776 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 21:30:51 ID:???
今回の本編金色がらみの話が正直「なんだかなぁ」だったんでこんなの書いてみたんだけど・・長くてスマン

カーペンタリアのザフト艦隊と合流したミネルバはオーブ艦隊と睨み合いを続けていた。

20時間前−
デュランダル議長の下にジブリールらがオーブに逃げ込んだとの情報が入った。
更に悪いことにNJC−核を持ち込んだ疑いが濃いというのだ。
地上の協力国である東アジア共和国はこの事とヘブンズベースでの被害から、強硬に核ミサイルによるオーブ攻撃を主張していた。
議長「彼らの本音はこの機に乗じて競合するモルゲンレーテ、オーブの輸出産業の破壊だろうね。オーブにはロゴス幹部の捜査を要求しているが無しの礫だ。全く困ったことだ。
ともかく私が24時間は東アジアを抑えておくから、艦隊と合流して圧力をかけてくれ」

だがオーブが回答を渋っているのは「評議員の逮捕」「武装解除」「警察活動の移管」「国営企業の解体」といった飲みがたい条件が追加されていたからでもあった。

一方宇宙では警備隊を撃破したエターナルがオーブへのポッド射出軌道に向かっていた。
しかしそれをジュール隊が追撃する。両腕にラミネート装甲のシールドで防御を固めた押しては引きを繰り返すゲイツRの挟撃とアウトレンジ射撃を組み合わせた作戦にキラと虎も前回との勝手の違いに苦しんでいた。

オーブに出した回答期限がきた。回答は「拒否」ついに戦闘が開始される。
しかしパニックに陥る街を見て、オーブ政府が市民に避難命令が出ていない事が判明する。
市民に被害を出さない為にタンホイザーを使えないザフト軍は徐々に劣勢に・・・
しかし、オーブ政府のやり口に怒ったマユがアロンダイトで艦隊に突入、ルナのインパルスがそれに続くと母艦を失ったオーブ軍は一気に総崩れになっていく。

その様子を見たカガリは市民を守るため、そしてミネルバで出会った少女にした「過ちは繰り返さない」という約束を守るため評議会に乗り込み停戦の説得をすることを決心する。
怪我をおして出てきたアスランと同行するカガリの前に現れたのは出撃準備を整えたムラサメ隊のメンバー
馬場一尉「軍総崩れとあってはカガリ様の停戦交渉も思うに任せないでしょう。出撃をお命じください。オーブの政府ではなくオーブの民のためにわれ等の命で交渉条件を勝ち取ってまいります。」
カガリはただ、頭を下げ、「すまない」と涙を流すしかなかった。
その時AAにラクスから「15分後赤の騎士に新しい『剣』を届ける」との通信が入る。
アスラン「今は一秒が惜しい。空中で受け取ります。馬場一尉、最短のランデブーポイントまで送ってください」
そういうと骨折した腕を吊っている包帯を投げ捨てる。
カガリ「馬場一尉、アスランの言うとおりに頼む。そしてオーブ共和国国家元首として全員に命令する。必ず、生きて帰れ!」


777 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 21:36:46 ID:???
>>776 の続き 2/3

射出ポイントに向かうエターナル。ドロップポッドに搭載されているのは3機のドム、そしてラクスの乗るインフィニットジャスティスだった。
キラ「ほんとに僕が行かなくて大丈夫?」
ラクス「キラはエターナルの援護をお願いします。それに『黒い三角定規』の皆さんもいることですし」
黒い三角定規「←それって俺たちの事かよ!?」
虎「ポッド射出しろ!次に軌道を一周して戻ってくるのは4時間後だ。それまでに小僧どもを振り切れればいいが・・あの時とは正直見違えるほど強くなってやがる」

アスラン搭乗の時間稼ぎにAAとムラサメ隊が発進し、さらに上空から降りてきたドム3機がザフトのMS隊に切り込んでいき混乱を生じさせる。
そして落下中のジャスティスと馬場一尉のムラサメが空中でランデブーする。
ラクス「あなたの新しい剣、この機体であなたの進むべき正義を守ってください」
ラクスと入れ替わり、落下しながらOSの設定を変更するアスラン、その最中完治していない傷口が開き、渋面になる。
アスラン「・・・俺にはお前の名を呼ぶ資格はないかもしれない。
だが守りたい人がいる・・救いたい魂がある・・だから俺の命をお前に預ける。力を貸してくれ・・・!
アスラン・ザラ、インフィニットジャスティス発進する!」

