探してくれ。」
「『うぃーす。』」




シンハロとアキラは皆から離れた場所で二人でルナマリアを探している。
「いないなー。」
『・・・・・・・そうだな。』
シンハロは意味深に答えると、アキラに背後から近寄る。
「・・・・・わっ?!」
アキラは驚いた声を上げる。シンハロに急に抱きしめられたからだ。
『アキラ・・・・・。』
「えっ?!あのシンハロ・・・?!それアキラ違い!!おれはトシマのアキラじゃないから!!」






393 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。邪腐妖怪ルナマリアン。:2006/01/18(水) 22:18:34 ID:???
(・・・・・・・ちっ。ばれたかしら。)
ルナマリアは水中で呟く。頃合を見て逃げたほうがいいだろう。
人気のないほうに移動すると、突然声が聞こえてきた。

「ばか・・っ!こんな所でっ・・・・!!」
『なーに言ってんだよ?二人っきりになりたくてハイネにあんなこといったんだろ?』
「ち・・・・違うっ!!何考えてんだこの馬鹿!!」

ルナマリアさん、リミットブレイク。
(え・・・?!嘘?!やっぱり前からあの二人怪しいと思ってたけど・・・いやったぁぁぁぁぁ!!)
ルナマリアはこそりこそりと移動し、その場所が見えやすい高台まで移動する。
「こらっ!!このポンコツ!!こんなところで始めるやつがあるかっ!」
『いーじゃん、たまにはこーゆーシチュでもさ・・・。』
(きゃーきゃーきゃーーーーーっ!!)
思わずルナマリアは良く見たい一身で、ゴーグルをはずす。
そのとたん。後頭部に鈍い痛みが。
「ルナお姉ちゃん!ちゃんとしようよ!やりすぎ!!!」
背後からマユの声が聞こえてくる。どうやら潜んでいたらしい。
「ふっ・・・・、マユ。悪いけど逃げさせてもらうわ!!」
そのとたん、ルナマリアは下に飛び降り・・・・滑ってこけた。その手からデジカメが落ちる。
『こらっ!!御用だ!!!』
シンハロががっちりルナマリアを掴む。
「騙したわね!!信じてたのに!!」
『ふっ・・、ついついクラスの男子を怪しく思ってしまうのは腐女子のサガさ・・・。』
かっこよくシンハロが言うが、何やら向こうのほうでアキラが固まっている。
「・・・アキラお兄ちゃん?」
マユが階段をおり近づくと・・・・。

「○月▽日晴レ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
    隠し撮りに俺の写真だけなかった。
       許さない。        」

その瞬間、アキラの雰囲気が変わる。
髪を纏めているリボンは解け、真っ黒いオーラが出てくる。
『うわっ?!黒アキラ?!なんかやばい感じ?!』
「どーすんのよこれ?!」
ルナマリアを掴んだまま冷や汗(イメージ)をたらすシンハロ。
「シンハロ、ルナお姉ちゃんを生贄にしてターンエンド!」
『流石だな!マユ!!』
マユの声に即座に反応し、ルナマリアをアキラの方向になげるシンハロ。
「ちょっとーーー!!女の子に何すんのよ?!」
『うるさいっ!!全世界の女の子にあやまれっ!!』
「うわっ・・?!なんか黒いうにょうにょが見えるのは気のせい?!」
「え・・・・・?アキラ・・・?何・・っ?!ごめんって・・・・キャーーーーッ!!」


395 :ほのぼのマユデス。わくわくざばーん。邪腐妖怪ルナマリアン。:2006/01/18(水) 22:23:39 ID:???
財布、マジみつからない。ほのぼのです。
ごめんねぇ!!腐ネタでさぁっ!!
絵掲示板のシンハロがラ○ダー発言をうけてそれっぽくしてしようと思ったら
アキラが人気ない子になってました。
アキラとシンハロのあれは抱きつきながらカンペ読んでるだけです。一応捕捉。
ホモっぽくするならこれくらいホモっぽくしないとね!ギャルゲーのホモネタくらい!
あんな中途半端にあからさまでモノホンっぽいホモなんて腐女子でもいらねぇよ。同人アニメ。

プール編はこれで終了です。・・・でもそれが終わったらネタがないよー。

432 :ほのぼのマユデス。人気を上げろ!!:2006/01/19(木) 21:33:09 ID:???
「うーん・・・・・・。」
マユは悩んでいた、人気のことについてだ。
前回の人気投票では自分はシンハロ以下だった・・・・・屈辱である。
なので・・、新しい可能性を考えて見よう・・・・・そうだ!!

