284 :ほのぼのマユデス。少女呪隊ルナマリアン。:2006/02/07(火) 18:05:54 ID:???
「アキラーーーーッ!!」
突然横にしか開かないはずの扉を蹴破ってルナマリアが部屋に侵入してきた。
吹っ飛ばされた扉は部屋でアキラから締め切りのすぎたの報告書を取りに来たハイネに見事命中する。
「助かった!!・・ってどうしたんだ、ルナマリア。」
「・・・・・・惚れ薬の作り方教えなさい!!」
ルナマリアの用件はこうだった。なんでもアスランにチョコレートを渡すのでそれにいれる惚れ薬を作りたいとのことだった。
「惚れぐすりねぇ・・・・。ちょっとまって。」
そう言うとアキラは部屋の隅からダンボール箱をもってくる。
そこには古めかしい骨董価値のありそうな本から最近のマガジ○などがごちゃごちゃになって入っていた。
「えーっと、これとこれとこれか。」
そう言うとアキラは数冊本をとりだしてルナマリアに見せる。
「まずチョコレートにいれるならハーブがいいよね・・・・、あ、どれくらい効くのが良いの?」
アキラの口調が変わる。何か耳がエルフ耳に見える気がする。
「もう期成事実作っちゃうくらい。」
即答ルナマリア。
「媚薬か!」
そう言うがアキラは本をめくり見せる。
「えーっと、やっぱりだとしたら「ディル」と「バジル」だな・・・。」
「チョコレートにはあんまり向かないハーブじゃない!」
ルナマリアの文句にアキラは別の本を開く。
「だとしたら宝石の粉末は?昔は薬として使われていたから体に害はないよ。
ローズクォーツ、ガーネット。それに・・ムーンストーンだね。どれも愛関係の効果があるよ。」
「それだけだと不安なんだけど・・・・。」
まだルナマリアは不安らしく文句を言ってくる、アキラはまた別の本を取り出した。
「むぅ・・、じゃあルーン文字の×を刻む?これは贈り物を表すルーンだから関係が深まるよ。
後は・・愛染明王のマントラとか梵字とかも活用したら?」
「・・・・とにかくぜーんぶやればいいわよね?!ありがとアキラ!買いに行って来るわ!」
そう言うなりルナマリアはぴゅーっと部屋を出て行ってしまった。
「・・・・・・・あ、なくしてた金糸葉篇こんなとこにあった。」
嵐の過ぎ去った部屋でアキラはぽつりとつぶやいた。



285 :ほのぼのマユデス。マユが来る!!:2006/02/07(火) 18:17:13 ID:???
『「「何ぃっ?!今年はマユの手作り?!」」』
レイとシン、そしてシンハロのマユブラザーズは一斉に固まる。
「何かまずいのか?嬢ちゃん達は今日材料買いに行くってお出かけしたぞ?」
ネオの言葉に震えだす三人。
「あぁぁぁぁっ!どうして俺達はこんなところに来てしまったのだろう?!俺達の世界は!!」
『おい!雑種!!!おちつけおちつけ!!レイも何か言ってやれ!』
「死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかない死ぬしかないしぬ・・・・。」
『レイ!!愛用の釘バットで自殺しようとするのはやめろ!!逃げるな生きるほうが戦いだ!!』
慌てふためく三人を見てアウルは呆れた。
「まったくさぁ・・、別にマユも食べれる材料で作ってんだからいくらまずくても身体に害はないじゃん。」
「『「甘い」』」
アウルの言葉を真っ向から否定する三人。
「いいか・・、お前そんなことしたら異界いくぞ。」
絶望した表情で告げるシン。
「あのな・・、体から霊体が抜けて死神代行になるぞ。」
まるで夏休みが終わって宿題が終わってないときのような表情をするレイ。
『アウル・・、アレは人間の食べるもんじゃない。きっと冥界の味。たべたらこっちに帰れない。』
食べれないシンハロまで青ざめた表情でかたる。
「あー、アウル。どうもマユはお前のこと気に入ってるから絶対渡してくるぞ。」
最後に、エンディミオンの鷹が爆弾を投下した。


286 :ほのぼのマユデス。マユが来る!!:2006/02/07(火) 18:34:50 ID:???
今日のお昼の放送でバレンタインキッス(テニプリの氷の学校部長バージョン)流した奴だれだよ!、ほのぼのです。
オリキャラでしゃばりは正直気にしてました・・・・、さじ加減が難しい。
以後どうにかしていきたいと思います。
余談ですがほのぼのC.E.ではバレンタインを祝うのは二月十四日の前です。
二月十四日は皆で「血のバレンタイン」や戦争での死者を弔うという設定です。

おまけ:ほのぼのがシリアスだったら。

1、シンハロの性格がガラっと変わる。寡黙なマユのボディーガード。感情回路は未発達。後に成長する。
2、マユがすっげぇ迷う。もう迷いすぎて迷子。
3、アキラが復讐に燃えている。キラとアスランどころかザフトもオーブも連合も滅ぼそうとしている。
4、人が死ぬ。たぶんここまで進んだらスティング、キースは死んでるかもしれない。他にも死んでるかも。
5、ハイネがほーこたんファンじゃなくなるのでタダの西川。

きっとこんな感じ。
295 :ほのぼのマユデス。連合VSザフトinマユ :2006/02/08(水) 20:05:00 ID:???
と、言うわけでほのぼののお約束嘘ゲーム妄想ですよ。


たぶん全作品のキャラが出る。L2、R2ボタンで作品切り替え。

各オリキャラ、オリジナルメカは隠しキャラ。がんばって。

もちろんアストレイも参戦。つーかさせてよ。

終わらない明日への要素も取り入れて、サポートキャラ、ショップ、ムービー、一枚絵、ストーリーモード搭載。

ショップではいろいろなマユやゲンが店番している。君は聞き分ける事が出来るか?!

アイテム例:シンハロヘッドホン「パイロットのセリフがMSのセリフに変わる。愚痴多し。」
       ナニカチガウロボ「どんなシリアス作品でも戦闘前に某ぷよぷ○風漫才デモが入る。」などなど・・。

サポートキャラとの相性はたとえ同じ「人物」だとしても相性がいいとは限らない。

ちなみにユウナはどんなマユと組ませてもいまいちだぞ!かわいそうな兄さん!

