78 名前: ほのぼのマユデス。宿命の対決(嘘) 投稿日: 2006/02/25(土) 20:13:17
ちょっとオリキャラ中心なのでこっちに投下します。


「・・・・・♪」
アキラは音楽を聴きながらベンチに座っていた。彼ははぐれた時に一人になってしまったのだ。
一人で鼠ーランドで遊ぶのはあんまり楽しくないのは経験済みだ。なので、こうしている。
どうやら探すと言う考えは毛頭ないらしい。
そんな時、とある人物に声をかけられた。

「よう、久しぶり。」

聞き覚えのある声、ウェーブした茶髪、その姿は間違いなく・・・・。

「なっ、トール?!馬鹿な!貴様は死んだはずだ!!」
「ははははは!愚かな!この俺が再びよみがえらないとでも?!
 極わずかなトールファンの念と俺の気力で再びよみがえったのだ!!」
「くっ・・。」
「どうしたアキラァ?!怯えているのか?!」
「ふん!吼えていろ!!行くぞトール!!」

--------憎悪の宇宙より来たりて!塵は塵に灰は灰に!
 
    カレイドペンダントフルオープン!万華鏡路最大展開!

    変神!!リリカルアキラ!!

79 名前: ほのぼのマユデス。宿命の対決(嘘) 投稿日: 2006/02/25(土) 20:23:57
始めから高いテンションは急に下がるものである。
冷静になり、沈黙する二人。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」

「おう、トール。久しぶり。」
「何そのあっさりーーーー?!」

アキラの反応に突っ込むトール。
「はっはっはっは!!甘いぞ。甘すぎるぞトール!俺はいつだって全身タイツの男に心臓つらぬかれたり
 ロードヴァンパイアにかまれたり美少女が天から降ってきても動じないよう心がけているのだ!
 死んだ親友が黄泉がえったくらいで驚くわけなかろう!」
「ダメニンゲーン!お前いつも見てたけどちっっっっとも変わってないのな!ほんっっとに実感したぞ!!」
「人間洗脳でもされなきゃそう代われないSA☆」
ぐっと親指を立てるアキラ。
「普通こう言う時はもっと感動の再開になるだろ?!ほら・・こう・・。」
「えー?だってそうやったら801っぽくなりそうなんだもん。ちなみにおれ攻ね。」
「最悪だー!!もーやだ!せっかくがんばって来てやったのにこなきゃ良かった!!」
「そんな!見捨てないでお兄ちゃん!」
「変なこというなー!」

80 名前: ほのぼのマユデス。アキラとトール。 投稿日: 2006/02/26(日) 16:35:25
「おもいーつなぐーただひーとつのー♪」
「お前、その歌う癖まだ直ってないのか・・。」
歌いながら道を歩く二人。ズーンとしているトールとは反対にアキラは楽しそうだ。
「なぁ、何しに来たんだ?ミリィちゃんのところにでも行ってやれよ。」
アキラはトールのほうを向いて言う。
「ミリィは大丈夫なんだよ。俺がいなくなった後、たくさんの人が支えてくれたから。
それに比べてお前の方が不安だったんだ。俺以外に友達いないし、ネクラだし、オタクだし。」
「最後の二つは関係ないだろ?!」
文句はいいつつ反論はしないアキラ。
「まぁ、正直家事に疲れたっていうのもあるんだよなぁ・・・。」
「お前天国で何やってんの?!」
「いやさ、同居人がいるんだけどこいつらがどうしようもない奴らでさぁ・・・。」
そう言って天国での話を始めるトール。話してしまって大丈夫なのだろうか?
ザフトの年齢の近いやつらと暮らしていると言う事。そしてそいつらがどうしようもないダメ人間だということ。
驚いたことにあの『黄昏の魔弾』にトップガンの赤服二人というすごいメンバーである。でも、うまくつきえるのは
流石トールである。
「ふーん。何だかんだ言って楽しそうだなー。」
「まぁね、ミリィにもう会えないのはつらいけど。」
少し寂しげにうつむくトール。
「なぁ、アキラ。お前はどうなんだ?上から見てる限りは楽しそうだけど。」
トールの質問にアキラは明るい表情で答える。
「実のところ、トールと一緒にいた時くらい楽しい。
だってさ、普通に友達と話せて、普通に話しかけられて、普通に笑いあって馬鹿なことして・・・。
こんなに楽しいこと、他にないって!」
「そっか、安心したぞ。」
アキラの返答に満足したらしく、トールも顔に笑みを浮かべる。
するとアキラはトールの腕を引っ張る。
「なぁ!確かこの先に名前いりのブレス作れるところがあるんだ!作ろうぜ!」
「おい!引っ張るな引っ張るな!服がのーびーるー!」

83 名前: ほのぼのマユデス。夕焼けの向こうに。 投稿日: 2006/02/28(火) 00:27:35
「あー、楽しかった!」
「つーかよくこんだけ乗れたよなぁ・・。」
夕日に照らされた園内の風景を見ながら二人は並んでいた。
なにやら向こうのほうが騒がしかったが何かあったのだろうか?
「じゃあ、あとは夜のショーがあるだろ?!それから、それから・・・・。」
次に見るもの、乗る物をパンフレットを見ながら決めようとするアキラ。しかし。
「ごめん、俺、ここまでだ。」
そう言って突然トールは立ち上がる。その姿が夕日に照らされる。
「え・・・・・ちょっとま・・・て・・・。」
アキラがトールの肩を掴もうとするが、手がトールをすり抜ける。
「そんな・・・・嫌だ・・何で・・・・。」
アキラは自分の手のひらを見つめて信じられないというような顔をする。
「仕方がないさ、俺は生き返ったわけじゃない。今の俺は夢だ。この場所の「夢」を借りて現われた、泡沫の夢だ。」
寂しげに笑いながらトールは告げる。
「嫌だ・・・嫌だ嫌だ!これが夢なら覚めなくて良い!ずっと俺・・・。」
今にも泣き出しそうな顔のアキラ、トールはそれを見て苦笑する。
「まいったな・・、今のお前なら大丈夫だと思ったんだけど・・やっぱアキラはアキラだったか。」
「そうだよ!何時までたっても俺は俺だよ!人間そんなに変わんないって言っただろ?!」
アキラは大声で叫ぶ。その一方で、冷静な自分がこれと同じようなシーンがあったなぁ、と言う。
「でも、少しは成長しただろ?俺と違って、身長も伸びたし。うらやましいよ。」
俺年下のニコルにも負けてんだよなー、とアキラに背を向けて話すトール。
「アキラ、お前は生きているんだ。俺とは違って前に進めるんだ。だからさ、もうあんまり俺に頼るなよ?
死んだのが信じられないのは解かるけどさ、それじゃ駄目なんだ。お前は俺の分まで生きるんだよ。
こんなめちゃくちゃな世界で、色んな考えのやつがいても、きっと明日はやってくるんだから。
お前は俺といた時と違って一人じゃないだろ?だから、大丈夫だ。」
そう言って振り向いたトールの顔は泣き顔ではなく、笑顔だった。
「わかった・・おれ、大丈夫だから・・・これからも・・えー・・・もう何言いたいか解かんないや。」
アキラは相変わらず泣きそうだがそれでもこっちも笑顔だった。
そろそろ、夕日が沈む。
「じゃーな、そのブレス。お前にやるよ。」
そう言ってトールはアキラに皮製のブレスを投げる。
「トー・・・・。」

「まぁ、眠れ。これは夢だってことにしておいてくれ。じゃーな。今度は結婚式の時にでも来てやるよ。」

その声を聞きながら、アキラの意識は混沌へと落ちていった。
203 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/03(金) 19:52:15 ID:???
「・・・ひまだなぁ・・・。」
マユはポツリと呟いた。
今はプラントとオーブの会見であって、看板であるミネルバとムセイオンは議長をのせてえんやこらさと
オーブまで来たのである。
『おーい、会場の様子見れるようにしたぞー。』
シンハロにいわれていつもの面子が巨大モニターの前に移動する。
「ハイネもアスランもミーアもあっちだからなぁ・・・。」
ジョーがつまらなさそうに呟く。
「これってやばくないの?」
『ばれなきゃおっけー♪』
ルナマリアの疑問にあっさり答えるシンハロ。

「・・・・確かに、そちらのフリーダムを私の知り合いが勝手に所有していたことは謝罪する。
しかし、わが国自体とブルーコスモスは関係ない。」
とてもではないが18歳とは思えない態度でいうカガリ。
「・・代表、わが国『自体』とは?」
いぶかしく思ったデュランダルが聞く。なぜか包帯だらけで大怪我だ。
「残念な事だが一部の氏族にロゴスをかくまっている物がいてな、まぁ鼠のようにすばやい奴で
こちらが調査に向かったときは既に本人とロゴスのメンバーはいなかった。」
いやぁ、まいったまいったと笑うカガリ。反対にデュランダルは激昂している。
「・・・・・貴様!!」
「まぁ、怒るな怒るな。私とてロゴスを捉え損ねたことは非常に無念に思っているし、申し訳なく思っている。
そこでだ、デュランダル議長。・・・・・・・・・この贈り物はいかがかな?」
パチン、とカガリが指を鳴らすと窓に掛かっていたカーテンが開く。