ーーーーーーーーーーーーーーーもし、ほのぼのマユデスキャラの性別が逆だったら。

弟系キャラでやんちゃっ子なショタ・・・・・!!いける!コロコ○の主人公みたいだ!!
・・・・・じゃあ、他のキャラは?
シンハロ:お姉ちゃんロボット。ぼっきゅっぼいん。
レイ:薄幸の美少女。ちょっとひんにゅーを気にしている。
アスラン:不器用な女の子。女の子らしくない趣味を気にしている。
ルナマリア:美形エリート赤服。でもアキバ。
メイリン:気弱な弟キャラ。しっかり者。
スティング:お母さんキャラ。やっぱ胸おっきい。
アウル:やんちゃな女の子。きっとひんにゅー。ブラとかしてないだろう。
ステラ:ほわほわ美少年。いるだけでマイナスイオン。
ネオ:大人の女の色気。
おにいちゃん:問題外。女の子だったらキモイだけだ。
ハイネ:姐さん。実は女王様。声優の☆が好き。
ゼロ:無表情なクール美女。きっと三人目。
アキラ:腐女子だけど眼鏡っ子。病弱。
キース:猫娘。お酒でいつもよいどれでしたったらず。
カルマ:永遠のロリ。
グレイシア:男装の麗人。ヅカ系。
ジョー:となりのおねいさん。きっととんでもなく美人でぼっきゅぼん。
ミーア:弟系キャラその三、明るいけど気弱、そのくせやる時はやる。


「・・・・・・・・勝てるわけねーーーーーっ!!」
マユの声が部屋に木霊した。


433 :ほのぼのマユデス。人気を上げろ!!:2006/01/19(木) 21:45:38 ID:???
「・・・・・・やめよう、今の自分に出来る事を・・・・・。」
マユは首を振りながら再び思考を開始する。
服装はどうだろうか?いっそブルマでも。シンハロが着物に袴でシンハロ道場。
いったい誰を救済するのだろう?マユは別の思考に切り替える。
性格は・・・・・、変えるわけには行かない。急に性格が変わるなんてありえない。
外見的特長は・・・・・?
アホ毛は既にルナマリアが、ツインテールはメイリンに取られている。
ニーソもルナマリアのお家芸だし、ステラも少しそれっぽい。
「衣装のバリエーションならそれなりにあるのになぁ・・・。」
普段の軍服、私服、アウルたちに買わせたワンピース、セーラー、チャイナ。
「・・・、あれだ。トンファーをステッキに変えて魔女っ子狙うか。」
撲殺天使である。
「・・・・・ミュージカルやるか?人魚だし。だーりんあーたーしの♪」
KHのパクリか?
「あー、お兄ちゃんの呼び方変えるかなぁ?にーたん。にぃにぃ。にいさん。にぃや。」
一人で十二粒分おいしい?
「こうなったら・・・・ぬ・・・・・。」

「マユ、夕ご飯だぞ。」

レイが呼びに来た。
「ぁっ・・・・いっ!!!今行く!!」
見られてないよね?聞かれてないよね?とマユは思考する。どうやらレイは何も聞いていないし見えなかったらしい。
マユは急いでレイの後を追いかける。
(・・・・・・・そのしたたかで図太いところが人気がないんだと思うぞ。マユ。)