ストーリーモードの時はジェネCEとは違って顔だけじゃなくて立ち絵もあるといい。

ボイスもフルボイス。声優さんは演じ分けで死ぬな、きっと。




・・・・・・以上妄想でした。とてもじゃないけどDVDじゃ入らない気がする。
      
330 :ほのぼのマユデス。チョコっとどころじゃなく危険。:2006/02/11(土) 22:26:14 ID:???
「ゲン!これ!」
ステラが満面の笑みと共にかわいらしくラッピングされたチョコレートを渡してくる。
「ありがとう、ステラ。あけていい?」
「うん!食べて!」
中身はチョコレートのマフィンだった。形はぼこぼこだったが味はいい。
「形・・へんになっちゃったけど・・・・。」
「大丈夫!美味しいって!!」
激しくラブ空間。
「スティングって甘いの大丈夫?」
「ん、結構好きなほうだ・・。でもこないだアウルにチョコパフェ頼もうとしたら止められたんだよな・・・。」
「それはねぇ・・。」
嬉しそうにトリュフを食べるスティングに突っ込むメイリン。またもやラブラブ空間。
その向こうでは・・・・・・。
「アスランさん!これ・・・。」
「ルナマリア・・ありがとう。」
アスランの笑みに真っ赤になるルナマリア。ここらへんまだ常人である。
そしてアスランが包みを開けようとすると。
『アスラン!開けちゃだめです!』
・・・・何かニコルの声が聞こえてきた。・・・・気のせいだろう。
『アスラン!お前死にたいのか?!』
・・・・・・何かミゲルの声も聞こえてきた・・・・気のせいだろう。
『こっちにおいでよー・・。』
『ラスティ何やってんるんですか?!』
『うるさい!同室だったくせに俺のこと思い出さない奴なんて・・・死んじゃえばいいのよ!』
『セリフをパクるな!!』
『こらー!お前ら!!何やってんだ!休みの日だからって遊んでないで家の手伝いしてくれよ!』
『あ!トールが来た!にげろーー!!』
『『逃げろーーーーー!』』
『こらっ!洗濯物たためー!あと自分の部屋片付けろー!!』
・・・・・・・・・・?疲れてるのか?
まぁ、いいや。ミーアたちにはさっき貰ったし、チョコレートは部屋で食べよう、アスランはそう思いその場を去った。
・・・・翌日、アスランが倒れているのを朝食に呼びに来たハイネが発見した。

331 :ほのぼのマユデス。チョコっとどころじゃなく危険。:2006/02/11(土) 22:40:57 ID:???
「はい!レイ兄ちゃん!シンハロ!アウル!ハッピーバレンタイン!!ハイネ隊の皆にネオも!」
そう言ってマユはチョコレートを渡してきた。・・・・・・外見は普通だ。
「・・・・シンハロ、お前こないだ身体、バージョンアップしちゃったんだよな・・・。」
『あぁ、栄養になるわけではないけどとりあえず味の理解と少しなら食べれるようになっちゃったんだ・・・。』
遠い目をするアウルとシンハロ。
「・・・・・・・。」
レイはとりあえず、ハート型のチョコレートを割ってみる。
すると、そこからなにか赤黒いものがでろりと・・・・・。
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」」」」
ハイネ隊のメンバーとネオが渡されたのは白い缶に青と黄色のライン・・・・「メッコール」と書いてある。
『・・・・・あ!だめ!生まれるぅぅぅ!子牛ぃぃぃ!!』
分けのわからない事をさけんでシンハロが屈みこむ。
「あぁっ!穴子が!!みんな!!」
この瞬間、とにかく全員の心が一つになった。逃げよう、一緒に。
「邪魔だぁぁぁぁぁぁっぁっ!!」
「バーサクはやめてください><」
「舞い踊れ俺たちっ!!」
「なぁ、とりあえず部屋につれていなかいか?アウール?」
「知るか!!でも、とりあえず連れて行こう!!」
「つけもー。」
「パーレイ!」
「誰にだよ!!」
どこはかとなくスレ違いな会話をしつつシンハロを抱えてその場から逃走する男性陣。
「・・・・・・・・−−−−−−−♪」(お好きなラスボス戦の曲をどうぞ。)
マユは歌を口ずさみながら、トンファーを構えた。

332 :ほのぼのマユデス。チョコっとどころじゃなく危険。:2006/02/11(土) 22:56:05 ID:???
シンハロが穴子だったらゲンはもてあますじゃなきゃなぁ・・な自分無体、ほのぼのです。
今回のネタは微妙にスレ違いどころか板違い。でもとりあえず心で感じろって脚本家がいってたよ!
バレンタインネタはとりあえず終わり、たぶんルナのチョコは後で清めた上で処分されたことでしょう。
マユのメッコールはこの間本物を見つけた衝撃で。単発さんすみません、微妙に使わせてもらいました。
韓国で売ってるそうです・・・・、香港だと砂糖入り麦茶とかあるんだよな・・。

シンハロは自分の脳内では鈴村ボイスで想像してました、今もだよ?地球皇帝のボイスで流してないよ?
自分、声優にあんまりくわしくないのでハイネ隊の声とかはてきとー再生。その他はアニメ通り。
マユの声も適当想像だな・・・・・。だって原作の声少ししかでてないんだもん。

次回は鼠ーランドに行こう編です。タリアさんの息子さん登場。


341 :ほのぼのマユデス。当サイトは非常にデリケートなジャンルです。:2006/02/14(火) 19:39:30 ID:???
それはある日のことだった。なんでも、タリア艦長の息子さんがこっちに遊びに来るそうだ。
なんでもザフト兵の家族への議長の配慮らしい。が、艦長の旦那さんがこれないらしく息子さんが一人で来るらしい。
しかも、なんでも一週間滞在だがどうしても月曜日ははずせないらしく私達にこう頼んだ。
「息子と一緒に遊園地に行ってくれないかしら?チケット代は全員分私が持つわ。」

「と、言うわけでタダで鼠ーランドだぜこのやろーーーっ!!」
「「「「「「「「わーーーーーーっ!!」」」」」」」
テンション上がりまくりなミネルバパイロッツ+メイリン。なんだかんだいって遊びたいお年頃である。
「と、言うわけで伏字徹底!当サイトはD社とは一切関係ありませんっ!!お前らー!!心がほしいかーっ!!
でっ!明日です!!あくまで一種の任務なので浮かれるなよっ!!危険物の持ち込みは禁止だっ!特にカルマ!!
夢の国の中の人に迷惑はかけないように!!以上かいさーーっん!!」
周りにオレンジ色の花を咲かせながらノリノリでハイネは去っていった。