そこには青い空でも海でもなく・・・・・・。


「な・・・・・・・なにあのギル様専用MS?!」
アキラが驚きの声をあげる。
「うわっ・・、趣味わるー・・・。」
アウルは呆れたような表情でモニターを眺める。


「ウズミ・ナラ・アスハの遺産、『アカツキ』をそちらにお送りしよう。」

不敵な笑みを浮かべてカガリはデュランダルに告げた。


204 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/03(金) 20:04:40 ID:???
「な・・・・・?!よろしいのですか代表?!お父上の遺産とは・・・・。」
流石に驚いたのかデュランダルがカガリに聞き返す。
「あぁ、いらん。わが国には防衛のための力しかいらない。このような物は火種をもたらす。
私はもう二度とこの国を焼かせないと決めた。父上もそのように遺言で言っていたからな。どう使うは私の勝手だ。」
アスランはそう言って笑うカガリを見てずいぶん変わった、と感じた。
彼女はどうやら利益が人を動かすと言う結論に至ったらしい。まぁある意味、カガリらしいか、とアスランは思い直した。
そう思っていた瞬間、突如異変が起きる。
『カガリ様ッ!!侵入者がアカツキに・・・・!!』
部下の焦った声を聞きアカツキを再び見るカガリ、すると、突然アカツキが起動した。
「なっ・・・・・誰だ?!ここのコードは・・・・まさか!!」
『カガリ!ウズミさんの意思をこんな風に使うなんて・・・・・何を考えているんだ!』
少年の声が通信で入ってくる。それを聞いたアスランは驚きの表情を見せる。
「キラ・・・・・?!」
『・・・・・こんなことをするのはザフトのせいだね?なら、大丈夫。全部ぼくがやっつけてあげるよ。』
そう言ってアカツキは大空へと翔けていった。
「・・・・・っ?!あんのいかれポンチ!!ルージュを出せ!私がぶん殴ってやる・・・・!」
カガリはそう言うなり部屋を飛び出す。
「おい!お前ら!どーせどうにかして見てたから事情はわかってるだろ?いますぐムセイオンに戻って出撃しろ!
マユ達もだぞ!なんたって相手はあのオーブ秘蔵のMSだ!!」
ハイネが通信機を通じてハイネ隊やマユ達に指示を出す。それとは反対のアスランはただ窓の外を眺めている。
「アスラン、何ボーっとしてんだ。俺達も急ぐぞ。」
「あ・・・・・あぁ。」


205 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/03(金) 20:11:30 ID:???
微妙に隻腕さんとかぶっちゃったよ。しかもある意味で逆の方向だけど、ほのぼのです。
カガリさん、なんかたくましくなりました。少し嫌な方向へ。
アカツキくん、ごめんね。隻腕さんとの落差がはげしくてごめんね。かっこよくなくてごめんね。
いまだかつてこんな風にふりまわされるアカツキがいただろうか・・・。
キラきゅんについてはほぼアニメと同じと思ってください。虹色ビームの時に敵が止まる効果意外はアニメのキラ。

つまり、最強の敵。

ちなみに勘違いされてる方がいたので補足しておきますとラクシズはほぼアニメと同じです。
ただ、虎とかアークエンジェルはラクシズとは縁を切っています。あくまでカガリの部下です、彼らは。
なのでパワーバランス調整のためこんな感じに。無敵なキラきゅん。
さぁ、アカツキinキラを倒せるかな?!セイバーはそろそろダルマかな?!

237 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/04(土) 19:14:21 ID:???
「あいつ、危険な感じがする・・・。」
マユがコクピットの中で呟く。
『どんな風に・・・?』
シンハロも神妙な顔(モニター画面の隅だが)をして聞き返す。
「・・・主人公の座を奪い去りそうな・・・。」
『もっと大切な危険性を感じ取れよ!!』
「まぁ、でも【私より下手に目立ったら隻腕さんとこで酷い目に遭う】の呪いをかけておいたからね・・。」
『ハイネ隊の皆が全滅したのはそのせいだったのか?!あとそれは微妙に展開予想なのか?!あと目立ってないアウルは?!』
コクピットの中に怨嗟の声と叫びが響く。ディスティニーは耳があったら塞ぎたかった。
『こらっ!!主戦力がふざけるな!』
ハイネに二人は怒られる、既にハイネ隊が試しに仕掛けているところだった。



238 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/04(土) 19:17:37 ID:???
「がんじがらめになっちゃいなさい!」
グレイシアが複雑な動きでフィッシュ・ボーンをアカツキに絡める。
「ジャンクにしてあげるっ!!」
「金魚のおさしみだね♪」
接近戦専門のミーアとキースがビームナギナタとビームクローを同時に振り下ろす、が。
微妙にアカツキはスラスターを使い、フィッシュボーンを断ち切るのに二人の攻撃を利用した。
しかも、フィッシュ・ボーンは切られたというのに装甲には傷一つ付いていない。
『応援に来たぞっ!』
オーブ軍のムラサメがビームを放つ、が、それは跳ね返りカオスにあたりそうになる。
『うぉっ!!なんだよコイツ!』
スティングが兵装ポッドからミサイルを放つ、が、それでも傷はつけられない。
「PS装甲はともかく・・・、あの金ぴかなんだよ?!」
アウルは持ち前の火力を生かせそうにない敵に焦る。
『あれはうちが作った特殊装甲だ。ビームを跳ね返せるが何処に飛んでいくか解からないっていう困った代物でなぁ・・。
ぶっちゃけ場所もとるし邪魔だったんでそっちにやることにしたんだ。』
ストライクルージュが飛んでくる。その手にはバズーカが。
「なんてもの作ってんだよアスハは!」
シンががーっと悪態をつく。
『文句いうならお父様に言ってくれ、ヘリオポリスはサハクでお父様に罪はないって安心したと思ったらこれだ・・。』
ため息をつくカガリ。
「ハイネ!あんたのスレイヤーウィップならどう?!」
『だめだ!とてもじゃないけど絡めて電気を通すまでの時間がない!!』
あせるルナマリアにハイネは同じような声で答える。
おそらくダメージは与えられるだろうが物理的に破壊するまでの時間がかかってしまう。
「あのスピードだとヴァンプハンマーは隙が多すぎて無理だし、『イタカ』と『クスグア』はビーム兵器。
ヴァイオレットスパークは直接さわらなきゃだし、バルザイは実剣。もう一つの日本刀もただのでっかい日本刀・・・・無理だー!!」
自分の今の装備を後悔するアキラ。こんなことだったらフェイトウィザードで一機に燃やし尽くせばよかった。
「いや、それだと跳ね返って大変なことに・・・メルティパックはサポートタイプだし・・・・。」
『アキラッ!!』
ぶつくさ自分の装備を確認して無防備になっているアキラを守るゼロ。アキラはなんとかダメージを与えられそうな武器を選び続けていた。
「はろえもん!何とかして〜!」
『無理だよー!マユ太くーん!』
目立つディスティニーは真っ先にアカツキの標的となっていた。
それ以上に標的になりそうなレジェンドはミラージュコロイド中。ずるい。
「あの金ぴかさえどうにかなれば簡単なのに!!」
『いや、あいつ・・フリーダムのパイロットだ。』
シンハロは思い出す、あの蒼い羽の、不幸なMS、そして・・・・。
「シンハロ!何でちゃんとしとめないのよ!!」
『文句言うならソードに言ってくれ!!』
シンハロは疑問に思う。自分は、あれ以上なにを思い出そうとしていたのだろうか?