レイは心の中で妹に呟いた。
470 :ほのぼのマユデス。運命の憂鬱。:2006/01/22(日) 00:32:53 ID:???
ここはミネルバ格納庫、愉快なMS達がおしゃべりしたりダラダラしながら待機している。
そこに、ため息をつく一人(仮)のMSがいた。
【はぁ・・・・・・。】
彼女の名はデスティニー、ご存知マユの愛機である。彼女はその、マユの写真を見て(仮)ため息をついていた。
【む?どうされたのだ。元気がないな。お嬢様がどうかなされたのか?】
その様子を見て声をかけたのがソードインパルス(シルエット状態)だ。
【あぁ、ソード殿。いや・・・、そのちょっとな。】
すこしモジモジしながら話すデスティニー。
【ディスティニーさん、あっしらでよかったら力になりますぜ。】
【何?やっぱお嬢さんとハロの奴が無茶な操縦でもしてんの?】
残りのインパルスたちも次々と話しかける。すると、デスティニーは恥ずかしそうに話し出した。
【その・・・・、主殿は・・愛らしいなぁ・・・と。】
【【【【【は?】】】】】】
その場にいるMS達が全員呆ける。
【いや・・、誤解するな!別に怪しい意味ではなく・・・その・・・可愛くない妾とは違うな・・と言う意味で。】
慌てて、そして人間で言うなら顔を真っ赤にして話すデスティニー。
【インパルス殿たちもうらやましい・・・あのマジカルインパルスというのは・・・・。】
【やめろ、あれは黒歴史だ。】
【聞きたくねぇ、聞きたくねぇよ。】
【あぁぁぁぁっ!!思い出しただけでおぞましいっ!!】
デスティニーの悪気のない一言にトラウマをえぐられるインパルス達。
【わう。だいじょーぶ・・・ガイアも真っ黒だから・・・可愛くないよ?】
【何をおっしゃるか!ガイア殿!!ガイア殿のMA形態は・・・・わんこで・・・・非常に愛くるしい。】
ガイアのフォローも通用しない。ガイアを除いて他のMSは男性人格なのでなんともできない。
ファッションなどに精通し、何故か女性の扱いに長けているハイネ隊ザク一同がいればいいのだがあいにく彼らは別の格納庫だ。
【べつにさー。かわいくなくていーんじゃね?】
突然けだるげな声をあげたのがストライクMkUだ。全員、思わず凍りつく。
【なんだと・・・・!妾とてMSの身といえど女だ!貴公はそれを・・・。】
【だからさー、あんたはかわいいが女の魅力だと思ってんの?ばかだなぁ・・・。】
激昂するディスティニーに軽く答えるMkU。
【いいか?あんたは外見が可愛くないと思ってるんだろうけど、あんたは十分綺麗だよ。
とくに戦闘中なんかビームシールドで出来た剣と後ろの翼がすっげぇ綺麗だぜ?】
おれ見惚れちゃって被弾したぜー。と語るMkU。
【・・・・そうだろうか?】
やはりはずかしがりながらちらっとMkUを見る(仮)デスティニー。
【そーだよ。俺が言ってるんだから間違いないって。それに・・・、あんた結構性格はかわいいぜ?】
【ななななななななななっ?!】
MkUの一言に真っ赤になるデスティニー。

【なぁ、MkUの野郎。ネオのおっさんが乗るようになってから変わったよな。】
カオスの声にうなずく(仮)カオスとガイア。

【それにしてもデスティニーさん、何で急にそんな事を?】
セイバーがディスティニー分けを聞く。
【うむ・・・・・その・・・・兄上(レジェンド)に言われて・・・・・。】

アノ野郎。全員心の中で呟いた。ちなみにレジェンドはドラグーンの調整で別の格納庫である。

114 :ほのぼのマユデス。ハイネ隊に入る条件。:2006/01/30(月) 18:09:12 ID:???
「最近朝起きれないんだ・・・・・。」
「あー、じゃあ目覚まし変えたらどうだ?」
「なぁなぁ!つよきすがPS2だってさ!!」
『マジ?!予約しなきゃ!!』
「マユ・・・ぴーまん食べて(こそこそ)」
「ステラ・・・・食べなきゃダメだよ。」

いつも通りの朝食の風景。雑談しながらわいわいとしている。
すると。突然そこに事件が起こった。
「のうわっ!!」
突然アウルの横に突き刺さる矢。何やら紙が付いている。
「大丈夫か?アウル。」
ドキドキして動けないアウルの代わりに壁に刺さった矢をシンが抜く。
「あー。久しぶりだねー。」
カルマが矢を指差して言う。
「本当だ。ミネルバ配属になってから全然こなかったなぁ、それ。」
ジョーがトーストをかじりながら相打ちを打つ。
「・・・・・何なんだ?それ?」
アスランが疑問に思って聞くと、ハイネはこう答えた。

「んー、ハイネ隊入隊申請書もとい果たし状。」

115 :ほのぼのマユデス。ハイネ隊に入る条件。:2006/01/30(月) 18:18:13 ID:???
「いやね、俺ってばアイドルじゃない。もう激烈売れっ子の。
だからハイネ隊に入りたいってファンも多くってさぁ・・。でもダメっていってもねちっこいのがいるのよ。
だからさぁ、そいつらを懲りさせるために入りたいならこーしやがれ!ってのを決めたんだ。」