『いーなーっ!僕も鼠ーランド行きたいのだっ!』
幼い少女の声(シンハロ曰く)が聞こえる。カルマザク、『カルーア』だ。
『まったく・・、MSの僕達が行ってどうするんだい?』
呆れたように言うのグレイシアザク、『グラッド・アイ』。文字で書くと男性のようだがぶっちゃけ鍋である。
『まぁまぁ・・、でも確かに行ってみたいよね。一気に色々な雰囲気が楽しめるし。』
穏やかな声はジョーザク、『ジャバウォック』だ。彼は様々な風景を見るのが好きなのだ。
『でもさー、どうせ鼠ー版権なら楽死ぬたんのグッズとかだしてくれればいいのになぁ。』
一人まったく別のことを話しているのはアキラザク、名前は『アルディラ』。性格はまんまアキラだがこちらのほうが大人びている。
『・・・・流石に名前を出すのは伏字でも。』
抑揚のない声はゼロザク、『ズーム』だ。こいつもゼロとほとんど変わらない、ただ、こっちのほうが幼い。
『にぃ、別にシンハロにお土産たのめばー?たぶんキーホルダーか何か買ってきてくれると思うんにゃけど・・。』
大方予想のつく喋り方はキースザク、女の子だから安心して。名前は『キティ』結構そのままである。
『鼠ーランドかぁ・・、ミーアが楽しんでくれるといいなぁ・・・。』
彼はミーアザク、『メイデンズドリーム』。通称はイデン。塗装は通常のものに戻してあり、オレンジショルダーである。ミーアのことが大好きだ。
『まぁまぁ、いーじゃなの♪シンハロの奴にみやげたのもうぜぇ♪』
『『『『『はーい。』』』』
皆が素直に言う事を聞くのはグフ・イグナイテッドである。実はかれは第一機であり、この中で一番年上なのだ。名前はまんまで『イグナ』。
そんなにぎやかハイネ隊MSの向こうでただひたすら人間がみてもわかるほど暗くなっているMSが。
『ルナリア・・・・・・・・・・。』
元レイザク、現ルナザクである。ずっといなくなった恋人を思って物思いにふけっている。
毎日メールしまくりだけどね!

353 :ほのぼのマユデス。千葉は燃えているか?:2006/02/15(水) 19:07:43 ID:???
注:ここはほのぼのワールドなので鼠ーランドの補足をしておきます。まず、シーとランドが自由に行き来できます。同じ敷地内にあるわけです。
基本的な内部構造は千葉にあるやつと変わりません。作者は小さい頃に鼠ーワールドに行ったことがありますがもう覚えてません。なので千葉にあるやつです。
場所は突っ込むな。突っ込んだ奴は格納庫の裏にこい。心と身体をばらばらにしてやる。



「らいおねる・ぐらでぃすだ!れおんってよんでくれ、よろしくなにーちゃんたち!」
満面の笑みを浮かべて挨拶するグラディス少年。しゅたっっと手を上げる仕草が愛らしい。
「いがいー。艦長の息子さんだからもっと大人びてるかと思ってた。・・・・・ショタっ子ハァハァ(ぼそっ。)」
「おい、ルナマリア。夢の国に立ち入り禁止になるぞ。」
興奮するルナマリアをレイが抑える。
「キース!何本入ってるんだ!中では飲酒禁止!それとジョー!タバコもだめだ!カルマ!!ナイフをマシンガンも拳銃も全部出せ!!」
持ち物を取り上げられるハイネ隊仲良し三人組。カルマはどうやら昨日の微妙な注意をまったく聞いていたなかったようだ。
「アスランお兄ちゃん、トンファーはOKだよね?」
「いや、だめだぞ。マユ。」
アスランに聞くまでもない質問をするマユ。
「ねぇねぇ!みっ・・・・・もがっ!」
「ステラ!王様がどうしたの?!」
「あ・・うん、王様に会える・・・?」
「王様はいるよー、王妃様もね。あと宮廷魔術師と騎士団隊長。それにぐみ船の整備員もね。」
「うぇーい!楽しみー!」
ついつい住人の本名をしゃべりそうになるステラ。明らかにわかりにくくキャラを言うシン。



「にぎやかだなー。にいちゃんたち○しもとか?」
『違うよー、ザフトはお笑いプラダクションじゃないよー?ミネルバとムセイオンだけだったら微妙だけどねー?』
レオンの頭をなでながらシンハロは否定するのであった。



354 :ほのぼのマユデス。みんなシャッフル!:2006/02/15(水) 19:26:07 ID:???
うわ・・、すごい人ごみ。」
マユが思わず呟く。ここはシーの方である。
「よし、全員離れるなよー。」
ハイネが引率の先生のごとく言って皆で人ごみの中に入る。



ーーーーーーーーーーーーーーー五分後。


「はぐれたな。」
アスランが呟く。

「あーいーつーらーっ!!」
キレそうになるハイネ。

「・・・・・困ったな。携帯も通じない。」
「くっそーっ!せっかく遊びに来たのにこれかよ?!もう隊長やめよかなーっ!!つーかアスランお前落ち着きすぎ!!」
「いや・・・、お前たちといたら自然とこうなるぞ。」

アスランの目が虚ろになる。なんかひぐらしの鳴く声がどこはかとなく聞こえてくる。

「まったく・・・、なんで俺の周りにはいつもいつも・・・・あはははははははははははは!!」

なんかアスランの手に血にぬれた鉈が見える。

「おっ!オヤシロサマーーーーッ?!ちょっ!!まてよまーてーよー!!ほらっ!あれだっ!!罰ゲー・・って・・・ギャーーーッ!」


355 :ほのぼのマユデス。存在しないはずの思い。:2006/02/15(水) 20:11:27 ID:???
「ったく!なんであんたと一緒なのよ!」
「こっちのセリフだ!俺だってステラとデートしたかったんだぞ!」
言い争いをしている赤毛の少女と黒髪の少年。シン・アスカとルナマリア・ホークである。
ここは客船をもしたレストランの甲板部分である。
「もう!せっかくルナマリア美少年コレクションに鼠ーランド編が加わる予定だったのに!」
「この間の盗撮って趣味だったのか?!」
ルナマリアの叫びにシンが突っ込む。

・・・・・・・・・・・・・・・・おとずれる沈黙。

「ねぇ、シン。」
ルナマリアが静かに言う。潮風が髪をなでる。
「なんだよ、ルナ。」
シンも静かに答える。
「あのさ・・・、変なんだけどさ・・・。誤解しないでよ?あんたはステラの彼氏で、わたしはあんたに恋愛感情はないわ。」
ルナマリアは前置きを言ってから告げる。
「私さ・・今シンと一緒にここにいて嬉しいだよね・・・。二人っきりでさ。その・・・良くわからないのよ・。
でも、嬉しいの。本当に嬉しいの・・・・おかしいわよね。ずっと来たかった気がするの、会ってからあんまり時間たってないし、好きでもないのに。」
ルナマリアは寂しげに微笑みながら言う。少し困惑の色も見える。
シンは、それに静かに答えた。
「実はさ・・・・、おれもなんだ。」
シンも少し寂しげな目で答える。
「俺も、ルナのことは友達レベルでしか見てない。けど・・・、そのやっぱり嬉しい。ずっと一緒に来たかった気がするんだ、俺も。」
頭をぽりぽりとかくシン。
「どうしたんだろうな、俺達。」
「ほんとうに、どうしたんだろうね。」



「あーもーっ!みんなどこ行っちゃったのよ!」
ミーアが叫ぶ。ラクス・クラインの顔なのに目立っていいのだろうか?
「ミーア、落ち着けよ・・・。」
スティングがミーアの後ろからとぼとぼと付いてくる。
ミーアは相変わらずキョロキョロとあたりを見合して・・・どうやら何やら発見したようだ。
「あれ!あれルナマリアとシンじゃない?!」
「・・・・人違いじゃねぇか?だって服・・・。」
「どう見てもそうじゃない!」
「あ、マジだ。・・・?どうしたんだ、俺?」


スティングは混乱した。どうして二人がザフトの赤服を着ていたように見えたのだろう?


