526 :通常の名無しさんの3倍:2006/03/23(木) 00:51:37 ID:???
単発設定小話 「Planetarium」携帯電話編@

〜マユの携帯電話を調べているヴィーノ〜
ヴィーノ「・・・う〜ん。ICはまだ生きてそうだし・・・電気の通り道が切れてるだけみたいだけどなぁ・・・」
マユ「修理できそうかなぁ?ヴィーノ兄ちゃん」
ヴィーノ「大事な携帯電話なんだろ?1日預かってもいいか?」
マユ「うん、いいよっ!じゃ頼んだからね!」
〜ヴィーノに携帯電話を預けてシフトに戻るマユ〜
ヨウラン「よっ!なにマユを口説いてんだよ!」
ヴィーノ「わあっ!いってぇな!」
ヨウラン「なに?その携帯電話?」
ヴィーノ「マユが修理できるかって聞いてきてんだよ・・・」
ヨウラン「ふ〜ん・・・ちょい貸してみ?」
〜ヴィーノから携帯電話を取り上げるヨウラン〜
ヨウラン「・・・ずいぶんと型落ちした携帯だなぁ。10年以上前の携帯じゃないのか、これ?」
ヴィーノ「物持ちいいってことじゃん。なんとか直りそうなんだから返せよ」
ヨウラン「ああ。直ったらもう一回見せてくれよ。」
ヴィーノ「マユよりも前に見る気かよ?」
ヨウラン「いいからいいから。いいもん見せてやるからさ」
〜休憩を終えるヨウラン。シフトから開放されたヴィーノ〜
ヴィーノ「さ〜てと、ちゃっちゃと直してみせようかな」
〜机の引き出しから工具一式を取り出し、携帯電話を分解しはじめるヴィーノ〜
ヴィーノ「やっぱりね。ここをつなぎなおせば・・・楽勝だぜ!」

〜早速ヨウランに見せにいくヴィーノ〜
ヨウラン「お、直ったのか?どれどれ・・・」
ヴィーノ「なんか面白い機能でもあんの?」
ヨウラン「まあまあ・・・部屋の電気消してくれるか?」
ヴィーノ「なんか光るの?」
ヨウラン「ここを押してっと・・・ほらっ」
〜暗くした部屋の天井に無数の光の点が映し出された〜
ヴィーノ「おお、すげぇ!プラネタリウムだ!」
ヨウラン「な、すごいだろ?・・・?なんだ・・・文字がでてきたぞ・・・」
ヴィーノ「体温?脈拍?脳波レベル?精神状態?・・・そんなのまで測定できるの?この携帯電話・・・?」
ヨウラン「いや、そこまでは詳しく知らないけど・・・そんな機能もついてたのかなぁ・・・・・・?」
〜部屋の電気を点け、携帯電話を閉じる〜
ヴィーノ「まぁいいや。とにかく直ったんだし、マユに返してくるよ」
ヨウラン「ああ・・・・・・」

〜マユの部屋のドアをたたくヴィーノ〜
ヴィーノ「マユー?携帯電話直ったぞ〜」
マユ「ヴィーノ兄ちゃん!直ったの?携帯電話?」
ヴィーノ「ああ、はい。一通りのチェックはさせてもらったけど、メモリーなんかはチェックしてないから残ってるかどうかは保障しないぜ?」
マユ「うん・・・消えてたら消えてたでいいの。ありがとう!ヴィーノ兄ちゃん!」
〜携帯電話のメモリーチェックを始めるマユ〜
マユ「うんうん。電話帳も消えていないし、映像データもOKね・・・」

Aへ続く。
130 :通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 22:42:18 ID:???
単発設定小話 「Current style」携帯電話編A

〜携帯のチェックを続けるマユ〜
マユ「・・・データはもとのまま・・・新規のデータは・・・ないかぁ。あ〜あ、お兄ちゃんがなにか入れてないかと
期待してたんだけど・・・。まぁいいや、後でもうちょっとチェックしよ。久しぶりにプラネタリウムみよっかな」
〜プラネタリウムモードを選択するマユ。部屋の天井に映し出される無数の光〜
マユ「・・・・・・やっぱり落ち着くわね。このプラネタリウムもお兄ちゃんと一緒によくみたっけ・・・・・・えっ?」
〜星の映像が途切れ、ヴィーノ達が見たメディカルスコアが映し出される〜
マユ「・・・なに、これ?体温、脈拍、脳波、体重、身長・・・なんなの?・・・3年前のデータ?・・・」
〜映像は「Current style」と映し出された〜
マユ「現在?・・・この数値・・・・・・私のだわ・・・・・・。なに?なんなの?ヴィーノ兄ちゃんのいたずらかしら?」
〜ヴィーノの部屋へ走るマユ〜
マユ「ヴィーノ兄ちゃん!入るわよ!」
ヴィーノ&ヨウラン「マユっ!・・・なんだ、どした?」
マユ「いたずらはやめてよっ!なんなのよ!体温とか身長とか体重とか体重とか・・・・」
〜腕を回しヴィーノをたたきはじめるマユ〜
ヴィーノ「痛っ!痛い痛い。マユ、やめろって!」
ヨウラン「・・・体温ってあのプラネタリウムの文字のことか、マユ?」
マユ「それ以外になにがあるってゆーのよ!ヨウラン兄ちゃんも一枚かんでんの?」
ヨウラン「違う違う。マユも知らないし、さっきその携帯電話のカタログも調べたけどやっぱりそんな機能は持っていない」
マユ「えっ!?」
ヴィーノ「それは、そのマユの携帯だけの・・・カスタマイズ機能なんだよ。どうやって記録をとっているのかは知らないけど」
マユ「記録・・・を取る?そんなのとってどうするのよ?」
ヨウラン「それはわからんないけど・・・問題はそこじゃなくてなんでマユがそれを持っていたかじゃねぇか?」
マユ「・・・・・・これは私が6歳の誕生日の時にパパから貰ったものよ」
ヴィーノ「う〜ん・・・正直俺たちじゃよくわかんない領域の問題だな」
ヨウラン「だな。なぁマユ。ここはひとつ」
マユ「ひとつ?」
ヨウラン「艦長にいってこい!」
マユ「艦長かぁ・・・ワンクッション置いてハイネ兄ちゃんじゃだめ?」
ヴィーノ&ヨウラン「どっちでもいいよっ!」
〜結局最後は軽いノリで厄介払いされ、部屋をだされたマユ〜
マユ「はぁ〜自分のことって他人に打ち明けずらいのよねぇ」