その@ 入隊志願するものは矢文でその旨を伝える。
そのA 楽器が弾けること。
そのB 料理が出来ないとダメだよ。
そのC ハイネの本性をしっても絶望しないこと。
そのD 現隊員の屍を越えていけ、つまり一人選んで倒せ。

「と、言う過酷な試練があるんだ。まー、それでも入ろうとして撃沈した奴らだけだけど。」
食後の紅茶をすすりながら話すハイネ。
「うわ・・、今回三人もいるわ・・・。」
グレイシアが思わず呟く。
「帰ってきた早々これ?私これ手加減できないから嫌いなんだけどなぁ・・・・。」
さらりと怖い事を言うミーア。
「んー、めんどいなぁ・・。僕ひ弱に見えるからよく選ばれるんだもん。」
これまた面倒そうにいうキース。
マユはわくわくしていた。ハイネ隊の面々は正直生身での戦闘が物凄く強く、一度本気で戦っているところを見たかったのだ。
『なぁなぁ、ハイネ。じゃー・・・・・ごにょごにょ。』
「ふんふん、おっ!面白そうだな・・・。」
シンハロがハイネになにやら話す。

果たしてハイネ隊入隊希望者は生き残れるだろうか?

154 :ほのぼのマユデス。危険な試験。:2006/02/01(水) 21:16:32 ID:???
『で、この機械で仮想空間に精神をとばしそこで戦闘を行ってもらう。
攻撃プログラムと戦闘してもらい、それをハイネ隊のメンバーの誰かより一番
多く倒せればよしとする。今回対戦するメンバーはゼロ、キース、ミーア、アキラだ。
身体的にも精神的にも問題はない。ただ、プログラムにやられた時は現実と同じ苦痛を伴う。
もしそれで何か異常が起きても一切責任は取らない。以上。』
以前ファンタジー世界に入る時使った機会の前でハイネの説明が終わる。
微妙に参加者である青年と少女は震えている。
「・・・・あー、ハイネ隊の存在意義もろくすっぽしらないで来るからこーなるんだよ?」
カルマが諭す様に言う。
「俺たちは基本的にMS以外にも生身で殺し合いとかする任務もやらなきゃだから、平和な時は特に。
だからそう言うのが怖いならやめときなよ?まぁ、今回はこんなシステムでラッキーだよ。
前回までは直接こっちが実力みるから全治三ヶ月とかばっかだったし。」
さらにカルマがぺらぺらと脅すように話す。
「・・・・私、やめます。」
「おっ・・!俺も!」
二人の参加者はそそくさと帰っていった。残ったのはタダ一人。
真っ黒いコートを着た背の低い人物だった。
「ハイネ、こんないかにも怪しいのいいのか?」
スティングがこそこそと話しかける。
「ん、へーきへーき。どうせうちの馬鹿達には適わないって。」
小声で平然と話すハイネ。
それぞれ蓋の開いている機械に横たわり全員が横たわると蓋が閉まる。

その後ろの巨大モニターに映像が映し出される。一面青い光の空間で、いかにもサイバーな雰囲気だ。
画面が分割され、そこに戦うメンバーが一人ずつ登場する。

『身体能力はほぼ現実と同じだが、武器は自由に想像したとおりの物が出てくるようになっている。それをうまく利用してくれ。
それでは・・・・・・、スタート!!』





155 :ほのぼのマユデス。危険な試験。:2006/02/01(水) 21:39:44 ID:???
それぞれのモニターに人型の影が現われ攻撃を仕掛けていく。
「・・・・・・・・・・・。」
ゼロはその手にいつも自分が使う布をイメージし、出現させる。
そして向かってきた敵を上半身と下半身に切る。手ごたえは軽い。強度は人間よりないようだ。
「・・・・問題ない。」

「・・・・・・・・ーーーーーー♪」
キースは酔っているとは思えない動きで敵を打ち砕いていく。
手には武器はなく、爪が獣のようにとがっている。ただ、それだけだ。
首を割き、肺をえぐり、心臓をつらぬく。
人型の影は忠実にその存在を消す。
「んぅ・・、もうちょっと手ごたえがあった方がいいかなぁ・・・。なんかすり抜けるみたいで気持ち悪いや。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
アキラは巨大な剣を手に敵をなぎ払う、が、その目は静かだ。
世界がアキラに侵食されていく。そこは、ただ月が浮かんでいるだけの荒野になっていた。。
だが、月の光を浴びた瞬間アキラが暴走する。防御など考えない、ただ、敵を倒せば済む事。
「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