239 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/04(土) 19:30:51 ID:???
「・・・・あ!そうだカルマ!アレやれ!」
突然思い出したようにハイネが叫ぶ。
するとカルマも納得したようにうなずく。
「アレだね・・・うん、もしかしたら・・いくよっ!」
カルマのザクの手に突然マジックに使うようなバトンが現われる。
「イッツ・・・・。」
カルマがステッキをアカツキに向けるとグゥルから四つ砲台があらわれる。
「ショウターイム!!カモン!レインボーキャンディズ!」
カルマが叫んだ途端横の砲台から色とりどりのシャボン玉のようなものが飛び出してくる。
それは次々と飛び出し、アカツキの周りにふわりと浮かぶ。そして、アカツキが触れたとたんにぱちんと割れる。
よけようにも当たり一体がシャボン玉だらけで何処に行こうが触れてしまう。
ちなみにそれはマユ達も例外ではなくハイネのグフなんかオレンジではなくレインボーだ。
「これ・・、びみょーにネバネバしてない?」
マユが付いた色を落とそうと躍起になる。
『元々これさ、暴動とかを治めるためのための対人兵器なんだ。他にも目印とか対ミラージュコロイドとか
色々な使い道があるんだけど・・・・あ!安心して?水でならさっと落ちるよ。ただほっとくと永遠に取れないけど。』
カルマが通信で説明してくる。
『なるほど、これならあの表面の塗装を封じられると言うわけだな。』
カガリが感心したように言ってくる。もう乗っているのはストライクルージュではなくストライクカラフルだ。
あの金ぴかの塗装の上からあらたに塗装することによってその効果を封じたのだ。
おそらくナノマシン身動きが取れないだろう。
「よしって言いたいところだけど・・シャボン玉が邪魔でよく見えない・・・・。」
『一瞬でも動きが止められれば・・・・・。』
マユのがっかりした声とシンハロの困った声が響く。
『それなら俺に任せてくれ。』
アスランが通信を入れてくる。
「ほんとに止められる?」
『あぁ、ただ俺が何をいっても驚くなよ。』
そう言ってアスランはアカツキがいると思わしき方を向き・・・。

『キラ、実は俺、女だったんだ。』

と、ギャルゲーの男装美少女みたいなセリフを言った。

240 :ほのぼのマユデス。ろくでもない黄金。:2006/03/04(土) 19:41:41 ID:???
『えっ・・・うそ?!アスラン女の子だったの?!』
・・・・・・アカツキのパイロットは回線全開にしてるのかこっちにまで聞こえてくる。
『うん・・、ごめんね。キラ。』
突然女の子のような声でいうアスラン。あぁ、そういえばクリスマス会の時にかくし芸でやってたっけ。
『え・・じゃあカガリとは?!』
『実は私は男だ!』
『まじ?!』
・・・・・・・・・あほだ、こいつ。
『ねえ?!二人とも!!ホントなの?!』

『『・・・・・馬鹿め!嘘に決まっておるわ!』』

ばっちしのタイミングで言う二人、それを合図に全員一斉攻撃、もといリンチ。


一斉攻撃にシャボン玉は全て割れ、そこにはボロボロのアカツキが。
『さぁ、キラ。観念しろ。今ならねーちゃんがどうにかしてやるから。』
そんなことを言いながらアカツキに近づくストライクカラフル。
だが、それを一筋のビームが割く。
空から飛来する赤と青の影、それは・・・・・。
『あ・・・っあああああああああ!!』
シンハロが何か怯えたような声で叫ぶ。
その蒼と赤のMSはアカツキに近寄り、コクピットから出てきた少年を手のひらに乗せる。
そして、その青いMSのコクピットがあく、そこには・・・・誰も乗っていなかった。
少年が乗り込むと、そのまま彼方に去っていく二体のMS。そのスピードにはとてもじゃないが追いつけない。
『なんでっ・・・・!なんで・・っ!!』
子供のように泣きじゃくりながら叫ぶシンハロ。マユはその様子に驚きつつも呆気に取られる。

「何なのよ・・・・・・何なのよーーーーーーーーっ!!」

359 :ほのぼのマユデス。平和、ぼやけ、MS。:2006/03/11(土) 17:39:53 ID:???
『いい天気・・・わう。』
はやーんとガイアが呟く。
『そうだな・・・。』
南国の太陽が当たるオーブの基地。そこではデスティニー達が外で洗われていた。
全身インクだらけ、しかも細かい部分まで入り込んでいたので手作業で洗われていた。
『うぅ、オーブの人たちに申し訳ないのだ・・・。』
カルーアが呟く、どうやら落ち込んでいるらしい。
『ふむ、汝が気にする事ではないと余は思うぞ。あ、そこのムラサメの彼女ー!名前何?メルアド教えてーv』
『兄上!!』
カルーアを励ましたと思ったら搬入されているムラサメに声をかけるレジェンド。
『何を怒っているかデスティニー?余は何もしていないぞ?』
『兄上!その好色なところをどうにかしてください!いつもいつもそうやって・・・。』
レジェンドをしかるデスティニー。そのパイロットとは立場が逆のようだ。
『何を言うか、そういうお前は恋くらいしろ。どんな悲観主義者も恋をすれば変わるのだぞ?』
『そーそー、恋をすればツンツンがデレデレに、アーサー王だって普通の女の子に、周りの人間が怪物に、異世界の生物が美少女にみえるんだぞ?』
レジェンドの言葉に賛同しよくわからない例えをつけるアルディラ。
『僕でよければお相手するよ?』
『・・・・・レズはどうかと思うけど。』
『MSだから問題ナッシングさっ!』
『・・・・・・いや、そういうことではなく。』
薔薇を散らして話すグラッドにアビスが冷静に突っ込む。
『・・・・・・・・・・・・。』
『んにゃ?でぃすてぃにー、顔赤い?あー!もしかして好きな人いるのー?!』
『え・・・、いやややややややややいやいやいやいや!そんな事は決して・・!つーかどうやって顔色を判断?!』
『こころの目。心眼ってやつ。んふー、そうかそうかー。誰がすきなのかにゃー?』
キティに問い詰められ真っ赤になるデスティニー。修学旅行の終身時間過ぎ状態だ。
『渋いソード?無邪気なフォース?ひょうきんなブラス・・疾風?それともぉ・・・。』
『うう・・・あう・・・・・。』
デスティニーは問い詰められてまごつく。一気に全員の視線が集まる。
『はう・・・・・。』
・・そのまま倒れる(精神的に)デスティニー。
『デ・・・・・、デスティニーが混乱のあまり倒れた!大丈夫か?!』
心配するカオス。
『僕達はMSだからどうすることもできない。』
『解かってるけど・・、心配じゃない?』
ズームの言葉にジャバウォックが返す。
『まったく、戦闘時の意識は何処へいったのだ。兄として情けないぞ。』
きっかけを作ったのにまったく他人事のようにいうレジェンド。
結局、デスティニーが気づいたのはすっかり整備されてからだった。

420 :ほのぼのマユデス。ようやくお姉さん。:2006/03/14(火) 22:36:07 ID:???
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるー るるいえ うがふなぐる ふだぐん。いあ。」
『ルルイエの館にて、死せるクトゥルー夢見ながら待ちもうけたり、かくあるべし。』
「む、じゃあこれはどうだ。ああい いがとぅ りる ろかなー しゅぶ=にぐらす。」
『才長けた種族に汝の契約を果たしたまえ、シュブ=ニグラス』
「あんた達さっきからなんて何やってんのよ。」
二人の話していた内容を聞いて思わずルナマリアは突っ込む。
『「旧支配者の言語訳ゲーム。」』
「・・あんたらアニメ化するからってはしゃぎ過ぎじゃない?」
ルナマリアが額に手を当ててため息をつく。ここはオーブの電気街、そこにあるゲームショップのひとつである。
「だってBLコーナーに付き合うのつまないんだよ、なぁシンハロ。」
『てけ・りり。』
「さっきから人外の言葉ではなすなぁ!いや、シンハロは人外だけど。」
ルナマリアはそう叫ぶといくつかのソフトとドラマCDを持ってカウンターに持って行った。
「人外つったら小説読んだ?俺マジ続き気になるんだけど・・・。」
『それよりザスニだろ、ただ竜・・・・。』
「ほらっ!さっさと持って!行くわよ!」
あきらかにさっきより量の多い袋を渡される二人。
「・・・・・はぁ、なんでホワイトデーに買い物に付き合うなんて言ったんだろ。」
『素直にお返しわたせばよかった・・・・。』
先ほどから女性向けショップを巡ってうんざりする二人。
地下の店からでて人通りの多い通りにでる。すると、ふと向こうに見覚えのある影。
「・・・あれ?スティングじゃない。」
ルナマリアがたっっと駆け出し、それを両手に大量の紙袋を持って追いかけるシンハロ、アキラは息が切れかけている。

「スティング、何パソコン見てるの?」
「うわっ!」
突然ルナマリアに話しかけられびっくりするスティング、どうやらパソコンを見ているらしい。
「何だ・・、お前かよ。」
はぁ、とスティングは息をつく。ルナマリアはスティングが見ていたパソコンを見る。
「別にスティング、パソコン壊れたわけじゃないわよね?何で見てたの?」
「いや・・・、ホワイトデーにメイリンに贈ろうと思って・・・。」
「はぁ?!正気?!」
スティングに目を見開いて驚くルナマリア。そして少し頭を抱えて話し出す。
「あのねぇ・・、スティング。いくらなんでもこれはやりすぎ。あんまり高いもの貰うと反対に困るわよ?」
「そうなのか?」
「そ・う・な・の!」
まるで子供を叱るようにルナマリアはスティングに説教をする。
「仕方がないわね・・・、こうなったら私がお返しを一緒に見てあげる。確かデパートがあったはずだから。」
そう言ってルナマリアはスティングを引っ張る。
「お・・おい!」
「ほら!じゃあ行くわよ!付いてきなさい下僕一号二号!」
『「俺達そんなあつかい!?」』
その後その光景をステラとネオ(荷物もち)と買い物に来ていたメイリンに見られ、昼メロも真っ青の状態になるのであった。