〜とぼとぼと廊下を歩くマユ。そこにロドニアの研究所の件について報告に向かうハイネとアーサーがやってくる〜
ハイネ「・・・・・・アーサー、いい加減にサラをどうにかしてやれよ」
アーサー「・・・・・・でも適合していないのは君も知っているだろう?」
ハイネ「そんなちっちぇこと、いいじゃねぇか?」
〜ハイネに声をかけるマユ〜
マユ「ハイネ兄ちゃん!ちょっといいかな?」
ハイネ「っと!?マユぅ。お前今非番だろ?なんでこんなとこにいる?」
マユ「ちょっと相談があるんだけど・・・」
ハイネ「相談事?う〜ん・・・マユの相談ならのってやるしかないなぁ。・・・アーサー。艦長への報告、立派に果たせよ?」
アーサー「ええぇぇぇええぇぇっ!?」

そのBへ続く。
185 :通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 02:34:55 ID:???
単発設定小話 「DESTINY PLAN」携帯電話編B

〜レストルームで向かい合って座るマユとハイネ〜
マユ「これを見て欲しいの・・・」
ハイネ「・・・携帯電話?」
〜部屋の電気を消し、プラネタリウムモードを起動させるマユ〜
ハイネ「ほぉ〜・・・これはまた・・・きれいじゃないか。すごいなその携帯電話・・・」
マユ「それだけだったらよかったんだけど・・・」
ハイネ「・・・?ん、なんだ・・・・・・これは・・・・・・マユ・・・お前の身体情報なのか・・・?」
マユ「うん・・・。この電話ね、あの連合のエクステンデットが持っていた携帯電話なんだ・・・」
ハイネ「エクステンデットが?マユのものじゃないのか?」
マユ「これは私のもの・・・私のものだった携帯電話なの」
ハイネ「だった?」
マユ「この携帯ね・・・先の戦争でオーブから脱出するときに落としてなくしちゃったのよ。ううん、それだけじゃない。私が落としちゃったばかりに、お兄ちゃんはこれを拾ってこようとして死んじゃったのよ・・・」
ハイネ「・・・マユ・・・・・・もういい。俺はそれを知っている・・・わざわざ口にださなくてもいい・・・・・・」
マユ「違う、違うのよ。お兄ちゃんは生きていたの!連合のMSパイロットとして生きているのよ!」
ハイネ「・・・なんだって!?」
マユ「連合の・・・灰色のアストレイがいたでしょう。あのパイロットが私のお兄ちゃんよ」
ハイネ「あのパイロットがマユのお兄さんだって言うのか・・・でもなぜだ!?あいつらは限りなくブルーコスモス側の連中だぜ?コーディネイターを受け入れるはずがないだろう!?」
マユ「それは・・・わからないけど。でも間違いなく私のお兄ちゃんはあそこにいます!」
ハイネ「マユ・・・お前にお兄さんのことはわかったよ・・・。携帯電話の話に戻ろうか?」
マユ「!・・・そ、そうだね。・・・・・・今のデータだけならまだいいんだけど・・・もっと前のデータも残っているのよ?なんで?なんのためにそんな記録残す必要があるんだろう?」
ハイネ「・・・この携帯・・・親御さんからもらったのか?」
マユ「うん・・・」
ハイネ「子供の健康管理目的でつけた機能かもしれんしなぁ・・・」
マユ「でも、いままではこんなのでてこなかったのよ?・・・壊れていはいたけれど」
ハイネ「う〜ん。なぁマユ。この携帯預かってもいいか?それと艦長に一部始終話してもいいか?」
マユ「・・・・・・うん」
ハイネ「俺から艦長へ相談してみるよ・・・杞憂で終わればいんだがな」
マユ「・・・お願いね。ハイネ兄ちゃん・・・・・・」
ハイネ「おう!まかせとけって!?」
〜レストルームを出て自室に戻るマユ。携帯を手にし艦長室に向かうハイネ〜

〜艦長室に入るハイネ〜
ハイネ「すいません。遅れました」
タリア「あら。アーサーから報告書はもらったわよ?」
ハイネ「アスランもいるのか。まぁ、ちょうどいい。実はちょっと厄介ごとを見つけてしまいましてね」
アスラン「厄介ごと?」
ハイネ「ああ、まぁ杞憂で終わればいいんだがな。・・・この携帯電話を知っているか?」
アスラン「普通の携帯電話に見えるが・・・流行の型ではないみたいだな?」
タリア「あら、なつかしいわね。その携帯、私も昔もっていたわよ。プラネタリウムが映せるやつでしょ?」
ハイネ「そう。艦長の言うとおり。プラネタリウムを映すことがウリで10年以上前に発売されたものだ・・・」
アスラン「プラネタリウム・・・へぇ。すごいじゃないか」
ハイネ「まぁ、それはいいとして・・・。この携帯電話な、発売日に生まれた赤ん坊に無料で配布するキャンペーンをやっていたんだ」
タリア「そのキャンペーンなら私も覚えているわ。でもほんの少ししか該当者がいなかったのよね?」
ハイネ「そうなんですがね・・・艦長は・・・ディステニープランというものをご存知ですか?」

Cへ続く。
249 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 01:01:20 ID:???
単発設定小話 「Coordinator」携帯電話編C