408 :ほのぼのマユデス。実際に閉じ込めてみた。:2006/02/17(金) 19:22:25 ID:???
すみません、鼠ーランドネタがどうも思いつかなくなってきました・・。
あと小話を何話か入れたいんですけどそれがちょっと思いつかない・・・・なので。

『ゲンとシンハロを一緒に閉じ込めてみた。』

いってみよー。





目を覚ますと、そこは何処かの部屋だった。テーブルに、置手紙一つ。

【お兄ちゃんとシンハロへ、あまりに二人の仲が悪いので強硬手段にでます。その密室で二人で生活してください。
食料とかはちゃんと補充補充♪します。その他の買い物は友達とかに頼んでください。メールは出来ます。それでは。】

二人はちょっとしたマンションくらいの大きさの部屋でその手紙をみて、絶望した。
「何で俺がお前と生活しなきゃなんだよ!!」
『こっちだって願い下げだ!!こんくらいの壁!!』
シンハロが壁を思いっきり殴る・・・・が、壁は砕けない。

キック、パンチ、スラッシュ、大スラッシュ、グリ○ーイズゴールド、ミス○ファイナー、「それ○俺の名だ。」。

『くそっ!!こんなに攻撃してもひび一つ入らない?!』
「やっぱり若本なんだな。ロボカ○じゃないのか。」
体内温度が上がってきたのか激しく呼吸を繰り返すシンハロに突っ込むシン。
『うるさい!俺だって・・・俺が若本だったらお前俺の部下だろ!!言う事聞かないと腰細にするぞぉっ!!NO.9!!』
「だまってろーい!穴子!!」
ぎゃーぎゃー二人が口論していると・・・・。

ズガーーッンっと、金ダライが落ちてきた。

沈黙する事三十秒。
『・・・・・っ、喧嘩すると落ちてくるのか・・・・。』
「やめよう・・・無益な争いは・・。」
頭を抱えながら二人は言った。


409 :ほのぼのマユデス。実際に閉じ込めてみた。:2006/02/17(金) 19:35:16 ID:???
「・・・・・・・・。」
シンはひたすらTVでワイドショーを見ている、今は物がなくそれ以外することがない。
後ろでは机でシンハロがパソコンをいじっている。
「・・・・・腹減った。」
思わずぽつりと呟く。できるだけシンハロに聞こえないように。
『なんだ、腹減ったのか?』
「!!!!!聞こえたのか?!」
小さな声で言ったのに聞かれたことに驚くシン。
『あのなぁ、俺はロボットだからきこえるっつの。ちょっと待ってろ。何か作ってやるから。』
そう言うなりシンハロは台所へと歩いていった。
「・・・・・・・あいつ、料理なんて出来るのか?」
自分の昔の家庭科の成績を思い出してシンは身震いした。

ーーーーーーーーーーー一時間後。
『ワリ、ちょっと遅くなったわ。ほら、冷めないうちに食えよ。』
そう言ってシンの目の前に出されたのは白いご飯にさばの味噌煮、大根とねぎの味噌汁におしんこと言う和食だった。
何か入ってそうな気がしたが、腹が減っては戦はできぬ。その匂いに負けてシンは箸をつけた。
「・・・・・・・うまい・・・・。」
思わず素直な感想を口に出す。ふっくらと美味しく炊き上がったご飯にほどよいしょっぱさのおしんこ。
さらに鯖と味付けが似ないように工夫された味噌汁、それは単純に美味しかった。
『やっぱ兄弟だなー。マユが前わがまま言って食べたいって言ったもの作ってみたんだ。』
なるほど、自分は記憶を失っていたからともかくマユにはふるさとの味が懐かしかったに違いない。
味噌汁をすすりながらシンは思った。
『あ、デザートに桜餅があったんだけど食べるか?』
「・・・・・食べる。」
なんとなく餌付けされてるような感覚がしつつも、シンは素直に答えた。
462 :ほのぼのマユデス。実際に閉じ込めてみたその裏。:2006/02/19(日) 18:59:10 ID:???
注:ここはぐるぐる不思議ワールドです。何が起こっても驚かないで。突っ込まないで。


「・・・・順調なようね。」
なにやら暗い部屋でモニターを見つめているマユ。
『主殿。』
マユの後ろに黒いコートを着た女性が現われる。その背には赤い鋼鉄の羽根が。
「デスティニー、他のみんなはどうかな?」
マユに話しかけられ、デスティニーはフードを取る。ウェーブの金髪が暗闇に輝く。
『アキラ殿はこちら側からシンハロ殿を助け出そうとしている。まぁ、しかし妨害は巧妙だ。
 他の皆がこの計画に賛同しているので問題はアキラ殿とアルディラのみだ。
 このような方法を取るのが気に入らない・・のではなく、一種のトラウマだな。
 友と離れ離れになっているのが不安のようだ。何か起こるのではないか、と。』
冷静にデスティニーは語る。
「そうか・・、まぁ、たった一人と一機で何ができるわけでもなし・・・この計画、邪魔はさせない!」
すっかり悪役のノリでばっと大げさな仕草で語るマユ。
「そう・・、これは馬鹿兄貴どもへの復讐!我が平穏を乱す者達へのレクイエム!
別に人の心あつめて何か作るとか旧支配者を呼び覚ますとか世界制服とかとは違うのよ!!
もうこうなったら監禁の末愛が芽生えるほどに追い詰めてやるわ!!」
『主殿、はじめのコンセプト忘れてる忘れてる。仲良くするのであって別に女性ファン獲得に尽力するわけではなく・・・。』
暴走するマユにちょいちょいと突っ込むデスティニー。
「かけてるのよ!ルナお姉ちゃんとシンハロとお兄ちゃん!どっちが受でどっちが攻か!!」
『かけるなー!身内をかけるなー!!そう言うのはネットでアンケートでもとればいいであろう!』
「だってさぁ!ルナお姉ちゃんが全否定!!シンハロ受全否定!!まじゆるせねー!」
『主殿ー!これ以上堕ちないでー!妾泣いちゃう!!』
大声で語るマユに泣きすがるデスティニー。なんだか金色夜叉みたいだ。
「何やってるんだ、お前ら。」
またもや黒コートをきた人物が現われる。レイだ。
「おおっ!レイ兄ちゃん!そのコートグレイシアお姉ちゃんに頼んで作ってもらったかいがあった!」
「・・・・マユ、十○機関ごっこがしたいならわざわざこんな計画しなくてもな・・強制着用かよ、しかも。」
「やだ、やるならいつでも本気が私のモットー。それにレイ兄ちゃんもあの二人の喧嘩には嫌気が指してたでしょう?」
まぁ、確かにそうである。人間の力量を超えた二人が喧嘩するのだ。
壁は壊れるは机は飛ばされるは格納庫ではPS装甲を作動させていないMS達が壊されるわ・・・・。
正直いって、レイは宇宙から生身で大気圏突入させたいくらいだった。
「ね?依存はないでしょう。さぁ・・、始めよう。」
ふふふふふっと笑ってマユは陶酔した。


