266 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/07(日) 21:37:11 ID:???
単発設定小話 「cry」刹那の夢編@

〜修理と補給中のミネルバ。艦長室にて〜
タリア「あのMSのパイロットがお兄さんだと・・・。根拠のひとつが、この携帯電話。これはあなたのもので間違いはなさそうね・・・・・・」
マユ「はい・・・・・・」
タリア「いいでしょう。でも・・・あれはブルーコスモスよ。コーディネイターであるお兄さんが『存在』を許されるとは思えないけど・・・」
マユ「ボギーワンにいる経緯はわかりません。でも、あの声、あの姿はわたしの兄に間違いありません・・・」
〜マユの瞳をじっと見つめるタリア〜
タリア「・・・いいでしょう。レポートは後で提出してちょうだい。下がっていいわよ。・・・携帯電話はあなたに返すわ。・・・・・・あまり気にしちゃだめよ?マユ」
マユ「・・・兄のことですか?それとも・・・・・・」
タリア「そうね・・・どっちもよ。兵士は相手を選べない。たとえそれが友人でも血のつながった兄妹でも同じこと。・・・悲しいけどこれが戦争なのよ」
マユ「わたし自身のことは、戦争とは関係ありませんよね?・・・・・・すいません、失礼します」
〜涙を浮かべたまま敬礼し退出し、ミネルバの艦橋に早足で駆け上がるマユ〜
マユ「・・・お兄ちゃんはまだ生きているもの。まだ、まだ会えるチャンスはあるもの!でも、トダカのおじさんにはもう会えないのよー!!」
〜艦橋の真ん中で叫ぶマユの前に立つアスラン〜
マユ「!・・・・・・アスランさん。・・・ごめんなさい、大丈夫です。・・・アスランさんこそ大丈夫なんですか?」
アスラン「・・・・・・ああ、俺は問題ない。お兄さんの件は・・・」
マユ「兄のことはいいんです。・・・それよりも・・・・・・アスランさんは大切な人を自分の手で殺してしまったことがありますか?」
アスラン「・・・殺したこと、か。・・・殺すつもりで戦ったことはある。あの時は充足と後悔が頭の中をぐるぐるとまわっていたよ」
マユ「相手の人は、どうなったんですか?」
アスラン「相手は・・・・・・生きていたよ。再会したときはまさかと思ったけどね」
マユ「・・・・・・オーブの旗艦・・・タケミカヅチというんですって。わたしが最後に切った船です。あのブリッジにね、人が残っていたんですよ。オーブの軍服がとっても似合っていた・・・」
アスラン「・・・逃げないで残っていたんだな。・・・・・・責任感の強い人だ」
マユ「うん。わたし、前の戦争でプラントへ疎開するときに支えになってくれた人がいたんです・・・それがその人・・・トダカのおじさん。・・・あの状況じゃ助かりっこない」
アスラン「・・・・・・」
マユ「勇気付けてくれて、わたしの絶望をぎりぎりで引き止めてくれて、お兄ちゃんが生きていることを思い続けさせてくれた。わたしはそのおじさんを・・・・・・殺してしまった」
アスラン「マユ!もういい、喋るな!」
マユ「・・・アスランさんには・・・わかりませんよね?・・・だって生きていたんだもの、キラ・ヤマトは・・・。わたしは・・・殺したくて殺したんじゃありませんっ!!」
アスラン「・・・!」
マユ「・・・・・・はぁ、はぁ。・・・・・・ご、ごめんなさい。わたし、自室に戻ります・・・・・・」
〜艦橋をよたよたと歩きながら船内に戻るマユ〜
マユ「・・・だめよ、マユ。あんなひとにあたっても何も意味がないわ・・・・・・」
〜医務室にて〜
医療スタッフA「だめです。どの薬も効果がない・・・このままでは」
医療スタッフB「議長の命だ。死ぬの覚悟で搬送するしかないな・・・移動する準備を整えよう」
〜医務室の前を通りかかるマユ〜
マユ「え・・・ステラさん良くならないの?・・・・・・あの人もボギーワンから来たのよね。お兄ちゃんとの唯一の接点か・・・・・・」
〜医務室から出てくる医療スタッフB。廊下の角に隠れるマユ〜
マユ「・・・・・・気はあまり乗らないけど・・・・・・後悔はしたくない。・・・・・・いくわよ、マユ!」
〜医務室に入るマユ〜
マユ「どうかしら?その人良くなった?」
医療スタッフA「あら、マユちゃんじゃない。その人ね、なかなか薬が効かなくてね・・・」
〜医療スタッフAの首裏をたたき、気絶させるマユ〜
医療スタッフA「!っぐ・・・なに・・・を・・・・・・」
マユ「・・・わたしでもたたくとこたたけば落とせるのね。初めて格闘訓練が役に立ったわ。ごめん!」
〜ストレッチャーに乗っているステラを運び出すマユ〜