戦場に駆けつけるジャスティス、アスランの出現に驚いたレイを牽制し、斬りかかってきたインパルスの剣をシールドで受け、脚のサーベルでインパルスの腕を斬り落とす。
ルナマリア「うわっ!こいつ・・ずるい!」
そこにドムの相手をしていたマユが襲い掛かる。
アスラン「やめろ!君がやりたかったのは故郷を討つことじゃ無い筈だ!」
マユ「あなたはいつもそうして、自分をいい子にして、実のない奇麗事を言って、周りをメチャメチャにして!あなたたちが邪魔したせいでオーブが・・」

とうとう時間切れになり、オーブに向けミサイルが発射される。
エターナルにもその情報が伝わり、バルトフェルドの指示でキラがミサイル撃墜に向かう。

一方、オーブの議会に車で乗りつけたカガリは詮索する警備員を一喝し、この期に及んでのんきに戦況をTV観戦しているオーブの評議員たちの前に姿を現す。


780 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 22:14:29 ID:???
>>> 777 の続き 3/3 END

アスランに「戦闘はかならずカガリが止める」と説得され、マユはミサイル迎撃を決心し、飛立つ。
マユ「悔しいけど・・今はあのお姫様を信じるしかない」
しかし、デスティニー単独の上昇力では到底迎撃高度まで上がることはできない。
その目の前に先刻までマユと戦っていたドムが現れる。緊張するマユ、だがドムから通信が入る。
「デスティニーのパイロット、俺を『踏み台』にしろ!7000メートルまではこいつが壊れても送り届けてやる。そこからは自分で翔べ!」

ドムはいい仕事をした。マユは彼に礼を言い、一気に迎撃高度まで上昇する。
マユ「ターゲット5機、相対速度マッハ20、射程圏内から交差まで0.7秒・・・」
突入してきたミサイルの2機をビームライフルで撃破、ライフル1本を捨てすれ違いざまにサーベルで1機を切断。
交差後、射撃位置につけるための急旋回する。しかしマッハ5のマニューバに左の翼が欠落する。そして射撃、1機は撃墜するが、撃ちもらした1機が8発の弾頭に分離し、拡散していく。
その残りすべての弾頭をビームが貫いた!
撃ったのは駆けつけたSフリーダム!

―フラッシュバックするフリーダムの戦闘の記憶、そしてオノゴロの記憶―
理も非もない。傷ついた機体で遮二無二突撃するデスティニー。
一方アスランからマユの話を聞いていたキラは迷っていた。
キラ「撃ちたくない・・撃たせないで!」
ドラグーン4機を射出、威嚇射撃。だが威嚇と見切られた攻撃に見向きもせず距離を詰めるデスティニーにキラはドラグーンをぶつけて止めようとする。
マユは残った片翼を展開し機体をスピンさせ、羽根と引き換えにドラグーンを撃墜する。
そのままアロンダイトを抜き、フリーダムに斬りかかる。
盾で受けたフリーダムに更に剣を押し込む、その時−−

剣が折れて弾かれた切っ先が――デスティニーのコックピットに迫っていき・・・そして
キラ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫び声が響く中、堕ちていくデスティニー・・・・

マユ「・・・冷たい・・・ビームで斬られたのに・・・なんで・・・・・こんなに寒いんだろう・・・・あれ?・・・なんであの人は・・・泣いてるのかな・・・・」

793 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/24(日) 00:04:58 ID:???