『主殿がー・・。主殿がぁ・・・・。』
「泣くな、デスティニー。残念だがマユは錯乱してるんじゃない。ノリノリなだけだ。」


502 :ほのぼのマユデス。実際に閉じ込めてみたつづき。:2006/02/21(火) 18:19:10 ID:???
ここは縁側。そこでは二人の青年が将棋をしている。
片方は落語家のような服装の眼鏡の青年。もう片方は着物に袴と侍のような格好の青年。
『王手。』
『あ・・・っ!もう一回!ね?!』
『だめだ。さっきもそう言っただろう。』

『って!!何やってんだお前らーっ!』

突然庭から青い作務衣を来た少年が飛び出てくる。
『せっかく人間の姿に慣れたのになんでそんな爺くさいことやってんだよ?!そしてなんで俺だけ庭の手入れしてんだよ?!手伝え!!』
むきーっと怒鳴るフォース。
『そう怒んなさなって。第一旦那と若旦那いないんですから何しようとあっしらの自由でしょう?』
『お嬢様もデスティニーがすっかりお気に入りだしな・・。我らの何処が悪かったのか・・・・・。』
気楽なブラスト・・疾風とため息をつくソード。
『うぅ・・なんだよなんだよ!この精神ご隠居め!!いーもんねー!マークU誘って遊びに行って来る!!』
そのままだーっと飛び去るフォース。
『こらー!!庭の手入れをするなら木を動物型に切ったまま逃走するなー!!』



「くっそーっ!!こいつ倒せねーよ!!」
『だからリアクション使えよ。同じ声に負けてどーする。あ、掃除機かけるからどいて。』
二人の生活が始まって三日目。なんか、すっかり馴染んでいた。
『お前ネオから渡された勉強道具はどーしたんだよ。勉強しろよ。』
「やだーめんどいー。後でやるよー。あっ!!」
『そんなこといって後々泣く羽目になるんだから・・・・。』
なんだか夏休みの中学生とオカンみたいな会話である。
『いい加減日の光浴びたいよなぁ・・・。洗濯物もちゃんと干したいし・・。』
ぶつぶついいながら洗濯物をたたむシンハロ。
「・・・・なんか刺激がないよなぁ・・何か出せよ偽者。」
『知るか!俺はドラえも○じゃねー。』


503 :ほのぼのマユデス。実際に閉じ込めてみたつづき。:2006/02/21(火) 18:33:49 ID:???
その時である、突然、台所のほうからどかどががしゃんっっという盛大な物音だ。
「なっ・・・何だ?!ゴキブリ!?」
『いや、でかすぎるから。ゴキでかいから。』
二人は漫才をしながらそーっと台所を覗き込む。すると・・。
『いたたたた・・・・。一体ここどこだよ・・。』
青い作務衣の少年・・フォースと・・。
『よ、シンハロに元マスター。』
黒い服に黒い肌黒い髪、赤い目だけが輝いている少年がいた。
「・・・・・・誰?」
呆然とするシン・・・・それに対しシンハロは・・。
『え・・・・フォースに・・・・マークU!?なんだよその姿!!』
すぐに二人の正体を察し駆け寄るシンハロ。
「はぁ?!なんでMSが人間になってるんだよ?!」
『俺達もよくわかんねーよ。ま、突っ込んだら負けだぜ?マ・ス・タ・ア?』
ちっちっちと指を振りながらシンに言うマークU。
『騙されたー!ゲーセン行こうとか話してたら騙された!!』
『落ち着け落ち着け、どうやってきたんだ?』
『わかるかー!なんかマークUの奴と話しててなんかそれから・・・とにかくよくわかんねー!』
ぎゃんぎゃんとわめきたてるフォースとなだめるシンハロ。
「・・・・とにかく、冷蔵庫が外の世界に通じてるんだな・・・。」
『・・・・・・あぁ。』
がたがたがたがたっ!
お互いに確認をとった途端おもいっきり冷蔵庫に入ろうとする二人、だが、出られない。
「うっそーん?!」
『キャラは変わってる!!・・・・・はぁ、一方通行ってことか。』
肩を落とす二人。
『戻れないってことは・・・俺らもここで暮らすの?!』
『それ以外ねーだろ。あーあ、興味本位できたはいいけど。まさかこんなことになるなんてなぁ。』
・・・・男四人生活。暑苦しさパワーアップである。

「・・・お前ら二機は冷蔵庫で寝ろ!!現パイロット&元パイロット命令だ!」
『『マジ?!』』

526 :ほのぼのマユデス。しんはろ!:2006/02/22(水) 20:32:38 ID:???
注:閉じ込めたネタは何かに詰まった時に使うことにしました。それでは本編くすくすごーごー。