続く
345 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/13(土) 02:37:30 ID:???
単発設定小話 「それぞれの憂鬱 〜忘れられていた人々〜」

■ジブリールとぬこたん
〜いくつものモニターに囲まれた部屋にて〜
ジブリール「ふぅん・・・シン・アスカ・・・・・・か。何も反応がないところをみると・・・あのディスクは使っていないようだな。
まぁいい。記憶を取り戻してくれたほうが面白くなりそうだったんだがな・・・・・・。それよりも、少々不甲斐
なさすぎやしなかね・・・ガーティ・ルーの連中は・・・スウェンたちを戻すか。・・・・・・いや彼らをあの任務
から外すわけには今はいかんな。やはり次はあれを使わなければなるまいな」
〜テーブルのスイッチを押すジブリール〜
ジブリール「ガーティ・ルーにつないでくれ・・・・・・ん、どうした?息苦しかったかな?」
ぬこたん「ぬ、ぬぅぁ〜〜」

■議長
デュランダル「彼女のお兄さんが生きていたとはな・・・・・・。シン、といったか。しかし、彼もコーディネイターではなかったかな?」
〜手元のコンピュータからデータベースを検索する議長〜
デュランダル「・・・そうか。彼もまた被験者・・・クラスDだと?こんなクラスの人種がなぜMSを操れる・・・OSでは補正しきれまい?」
〜再びディスプレイに目をやる議長〜
デュランダル「ふん、ブルーコスモスめ。エクステンデッド化を図ったか・・・・・・。まったく厄介な連中だよ・・・ロゴス」

■ラクスと黒っぽい三連星
ラクス「これが新しいMSですか?」
ヒルダ「こちらはザフトが途中で開発をやめていた試作機になります。キラ様の新型はこちらになります」
〜ヒルダはドムの影に隠れるように配置してあるMSを見上げる〜
ラクス「こちらですのね?おやまぁ、翼が大きくなっていますわね。間接の箇所が金色になっていますね・・・」
ヘルベルト「ええ。翼にはドラグーンシステムを採用しております。キラ様であれば扱えるでしょう」
ラクス「ドラグーン・・・・・・?それはどんな武器でしょうか」
ヒルダ「翼の先端部分がビームポッドの端末を無線で操るシステムでございますよ。・・・先の戦争でラウ・ル・クルーゼが使用していたシステムです」
ラクス「・・・・・・そう、ですか。・・・久しぶりにそのお名前をお聞きしましたわね」
〜ハッとするヒルダ〜
ヒルダ「!申し訳ございません。嫌な思いをさせてしまいましたか・・・?」
ラクス「いいえ。それはいいのです。彼もまた、他人に運命を背負わされてしまったかわそうなお方なのですから・・・・・・」
ヒルダ「・・・・・・」
ラクス「そういえば・・・お聞きになりましたか?ザフトのあの少女、マユさんとおしゃったかしら。彼女のお兄さんが連合側にいたとか・・・。彼女のお兄さんも運命を他人に背負わされてしまったのでしょうか?」