421 :ほのぼのマユデス。ようやくお姉さん。:2006/03/14(火) 22:43:43 ID:???
PPさんとはまったく違う方向に薀蓄話、それがほのぼのクオリティ。ほのぼのです。

いやね、しばらく書いてなかったからMADでも作ろうかなと思ってムービーメイカーつけたんですよ。
そしたらね、あんまり思いつかない。うん、ゲンのMADは曲はあるけど素材がない。隻腕シンも微妙。
かといってほのぼのだとマユとシンハロの素材がない。ハイネ隊はザクだけで。
だから発作的に書いたのがこれ、やまなしおちなしいみなし。

だからもしこんなマユのMADが見たいってのがあったら避難所で叫んでください。
素材もあったらうれしいなぁー、とか思ったり。
それでは。

457 :ほのぼのマユデス。青少年の悩み。:2006/03/16(木) 19:32:07 ID:???
「そりゃあ、お前が普通だからだろう。」

アウルはそうハイネに告げられた。
事の始まりは、アウルのさりげない一言だった。
女子は毎日あきることなくオーブ観光、マユとシンは知り合いの所を回ったり、しかしその他男性陣はめんどいのでホテルでごろごろしていた。
すると、アウルがふと呟いた。
「僕ってさー・・、このスレ一目立たないアウルだよね・・・・。」
この一言から『アウルのキャラ開発会議』が行われることになったのだ。

「確かに、アウルはそんなに本来のキャラを崩されていないからな。目立たないのは当然だ。」
レイがお茶をすすりながら言う。
「そもそも、アウルの本来のキャラってどんなのだ?」
アスランもせんべいを齧りながら言う。
「んーーー、同人的に見れば・・・・ショタ?童顔だし。あーとーはー、襲い受?」
アキラが真剣に言う。真剣に。
『でもショタはカルマがいるからなー、後は・・バスケ?』
「○西先生・・・バスケが・・・したいです。」
シンハロのセリフにノリノリで言うジョー。
「・・何気にマユのいる所では一人称が『俺』だとか・・・・・って!」
暴露してしまったスティングはアウルに頭を殴られる。
「あー、僕っていうと子供っぽいから?」
「まぁ、アウルくらいの男なら普通だろうね。」
ほのぼのと言うキースとカルマ。
「ま、ようするにアウルは『普通』が個性ってことガッテンしていただけましたでしょうか?」

『ガッテン!』
『ガッテン!』
『ガッテン!』

ハイネのセリフにどこからともなくだしたボタンを押すメンバー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プチン。

「お前ら真面目にやれーーーーーーーーー!!」




458 :ほのぼのマユデス。青少年の悩み。:2006/03/16(木) 19:50:02 ID:???
「大体さぁ!!他のアウルは何??!隻腕さんのとこでは死んでなおかつアレ!
なのに僕ってただの殴られ要員じゃん!別にサンドバックでいいじゃん!」
ダンッとグラスを思いっきりテーブルに叩きつけるアウル。
酒でも飲ませりゃ大人しくなるか、と思いきや興奮したアウルにその理屈は通用しなかった。
「ぶっちゃけシンハロいわく俺よりアビスのほうがキャラ立ってるって言うし!なんだよそれ!
パイロットよりすぐれたMSなんて存在しねー!!もうMFに改造してやるっ!!」
そのまま机につっぷし、ゴガンっっと盛大な音を上げる。
「おい、いけよカルマ。一番年上でカウンセラーだろ?」
ジョーがそういったのを筆頭に次々にアウル止めるのを押し付けようとする。
「いやだよ、お兄ちゃんでしょ?スティング。」
「・・・・いけ、頑丈なシンハロ。」
『アキラ、お前の魔術でどうにかしろ。』
「アスラン!いまこそフェイスの実力を見せる時です!」
「ハイネ、この個性的な面子を纏め上げているお前ならできるはずだ!」
「えーっと、ゼロ。ほら、ぐるぐる巻きにしろ。」
「やだ、酔わせたのはキースだ。責任を取って。」
「・・・・レーイv同い年くらいだからほら、がんばって!」
「俺ぇっ?!」
そう言って無理矢理レイはアウルの前に押し出される。

「・・・・・・・・えーっと。アウル?もうそのへんで・・・・。」
レイがそう言って肩に手を乗せようとしたその瞬間。
「母さん?」
「はい?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・しばしの沈黙。
「かあさーーーーーーーん!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!!」
アウルは行きなりレイに飛びついた。
『ルナマリアがいなくてよかったなー。』
「そうだな、いたらまず大変だ。」
はははははーと笑いあうアスランとシンハロ。
「母さん!母さん!母さん!」
「えーいっ!お前はセフィロ○か!!それとも思念体か!!誰か助け・・・ってだれもいないーーーー?!」
いつの間にか消えている野郎ども。
「くそっ!!覚えてやがれ!!脳みそ引きずり出してやる!!」
レイは既にキャラを維持するのも放棄している。
「かーーーーさーーーーーーん!」
「ぎにゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

その後、レイが片手にアウル、片手に金属バットをもって部屋から出てきたそうだ。

464 :ほのぼのマユデス。生きろ、マーレ。:2006/03/18(土) 22:59:12 ID:???
俺の名はマーレ・ストロード。ザフトのエリート赤服にして『元』アビスの正規パイロットだ。
あの連合の奴らに邪魔をされ・・・・入院していたが華麗に復活!
なんと今度はインパルスの新装備のテストパイロットになったのだ!!
宇宙でのテストを終え、いよいよ地球での運用テストである。
しかも俺のために(注:新装備のテストのためです。)丸々二つの部隊が強力するそうではないか!
そんな気分に浸りながら基地についた俺を向かえたのは・・・・・・・あのクソガキだった。
「久しぶりー!マーレお兄ちゃん!」
『オウ、ヘタレ。』
・・・くそ生意気なポンコツロボット付きで登場したのはマユ・アスカ、本来ならば俺が乗るべきだったインパルスに
乗っている憎たらしい小娘だ。機械の頼りナシには戦えないくせに生意気だ。
「何だ、お前らか。迎えはどうした。」
「えーっとね・・・・・。

     ようこそ、ミネルバ&ムセイオンチームへ。
     このポーショ○はサービスだから落ち着いて聞いて欲しい。
     うん、「また」なんだ。すまない。
     絶対マーレお兄ちゃんはあの調子じゃ生きて宇宙へ帰れないしね。謝ってもらおうなんて思っていない。
     でも、こう喋り始めた時に「やべ、またおれピンチ?」とか感じてくれたと思うんだ。
     のほほんとした日常でも、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
     OK、それじゃゲームスタートだ。             」

そうガキが言った瞬間、俺の頬を弾丸がすった。

最悪だ。

465 :ほのぼのマユデス。生きろ、マーレ。:2006/03/18(土) 23:16:53 ID:???
『オォ、アスラントスティングノヤツケッコウホンキダナ。』
ソファーの陰からひょっこり相手をみるポンコツ。
「マーレお兄ちゃん、いっとくけどしばらくミネルバとムセイオンの面子と暮らすんだからこれくらいでびびっちゃだめだよ?
そうそう、相手は接近戦得意な人もいっぱいいるからナイフとかも持っててね、たぶん死にはしないとは思うけど。よし、いくよ!」
敵のいる方へむかって煙幕をなげるガキ。そのまま俺を引っ張って走り出す。
俺は泣きたくなった、何でMS主流のこのご時世に映画顔負けの肉弾戦をしようとしているのだろう、このガキは。
いや、そもそもミネルバの奴らは何なんだ。ハイネ隊と言うのは聞いた事がある。軍のなかのろくでもない奴らを
ごった混ぜにした部隊だ。そしてミネルバ、たいしたことなさそうな赤服二人にガキ。脅威となるのはアスラン・ザラ。
あとナチュラルどもがいるらしい、まったく、コーディネイターとしての・・・うわぁっ!!
「ぼけっと突っ立ってると・・・・・来るよ!」
ガキが急に飛んできた矢を避ける。まてよまてよまてよ!なんで今時矢なんて飛んで来るんだよ!
『アキラノヤツカー、マユ、オレハナレルワ。カラダトッテクル。』
そんなこと良いながらポーンポーンと何処かへ去っていくポンコツ。
「いいけど急いでよー、あ、ステラだ!」
なんかどっかで見覚えのあるような女だ。前でぼけーっと立っている。
「おい!味方なのか!」
「いやだばぁ、今のマーレお兄ちゃんに私達以外味方はいないんだよ?」
帰るー!宇宙へ帰るー!!なんでおればっかこんな目に遭うんだーーー!!
「ハァッ!!」
目の前の女がナイフで切りつけてくる、しかし、それは俺には当たらなかった。
恐る恐る前を見るとガキがB級映画でよくあるような格闘家の武器でナイフを止めていた。
「マーレお兄ちゃん!ゴールはギルパパ・・じゃなくて議長の部屋!まっすぐ言ってエレベーターに乗ればすぐだから!!」
そう言って金髪の女とマジで戦い会うガキ。