「しーそると、にーちゃんはたべないのか?」
『んー、にーちゃんは出来るだけ食べないほうがいいんだ。消化できないからとりあえず保存するだけだし。』
「じゃーたまったのはどうするんだ?」
『聞きたいか?』
「いやだ!」
ベンチに座る小さい少年とでっかい青年。シンハロとレオンである。
『なぁ、艦長って家にいるときどんな感じなんだ?』
シンハロはふとレオンに聞いてみる。
「んー、いっぱんかていのかーちゃんだとおもうぞ。おこるとこえーしな。きおくしたか?」
ぱくぱくとアイスを食べながら答えるレオン。
『知るか!・・・俺さ、母親ってどんなものか解からないんだ。なんか、漠然としたイメージしかなくて。』
少し寂しげな顔をしてシンハロは呟く。
「そっかー・・、にーちゃんどらえも○みたいなもんだからな。どらえも○にはのび○のままがいるけどにーちゃんにはいないのか。」
アイスを食べる手をとめてずーんと落ち込むレオン、その姿にシンハロは大慌てでフォローする。
『あっ・・でも別に寂しくないぞ!!マユもいるしレイもいるしアキラもいるしとにかく家族はいるし!!』
「でもさー、にーちゃんはあまえるひとがいないんだろ?おれ、かーちゃんはあんまりかえってこないけどそのときはおもいっきりあまえるぞ。」
ずーんとレオンはあいかわらず落ち込んだままである。
シンハロは必死に自分のメモリーを探る。誰か頼れる人・・・・・・。
議長は絶対違う、アスランも違う、ハイネはあきらかに違う。MS達にもいない。
すると、突然『聞いたことのない』声を思い出す。

『いいかい?僕も君もいつか帰らなくちゃいけない。きっとその時、君は僕の事を覚えていないだろう。でもね、シンハロ・・・・。』

茶色い髪に、優しい目つき。それに・・・・青い・・・・・。

急にシンハロの身体がゆれ、その場に倒れこむ。
「にーちゃん?!」
レオンが驚きの声をあげる。シンハロは、全ての機能を停止させていた。

527 :ほのぼのマユデス。しんはろ!:2006/02/22(水) 20:41:35 ID:???
「うぇーい・・・・ガイアインパルス・・・。」
「ス?!す・・・そうだ、ステラ知っているか?ガイアインパルスは実在するんだ。」
「まじでか。」
「あぁ、ガイアモンとインパルスモンがジョグレス進化すると進化する究極体MSなんだ。」
ステラとのしりとりで危うくなったので大嘘でごまかすレイ。ひどいや。
すると、向こうの方で何やらあわてふためく少年が。
「・・・・あれは、艦長の息子さん?」
「たしか・・れおんくん・・・。」
するとレイ達を見つけたのか駆け寄ってくるレオン。
「・・・にーちゃんたち!しんはろのにーちゃんが!しんはろのにーちゃんが!」
安心したのか泣きじゃくるレオン。ステラはよしよし、と頭をなでる。
「シンハロがどうかしたのか?!」
「わかんないんだ・・・。話してたら急に倒れちゃって・・・。」
シンハロはロボットなのでキャストに言うわけにもいかなかったのだろう。とりあえずベンチに横たえることだけはできたらしい。
レイはシンハロの様子をみて、鞄からノートPCを取り出し、シンハロにつなぐ。
「・・・・大丈夫だ。ちょっとしたバグ、まぁ、人間でいえば貧血みたいなものだ。すこし時間がかかるから土産屋でも見てろ。」
レイは画面に目を集中させたまま言った。


「レイ・・・・おこづかい・・。」
「おれもー。」
「ええいっ!!それくらい自分の金で買え!!」
572 :ほのぼのマユデス。蒼い記憶。:2006/02/24(金) 18:57:24 ID:???
ザザザッ・・・ザザザッ・・・・・・。

『きみは特別な存在なんだよ。MSでもヒトでも人形でもない、とっても不思議なココロ。』

ザッ・・・・ザザザザザッ・・・・・・。

『ハイ、ドンナますたーデアレ守ルノガMSノ使命デス。』

ザ、ザ、ザ、ザザッ・・・・。

『うん、一緒に行く子もいるけどね。僕は付き合いきれなかったんだ。』

ザザッ・・・・・ザザーーーーッ。

『ほら、シンハロはお兄ちゃんになるんだろ?だったら泣いちゃだめだよ。』

ザザザザーッ・・・・・・・。


記憶メモリー 正常化

エモーション・システム オールグリーン

思考システム オールグリーン

起動まで、あと五秒。



573 :ほのぼのマユデス。蒼い記憶。:2006/02/24(金) 19:06:17 ID:???
『・・・・・・・・あ、俺どうしたの?』
起動したその瞬間、シンハロはそう呟いた。
周りにはレイのほかにスティング、ルナマリア、ミーア、シン、メイリンがいた。
「何って・・。はぐれたと思ってみんなのこと探してたらシンハロを起動させてるレイをみつけたのよ。」
ルナマリアが心配そうな顔で話す。
「レイに聞いても原因不明って言うしよ・・・・、みんな心配してたぜ?」
スティングもルナマリアと同じように心配そうだ。
『ごめん、でももう大丈夫だから!』
そう言って立ち上がるシンハロ、すこしよろけたが問題はないようだ。
「レイ、あんた一人だったの?」
「いや、ステラと一緒だ。あと艦長の息子さんがシンハロと一緒にいたようだ。
いまは二人で土産屋を見ている。迎えに行こう。」
レイにそういわれて全員土産屋に向かった。

574 :ほのぼのマユデス。蒼い記憶。:2006/02/24(金) 19:18:29 ID:???
「・・・・・あ!アキラだ!!」
カルマは向こうから向かってくるアキラを見つけて叫んだ。
「ほんとだ!」
マユも見つけて安堵する。
二人の頭には鼠耳のキャプテン帽子にセーラー帽。首にはポップコーンのバケット。
手に持ったビニール袋には貝殻のケース。きっとパスケースには○ァストパスが入っているに違いない。
ようするに遊び呆けていたのだ。探すのもめんどくさくて。
「おーい、アキラ・・・。」
二人がアキラに近づくが、アキラは・・・・・何故か気づかない。
ただ、見覚えのない男と楽しそうに会話をしている。
そのまま、マユ達に気がつかずに向こうへ行ってしまった。
「おーい!マユちゃーん!カルマー!」
向こうから走ってキースとグレイシアがやってきた。
「はぁはぁ・・・まさかアキラを追ってたら二人に会えるなんてね・・。」
走ってきたのか息を切らすグレイシア。
「アキラお兄ちゃんどうしたの・・・?」
「わかんないんだよ、こっちが何言っても気づかないし、人ごみが邪魔で近づけないし。」
キースは流石に息は切れていないようだが、それでも多少の汗が見える。
「あのアキラと一緒に歩いてた男は?二人とも知ってる人だった?」
カルマが二人に聞くが二人は首を横に振る。確かにそれが解かっていたらこんなに苦労しないだろう。
「わかった!『アキラは昔あこがれていた先輩に久しぶりに出会った。運命だと無邪気にはしゃぐアキラ。
       しかし、その後アキラは彼が泊まっているホテルの一室に誘われ・・・・・・。』」
「マユちゃん、そのルナマリア的思考はやめなさい。確実に読者が引く音が聞こえるわ。」
グレイシアはマユの肩に手を置いていった。