■愉快な三人組
イザーク「・・・・・・マユのアニキが生きていただとっ!?グァッ!!」
〜ちゃぶ台をひっくらかえすイザーク〜
ディアッカ「おいおい、イザーク落ち着けよ?ま、よっかったじゃないか。死んでいたよりもよっぽどいいじゃないか」
イザーク「ちっとも良くない!マユのアニキの座は、このオレが狙っていた。いいや!オレ以外にはありえんっ!」
ディアッカ「・・・お前はマユを彼女にしたいのか、それともアニキになってやりたいのか。どっちなんだ!?」
イザーク「なにをわけのわからんことっ!そんなもの・・・・・・両方ともに決まっているだろうがっ!!」
シホ「このバカ隊長!そんな恥ずかしいこと力いっぱい答えてんじゃないわよ!!」
〜ディアッカがもとに戻したちゃぶ台を再びひっくらかえすシホ〜
イザーク「・・・っちぃ。シホ!隊長に向かってなんだ!その口のききかたはっ!?」
シホ「バカをバカって言ってなにが悪いっていうんですか!」
〜イザークのほほに平手一発をきめたシホ〜



349 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 23:12:53 ID:???
単発設定小話 「BOY MEETS GIRL」刹那の夢編A

〜レイの助けもあって、インパルスにステラを乗せミネルバを発つマユ〜
マユ「ガイアに残っていた通信記録を使って・・・向こうの回線につなげれば。・・・聞こえますか。こちらザフトのマユ・アスカです」
〜ノイズを掻き分けてマユの言葉はガーティ・ルーに届く〜
通信兵「!?艦長、ガイアのアクセスコードで通信が入っていいます!」
リー「ガイアだと?・・・通信をこっちにあげろ。・・・・・・大佐」
〜首をかしげるネオ。ブリッジ内にノイズがまじった通信が開かれる〜
(マユ「・・そちらのステラという兵士を預かってます。こちらの要求を聞いていただければ、この兵士をお返しいたします・・」
リー「っち、やはり敵に捕まっていたか・・・」
(マユ「・・・で待っています。こちらの要求は、灰色のアストレイのパイロットだけでこちらに来てください」)
リー「・・・・・・ははぁ。先日の続きを向こうはやりたいようですな。大佐」
ネオ「おそらくな。向こうも懲罰覚悟だろうな。しかし、罠かもしれんしなぁ・・・。まあいい。リ、要求に答えてやれ。」
リー「・・・・・・了解しました」
〜ネオの命令でアプレンティスに乗りマユのもとに向かうシン〜
シン「っち。罠の匂いしかしねぇぜ、こんなの。本当にステラが戻ってくんのかよ?」

〜マユの指定した場所へ到着しアプレンティスから降りるシン。そこにはすでにマユが居た〜
シン「・・・・・・ご指名どおり来てやったぜ?」
マユ「・・・あなた・・・ううん、お兄ちゃん一人で来たのね?」
シン「またそれか・・・。お前のお兄ちゃんかどうかは知らねぇが、俺一人なのは間違いない。さあ、ステラを返してもらおうか?」
マユ「この人は返すわ。はやく適切な処置をしてあげてね・・・」
シン「ふん、こんなになるまでほかって置きやがって・・・・・・!?」
〜シンに向かって拳銃を構えるマユ〜
シン「どういうつもりだ?お前の要求どおり、俺が来てやったっていうのに!」
マユ「お兄ちゃん・・・本当に記憶を失っているの?私のこと、パパやママのことも覚えていないの?」
シン「・・・ああ知らないね。大体なにを根拠にそんなことを言っているんだ?」
マユ「この携帯電話。その人が持っていたものよ」
シン「俺がステラにあげたものじゃないか・・・」
マユ「この携帯電話・・・どこで手に入れたのですか?これは先の戦争で戦禍から逃げている際に私が落としたものです・・・・・・」
シン「あっそ、それがお前のものならそれでいい。それはお前に返す。なぁ、もういいか?」
マユ「・・・携帯電話は返すわ。私には必要ないもの。・・・お兄ちゃん、お兄ちゃん!本当に記憶をなくしたの?本当に私がわからないの!?」
〜拳銃を構えた腕は小刻みに震えている。シンはしつこい問いかけに苛立ちを隠せない〜
シン「ったく、しつこいな!俺がかつて何者だったかなんて興味はないっ!そんなにお兄ちゃんとやらが大事なら、お前はずっと過去に引きづられて生きていればいいだろ!?」
マユ「お兄ちゃん!」
シン「いい加減にしろ!!これを解読して思い出に一生浸ってろ!ほらよっ!」
〜シンは懐から黒いディスクを取り出しマユに投げつける〜
マユ「!・・・・・・これは?」
シン「俺の記憶を戻すためのソフトだとよ!俺には不要なものだ!・・・俺は、たぶんお前に兄だろうさ。でも俺はそれを知らない。もうお前の兄じゃないんだ!」
マユ「だったら、なんで?なんでこのディスクを使って記憶をもどさないの?自分が誰だったのか知りたくはないの!?」
シン「俺は俺だっ!いらいらさせる奴だな、本当に!・・・死ねよ!」
〜シンは腰の銃をすばやく抜き、マユを撃つ。とっさに射線上から体をそらすマユ〜
マユ「!きゃっ!?」
〜アプレンティスのコックピットにステラを運び入れ、そのままその場を去るシン〜
マユ「・・・お兄ちゃん。本当に、なにも覚えていないの?」
〜地面に膝をつけ、大粒の涙を流すマユ〜