・・・続き
タリア「・・・デスティニープラン・・・・・・それと、その携帯電話が何の関係があるっていうの?」
ハイネ「この携帯電話は、マユ・アスカのものです」
アスラン「マユの携帯電話だって?」
ハイネ「まぁ、この携帯についてはあとで説明しますが・・・艦長。その反応ですとご存知ですね?デスティニープランを・・・」
タリア「・・・・・・えぇ。そういうあなたはどこまで知っているのかしら?身内とはいえ簡単には口にしたくないわね・・・」
アスラン「艦長!さっき知っていないといったじゃないですか!デスティニープランだって?ハイネ、そのプランのことを知っているのか?」
タリア「迂闊に話すわけにはいかないでしょう?今はフェイスが3人そろっているんだもの。話すべきだと考えたのよ」
ハイネ「確かに1対1では話しづらいでしょうね。アスラン、簡単に説明するとな・・・次世代型コーディネイター計画ってとこだ」
アスラン「次世代型だって?」
タリア「っちょ、ちょっと待って!それホントにデスティニープランのことをいっているの?」
ハイネ「はっ?えっと、俺の独自調査と議長から聞かされたことなので間違いありませんが・・・?」
タリア「議長からですって?私が聞かされたのはそんなものじゃないわ」
ハイネ「じゃ艦長はどういうものだと伺っているのですか?」
〜ハイネに促されて自分の端末ファイルをひらくタリア〜
タリア「これを見て頂戴。簡単な概要説明書よ」
アスラン「っ・・・・・・これは・・・。確かにまったくちがう内容ですね。しかし・・・・・・この計画は・・・」
ハイネ「・・・・・・確かに俺が聞かされたものではない。なぜ議長は異なる二つのプランを?」
タリア「それは私が聞きたいわねぇ。まぁ私の持ちネタはこれだけだし、ハイネのプランの続きをきかせてもらえるかしら?」
ハイネ「ええ。・・・どこまで話しましたっけ?」
アスラン「その携帯電話の発売日に生まれた子供に配布されたってとこまでだ」
ハイネ「ああ、そうか。・・・じゃちょっと部屋の照明を落としてもいいですか?プラネタリウムを見ながら話しましょう」
〜三度作動するプラネタリウムモード。天井に無数の光が生まれた〜
アスラン「これがプラネタリウムモードか・・・へぇ、結構きれいに映るじゃないか」
ハイネ「もう少しすると文字がでてきますから・・・」
タリア「文字・・・?・・・・・・あら本当にでてきたわね」
ハイネ「まぁ体温と身長とか体重とか身体の状況に関する情報がでてくるわけですが・・・」
アスラン「こんな機能もあるのか?」
ハイネ「はは、まさか。もってるだけでどうやって持ち主の身体情報を取得するんだよ?」
タリア「このデータってこれじゃないとみれないわけ?」
ハイネ「・・・そもそも、この携帯にはそんな機能はありません。それにこのデータも特殊なコードを入力しないと見えないようになっています」
タリア「でもこの携帯電話にははいっているじゃないの」
ハイネ「だから報告に伺ったんですよ」
タリア「その心は?」
ハイネ「マユ・アスカは次世代コーディネイターの被験者である可能性があります」
タリア「・・・・・・となると・・・アスラン。さっあなたがわたしに言いかけたことと関係があるのかしら?」
〜タリアの瞳はアスランの瞳を追いかける〜
アスラン「・・・・・・断定はできませんが。ハイネのいっていることが本当のことであれば・・・わたしが言いかけたことはまさにそのことでしょう」
ハイネ「?アスラン・・・お前、なにを知っている?」
アスラン「マユと知り合ってから地球に残されているコーディネイターのデータをくまなく調べていたんだ」
タリア「あなた、オーブにもどってそんなことしていたの?」
アスラン「・・・マユだけじゃありませんが。・・・マユ・アスカ、彼女の遺伝子は通常施さない処置を受けている」

携帯電話編そのD「gene」へつづくっぽい。        
・・・はやいとこアウルを殺さんと先へすすまないなぁ。

355 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/10(月) 00:09:21 ID:???
単発設定小話 「gene」携帯電話編D

〜自室を出るマユ〜
マユ「・・・・・・やっぱり艦長には私から言ったほうがいいわよね?携帯電話のこと、お兄ちゃんのこと・・・・・・全部を」

〜室内は一寸沈黙した〜
タリア「・・・その処置が・・・・・・次世代タイプのコーディネイターってことかしらね?」
ハイネ「・・・・・・そうか。地球でそこまで調査できるなら・・・まどろっこしいことはやめるか・・・・・・」
アスラン「ハイネ・・・?」
ハイネ「さっき、マユが被験者の可能性があるっていったろ?」
アスラン「ああ」
ハイネ「あれ本当のことなんだよ。そして俺がここにやってきた本当の理由さ」
タリア「まってまって・・・。話を戻すようだけど、次世代タイプってゆうのはアレとどこが違うのかしら?」
ハイネ「アレ?」
タリア「スーパーコーディネイターのキラ・ヤマトとよ」
ハイネ「ああ。次世代タイプはそれとはまったく逆の考え方なんですよ・・・。遺伝子に不確定要素を作ったら、あとは普通に母体に戻して誕生する・・・」
タリア「不確定要素?」
ハイネ「キラ・ヤマトは完璧な調整がくずれることのないように人工子宮で誕生した。・・・人の夢、人の未来、その素晴らしき結果なんて誰かが言ってましたな」
アスラン「・・・・・・っ」
ハイネ「崩れることのない調整者・・・がキラ・ヤマトなわけですが、次世代タイプの場合は崩れることこそが目的なわけです」
タリア「!・・・それって、人工進化とでもいいたいの?」
ハイネ「ご名答です、艦長。まぁ、進化を促進するためのきっかけを作り、あくまで偶発性に頼ったものですが」
アスラン「人工進化だとっ?じゃあマユは実験の末に誕生させられたっていうのか!?」
〜目を丸くするアスラン〜
ハイネ「偶発性に頼った貧弱な計画だよ。まだマユがどうなったかなんて・・・だれにもわかりゃしない・・・・・・」

〜艦長室から漏れ聞こえる会話に、固まるマユ〜
マユ「・・・実験?・・・・・・人工進化ですって?・・・そんな、わたし、わたしそ、そんなの知らないっ!」
〜艦長室の扉から走り去るマユ〜

〜退室するアスランとハイネ〜
ハイネ「まだどうなるかわかんねぇしな。アスラン、マユには絶対言うんじゃないぞ?」
アスラン「ああ、わかってる。誰にも口外しないさ」
ハイネ「・・・じっさいのところな」
アスラン「なんだ?」
ハイネ「俺にはもうひとつのプラン。艦長がいってたあっちのプランのほうが危険に思えるぜ」
アスラン「・・・・・・デスティニープランか」