さて、問題はミーアである。彼女はしばらく実戦を離れていたため、成績はどうか。
得意の長刀を振るっているかと思いきや・・・・・・。
「ぶちまけなさい!!」
太もものについた銀の飾りから枝の先に葉の代わりに刃が生えているような武装である。明らかにぶどうソーダ練乳金時。戦乙女スカート。
もちろん、長刀を手に持って懐に飛び込んでくる敵をなぎ払っているがメインはその武装だ。
「ほらっ!!次!!・・・ていっても臓物がないからぶちまけられないのよね・・・・はぁ。」

黒いコートが踊る。まるで凍った湖のなかにカラスがいるようだ。
敵は避けてばかりのコートに襲い掛かる、が。次の瞬間、彼らの知能は自分の体がいくつもの片に別れたことを認識できただろうか?
見ると黒コートの周りにキラキラと輝く物が見える。ワイヤーだ。
どんな物でも指を動かせばたちまち細切れとかすだろう。


「おいおい・・・、ハイネ。こりゃマジじゃね?」
ジョーが汗をたらしながら呟く。
「うぇーい・・・かづっちゃんだー。」
無邪気に黒コートの攻撃をマンガのキャラだと思ってはしゃぐステラ。
「・・・・・・本当に危なくないか、ハイネ。各自に連絡を入れたほうが・・・・。」
アスランが心配しながらいうが、ハイネはただモニターを見て考え込んでいるだけでそれ以上は何もしなかった。

163 :ほのぼのマユデス。危険な試験。:2006/02/03(金) 22:11:36 ID:???
「おい!ゼロ、キース、ミーア、アキラ!!新入りの実力を試せ!!
全員で本気で襲い掛かってかまわない!シンハロ、頼む!!」
『はいはい・・・。』
ハイネの指示にシンハロがパネルを叩く。
雑魚敵が消え、モニターが一つに統一される。
黒いコートを囲むように現われるハイネ隊のメンバー。
すぐさまワイヤーに気づいたのかむやみに襲い掛かるようなマネはしない。
「キース!私がやるから後はよろしく!」
「オッケー!」
ミーアはキースに合図すると同時に駆け出し、長刀と武装でワイヤーを切り裂いていく。
その間を縫うようにキースは向かっていくが、敵も馬鹿ではない。
さらにワイヤーを繰り出し防御の合間を縫って攻撃を仕掛ける。
細く透明な糸は避けるのが難しく、なかなか二人は敵に攻撃をしかけられない。

そのころのアキラとゼロ。
「アキラ、アキラ。」
ちょいちょいとアキラを手招きするゼロ。
アキラか近づくとなにやらこそこそと話し始めた。
「えー・・、それ大変じゃん。」
「だからこそ・・・・・。」
「んー、とにかく威力のある攻撃だな。とにかく倒すんだな。」
そう言うとアキラはわくわくした表情で構える。
アキラの周りの空間が赤と黒にそまる。
「黄昏よりも昏きもの
血の流れより紅きもの
時の中に埋もれし・・・・・。」

ーーーーーーーーーーーーリアルワールド。
「・・・・なんかどっかで聞いたことある呪文だなー。」
マユがぽつりと呟く。
「ほら、スレイヤー○で主人公が使うさぁ、山一つぶっとばす魔法あるじゃない。」
ルナマリアがマユにモトネタを教える。
「そっかー。」
「そうよー。」
「「っておい!!」」



「等しく滅びを与えん事を!ドラグ・スレイ○!!・・・あ、あそこの詠唱呪文あってたっけ?」
その瞬間、目標どころかアキラとゼロも巻き込んで赤い光が世界を包んだ。

164 :ほのぼのマユデス。危険な試験。:2006/02/03(金) 22:23:51 ID:???
「「アキラァァァァァァァァァッ!!」」
「おいまて!!落ち着け!!アレはゼロ・・ギャァァァアァァァ!!」
ミーアとキースにアキラはそっこーでボコされた。
しかし、ゼロは一人だけ黒コートの人物のところに行く。
ザッと身構える黒コート。
その場にいた全員が思わず武器を取り出した、次の瞬間。

ぼこっ!