刹那の夢編 完

411 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/17(水) 01:37:23 ID:???
単発設定小話 「第2クール そうまとめ」

〜新聞を読みつつコーヒーに口をつけるサラと紅茶をすするミーア〜
サラ「ふーん・・・。フライングして第3クール分の刹那の夢をやっちゃったわね・・・」
ミーア「ま、まぁいいじゃないですか?サラさん。今回は第2クールのまとめですし・・・そっちのお話をしましょうよ」
サラ「いいけどさ・・・・・・。どうでもいいけど第2クール長かったわね・・・第1クールの何倍かけてんのよ?」
ミーア「振り返ってみると、ハイネさんの活躍ばかりが目立ってしまいましたわね。・・・サラさん、同期なんでしょ?」
サラ「そうよ。仇名で『ザフトの〜』の冠を持つのはハイネと私、そしてアーサーよ。ハイネは黄昏、私は西風、アーサーは鰯ね」
ミーア「・・・あのぅ、なんでアーサーさんだけ鰯なんてへっぽこなんですか?」
サラ「そりゃあんた、なにをやっても下手糞なんだもの。群れにまぎれることしかできないからよ。・・・まぁそこがいいんだけど・・・」
ミーア「・・・ぁぁそうですか・・・・・・(よくわかんねぇや。次いこ)。そういえば第2クールではかなりつっこんだところもありましたね」
サラ「そうね。マユの秘密とか、携帯の隠された機能。ネオの記憶とかね。ああそうそう、フリーダムのガンバレルって練習になったのかしら?」
ミーア「・・・さぁ、どうでしょうか?すぐに落とされてしまいましたしねぇ・・・・・・。で、マユちゃんの秘密ってなんだか変なとこに入り込みそうで・・・」
サラ「人工進化ね。あれは進化というよりは変化というべきものよね。突然変異とでもいうのかしら」
ミーア「でもストーリーの便宜上、進化といったほうが仰々しくていいと判断して使ったみたいですね」
サラ「所詮、どこまではったりできるかなのよね。知ってた?マユは第二世代の被験者よ。シンもね」
ミーア「じゃぁ第一世代の人工進化の被験者もいるってことですか?」
サラ「そうゆうこと。もっとも、第一世代は出生率の問題解決とかではなくて、純粋にどんな変化がでるのかを目的にしてたみたいだけど・・・」
ミーア「へぇ。そうなんですねぇ〜・・・・・・なんでそんなことを知っているんですか?サラさん」
サラ「それはまた今度。・・・・・・次の話題いきなさい。次の話題」
ミーア「はぁい。ネオさんは記憶を取り戻したようですが?」
サラ「それ、補足説明していいかしら?」
ミーア「あ、じゃあどうぞ」
サラ「ネオが記憶を取り戻したのはロドニアのラボよ。最初の頃にラボでネオとシンがマユに銃を突きつけられて床につっぷしている話があったでしょう」
ミーア「あーはいはい。なんかありましたねぇ」
サラ「あのときにラボの装置を使って記憶を戻したってことなの。シンはやらなかったみたいだけど・・・・・・」
ミーア「へぇ。ガーティ・ルーの設備じゃだめだったんですかねぇ?」
サラ「詳しくはわからないけれど・・・エクステンデッドとはフォーマットの仕方が異なるのかもね。記憶操作だけだもの・・・」
ミーア「なるほどぉ・・・」(よくわかってない)
サラ「あんた・・・ほんとうに理解できてるの?」
ミーア「え?・・・いや、やだなぁ。理解できてますって、ほんとうに。つ、次いきますね。・・・そういえばハイネさんがアニメよりも長生きしてますよね?」
サラ「アニメはいくらなんでも短すぎだと思うわね。TMRの声も思っていたより違和感なかったし・・・」
ミーア「そうですねぇ。私の無理したきゃぴ声より違和感なかったですよねぇ。・・・最後にMSについてはいかがでしょうか?」
サラ「MSねぇ。核エンジンつんだムラサメとかあったけど・・・あれはガーティ・ルーに保管してあるのかしらねぇ?」
ミーア「デストロイの片鱗もちらっとでてきましたね」
サラ「あとはなにが目新しかったかしら?フリーダムとかルージュとか・・・あ!アビスがあっさりやられたわね」
ミーア「アウルくんも特に目立つことなく、汚名も返上できずに死んじゃいましたね」
サラ「ま、あんなものよ。初めから顔に死相がでていたもの。当然の結果ね」
ミーア「そうですか・・・。ではサラさん。締めのお言葉を」
サラ「ずばり言うわよ。ステラとあんたと私は死亡確定だから!ステラとあんたはアニメと同じ場面でね。私は秘密よ」
ミーア「えぇぇええぇっ!!最後にそんな死亡宣告しないてくださいよっ!」