>>> 777 の続き

わたし・・・死んじゃうのかな・・そしたらパパやママ、お兄ちゃんに会えるのかな・・・
でもマユはたくさんひどい事をしてきたから・・お兄ちゃんのところにはいけないのかな
・・・ひとりになるのはもうヤだよ・・お兄ちゃん・・・
――――――
目の前で起きた出来事に呆然とするキラ。その時、通信が入ってくる。
「フリーダム!何をしてる、ボヤボヤするなっっ!」
大気圏を突っ切って飛んできたのは追ってきたイザークのゲイツR。
この状況でデスティニーを救出しようというのだ.
イザーク「貴様ァ!撃ちたくない、撃たせたくないんだろ!なら俺よりも速く動け!」
「はっ!」咄嗟にキラは残りドラグーン4機を射出する
キラ「守れっ!」
キラの声に応え、ドラグーンがデスティニーを支えるように軌跡を描き機体を減速させる。
まずゲイツが、そしてフリーダムが追いつき注意深く機体を支えながら降下していく・・・

「オーブ共和国元首カガリ・ユラ・アスハだ!この事態を説明しろ!なぜ市民に避難命令を出さない?」司令室に乗り込んだカガリが問い詰める。
ユウナ「ああ、あのこと、ね。プラントの議長は大衆受けを気にする方だから、人のいる町で派手なことはしないでしょ。
思わぬ援軍に当面の敵も撃退できそうだし、まさに『市民の盾』作戦の勝利だよ。」
カガリ「ユウナッ!」
ユウナ「なんだいハニー?」
両手を広げて寄ってきたユウナの顔面にカガリの右ストレートがクリーンヒット!
ユウナは空中3回転半捻りを演じて床に激突し、そのまま気絶した。
カガリ「バカ一人説得完了!」
一同(肉体言語かよ・・)(おい、あれで姫様にかなうものはいないぞ)
カガリ「ここで敵を退けても相手は次々に軍を送ってくる。これは国を滅ぼす戦いだ。
セイランはロゴスと結託して増大する国防予算を私している事に気づいてないのか?
その証拠もつかんでいる。これは無意味な戦いだ」
評議員「ではどうしろと」
カガリ「私たちならこの戦いを終わらせることができる。降伏しよう。
その後の停戦交渉で国を守る交渉をする。それが政治家である私たちの戦いだ。」

794 :通常の名無しさんの3倍:2005/07/24(日) 00:10:24 ID:???
>> 793 の続き

その後−
マユは暫く絶対安静だが「奇跡的に軽い傷」で機体とともにミネルバに帰還した。
記録上はジュール隊長が助けたこととして。
セイラン一派とロゴス関係者は逮捕され、オーブ政府に拘束された。
ジブリールとAA、エターナルは行方不明−−−

ミネルバ艦内、デスティニーの整備をするヴィーノ。そこにヨウランがやってくる。
ヨウラン「インパルスの修理は終わったよ。デスティニーは後でいいといわれてるのに・・
お前も徹夜続きで疲れてるだろ」
ヴィーノ「あの子がいつ目を覚ましてもいいようにね・・その時機体が怪我してたら悲しむだろうから・・・お前こそ徹夜明けのくせに何しに来たんだ?」
ヨウラン「ん・・・バカの手伝い」

一時接収されたオーブ前線基地ではイザークがデュランダル議長に呼び出しを受けていた。
議長「ジブリール氏は行方不明、あの状況で連れ出すとは、凄腕のエージェントがついているようだ。オーブの姫君は、以前お会いしたときとは印象がだいぶ違うようだな。
あれでなかなかタフな交渉相手でね、ほとほと手を焼いているよ。
・・・ところでデスティニーを助けてくれたそうだね。私からも礼を言う。
彼女は私にとって娘のような子でね。君の力になれる事があれば相談に乗るよ」
イザーク「光栄であります!それでは・・ゲイツを空に還すのに『脚』を用意していただけますか?」
議長「そんなことか。すぐ手配しよう・・・ところで作戦中、何か感じたことはないかね?」
イザーク「ええ、自由落下というのは思いのほか不自由なもの」
議長「いや・・・皆まで言わなくていい・・イザーク君、『あれこれ考えすぎる兵士』というのも厄介なものだね」

イザークの退出した室内でデュランダルは資料に目を通す。
・ジブリールの身辺の人物調査報告
・あの陣容なら落とせたはずのエターナル討伐隊の不自然な帰還
・月基地に建造されている秘密兵器
・・・
「まだまだ困った問題は山積みのようだな・・・」