もう俺は必死に走るしかなかった。


466 :ほのぼのマユデス。生きろ、マーレ。:2006/03/18(土) 23:26:27 ID:???
「どーお?そのマーレって人。」
グレイシアがモニターを眺めながら言う。
「なんつーか・・、やっぱ生身での戦いになれてないね。ステラにやられたのも解かるなー。」
アウルがため息をついた。
「まぁ、仕方がないでしょ。そもそもザフトで生身での戦いに慣れてるのってうちくらいじゃない?」
ミーアは涙目で逃げるマーレを平然と見ている。
「あれ?この先にいるのは誰だっけ?」
「ジョー。たぶん、ちょうど良い相手じゃないかな。」
シンの疑問に答えるゼロ。ちょうど画面の中のマーレはエレベーター前のホールに着いたところだ。
目の前に立っているジョーに必死にナイフを構えて立ち向かおうとしている。
「どっちが勝つと思う?」
「うーん、やっぱ赤服だからマーレじゃね?」
「いやジョーの奴は喧嘩慣れしてるからなぁ・・・。」
「むしろこれくらいのハプニングで混乱してる時点でこれからが心配な気が・・。」
「・・・・・これくらいのハプニングで混乱しないって相当むずかしいと思うけど。」
勝手な感想を言われながらも、必死にマーレは慣れていないナイフ線を頑張るのであった。

72 :ほのぼのマユデス。マーレの日々:フラグ:2006/03/23(木) 23:23:08 ID:???
今日一日のテストは全て終了。しかし、どうやら結果的には問題ないものの実戦にはこの装備は向いていないらしい。
少し寂しい感じがした。あれほど憧れていたインパルスにようやく選ばれたと言うのに。
しかし議長が俺の腕を認めてくださったらしく、このまま通常のソード、フォース、ブラストで戦場に出れるらしい。
あと一日で地球生活も終わり。ぶっちゃけとっとと帰りたい。
おれはそんな事を考えながら基地の中を歩いていると向こうのほうからガキとナチュラルの女が歩いてきた。
ナチュラルの女は普段は子供みたいなくせにガイアのパイロットだ、まったくムカつく。
二人してコンビニの袋を抱えて笑いながら歩いている、まったく前をみて歩け・・・って!!くそっ!!

歩いている二人を突き飛ばす、向こうから迫ってくる車、居眠りをしていたらしく慌てふためく連合兵士。

まったく、俺はこれだからナチュラルは駄目なのだ。とっさに何も考えずに飛び出した、俺も俺だが。

そんなことをぼんやりと考えながら、俺の意識は千切れとんだ。




目を覚ますと、そこは白い部屋、どうやら医務室のようだ。
思考の確認、どうしてここにいるのか思い出す。自分の行動に少しの後悔と不思議な充実感。
「あら、起きたの?」
声の方を向くと、背の高い黒髪の女性がいた。
確か・・、ハイネ隊の一員だった。鎖を使うザクに乗っていた気がする。
「ごめんなさいね、今先生も他の人もちょっといないの。呼ぶから少し待っててね?」
彼女は微笑んでから廊下へ去っていく。

やばい、心臓がどきどきしてる。


   【サイコロを転がして偶数だったら14へ、奇数だったら14へ進め。】

119 :ほのぼのマユデス。マーレの日々:よかったね。:2006/03/26(日) 01:23:32 ID:???
鞄をもち、松葉杖をつき、よろよろと歩くマーレ。
この怪我ではとてもではないがMSを操縦できないと言う事で、テストは中止。
結局、この装備はなしでと、言う事になったのだ。最悪だ。
「はははは・・・・、俺の大活躍・・・・終わっちゃった。」
おもわずそんな言葉を呟く。もう気持ちは一刻もはやくプラントに帰りたかった。
鞄も重いし気持ちも重い。あぁ・・、空の青さが目にしみる。
「もう軍やめよーかなぁ、久々にばーちゃんにでも顔見せるかなぁ・・。」
「マーレ!」
突然、呼び止められる。後ろを振り返るとあのナチュラルの女がいた。
息を切らしながら走ってくる。
「おい、大丈夫・・・・」
「これ・・・・。」
ナチュラルの女はかわいらしくラッピングされた袋を差し出してきた。
「クッキー・・焼いたの。助けてくれたから・・・・お礼。」
渡された袋からは確かに軽い感触が感じられた。
そして、次の瞬間頬にやわらかい感触。
「・・・・・・・ななななななな!!」
それが頬にキスをされたと、理解するまで三秒掛かった。
「お前・・どこでっ・・こんなっ・・!」
「ネオと・・ジョーが・・・・男の人はこうするとうれしいって・・・・。」
あのナチュラルの親父と風紀を乱してるやつかっ!!変な入れ知恵しやがって!!
「・・もういいっ!とっとと行け!!」
「いいの・・・・?」
「いいから!」
「わかった・・・・・。」
そう言って手を振りながら去っていく。

まぁ、また地球に来てやってもいいかもしれない。

そんなことを思いながら、俺は再び松葉杖をついた。



------------オマケ、そのころのシン・アスカ
シン「スゥゥゥゥゥテェェェェラァァァァァア!」
アスラン「シン!どうしたんだ!!」
レイ「だめですアスラン!たぶん何か感じてバーサク状態になっているんです!マユ!」
マユ「いや、ぶっちゃけ私でも近づけんよ。あ、ハイネ兄ちゃん後ろ後ろー。」
ハイネ「げばはっ!!」
アスラン「ハイネー!」
アキラ「バーサク治すのって何使うっけ?金の針じゃなくて・・・。」
カルマ「乙女のキッスはかえるでしょ・・。なんでもなおし?」
シンハロ『ポーショ○で十分だろ。』
スティング「まて、その二リットルペットボトルに入った青い液体は何だ。」
シンハロ『・・・・・メガポーショ○。』
アウル「やめろぉぉぉぉ!ゲンーー逃げてーーー!」

158 :ほのぼのマユデス。隻腕どころじゃないけど、私は元気です。:2006/03/27(月) 20:24:04 ID:???
「あいすてぃるららぶりーめんばー♪あいすてぃるしーいえー♪」
ルナマリアはノリノリで歌いながら歩いていた。
昨日のイベントでは好きなカップリングの本が大量に手に入った。
それにコスプレもかっちょいい人がいっぱいいてそれはもうホクホクだった。
「やさしさにふるえーてー♪おわらないゆめとめたーじかーんー♪」
BLゲーのテーマソングなんぞ歌いながら廊下を歩いていると、ふと扉の中から聞こえる声。

『うん、じゃあ次は下だ。』
『えっ・・ちょっとまってください!自分でしますから!』
『そんなこと言ったってまだ慣れてないんだろう?』
『でっ・・でもっ・・・!!』

ルナマリアのアホ毛がピーンと反応する。そのまま高速で扉に張り付く。
(ここシンの部屋よね?何?!アス攻?!ありえないありえないぶっちゃけありえない!!アスランさんは受よ!
そうよハイネとかジョーとかネオのおっさんが相手でさぁ・・・・・【ここから先は自主規制させていただきます】。)
『・・・・・・・・・・・・・・・・・ルナ、何アホ毛反応させながら盗み聞きしてんの?』
「のうわっ!」
ルナマリアが驚いて後ろを見ると、そこにはシンハロが立っていた。なにやらダンボール箱を抱えている。
「いや、このなかでアスシンのめくるめくるベーコンレタスが・・・・。」
『はぁ?』
「し・・・・シンハロ!そう言うあんたこそシンの部屋なんかに何のようなのよ!」
『何って・・・届け物だよ、見るか?』
そう言ってシンハロが包みを開けると・・・・・・そこには人の腕が入っていた。