473 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/21(日) 01:08:14 ID:???
単発設定小話 「負け犬」

〜ステラを逃がしたことで、営倉に拘束されたマユに話しかけるアスラン〜
アスラン「マユ・・・どうして、そんなことを・・・・・・」
マユ「私は、私は兄に会いたかっただけです。あれは間違いなく兄でした・・・・・・」
アスラン「・・・会いたいのはわかる。死んだと思っていた肉親が生きていたんだからな。だからといって捕虜を敵に返していいってことにはならないんだぞっ!?」
マユ「会うにはあれしか思いつかなかったんです。ザフトの隊員として自分のしたことがとんでもないってこともわかってます。それでも、それでも私は兄に会いたかった!」
アスラン「・・・お前のしたことは銃殺刑レベルだ!?せっかく会っても自分が死んだら意味なんてないじゃないか?そこまで頭が回らなかったか?」
〜アスランの言葉にうんざりするマユ〜
マユ「そうですね。でも私も銃殺刑レベル以上のことをした人を知っていますよ?」
アスラン「?」
マユ「今私の目の前で、もっともらしく偉そうなことをいっている人のことですよっ!」
〜アスランをにらみつけるマユ。虚をつかれたアスラン〜
マユ「アスランさんが先の戦争でしたこと!あんなのに比べたら私のしたことなんて大したことないですよ!!」
アスラン「っく・・・・・・しかし!」
マユ「もういいですっ!あなたからは何も得るものはありません!ハイネ兄ちゃんじゃなくて、・・・あんたが死ねばよかったのよっ!!」
アスラン「マユっ!!・・・っく・・・・・・」
〜マユの一言に深くうなだれるアスラン〜
アスラン「・・・・・・また、来る・・・」
マユ「・・・・・・」
〜営倉から退出するアスラン〜