〜医務室でベッドで寝ているステラの前に立つマユ〜
マユ「・・・・・・ねぇ?・・・わたしも、あなたと同じだって言うの?」

携帯電話編 完
400 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 01:34:37 ID:???
単発設定小話 「マスターピース」

〜プラント、MS開発施設〜
デュランダル「ふむ、これが新しいMSかね?」
技術者A「はい。条約ぎりぎりの範囲で許される限りの技術を盛り込んだMSです」
デュランダル「例のシステムは?」
技術者B「もちろん実装しております。・・・ぶっつけ本番になってしまいますが」
デュランダル「それは・・・しかたないな」
〜微笑を浮かべる議長〜
技術者A「しかし、うまく機能するでしょうか?このシステムは技術とか運動能力とかそういうものではなく・・・ある種の精神力がキィなりますからねぇ」
デュランダル「そこは彼女に期待しようじゃないか。そのための大事な人材なのだからね」
技術者A「しかし、本当にドラグーンはいらないので?」
デュランダル「ハハ。そんな無粋なもの・・・必要ないだろう。彼女は、まだまどろっこしいのは好きじゃなさそうだし」
女「その幼さが、その純粋さが、危うさが必要なのでしょう?エモーショナルシステムは?」
〜背後から声をかけられる議長〜
デュランダル「君はなかなかするどいな。・・・彼女にはあってみてくれたかな?」
女「はい。スタジオで挨拶させていただきました。・・・・・・あれこそ本物のラクス・クラインでわね」
デュランダル「フフン。別に、笑ってくれてもかまわんよ?」
女「まさかっ。ラクス様の護衛ができるなんて、まっこと身に余る光栄です。そんな笑うだなんて」
デュランダル「そうか・・・重要な役目だ。よろしく頼むよ?」
女「はい、謹んで承ります。・・・・・・ところで議長?」
デュランダル「なにかね?」
女「新型は2機のはずだったのでは?一つは彼、もう一つは彼女ですわよね?」
デュランダル「ん、ああ。左端のMSか。あれはねインパルスの最終形態だ。こっちのMSの元となったやつさ」
〜翼を持つMSを横目で見る議長〜
技術者B「これこそインパルスの究極のシルエットです。・・・開発が遅れましてね。実戦には間に合わなかったのでここで試験台として役立ってもらっているんです」
女「ふーん、じゃ使えないことはないってことかしら?」
技術者C「・・・そりゃ、まぁそうですが。しかしですなぁ、こいつはエネルギー消費率がとんでもないもんですから、なにがおこるかわからん実戦で使うにはリスクが高すぎて・・・」
デュランダル「そうだったな。まぁ、それもこっちの2台では解消されているし、よい試験台たったよ。そうだな、使えるタイミングがきたら君が使うといい」
女「・・・本当ですか?」
デュランダル「エネルギーの問題はそれまでに解決しておこう」
〜技術者Cへ目配せする議長〜
技術者C「は、了解いたしました」
デュランダル「頼むよ」
女「・・・機体名称はもう決まっているのですか?」
デュランダル「まあね。・・・デスティニーという」


410 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 22:18:23 ID:???
単発設定小話 「その名はムウ・ラ・フラガ」

〜ブリッジ内に漂う沈黙の空気〜
ネオ「・・・で、アウルは取り乱してお休み中。ステラはガイアで飛び出したっきり戻ってこないと?」
リー「敵に捕らえられたものと思われます・・・大佐」
〜帽子を深くかぶりなおすリー〜
ネオ「スティングはどうした?」
リー「きゃつも一緒に寝てますよ」
ネオ「・・・う〜ん・・・・・・っち」
シン「ここでの戦力低下は痛いぜ、大佐。オーブなんざ数だけで役に立たないからな」
ネオ「わかってる。・・・リー。このあとの対処法は?」
リー「マニュアルどおり。アウル、スティング両名の記憶操作を実施し、ステラの記憶を消します」
ネオ「うん」
リー「・・・より強力な操作が必要になってくるでしょう」
〜椅子に深く座りなおすネオ〜
ネオ「ふー。ったく・・・あまり気がすすまないな」
シン「俺にできることはない、な?」
ネオ「ああ。お前に今できることはない。俺につきあって疲れたろ?お前ももう寝とけ」
シン「ふ〜ん・・・まぁいいや。アプレンティスをちょっとメンテしてから休ませてもらうよ」
〜軽い敬礼をして、ブリッジを退出するシン〜
ネオ「・・・リー」
リー「なんですかな?」
ネオ「ちょっといいか?」
〜ブリッジを出て、ブリーフィングルームに移動するネオとリー〜
ネオ「なぁ。あいつらをどう思ってる?」
リー「あいつらとは、少尉たちのことですか?」
ネオ「ああ・・・・・・」
リー「ぱっと見た限りでは少年兵。・・・実際はドラッグとマインドコントロールで強化された人間ですからな・・・・・・」
ネオ「ふむ」
リー「本音を言わせていただければ、人としてどうかとは思っていますよ。・・・しかし、私はこの、ファントムペインの一員であるという事実。それはブルーコスモスの意思を第一に考えてますからね。コーディネイターを消滅させることができるのであれば目をつぶります」
ネオ「・・・そうか。・・・・・・でもお前、シンがコーディネイターってことは知っているんだろう?」
〜瞬きをするリー〜
リー「・・・ふふ、バレていましたか?少尉がコーディネイターってことも存じております。毒をもって毒を制すですよ」
ネオ「使えるものは使いたい。終わったら捨てればいいからな・・・」
リー「そういうことです。・・・なんだか尋問されているようで落ち着きませんな」
ネオ「ん、ああ、悪い悪い。そんな気をないんだがな・・・」
リー「・・・・・・どうですか?ブルーコスモスに属するとはこういうことです。人として見損ないましたか?」
ネオ「いや、お前がまっとうだってことがよくわかったよ」
リー「それはよかった。まだ艦を離れないでよさそうですね。・・・大佐は・・・・・・」
ネオ「ああ、おかげさまで薄っすらと戻ってきたよ。でもな、今の俺はまだネオ・ロアノークさ」
リー「気持ちもお変わりありませんか?」
ネオ「・・・・・・どうかな?変化はあるんじゃないか?どうだった、リー?」
リー「・・・あなたは優秀だ。われわれにはあなたが必要です。しかし、今お話をさせていただいた限りでは・・・」
ネオ「・・・・・・」
〜天井へ顔を向け、リーは話を続ける〜
リー「ここはあなたの居場所ではないと思います。・・・あなたは戻るべきかもしれません。エンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガに・・・・・・」