159 :ほのぼのマユデス。隻腕どころじゃないけど、私は元気です。:2006/03/27(月) 20:44:53 ID:???
「・・って・・なんだ。これ・・・義手?」
『そ、俺に使われてる技術を流用した最新鋭の義手。本物の腕みたいだろ?』
そんなことを話しながらシンハロは部屋に入ろうとドアを開ける。
『二人ともー、頼まれてた奴持って来たぞー。』
「あぁ、シンハロ、すまない。そこに置いておいてくれ。」
部屋の中にいるアスランは何やら人の足の形をした物を弄っている。
「げぇぇぇっ?!ルナ!!なんでそこにいるんだよ!」
シンは真っ赤になって叫ぶ、いまのシン両足の義足をはずし、トランクス一丁だ。
「うるさいわねぇ、それくらいで叫ばないでよ。大体男子は教室で着替えるのが遅いのよ。
私が中学の頃は男子が着替えていてもおそかったら女子は強制的に教室に入ったわよ?!」
「こえーー!女子こえーー!!」
大急ぎでベッドの上の布団にくるまるシン。ラブコメみたいだ、性別は逆だが。
「・・・・・それにしても、義足義手って・・シン。あんたこんなに持ってたの?」
部屋中に転がったさまざまな義手や義足をみて感嘆するルナマリア。
「あ・・・あぁ。普段の私生活用の普通の腕に近い外観のやつとか、任務用にいろいろ組み込んであるやつとか、
んでもって組み込んである装備のよっても多少のパターンがあったりするから・・・・・つーかでてけよ。」
シンは布団のなかからもぞもぞと説明をする。ルナマリア何気に布団を剥ごうとしている。
「へぇ・・・ずいぶん今回も良い出来だな。前の奴よりモーターも良い奴だ。」
『まぁ、何せマユの攻撃をフルにくらいますからね。普通はこんなに早く消耗しませんよ。』
義手に目を輝かせるアスランと、ため息をつくシンハロ。
「やめろーー!この変態ーー!!」
「・・・・プールの時も思ったけどあんた肌白いわねー。」
セクハラされるシンとセクハラするルナ。
「足の方はまだなのか?」
『えぇ、ちょっとしたミスが見つかりまして・・・。あ、でも明日にはつくと思います。』
「そうか・・・・。」
真面目な会話をする二人。しかし、そうしてる間にもシンはいろいろとピンチだった。

「ひぃぃぃぃぃ!!アスラン!シンハロ!ボスケテ!!」
「いい加減大人しく向かれなさいよ!減るもんじゃないでしょ!」
「減る!色々な心の大切な部分が減る!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」


182 :ほのぼのマユデス。何でもかんでも拾うな。:2006/03/29(水) 00:07:46 ID:???
そろそろ夕食時である。
ここ、ミネルバ&ムセイオンチームでは軍とは思えないようなアットホームな光景が見られる。
普段、彼らは基地の寮に入っているが寮というか、でっかい一軒家のようなつくりである。
まぁ、好きな風に丸々使えるのは良いがもちろんリスクはつく。
食堂も清掃員もこの寮にはついていないで自分達で必然的に料理も掃除、家事全般をしなくてはならないのだ。
何故こんな寮があるのか、議長の気まぐれとしかいいようがない。
「おい、ジョーの奴遅くないか?」
夕刊を見ながらネオが言う。
「・・・・・確か本屋行くって出てったよな?」
アスランがハロ(記念すべき300体目)をいじりながらハイネに話しを振る。
「まぁ、大丈夫だ。いきなり許可もなく外で遊んでくるような子にお父さんは育ては覚えは・・と、帰ってきたみたいだな。」
ハイネが言った通り、廊下を歩いてくる音が聞こえる。ガチャリ、とドアの開く音。
「ただいまー。」
「ジョーおかえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
帰ってきたジョーを見た瞬間、ハイネの言葉が止まる。
ついでその場にいた全員が止まる。
さらに晩御飯をテーブルに運んでいた料理当番組の動きが止まる。
ただ、一人だけ平気なのはステラである。ステラはジョーが抱えているモノを見て、無邪気に言った。
「あー・・・v赤ちゃんだぁ・・・・・。」

次の瞬間、世界が爆発する。



183 :ほのぼのマユデス。何でもかんでも拾うな。:2006/03/29(水) 00:08:34 ID:???
「こんのどら息子ぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「ひでぶっ!」
ハイネが思いっきりジョーの顔を殴る。
「ジョー!お父さんそんな子に育てた覚えないぞ!だからあれほどナチュラルには手を出すな、もしくはつけろと・・・・。」
「いや・・あの・・。」
ぼーぜんとするジョー。しかし、その場の混乱は収まらない。
「これが全てのギャルゲー主人公の将来の姿か・・・・。」
「誰の子なのよ?!あぁぁぁぁ、親権とか養育費とか・・・・。」
「母親が捨てたと言う事はおそらくこちらに親権は・・でも養育費となると・・。」
「ジョー、私がいなくなってる間に・・・・・。」
「・・・・いつだ。いついなくなった時だ。ジョー、黙ってお兄さんに話すんだ。
兄さんの知り合いに良い弁護士がいるんだ。だから・・・。」
「カルマが同様のあまりキャラが変わってるー?!」
昔から家族同然だったハイネ隊を筆頭に・・・・・・。
「スティング・・、あんたアレがあんたの将来だったら殺すわよ?」
「え・・あ・・!そんな義姉さん!僕とメイリンさんはそんな・・・・。」
「お姉ちゃん!!」
なんだかんだ行ってお姉ちゃんのルナマリアと汗だくのスティング。
「あかちゃん・・・・v」
「ステラ!そんな持ち方するな!」
赤ん坊に夢中なステラとそれをとがめるアウル。
「ふふふふ・・マユが生まれた時のことを思い出すなあ・・・・・。」
『あ、あまりに衝撃的な現実に逃避したぞ。』
「にーさーん。シンにーさーん。どこへいくのー?シーンにーさーーん。」
いつもの調子のアスカ兄妹(仮)。
「おーい、お前ら。落ち着け。」
「俺も明日の身かも・・・・。」
「・・・・・・ひと段落つくまで待つか。」
そして意外と落ち着いている、ニュータ○プ二人とアスランなのであった。


184 :ほのぼのマユデス。何でもかんでも拾うな。:2006/03/29(水) 00:21:44 ID:???

「拾ったぁ・・・・?!」

ようやく落ち着いたメンバーはジョーから話を聞いていた。
なんでもジョーがうっかり立ち読みをしてしまって遅くなってしまい、近道しようとおもって公園
を通ったらなんとベンチにこの赤ん坊が。
しばらく親と思わしき人を探したものの、公園周辺には人っ子一人いなかったそうだ。
なので仕方がなく、ここに連れて来たらしい。
「・・・・すみまんせんがお客様の中で赤ん坊の世話をしたことがある方はいらっしゃいますか?」
申し訳なさそうにジョーが言うと何人か手をちらほら上げる。全員安堵する。
「でも、おむつも粉ミルクもほにゅうびんも無いわよ?今晩だけだとしてもどうやって面倒見るつもり?」
むっっと怒った様子でグレイシアがジョーに詰め寄る。
ジョーは困った顔をしたまま顔を背ける。
「・・・・・どーするよ。買いに行くにもいまからじゃ外に出れないし・・。」
「でれるよ。」
ため息交じりのネオのセリフをさえぎってマユが言う。
「じつは町側の壁、私くらいの子じゃないと通れないくらいの小さい穴があいてるんだ。
だから私買ってくる!」
「おぉ、マユが主人公っぽい。」
「あぁ、だがこの手の主人公は町にいって猟奇殺人に巻き込まれるな。」
「何の話だ、おい。買ってくるつってんだろおっさん達。」
いった矢先に変なコメントをつけられ切れるマユ。
『俺も行く、あの姿でなら平気だろ。』
そう言ってシンハロはハロの体を取りに向かう。