ゼロは無言で黒コートを殴った。
頭を抑える黒コート。しかしゼロはそのまま容赦なく怒鳴る。
「何しに来た!ウェンディ!!」
そう言って黒コートのコートを脱がす。
すると、そこには地球連合の制服を着た、マユより一つ上くらいのゼロに似たショートの少女がいた。
「いたたたた・・・・・何しにって!!兄さんを連れ戻しに着たんです!!」

「「「「「「「「「にいさーーーーーーーーーん?!」」」」」」」」」

全員の叫び声が聞こえる。
「おい!アキラ知ってたか?!」
「知らないッスよ!さっき兄弟だってことは聞いたけど妹とか言ってなかったから!!」
「俺だってそうだ!あんなまさか妹がいるなんて知らなかったぞ!」
ハイネの問いにテンパリながら答えるアキラ。完璧に混乱している。
「マユ!落ち着け!!」
「お前は少し錯乱している!」
「レイ兄ちゃん、お兄ちゃん離して!そいつ殺せない!これ以上妹キャラが増えたら・・・・!!」
自らの沽券のため抹殺しようとするマユ。それを抑えるレイとシン。

『えーっと、二人ともここは騒がしいから応接間のほうに案内するよ。』

大混乱にしている部屋からゼロとウェンディと呼ばれた少女を連れ出すシンハロ。
実際、彼は驚いていないわけではない。むしろむっちゃ驚いている。
この時ばかりは自分は機械でよかったなぁ・・と思うシンハロであった。


165 :ほのぼのマユデス。しすたーしすたーしすたー。:2006/02/03(金) 22:45:27 ID:???
『はい、と言うわけで別室でモニター観察はお約束☆』
まんまと二人を応接間に送ったシンハロはマユ達が騒いでいる部屋のモニターに
二人の様子を映し出せるようにした。
『はいはいー、皆ちゅうもーく。』


「ウェンディ、何しに来た。勝手な行動は許されない。」
ゼロは紅茶のカップを片手に厳しい表情でウェンディを見つめる。
「それはこちらのセリフです!兄さん!兄さんはなんの勤めも果たしていない!」
バンッと机に手を突いてウェンディは語る。
「兄さんときたらあくまで報告だけで他の行動は何かしましたか?!」
「強化人間の成功体との接触、治療。さらに直接ジブリールに接触したことのある人物の身柄も。」
ゼロの冷静な言葉にさらに彼女は言葉を荒くする。
「そうではありません!アレは結局マユ・アスカという少女の行動の結果ではありませんか!!兄さん個人は何もやっていない!」
「ウェンディ、いい加減にしろ!!いつもお前の計画は急すぎる!!全体の思想とはまったくの反対なんだ!『弟』達の考えとも!
長としてお前の考えを受け入れる分けには行かないと何度言ったら解かる!!それにお前の態度も気に入らない!
お前は俺の言葉さえあれば周りの者が意見を変えるから俺に話すだけだろう!?少しは自分の能力で他人の賛同を得たらどうだ!!」
ゼロは普段は見せない感情をあらわにしてウェンディを怒鳴りつける。
「私達の役目はナチュラルを守ることです!なのに皆いつか・・いつか・・といま苦しんでいる人のことは・・!」
「やっているさ、お前が意固地になって見ないだけで。しかし、お前は存在を確かに示し、導きたいんだろう?それではだめだ。
導くのではなく、背中を押す。それが絶対だ。」
「しかし・・私達ソキウスは・・・!」
そうウェンディが言った瞬間、ゼロは良い音を立てて頭を机につっぷす。
「なっ・・・・兄さん?!」
困惑するウェンディをよそにゼロは肩を震わせながら言葉を搾り出す。
「ウェンディ・・・、ここはどこだ・・・・?」
「・・・・?ジブラルタル基地に決まっているでしょう?」
「そうだ・・・・一言で特徴をあげろ。」
「ザフトの地上における最大の基地ですね。」
「そうだ・・・で・・・・、お前は。どうしてそこに監視カメラがついてて当たり前だと思わない。」
ゼロの言葉にあ・・・・と呟くウェンディ。
「あの・・・あの人たち能天気そうだったし・・・・。」
「その裏でとんでもないことしてるんだけどなぁ・・・・。」
笑いあう二人。
「ふふふふ・・・。」「ははははは・・・・・・・・・お前ってやつはぁっ!!」
ゼロは何処からか出したのか豆をウェンディに投げつける。
「こーゆー秘密はもっと重いときに言わなきゃなのにっ!お前って子はっ!」
「あぁっ!!兄さん!節分だからって痛い!痛い!なんかパチンコ玉混じってません?!」
パチンコ玉&ビー玉いり大豆をウェンディにぶつけるゼロ。