459 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 22:27:14 ID:???
単発設定小話 「再戦」クレタ沖海戦@

〜再びぶつかり合うミネルバと連合・オーブ同盟軍〜
タリア「っちぃ!そんなにわたしたちが憎いのかしらね!?あちらの方々はっ!」
メイリン「全MS、配置につきました!」
タリア「・・・さぁ、ここが本当の正念場よ!開戦の合図はこちらからしてあげましょう。タンホイザー、連合旗艦ボギーワンに照準!」
アーサー「タンホイザー照準」
タリア「水面ぎりぎりに行くわよ。・・・タンホイザー撃てぇー!!」
〜ガーティ・ルーでは〜
ブリッジ兵A「・・・!敵艦、熱源反応!・・・・・・本艦に照準!」
リー「なっ!?・・・回避行動!」
〜回避行動移るガーティ・ルー、艦の横を陽電子砲がかすめていく〜
ネオ「・・・っくっくっく。敵はこちらよりもやる気まんまんだねぇ。・・・オーブ軍の状況は?」
ブリッジ兵A「オーブ軍、全MS配置完了しています!」
ネオ「よぉし。こちらもいくぞ。敵艦及び敵MSを殲滅せよっ!!」
〜MSデッキでは〜
スティング「おい、アウル!今度はへますんじゃねぇぞ!?」
アウル「ああっ!?なにいってんだ!僕がへまなんかするかよっての!」
〜勢いよく海上へ飛び出す、カオスとアビス〜
シン「・・・・・・一時だけなら展開できるよな?・・・・・・やられっぱなしってのは嫌だからな。・・・アプレンティス、行くぞ!」
〜カオス、アビスに遅れて発進するアプレンティス〜
〜一方のオーブ軍〜
ユウナ「ほらほら、なにやってんだよぉう!?出遅れたらまたボクがあいつに怒鳴られるじゃないか!」
アマギ「・・・っく・・・・・・」
トダカ「全艦、甲種戦闘態勢!敵艦はたった1隻だ!前回のような失態はするんじゃないぞ!!」
ユウナ「そうそう。さっすが一佐はよくわかってるじゃないの」
トダカ「(・・・・・・また現れるのだろうか?カガリ様は・・・・・・)」
〜その頃のアークエンジェル〜
カガリ「今度こそオーブ軍を撤退させないとな・・・」
キラ「うん、そうだね。カガリならきっとできるよ・・・」
カガリ「・・・お前、本当にそんなふうに思ってるのか?できるわけないと思ってるんだろ!?」
キラ「・・・カガリ、僕は今でも君がオーブの代表だと思ってるんだよ。オーブ軍の中にも僕とおなじ気持ちの人が多いはずさ。・・・僕にはできないけど、カガリにはそれができるじゃないか!」
カガリ「・・・キラ・・・・・・そうか、そうだな。・・・うん、お前にはできないからな。私しかできないからな」
キラ「そうだね・・・・・・」
カガリ「よし。いくぞ!」
〜発進するルージュ〜
マリュー「キラ君、うまくカガリさんをのせたわね」
キラ「はい。それじゃ、僕も行かないと」
〜遅れて発進するフリーダム〜

〜フリーダム、ルージュ、トラサメの順で発進する〜

〜そして、再び三つ巴の戦いが始まる〜

完  クレタ沖回線Aへ続く。。。
478 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 23:08:31 ID:???
単発設定小話 「再見」クレタ沖海戦A

〜インパルス、セイバーと対峙するカオスとアビス〜
スティング「っは、アウル!トリコロールがそっちへいったぞ!」
アウル「了解了解っと。ずっと空を飛んでいられるもんかよ!ほらほら」
〜アビスの猛襲を受けるインパルスとセイバー〜
マユ「こいつ・・・なに?勢いが全然前と違うっ」
アスラン「マユ!止まっていると的になるだけだぞ!動き回るんだっ」
マユ「はい!」
アウル「ふふん。海だけと思ってるな!?」
〜海上へ飛び出し、ランスを振り回しインパルスに襲い掛かるアビス〜
マユ「・・・このっ!」

〜ミネルバの護衛を勤めるレイとルナマリア〜
ルナマリア「えーい!もう!数だけは多いんだからっ!」
レイ「ルナマリア。そっちにもう2機、ムラサメがいったぞ!」
ルナマリア「このっこのっ!なんでザクの飛行ウィザード積んでないのよっ!」
レイ「・・・文句が多いぞ」
ルナマリア「そりゃね、文句も多くなるってもんよ!こんなことしかできないなんてさっ」
〜ミネルバにたかるハエを落とし続けるザクウォーリアとザクファントム〜
〜その頃ハイネは〜
ハイネ「またお前か!・・・また海に落とされにきたのかよ!」
シン「まずはお前だ!お前だろ!お前が頭なんだな!?」
〜グフとアプレンティスが海上で大立ち回りを始める〜
ハイネ「はん。俺に接近戦で勝てると思ってるのかよ!甘いぜっ!」
シン「・・・こいつは強い。だがな、次は次はとはいつまでもいってらんないんだよっ!」
ハイネ「機動力は五分・・・。戦力はこっちがちょい上回ってるな。グレーのアストレイ・・・お前、本当にマユのアニキなのか?」
シン「はっ!・・・っち、スキを見せてくれないねぇー!」
〜大立ち回りを続けるグフとアプレンティス〜
〜それに気づくマユ〜
マユ「・・・!灰色のアストレイ!・・・・・ハイネ兄ちゃんと戦っているの!?」