こうして、ミネルバパイロッツ+αの、悩ましい数日間が始まった。

411 :ほのぼのマユデス。ぼんじゅーるあかちゃん。:2006/04/12(水) 22:30:00 ID:???
ジョーが拾ってきた赤ん坊のことをマユは議長に相談した。
すると、なんでもよくナチュラルの女性がここの基地とのコーディネイターと恋仲になることは少なくないらしい。
そーすると妊娠してもどうしようもなくなり、子供を捨てると、言ったケースは珍しくないらしい。
しかし遺伝子照合で親がわかるかも知れないので、と議長に言われてマユ達が預かる事になったのだ。
まぁ、あれである。きっと皆赤ん坊が来たからのほほーんとしてるんだろうほのぼのの連中、とか諸君は思っただろう。
現実は、こうである。ハイネとアスランはフェイスの任務で留守中、その時の様子である。
「・・・今日はバーチ○ファイター?それとも○ストブロンクス?」
「・・・・・エアガイ○かファイティング○イパーズがいい。あ、やっぱギルテ○ギア。」
二人でテレビの前で格闘ゲームを並べながら話すのはマユとアウル。
この二人、普段ならこんなゲーム真っ青のケンカをするのだが、うるさくするとものっそい怒られる。
鎖でぐるぐる巻きにされてなおかつバズーカ連発&釘バットと金属バットで滅多打ち、ってくらい。
と、いうわけで。仲良く格闘ゲームで決着をつける二人であった。もちろん音はナシですよ?格闘ゲームなんてうるさいもの。
「しーんーはーろー、またお気に入りのサイトが潰されたー(泣)」
ズリズリとシンハロに這い寄ってきたのは混沌じゃなくてルナマリア。
『・・・・・どーよ♪』
ぼそっと呟くシンハロ。
「ほら、もっともっと!同じ声優なんだからもっと・・せっかくだから!!」
『だが、実の所ぉ何も感じてなどいないぃ・・・・。』
「ちーがーう!私は71じゃないのー!29なのー!」
シンハロの反応にルナマリアはじたばたする。するとアキラが話しかける。
「なぁなぁ、それより最近の鰤市のアニメひどくね?世界観めちゃくちゃだよなー。」
『あぁ、弓兵っぽいのとかモ○ラっぽいのとかな。』
「私はベーコンレタスならなんでもいいわ。」
今、この三人もいろいろと大変である。エロゲの話題禁止、伏字徹底、エロなんてもって他。
何故か個人の部屋にあった同人誌、PCゲームまで強制倉庫行き。規制がかなり激しくなったのだ。
おかげでアキラは性格不安定だわルナマリアが発狂するはシンハロはMS倉庫に一時期引きこもるわで大変だったりする。
だが、むしろこれのおかげで良い影響も出てたりする。
「あかちゃん・・・・v」
「小さいよなぁ・・・・・・。」
すやすやと寝ている赤ん坊を見ているのはステラとシン。この二人は赤ん坊に癒されている。
「ねぇ、男の子と女の子どっちがいい?」
「えっ?!・・・・・どっちかといえば男かな。」
向こうでハートを散らしているのはスティングとメイリンのバカップル。将来設計早すぎですよあんたら。
バカップル度の拍車がかかり放出しているラブラブオーラが通常の三倍である。
「・・・・・ふっ。」
そんな様子を見てレイは微笑む。こいつは生命を大切にするやつなのだ。
「あいつの親、見つかるかな・・・・。」
ジョーは心配そうに呟く。自分の境遇と、拾ってきた事からの責任感からかかなり気を使っている。
「大丈夫よ、きっと議長が尽力してくださってるんですから。」
グレイシアがジョーに答える。元々孤児院出身で赤ん坊の世話を見ていた彼女(仮)は主に赤ん坊の世話をしている人物だった。



412 :ほのぼのマユデス。ぼんじゅーるあかちゃん。:2006/04/12(水) 22:31:15 ID:???
ちなみに、そのころのネオのおっさん+α
「くっそー・・・。何だよ存在自体がセクハラだから立ち入り禁止って・・。キース!水割りもう一杯!」
ぐでーんとしながらバーカウンターにつっぷすムウことネオ。
バーカウンターの向こうではキースがグラスを拭いている。
「おきゃくさぁーん、その辺にしておいたほうが・・・・。」
流石にネオの飲んでいる量を見て不安になったのか、キースは止める。
が、ネオははーやーくーとか良いながらだんだんとグラスを叩きつける。
キースに頼まれて手伝いに来ていたゼロはその衝撃で倒れそうになった大量のボトルを押さえる。
「まぁまぁ、若い子ばっかだから仕方が無いよ。」
「ちっくしょー・・・・、あ、なんか記憶蘇ってきた。あ、なんかボインのねーちゃんが・・・。」
カルマが慰めるが、ネオはそれでも酒をやめない。しかもこんなことで記憶を取り戻しかけているのであった。

462 :ほのぼのマユデス。いきるってこと。:2006/04/14(金) 23:33:24 ID:???
「レイにーちゃーん?」
マユがレイを探しながら歩いている。すると、向こうのほうからアスランがやってきた。
「レイのやつ、夕飯を食べ終わってからいないんだ・・。」
アスランも仕事の方で用事があるらしく、ずっとレイを探していたらしい。
「そういえばシンハロもいないんだけどなぁ・・・。」
マユの呟きに、ルナマリアのアホ毛が反応した。



『おーい、レイ。こんな所で何やってんだよ。』
ここは屋根の上。空にはぽっかり満月が浮かんでいる。
そんなところに、レイはいた。
「ここまで来たの、先生が初めてだよ。」
『家庭教師のトラ○っておい、ネタが古いな。』
突っ込みながらシンハロはレイの隣に座る。
「チャレン○なんてさー、真面目なやつしかやんないんだよ。そもそも。大体はやらないでやめちゃうんだよ。」
『聞いてないから。そもそもレイ、お前は真面目にやるタイプの人間じゃなかったのか?』
「あぁ、あんなのアカデミー入ってからのキャラ作りだ。ギルに言われてたんでな。」
そう言って愉快そうに笑うレイ。
『・・・・・お前さ、こんな所で何やってたんだよ。』
シンハロが聞くと、レイは月を見上げた。その手には薬の入ったケースが。
「・・・・・生きるってどう言うことか、考えていた。」
『生きてるってなんだろー♪』
「生きてるってなぁにー♪っておい!真面目に聞け!」
そう言ってどこからともなく出した金属バットでシンハロ思いっきり殴る。メカだから死にはしない。ガゴンと凄い音がした。
「この間、あの赤ん坊を見ながら、ジョーと二人で話したんだ。」
シンハロは頭を抱えながらもレイの話に耳を傾ける。
「ジョーが言ったんだ。育てる気が無いなら生まなきゃいいのにって。俺は、それに反論した。
どんな命だって生きてみなきゃ解からない、だから、この子は生まれてきて良かったんだって。そうしたら、ケンカしてしまった。」
レイは自分の手の中にある薬のケースを見つめる。


463 :ほのぼのマユデス。いきるってこと。:2006/04/14(金) 23:35:24 ID:???
「ジョーの言う事も解かる。あいつはこれまでの人生で俺の何百倍も苦労したんだ。
生きるのを諦めたこと、生きるのが嫌になったこと、数え切れないくらいあるんだろうと思う。
でも、あいつ今が楽しいのにどうしてそう言うこと言うんだろうな。
生きていれば、未来がある。なのに、あいつはどうしてそれが解からないんだろう?」
レイは言い終わるとまた月を見上げた。
『・・・・・レイ・・・・・。』
「お前は俺がクローンだって知ってるんだろう?だからこんなことが話せるんだ。・・・マユ達には、とてもじゃないけど言えない。」
シンハロはおもわず、いや、だって猫人間とか不老人間とか偽ラクス様とか腐女子とかエクステンドッドとか不可能を可能にする男とかいるからそれくらい暴露しても「ふーん」ですむ気がする、という突っ込みをしそうになった。
「さて、そろそろ戻るか。愚痴ってても仕方が無い。精一杯楽しむしかないんだよな、結局。」
そう言ってレイは腰を上げて、伸びをする。
『レイ。』
「ん?」
シンハロは座ったままレイに話しかける。
『・・・・絶対俺がどうにかしてやる。お前はあと六十年は生きてもらわなきゃ、マユの人生に問題がでてくるからな。』
少しおどけながら、しかししっかりとレイを見つめて話すシンハロ。
「・・・・・・あんまり、期待しないで待ってるぞ。」
レイはそう言って、屋根から自室のベランダへと降りた。



ーーーーーーーーーーーそのころのルナマリアン。
「あぁぁぁぁぁっ?!らめぇっ!せっかくのネタなのにぃぃぃ!シンハロの相手はアキラじゃなきゃ・・・・・・・。
でもアキラだと・・でもレイだとだめなのぉぉぉぉぉぉ!思いつかないぃぃぃぃ!!」
ぶつぶつ言いながら、時々奇声をあげつつルナマリアは次回の新刊のネームを考えていた。