166 :ほのぼのマユデス。ソキウス。:2006/02/03(金) 23:10:06 ID:???
「・・・・・・・・・・と、言うわけでこの愚妹がばらしたので告白します。
ゼロ・クライト。本名ゼロ・ソキウス。全てのソキウスのはじめにして長。
ろーどおぶざそきうすです。」
いつもの調子で語るゼロ。ハイネ隊以外のメンバーは呆然としている。
「・・・・ソキウスって・・・・、あの連合の?」
一応軍の上層に位置するアスランはその存在を知っていたらしく目を見開いている。
向こうの方では解からないルナマリア、メイリン、アウル、マユ、ステラのためにレイが
「よいこのれんごうこうざ:哀・ソキウス編」をやって説明している。

「元々現在のソキウスは一体の連合製コーディネーターから作られましたが、それらは脱走したためどれを使えばいいか研究者は迷いました。
なので残っているその遺伝子データでいったんサンプルを作り、さらにそれらのどれかを母体としてソキウスを作ろうと言う話になりました。
それが僕達です。元となったコーディネーターは五人。それを男性、女性に分けて合計十体のプロトソキウスがいます。
それらは1の桁がゼロの番号を付けられ、『ゼロシリーズ』と呼ばれています。
彼女は20(トゥエンティ)、そして以前あった彼が10(テン)です。そして、00(ダブルゼロ)。それが自分です。
ソキウスに必須であるナチュラルに従う服従遺伝子はこの時はまだバランスを崩す危険があるため、ほんのわずか作用しないようにされました。
人を殺せなかったら困りますから。僕達は個性のある外見を後に利用して暗殺にでも使い予定だったのでしょう。それでも洗脳教育はされましたけど。
さらにそれぞれ別々の戦闘方法を教育され、育ちました。そして、ある日脱走した。
最終的にソキウスの母体になることが決まった僕以外は処分されることになったのです。全員。
僕は嫌だった。なので、僕は皆を脱走させました。僕にはソキウスのリーダーとして『絶対権限』が与えられていました。
これはナチュラルに危害を加える事意外はどんなソキウスもその命令に従うと言う・・服従遺伝子の実験でした。
結局、まぁこうして僕は生きてるわけです。」
ソキウス計画もよくおじゃんにならなかったものですね。と呟くゼロ。

その壮大すぎる過去にぱくぱくと口を開閉するアウル。
もう呆れるしかないアスラン。
冷静にここの会話をすべてシャットダウンするシンハロ。
知っていたのか黙っているハイネ。
「・・・・・・そんなあっさり話しちゃって良いの?」
マユはおそるおそるゼロに聞く。
「大丈夫、シンハロが改ざんしてくれるから。」
ゼロの言葉になんだよ・・、俺って結局そういう役割かよと呟くシンハロ。

「別にナチュラル相手でも容赦しないし、まぁこれからもヨロシクでソキウス。」
少しおどけながらゼロは微笑んだ。


167 :ほのぼのマユデス。ソキウス。:2006/02/03(金) 23:39:04 ID:???
久々に長文書いたら頭がくらくら、甲板ふらふら、ほのぼのです。
今回はゼロスペシャル。ゼロ尽くし。いかん、はやくマユを目立たせないとマユが
デスノー○を使って全てをなぎ払いつくしかねん。
ソキウスうんぬんについてはなんかうまくまとめれなかった感が少しありますが・・・うん。
結局黒コートの結果はツンデレドジッ子妹キャラでした。魔界都市とか死神とか関係ありません。
ウェンディについては兄貴を自分の考えに賛同させようと接触するためこっそりザフトに侵入しただけなので
別にハイネ隊に入るわけではないです。
彼女の外見についてはノーマルソキウス女の子バージョン、十四歳くらいを想像してください。

そろそろバレンタインデーですね、それでは。