〜混戦模様の戦場に再び参上、はた迷惑なお姫様〜
カガリ「オーブ軍!戦闘を直ちに停止せよっ!私はオーブ連合首長国代表首長、カガリ・ユラ・アスハである!!」
キラ「・・・・・・カガリ」
〜各々の反応〜
タリア「また現れたわね。全クルーに告げる。カガリ・ユラ・アスハと名乗る一味は敵と認定。障害であれば取り除きなさいっ!」
ネオ「・・・・・・また出てきたのか」
ユウナ「えぇー!もうカガリィ〜。いったい僕の邪魔をどれだけすれば気がすむんだよぉう!」
トダカ「・・・(カガリさま!)」
〜アビスと交戦中のインパルス〜
マユ「!・・・また会えたわね。・・・キラ・ヤマトーー!!・・・<シュパーン>・・・・・・あなた、邪魔よ!」
アウル「うっ!なんだいきなり早くなった。・・・見失った?どこだ?・・・どこ?」
スティング「アウルー!!後ろだっ!!!」
アウル「え・・・・・・?」
〜次の瞬間、アビスは胴体を真っ二つにされ海面に激突。・・・・・・爆散した〜


487 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/17(月) 00:07:22 ID:???
単発設定小話 「再燃」クレタ沖海戦B

ハイネ「!マユがやったのか!?・・・ああ?フリーダムだと!?・・・・・・マユー!そいつは後回しだっ!!」
シン「はん!よそ見してんじゃねぇぞ!お前も沈んでしまえ!!・・・散会!!」
〜グフの背面を無数の『点』が捉え、一斉にビームを射出する〜
ハイネ「がっ!?背面からだと?・・・なんだ?なにが起こった!?・・・なにっ」
シン「海に沈むのはお前のほうなんだっ!沈めぇーー!」
ハイネ「くそっ。沈んでたまるかよ!俺にはまだ、やることが・・・ウィップが?・・・動け!!なぜ動かん!?」
〜グフを切り結び海に落とすアプレンティス〜
シン「これで終わりだっ!」
〜アプレンティスの周りに無数の『点』が配置され、グフに向けて一斉にビームが放たれた〜
ハイネ「ドラ・・・グーンだとっ?そうか、さっきのも・・・なぜここで使え・・・・・」
〜海面で爆散するグフ〜
シン「よしっ。借りは返したぜ。・・・次は・・・・・・インパルス!いや・・・フリーダム、お前だ!」
〜フリーダムに向かうアプレンティス〜

〜ミネルバ〜
メイリン「!!グフ、信号ロスト!・・・応答もありません!」
タリア「なんですって!?ハイネが?・・・・・・まずいわね。アスランであの娘が止めれるかしら」
〜ミネルバ艦橋に構えているルナマリア〜
ルナマリア「そんな、ハイネがやられるなんて!」
レイ「ルナマリア!感傷は終わってからしろっ!油断して敵を近づけるなよ」
ルナマリア「そ、そうね・・・。ところで、あの頭の悪いお姫様・・・・・・なんか自軍?の邪魔してるわね?」
レイ「ん、ああ。おかげでこっちは敵が減ってありがたいことだ!」
ルナマリア「レイ!そっちに3機、ムラサメいったわよ!」

〜カガリたち〜
カガリ「えーい、止まれ!オーブ軍!戦闘を停止せよ!!」
キラ「カガリ!そんなに前にでちゃ危ないよ!」
〜そこにインパルが迫る〜
マユ「・・・・・フリーダム!」
キラ「なっ・・・・・・速い!?・・・あれはアスランのMS?」
〜インパルスを追いかけてセイバーもフリーダムへ迫る〜
アスラン「キラ!カガリ!やめろ!!・・・マユ!お前の今倒すべき相手はそいつじゃない!」
マユ「今度こそ、やっつけてやる!えーいっ!!」
キラ「アスラン・・・・・・」
マユ「?わたしの後ろ?・・・なめてるの?こいつわたしじゃなくてアスランさんのほうを見ている?」
〜インパルスに追いついたセイバー〜
アスラン「マユ!お前は船を沈めろ!!こいつらは俺がなんとかする!」
マユ「なんとかってなんですか!アスランさんも私からこいつを、わたしの仇を取り上げるっていうんですかっ!」
アスラン「まだ時期じゃないっていっているんだ。ハイネがやられた!ミネルバを脱出させるにはインパルスの力が必要だっていってるんだ!」
マユ「・・・・・・っく〜。あー、、もうっ!!わかりましたよ!いいですか!?そいつはわたしの、わたしの獲物ですからね!」
〜インパルスを切り返し、海面へ戻るマユ〜

〜セイバーとフリーダムが邂逅すると同時にアプレンティスが追いついた〜
シン「はんっ!前回と同じ組み合わせだな!お前らにも借りを返しにきてやったぜ!」

完    クレタ沖海戦Cへ続く
530 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/23(日) 01:12:30 ID:???
単発設定小話 「再演」クレタ沖海戦C