593 :ほのぼのマユデス。非武装時は小学生。:2006/02/25(土) 20:53:43 ID:???
「うっし!」
ここはガンシューティングのアトラクション、そこでは高得点をたたき出している青年がいた。
「・・・・なんかずるしてる気分になるよなぁ、俺達軍人だし、コーディネーターだし。」
「周りのお子様に申し訳ないな。」
一人はしゃいで本気を出しているジョーを観察しながら二人はため息をついた。
「ハイネ!アスラン!次はスペース○ウンテン行こうぜ!ファストパ○取ったんだろ?!」
初めての遊園地におおはしゃぎしているジョー。
「意外と精神年齢低いんだな、ジョーって。」
アスランがぽつりと呟く。
「ジョーはミーアと同い年だしなぁ、まぁ苦労してるせいか老けてるけど普段の殻がはずれるとあんなもんだ。
 ガキの頃遊べなかった分、いま遊んでんだよ。あいつは。」
ハイネがジョーを見ながら言う。当の本人は向かいの3Dアトラクションの待ち時間を見に行っている。
スペースマウンテ○に行きたかったのではなかったのだろうか?
「ハイネ!まだファストパ○の期限切れるまで時間あるからこっち先に乗ろうぜ!」
ぐいぐいとジョーにひっぱられるハイネ。アスランもそれを思わず微笑ましく見る。
ちなみに、それを遠くから見ていたアウルはこう語る。

『なんつーか、親子っぽかった。母さんと父さんと息子って感じ。』


594 :ほのぼのマユデス。非武装時は小学生。:2006/02/25(土) 21:04:56 ID:???

「ごめんなさい・・。ごめんなさい・・・・。」

ひっくひっくと泣き続けるステラ。
「大丈夫だって・・。混んでるからはぐれるのは仕方がないから・・・。」
「でも・・、ステラ・・お姉さんなのに・・・。」
シンの励ましを聞いても泣き続ける。ステラはレオンとはぐれてしまったのだ。
「困ったな・・・、携帯も通じないし。」
何故か全員の携帯が使えないのだ。レイが何度も試みているのだが。
『・・・・もしかしたら、何かあるのかも・・・・。』
シンハロが異常な電波障害に疑問を持つ。
「地上だけどこんな近距離でちゃんとした遊園地で通じないなんてねぇ・・・。」
ルナマリアもおかしく思う。そのアホ毛でどうにかならないのだろうか?
「キャストの人に聞いてもらったけど何処にもレオンくんらしき迷子はいないって。」
メイリンが向こうから歩いてきた。聞き込みをしていたらしい。
すると、向こうで聞き込みを続けていたスティングが集団でやってくる。
「おーい!レオンは見つかんなかったけどマユ達は見つかったぞ!」
スティングの後ろにはマユ、カルマ、キース、グレイシアがいた。
「おい、マユ。俺達のこと探すのあきらめて遊んだだろ。」
「違うよレイ兄ちゃん、遊びながら探してたよ。」
「いや、どうみても遊びすぎだ。」
「いや、そんなことないよ。」
マユとレイはいつまでたっても終わらなさそうな会話をする。思わず全員笑ってしまう。

だが、次の瞬間、一斉に全員の携帯が鳴りだした。

595 :ほのぼのマユデス。非武装時は小学生。:2006/02/25(土) 21:09:34 ID:???
妹がルナを書きました。どうみてデスノの月です。ありがとうございました、ほのぼのです。
今回はギャグ色薄いですが避難所でアキラサイドやって、そっちがものすごいです。よかったらそちらもどうぞ。
次回はギャグでちゃんと行きますよ!意外と鼠ーでギャグって思いつかない・・・・。
さて、鼠ー編が終わったら本編に戻ります。オーブとプラントが交渉します。
でも、きらきゅんもちゃんとでるよ!ぼくらのすーぱーこーでぃねーたー!

嫁補正って便利だなぁ、最強の敵を作るには。

33 :ほのぼのマユデス。主役咆哮!マユ・アスカ!:2006/02/26(日) 15:43:10 ID:???
『さぁ、愚かな愚民の諸君、ショータイムだ!いますぐ城に来たまえ!!』
携帯、さらには園内放送で男の高笑いが流れる。
「なっ・・、まさか・・・・レオンが?!」
スティングが焦った声を出す、ここはシーなのでランドまで行くのは相当時間がかかる。
「シンハロ!」
『解かった!』
マユはシンハロに飛び乗り、シンハロはマユを抱えたまま一気に走り出す。
「え・・・おい待て!!」
レイの制止も意味はなく、そのまま人外のスピードでランドの方まで走っていく。
「僕もいくね!」
そう言うとキースは障害物となる建物に乗り、そのまま直線にシンデレ○城まで向かう。

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」」」

取り残される普通の人間組。

「・・・・えーっと、カルマ。バイクかなんか出せるか?」
「僕ドラえも○じゃないから無理だよ。ゼロあたりがいればどうにか・・・。」
シンの疑問に返すカルマ。ゼロがいたら何がどうやってどうにかなるのだろうか?
「とりあえず無駄口叩かずに走るわよ!!」
「ゲン!いそぐ!」
カルマはミーアに、ゲンはステラに引っ張られながらその場を後にした。


34 :ほのぼのマユデス。主役咆哮!マユ・アスカ!:2006/02/26(日) 16:04:37 ID:???
「・・・・・・・あれ、何?」
「いや、ディスティニーだろ。」
「うん、そうだけどさ。それがどうしてこんな所にあってあのグフと対決してるかって事。」
ようやく追いついた面々は呆然とする。いや、なんかディスティニーが派手な装飾のグフと対決してる。
なにがどうなってあんな事になってるのかよく解からない。
「皆。」
「「「「うわっ」」」
背後から突然話しかれて驚くと後ろにはゼロがいた。
よーくみると奥にはパレード用に持ってきたレジャーシートを引いてくつろいでるハイネ達と機能停止しているシンハロがいる。
レオンもなんかいてスーベニ○カップ付きプリン食べてる。
「ごめん、ゼロ。どこがどうなってこーなってるのか説明してくれるかしら?」
グレイシアの質問にゼロは答え始めた。