494 :ほのぼのマユデス。しあわせってこと。:2006/04/17(月) 22:40:28 ID:???
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
あの、赤ん坊の両親が見つかった。
母親はザフト兵士と恋人でその間に子供が出来てしまったが、相手は宇宙に配属されてしまった。
そして困った彼女は悩んだ挙句子供を捨ててしまったらしい。
しかし、その恋人は宇宙から連絡を受けて速攻で帰ってきて(ジンで大気圏突入
さて、赤ん坊がいなくなり、ちょっと寂しくなったマユデスメンバー。
皆それぞれにいつものペースを取り戻しているものの、たった一人だけ元気を取り戻していない奴がいた。
「おーい、ジョー?どうしたんだよ?」
今日は皆休みの日。普段ならいつも三人一緒に出かけている所なのだが、何故かジョーだけ居間でだらけているのだった。
「・・なんか全てにおいてやる気が出ないんだよ。ほっといてくれハイネ。」
そう言ってミーアから借りた聖○士聖矢に顔を向けるジョー。
普段のジョーは今まで苦労したせいか、実年齢よりはるかに大人びている、が。
何か一度大きな打撃を受けると一気に精神年齢がさがり子供じみてくる。
「よーしよーし、何があったかおにーさんに話しなさい。」
そう言ってハイネはジョーの頭ぐりぐりなでながら隣に座る。
すると、ジョーは視線はマンガに向けたまま、話し始めた。
「レイとケンカした。」
ぽつりと言った。
「俺がさあの赤ん坊を見て育てる気がないなら産まなきゃいいっていったんだ。
そしてら、レイのやつがキレて生まれてくれば未来がある、だからこの子は生まれてきてよかったんだって。
それ聞いてさ俺もキレた。だって未来があるなんて、ラッキーな奴らが言うセリフなんだよ。
俺が育った町は荒れてて、大体ガキなんて運が無い奴、世渡りできない奴はすぐに死ぬんだ。
たとえ出来ても、NJの影響で皆死んだ。俺はコーディネイターだから死ななかったけど。
それからザフトが町に基地を作って、俺はザフトに保護された。オフクロが残した母子手帳・・だっけ?あれがあったから。
全部結局運なんだよなぁ・・、たまたま俺がコーディネイターで、母子手帳を馬鹿みたいに持ってたからここにいる。」
淡々と、しかし饒舌にジョーは話す。
「あいつはプラントで育ったからわからないんだ。プラントは・・・正直気持ち悪い。
綺麗な世界すぎて嫌いだ。汚れた部分が無さ過ぎる。」
それを聞いたハイネはなんとなく共感する。確かに自分も初めてプラントに来た時はしばらく変な感じがずっとしていた。
アキラも数日間眠れなかったと言っていたし、マユも似たようなことを言っていた。
「まぁ、でもさぁ。レイにも色々あるわけよ、きっと。だから今度ちゃんとあやまっとけ。」
「・・・・・ん。」
ハイネの言葉に短くジョーは答える。
吐き出したら少し楽になったのか、その顔は少し先ほどより明るい。
ハイネはそれを見て少しホッとし、紅茶でも入れてやるかと立ち上がった。


------そのころのレイ。
『はい!と言うわけで執事カフェに予約したから行くぜーー!』
「それは本当ですかシンハロ?!えぇい執事というからには六十過ぎのナイスなセバスチャンでしょうね?!」
「いぇーい!執事カフェよー!!なんかドイツっぽい名前のロマンスグレーがいっぱいなのよね?!」
「何で俺今日この面子と一緒なんだー?!」
オタク三人衆に囲まれ執事カフェに連行されていた。
519 :ほのぼのマユデス。SEEDの代償。:2006/04/21(金) 21:25:55 ID:???
「失礼します。」
アスランは議長の執務室に入っていく。
他のメンバーは休みなのだが、アスラン、そしてラクスとして活動を続けているミーアは違った。
「やぁアスランくん。すまないね、せっかくの休みだったのに。」
議長は机の上の書類から目を離してにこやかに話す。
「いえ、それより議長。自分に用があると聞いてきたのですが・・・。」
敬礼をし、議長に話すアスラン。すると、議長は神妙な顔つきをして話を始めた。
「あぁ、これは君と・・・・ご友人、キラ・ヤマト君に関わる事だ。」
その途端、アスランの顔色が変わる。議長は話を続ける。
「前大戦の時、君たちはジャスティスとフリーダム、さらにミーティアを操りすばらしい戦果を上げた。
しかし、私は気になったのだよ。君たちは確かに強いがそれでも他のエースで何とかなるレベルだった。
だが突然ナチュラルも、コーディネーターでさえ越える力を発揮する。それは何故か?」
アスランは黙って議長の言葉を聴いている。
「それは、SEEDと呼ばれる因子によるものだ。昔、とある学者が発表したものでね。
何でもさらなる、進化した人類だそうだ。
だが、アスラン君。疑問に思わないか?あんな突然、なんの代償もなく超人になれるかどうか。」
その瞬間、アスランの表情が変わった。なんともいえない、驚きと不安が入り混じった表情。
「議長・・・!それは・・・!」
「私は、シンハロにあるシステムを組み込むよう指示した。『擬似SEEDシステム』というものだ。
一時的に普段の機能の数倍の処理能力やボディのリミッターをはずす事の出来るシステム。


520 :ほのぼのマユデス。SEEDの代償。:2006/04/21(金) 21:27:33 ID:???
その結果、今までシンハロは二度そのシステムを発動し結果膨大な負担が彼に掛かることが判明した。
これは君たちにも言えることだ。いくらなんでも体が、脳がついていけないのだよ。
数回の発動ならともかく、君たちはシンハロとは違い、メンテはできない。つまり負担をかけすぎた脳は
廃棄処分行きというわけだ。
アスラン君、君は今までの戦闘結果から見てどうやら平常のようだが・・・・・キラ君、フリーダムは君から見てどうかね?」
そういわれて、アスランは考え込む。
おそらく今まで自分とキラがSEEDと呼ばれる現象を起していたのは前大戦末期。
それも感情が高ぶった時だ。そして、あのフリーダムの戦いぶりからして・・・・。
「議長、キラは!あいつはどうなるんですか?!」
無意識のうちにアスランの声は大きくなる。そして、議長は彼に告げた。
「あくまで理論上の話だが・・・・思考能力の低下、性格の大幅な変化。さらに幼児化などの精神的な変化がまず来る。
しかも今まで得た技術や知識はまったく消えない。もし彼がこの通りになっているとしたら・・・・。」
うつむく議長。それを聞いていたアスランは絶句するしかなかった。
「だって議長!あいつは普通の奴なんです・・普通の・・!」
そう、確かにキラ・ヤマトは普通の学生だった。
普通に友達とバカな話題で盛り上がって、課題に文句を言って、宿題もなかなかやらなくて・・・。
だが、それを奪ったのは誰だ?彼から普通の生活を奪ったのは?

彼が彼であるための要素を全て奪ったのは誰だ?

「あ・・・・、あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
アスランの頭の中でぐるぐると色々なことが浮かぶ。
戦争のせいで、自分は悪くない。そう思うのは簡単だ。
だが、それでいいのか?間違いなく自分は人殺しでしかも大勢の民間人を巻き込んだ。
キラの他にも、ミリアリア、サイ、その恋人たち、その友達、アキラ。
自分はなのに、相手が優しいから甘えていたのでは?その責任から逃げていたのでは?
マユでさえ憎しみを受けることを自覚しているのに、自分は甘えていた?
遠くから声が聞こえる、でも、何を言っているのか解からない。


アスランは、そのまま倒れこんだ。

8 :ほのぼのマユデス。我が家のミーアさん。:2006/04/24(月) 21:15:55 ID:???
「あ、アスラン!気がついた?!」
アスランが目を開けると、そこにはラクス・・・いや、ミーアの顔があった。
どうやら彼女は衣装のまま着替えもせずに自分を見てくれていたらしい。

そして、彼女に膝枕されていると気づくまで数秒。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
大急ぎで起き上がるアスラン、だがミーアはそれを許さず無理矢理体を倒す。
「まだ無理しちゃだめよ!昔カルマも倒れた事があってね、大変だったんだから・・。
やっぱりコーディネーターって無茶する人が多いのよ。」
そう言ってミーアはアスランの頭をなでる。
その仕草にアスランは思わず母を思い出し、笑ってしまう。
「?私、何か変なこと言った?」
「・・いや、何でもない。」
きょとんとするミーアに笑いながら答えるアスラン。
そのままゆったりと時間はながれアスランがミーアに話しかける。
「なぁ、ミーア。」
「何?アスラン。」
「・・・・・友達がさ、悪い事をやっているって自覚もないまま周りに迷惑をかけてたらどうする?」
アスランがそう言うと、ミーアははっきりこういった。
「それはね・・・・。」

----------翌日---------
「ハイネェ〜、マユゥ〜。」
情けない声を上げてミーアが二人の所へやってくる。
「どうした、ミーア?」
アスランがミーアの頭をなでるとミーアはやはり情けない声で話し出した。
「アスランがねぇ、友達を更正させるにはどうすればいいのか相談してくれたのぉ〜。」
「おぉ、ミーアお姉ちゃんチャンスじゃん。」
「だけどねぇ、私の答えをいったらさらにアスラン悩んじゃって・・・。」
「・・・・ミーア、お前なんつったんだ?」
「『男なら顔面なぐってばっきゃろう!!って言わなきゃ!!拳で語りあえばいいのよ!』って・・・。」
「「「「「「そりゃだめだ。」」」」」」」
ミーアの言葉にそれまで会話の外にいた奴らまで一斉につっこんだ。