〜つばぜり合いを続けるセイバーとフリーダム〜
キラ「・・・・・・アスラン!・・・君はまだっ」
アスラン「キラ!なぜまた!・・・なぜ出てきた!
キラ「まだ・・・僕にもカガリにもやることがある。僕は、僕はカガリを助けたい。それでも君が、まだわからないというなら!」
〜フリーダムの背後からオレンジ色のポッドが現れる〜
キラ「できるなら撃ちたくない・・・アスラン。撃たせないで!」
〜そんなことを呟きつつも、セイバーに向けて乱射するガンバレル〜
アスラン「ガンバレルだと!?・・・光学兵器に改良までしているのかっ!」
キラ「避けた?・・・やっぱり重力下では・・・動きが遅い!」
アスラン「セイバーの機動力のほうが上だなっ!」
〜フリーダム本体に突進するセイバー〜
キラ「!?アスラン!後ろだっ!」
アスラン「!?・・・灰色のアストレイ!」
〜セイバーの背に向けてビームを放つアプレンティス〜
シン「借りはきっちりと利子つけて返してやるよっ!堕ちろっー!」
キラ「アスラン!どいて!」
〜セイバーをひらりとかわし、アプレンティスの正面に構えるフリーダム〜
シン「っは!わざわざ前に出てくるとはな!そうだ!赤い雑魚なんか後でいいっ!まずお前からだっ!」
キラ「・・・!?なに?このざらざらする感覚!・・・君は!?」
〜ガンバレルで応戦するフリーダム〜
シン「そんなものー!ドラグーンのできそこないなんかいまさら引っ張り出してくんなよなっ!」
〜アプレンティスは周囲に配置したドラグーンでフリーダムのガンバレルを撃ち落す〜
キラ「なっ!ガンバレルが!?」
〜そこに割り込むセイバー〜
アスラン「キラ!大丈夫かっ!?」
シン「雑魚が五月蝿いんだよっ!」
〜フリーダムを切りつけるつもりだったサーベルを、割り込んできたセイバーに振り落とす〜
アスラン「なっ!?」
シン「フンっ!だるまになって海底で座禅でも組んでろ!」
キラ「アスランー!!・・・・・・君はっ君は一体・・・<シュパーン>・・・このぉー!!」
シン「そうそう!本気になってくれなきゃな!スーパーコーディネイターさんよっ!?」
〜種割れしたキラと対等に渡り合うシン〜
〜ミネルバ〜
メイリン「セイバー、信号消失!」
タリア「アスランまでやられたっていうの!?アーサー!状況報告!」
アーサー「グフ、セイバー信号消失!ザクは2機とも本艦艦橋にてオーブ軍へ応戦。インパルスは手薄になっている敵艦隊に近づいています!」
タリア「アークエンジェルの影響はあまりわたしたちには関係なさそうね。あの灰色のアストレイのおかげかしら?」
〜ガーティ・ルー〜
ネオ「・・・シンのやつ!倒す相手が違うだろ!」
リー「しかし・・・オーブ軍のなんと非力なことか。大佐。このあたりで・・・」
ネオ「ああ!そうだな!?スティングはどうなってる?」
ブリッジ兵「カオス、インパルスと交戦中!押されています!」
ネオ「・・・潮時だな。・・・・・・リー、撤退だ。オーブ軍は・・・・・・ほっとけ」

完  ・・・クレタ沖海戦Dへつづく
24 :通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 23:48:28 ID:???
単発設定小話 「再会」クレタ沖海戦D

〜通信を受けるアプテンティス〜
シン「なっ!?撤退だと!?・・・大佐ー!どういうことだよっ」
ネオ「スティングも押されぎみでやばそうだ!それにな、お前はそいつにかまいすぎなんだよ!」
シン「っく・・・」
ネオ「とにかく俺たちはここを去る!お前も早く戻って来い!」
シン「くそっ!」
〜フリーダムとの戦闘から離脱を試みるアプレンティス〜
キラ「・・・このアストレイ速い!・・・・・オーブのものとは違うっていうの!?・・・そこ!」
シン「くそ!撤退だと!・・・・・・またお前を倒せないのか。・・・っち、ちょっとは仕事してやるよ」
キラ「このMS・・・離脱を考えているの?・・・・・・でもその力は危険だよ!」
シン「キラ・ヤマト・・・・・・まあいい。お前とはいずれ決着をつけてやる」
〜バーニア出力を最大にしてフリーダムから一気に離れるアプレンティス〜
シン「ふん。あの赤いとろそうなのは手土産に落とさせてもらうぜ!」
〜いまだに戦闘区域にいたルージュに向けてビームを放つアプレンティス〜
カガリ「!!なんだ!直撃された!?」
キラ「カガリー!」
シン「はん!赤いMSってのは雑魚専用かよっ!」
〜落下するルージュ〜
キラ「・・・灰色のー!あたれ!!」
〜フルバーストするフリーダム〜
シン「来るとわかってたものにあたるほど馬鹿じゃねぇよ!俺はっ!」
〜ロックオンされていたのをかわすアプレンティス〜
〜その頃のインパルスとカオス〜
スティング「アウルの奴!さっさとやられやがって!使えねぇやつだとは知っていたけどよ!」
マユ「逃げるのだけは早いわね!カオスもさっさと返しなさい!」
スティング「っけ、シンは!?・・・なんだと?2機沈めただと!?ちっ、じゃあ俺はお前をだっ!」
マユ「もうっ!あなたもはやく逝きなさいっ!大気圏内でカオスがフォースシルエットに勝てるわけないのよ!」
〜小回りの利くインパルスがカオスの機動力を上回って、カオスを追い詰める〜
スティング「あっちのほうが速いのか!・・・ぐっ・・・・・・ぐわっ!」
マユ「そこっ!ハイネにいちゃんの分!アスランさんの分!・・・はやく・・・はやく沈みなさいよっ!」
〜ほうほうのていで離脱するカオス〜
マユ「・・・っち、やり損ねた!・・・・・・!?」
シン「スティング!・・・・・・やっぱりお前は俺がやらないとな!・・・・・・時間もないからな、一気にいかせてもらうぜ!」
〜早々に自機のまわりにドラグーンを配置するアプレンティス〜
シン「これで打ち止めだ!死ねー!!」
マユ「<ピキューン>・・・何時の間に!?お、お兄ちゃん!?そんなものっ!」
〜10本の光線のうち6本がインパルスに命中する〜
シン「!っち。沈みきらなかったか!?っち、離脱だ・・・・・・」
マユ「お兄ちゃん・・・ああ、遠ざかってゆく・・・・・・。今しか機会がないかもしれない・・・でも・・・・・・迷ってられないわよね」
〜通信回線をオープンにするマユ〜
マユ「灰色のアストレイ!・・・お兄ちゃんでしょ!?私よ、マユよ!」
シン「こいつ・・・つくづく自分の会話を他人に聞かせたいらしいな。俺がお前の兄だと?前もそんなこと言ってたな・・・」
マユ「ねえ!あなたシン・アスカなんでしょ!?」

完  ・・・クレタ沖海戦Eへ続く

82 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/01(月) 21:07:06 ID:???
単発設定小話 「再燃」クレタ沖海戦E