まず、マユ達より一足先にきていたハイネたち、ゼロはここでハイネ達と合流したらしい。
すると、なにやら城に設置されたステージに男が立っている。レオンを抱えてだ。
『はははは!さぁ、愚民達!この少年が私の手によって殺されるのを見ているがいい!』
マイクをしているのかあたりのスピーカーから声が聞こえる。ただ、時々レオンの
「はらへったー。」とか
「こいつきもいぞ。なんかみんながおれをみてるーとかいうし。」とかの緊張感のないセリフが混じっていてたが。
で、それを聞いていてどーすっかなー、と全員で考えていたところ物凄い殺気を感じ後ろをむくと、そこには炎を背負った
マユがいたのだ。
「・・・・・・・ふざけるなぁっ!!!たかが一回限りの捨てキャラの癖に目立つだとぉっ!!
 この話において一番目立つのは主役であるこの私!マユなのよ!!!」
ぎしゃーーっっと思わず周りの人物がデフォルメ化して震える程の殺気を放つマユ。
「シンハロ!!デスティニーを呼びなさい!」
『え・・?いや、確かに本気だせば呼び出せるけどそうすると周りの機械に影響が・・。』
「いいからよべぇっ!いくよ!悲しみの宇宙を破りて!」
ビシっとセリフを決めるマユ。
『不変なる思いを抱き!』
「『我らは運命を砕く者となる!』」
そういった瞬間、上空からキラリーンと飛来するデスティニー。ハイネ達はもうデフォルメになったまま呆然とする。
『しまったぁぁぁぁ!ノリで呼んじゃった!』
「ほーら!もう後には引けない!ほら!とっとと体変えて!!」
うなだれながらマユが鞄からだしたハロの体にうつるシンハロ。ちなみに犯人も呆然としています。
「じゃあ、皆!シンハロの体ヨロシク!」
そう言うなりマユはシンハロをつれてデスティニーに乗り込んだ・・・・そうだ。

35 :ほのぼのマユデス。主役咆哮!マユ・アスカ!:2006/02/26(日) 16:14:46 ID:???
そして、マユがディスティニーで現われた瞬間、犯人も隠していたあのグフを出してきたらしい。
その場に放置されたレオンをキースが助け出して、現在に至る。
「こわいなぁ・・、始末書がこわいなぁ・・・。」
ふふふふふ、と虚ろな目で笑うアスラン。
「下手したら赤服から緑かもしれないぜ?」
ははははは、と同じく虚ろな目で笑うハイネ。
「なー、あっちにうってたちょこけーきもいいか?」
「おう、食って来い食って来い。」
プリンを食べ終わったのかジョーにさらにおやつをおねだりするレオン。
「まぁ、とりあえずビーム使わないだけ偉いよなぁ・・・。」
「スティング、無駄なフォローは寄せよ。」
がんばって精神の均衡を保とうとするスティングを叩き落すアウル。
「空中戦やればいいのに・・・・飛べるから。」
「そんなことまったく考えてないに決まってるじゃない。」
冷静な判断をするステラにため息をつくルナマリア。

そろそろ、夕焼けが沈むころだった。
81 :ほのぼのマユデス。ゆうやけこやけでまた明日。:2006/02/28(火) 00:54:47 ID:???
「ふ、私より目立とうとするなんて一億年早いのよ!」
担架に乗せられ運ばれる犯人を見ながら笑うマユ。
ちなみに犯人は金髪の男だった。
なにやら頭からわかめのような黒い髪がはみ出てるように見えるのは気のせいだろう。お願い、気のせいであって。
「放つ光ー♪そらにーおーちるー♪」
「うわっ!ハイネがミーティア歌いだした。」
「止めろ!後ろから真っ二つだぞ!」
もう目に何も映していないハイネの頬をぴしぴしと叩くジョー。
「はらへったー。」
「俺もすいたー。」
カルマとレオンは緊張感のないセリフを言う。
「よし、じゃあそろそろ帰るか・・・・。マユ、お前は晩飯抜きだ。」
「えー?!ひどいよレイ兄ちゃん!」
『うわ・・・。どうやって責任取ろう・・・・。何億アースダラーくらいかな・・・。』
「もういっそのこと何処かで食べてかえらない?」
「さんせー。私中華がいい!」
「ステラ・・・・はんばーぐ・・。」
「俺やきにくー!」



ちなみに、全員園内から一旦でるまでアキラの存在を忘れていたそうだ。

82 :ほのぼのマユデス。ゆうやけこやけでまた明日。:2006/02/28(火) 01:09:02 ID:???

帰りのバスの中でもきゃいきゃいと騒いでいるマユ達。
もちろんアキラもちゃんと迎えにいったのでいる。
アキラ本人は何でもずっとベンチで寝てしまってたらしい。あの時マユ達が見たのは見間違いだったのだろうか?

そんな中、アキラは外を眺めながらずっと音楽を聴いていた。

『風のない青空の下みつけた』

スティングは寝てしまったメイリンの寝顔を眺めていたのをアウルに冷やかされている。

『君の夢 いつかの幻』

ステラはシンに体をあずけすやすやと眠っている。

『さよならの予感に無理矢理背を向けて あの丘で意味を探し続けた。』

ジョー、キース、カルマは三人でトランプをしている。よく酔わないものだ。

『二人の距離は砂時計の仲 もう戻らない 結晶』

シンハロは疲れ知らずなので一人寂しく車の運転をしている。が、後ろに座っているハイネとアスランが声をかけているようだ。

『思いつなぐ 唯一つの はかない絆 見えるかな?』

眠っているミーアの膝枕でこれまたレオンはぐっすり眠っている。グレイシアがそれをみて微笑む。

『空を見ると思い出すよ』

マユはいまだにレイに説教されており、それをルナマリアが笑いながら見ている。

『君がくれた 愛という花』

「・・・アキラ、そのブレス二つもつくったの?」
ふとゼロが聞いてきた。アキラの腕には二本の皮製のブレスレットが。
「違う違う、片方はもらったの。」
アキラが手を振って否定する。」
「誰に?」
「それは秘密です。」
そう言ってアキラは笑った。

83 :ほのぼのマユデス。ゆうやけこやけでまた明日。:2006/02/28(火) 01:16:47 ID:???
≫歌姫の付き人作者様
乙です。自分ミーア大好きなのでこれからも楽しみにしています。



・・・あー、終わった。なんか避難所の方含めるとアキラメインになってる・・・ort
まぁ、でもこれでアキラ関係のイベントは全て発生したとほのぼの脳内攻略チャートには書いてあるので
大丈夫でしょう。さて、ようやく本編ですよ。カガリ登場です(暗黒女帝じゃないほう)
ほのぼのは政治とか苦手なのでぶっちゃけ不安ですが頑張ります・・・。
今回作中にでてる歌はガンダムソングじゃないです、ごめんなさいort
しかもマイナーだよ。でも知ってる人はそれ思い浮かべて聞いてくれると嬉しいです。
さて、ほのぼのマユデスも最終回近いですけど全部終わったら何やるか考え中。
戦後ものやるか魔法少女ものやるかMS擬人化祭りか・・・・。

それでは。