〜ミネルバ〜
メイリン「・・・・・・艦長、インパルスの通信が開放されています」
タリア「あのMSのパイロットが・・・マユのおにいさんですって・・・?」
アーサー「しかし、艦長。マユのお兄さんは先の戦争で亡くなられているはずでは?」
タリア「・・・ええ。軍部からもマユ本人からもそう聞いているわ・・・って、そんなことじゃないのよ!アーサー!」
アーサー「はいぃっ!」
タリア「あの通信を止めさせなさい!」
〜ミネルバ艦橋では〜
ルナマリア「お兄ちゃんって・・・マユのお兄さんってコーディネイターじゃなかったっけ?」
レイ「確か、そのはずだが・・・・・・」
ルナマリア「じゃあ、なんで連合なんかにいるのよっ!」
レイ「・・・・・・ガンダムを奪取していったやつらな、ブルーコスモスの息のかかった部隊じゃないかってもっぱらの噂だぞ」
ルナマリア「なにそれ!?じゃあますますコーディネイターなんて居場所ないじゃないの!それともなに?マユのお兄さんもあの女みたいに実はエクステンデッドでしたって!?」
レイ「・・・・・・そこまではわからんがな。そんなことよりも、あいつら撤退するようだな」
ルナマリア「え?でもオーブの連中はまだはりきっているわよ!?」

〜ガーティ・ルー〜
ネオ「・・・シン・アスカだってさ。あいつ妹いたんだな」
リー「ほんとですかね?」
ネオ「さあ?・・・まあとで本人に確認するさ。収容急げよ」

〜インパルス〜
マユ「なんで、答えないのよ!お兄ちゃんってば!!・・・もう、なんで・・・・・・」
〜インパルスに襲いかかるムラサメの群れ〜
マユ「なんで・・・・・・あんたたち・・・・・・オーブの軍人でしょ!自分の国の人間をなんで助けてくれないのよ!」
〜ムラサメを射的の的ようにつぎつぎに打ち落とすインパルス〜
マユ「あんたたちはいつまで、他人の目ばかり気にして中身の空っぽな国をまもっているのよっ!!」
〜ムラサメをあらかた片付け、ミネルバに近づくインパルス〜
マユ「ミネルバ!デュートリオン照射お願い!メイリン姉ちゃん、ソードシルエット出して!」
メイリン「艦長!」
タリア「マユの言うとおりに。決着つけるわよ!レイ、ルナマリアは全力でインパルスをサポート!ミネルバも一気にいくわよ!」
メイリン「デュートリオン照射。ソードシルエット射出、どうぞ!」
〜ソードシルエットに換装し、オーブ艦隊へ突っ込むインパルス〜
マユ「・・・今度こそ、あんたたち全員沈めてやるんだから!」

〜オーブ艦隊〜
トダカ「・・・ここまでだな。ユウナ様、下船準備願います」
ユウナ「え、え?そそうだよね?あいつらもとっと逃げちゃうしね。そ、それに僕が死ぬわけにはいかないからね」
トダカ「・・・・・・ええ、その通りです。さぁ早く、準備ください」
〜一目散にブリッジを逃げ出すユウナ〜
トダカ「行ったか。・・・アマギ。あとはお前たちの判断に任せる。アークエンジェルに行くもよし、ユウナさまに付き添うのもよし」
アマギ「一佐!しかし・・・・・・」
トダカ「早く行け!あとは私が責任を負えばいい・・・」
アマギ「・・・っく。・・・・・・トダカ一佐に敬礼!・・・・・・ではっ!」

完  クレタ沖海戦Fへ続く。
224 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 00:54:00 ID:???
単発設定小話 「再転」クレタ沖海戦F

〜一人タケミカヅチに残るトダカ〜
トダカ「・・・・・・アマギ・・・カガリ様を頼むぞ。・・・・・・しかし、あのMSのパイロットがあの時の少女だとはな。これも当然の報いかもしれん・・・・・・が、オーブを滅ぼすことはできん」

〜オーブ艦隊をソードシルエットで駆逐していくインパルス〜
マユ「この!あんたたちはどっちの味方なのよっ!コーディネイター?なわけないわよね。それともナチュラルかしら!?・・・それも違うわよね!そうよ、あんたたちの味方は自分たちに都合のよい方が味方なのよねぇっ!!」

〜タケミカヅチのトダカとインパルスのマユ〜
トダカ「・・・君の戦争はまだ、終わらないのか・・・・・・」
マユ「これがオーブの旗艦ねっ!・・・最後ー!!」
〜艦橋に飛び乗り、タケミカヅチの船体をエクスカリバーが振り下ろされる〜
トダカ「・・・・・・死ぬんじゃないぞ」
マユ「えぇーいっ!!・・・・・!?ブリッジの人影・・・え、ええ!?・・・ダメ!なんで?なんで、そこにいるのよ!!トダカのおじさんっ!!」
トダカ「さらば・・・・・・」
〜インパルスに向かい、敬礼するトダカ〜
マユ「ダメよぉー!!なんで?・・・・・・エクスカリバーが止まらない!!なんで!なんでよっ!!」
〜タケミカヅチはエクスカリバーにより船体を真っ二つされ爆散した〜
マユ「おじさんっ!!なんでそんなとこにいるのよ!!」
〜悲壮感に打ちひしがれるマユ〜
マユ「・・・そんな・・・わたし、わたし。なんてことを・・・・・・そんな・・・。人違い?・・・いや違う。見間違えじゃないわ・・・。わたし・・・なにを・・・・・・」

〜ミネルバに帰還するインパルス〜
タリア「インパルスは?」
アーサー「無事、帰還完了です・・・ですが・・・」
タリア「・・・なに?」
アーサー「マユがコックピットから出てこないそうです・・・・・・」
タリア「そう・・・。いいわ、自分ででてくるまでそっとしておいてあげて。・・・セイバーは?」
アーサー「セイバーのサルベージはなんとかできました。アスランも目立った外傷はないそうです」
タリア「よかったわ・・・・・・グフは、やはり・・・・・・」
アーサー「・・・・・・破片しか・・・回収・・・・・できませんでした・・・・・・」
タリア「アーサー・・・ハイネのご家族への連絡はあなたがなさい」
アーサー「は・・・い・・・・・・」
タリア「・・・しかし。こんな消耗戦ばかりでは・・・・・・議長はなにを考えていらっしゃるのかしら?」

クレタ沖海戦編 完