〜艦長室では〜
タリア「・・・で、評議会からの回答は?」
アーサー「・・・・・・一切不問とのことです。・・・艦長」
タリア「そう・・・。ご苦労様、アーサー。休んでちょうだい」
アーサー「艦長!・・・これでは他のクルーに示しがつきません!!」
タリア「わかってるわよ!そんなことぐらい!!・・・・・・下がりなさい。アーサー」
アーサー「艦長・・・・・・」
タリア「この件はこれでクローズよ。明日マユの拘束を解きます。その後はミーティングよ。・・・戦力が半減したんですもの・・・・」
アーサー「りょ、了解しました・・・・・・」
〜艦長室を退出するアーサー〜
タリア「一切不問ですって!?・・・・・・ギルバート・・・あなたってひとは・・・・・・」
〜グラスの中のウヰスキーを回しながらいらいらを隠せないタリア〜
〜翌日〜
ルナ「で、んぐ・・・レイも不問だったのかしら?っふ・・・ぐむっ」
メイリン「お姉ちゃん・・・食べながら喋るのお行儀わるいよ?」
ルナ「ごむ・・・ぐっ・・・うっさいわね・・・。でもさ・・・むぐ・・・償いは戦いでってことなのかしらね?」
メイリン「そうなのかなぁ・・・?」

続く
532 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/22(月) 04:59:45 ID:???
単発設定小話 「袂別」

〜ステラをつれて帰ったシン〜
ネオ「よう、お疲れだったな・・・」
シン「・・・・・・ああ。でももう二度と会いたくないな。あいつには」
ネオ「そうか・・・・・・?顔色悪いぞ?・・・今日はもう休め。明日、今後の方針についてミーティングするからな。遅れるなよ」
〜自室へ戻り頭を抱えたままベッドへ横たわるシン〜
シン「あいつの声が・・・顔が・・・あたまから離れない・・・・・・。なんでこんなにオレが苦しまなきゃなんないんだよっ!!」

〜艦長室で話し合うネオとリー〜
リー「なんですって!?地上に大佐たちを置いて我々だけで宇宙へ上がれですと!」
ネオ「リー、落ち着けって。宇宙へ上がるのはお前たちだけじゃない。シンも一緒だよ」
リー「大佐はどうされるのです!?軍曹たちは!?」
ネオ「オレとスティング、ステラは向かえにくるJPジョーンズへ乗り換えてドイツまで向かう。お前たちはジブリールの指示に従え」
リー「やつらは?ミネルバはどうされるのです?」
ネオ「仕方あるまい。これだけミスを重ねたんだ。担当をはずされるのは当然だろ?」
リー「・・・・・・それは・・・そうでしょうが。では、なぜ我々と少尉だけ宇宙へ?」
ネオ「・・・あいつはジブリールのお気に入りだからだろ。それにこの船は宇宙の方が向いている。」
リー「大佐・・・我々をかばっていませんか?」
ネオ「リー、それ以上言うな。オレがジブリールに進言したんだ・・・・・・」
リー「・・・・・・」
ネオ「ステラをデストロイに乗せる。スティングとオレが両脇を支える。そして都市を蹂躙していく」
リー「我々は宇宙でなにを?まさかザフト本軍と真っ向勝負しろとでも?」
ネオ「月面に・・・強力な兵器を建造中だ。ひょっとするともう完成しているのかもしれん」
リー「月面にですか?」
ネオ「そうだ。それを使ってプラントを、そして地上の都市も破壊する。そのサポートをお前たちにしてほしい・・・」
〜リーは天井を仰ぎ、自分の足元に視線を落とす〜
リー「・・・・・・承知しました。・・・しかし、ムウ・ラ・フラガに戻ろうとする人物とは思えない考えですな・・・・・・」
ネオ「オレはまだネオ・ロアノークってことさ・・・・・・」
〜次の日のミーティングで〜
シン「?スティングとステラがまだ来てないけど・・・・・・」
ネオ「ああ、いいんだ。あいつらは調整中だ・・・」
シン「ふーん・・・・・・」
ネオ「じゃ、始めるぞ。まず今後の方針だが・・・昨晩配布したとおり俺とスティング、ステラは数日後に合流するJPジョーンズに移る」
〜ミーティングルームの空気が一瞬静まる。それを打ち破るようにシンが言葉を発す〜
シン「はぁ!?移るってなんだよ?俺は?配布物って?俺は聞いてないぞ!?」
ネオ「お前ね、あれから艦のWeb掲示を一回も確認してないのか?」
シン「すいません。・・・・・・ってガーティ・ルーはどうすんだよ!?」
ネオ「・・・ガーティ・ルーはこのまま宇宙へ再び上がる。それにお前も同行するんだ」
シン「俺にあいつと・・・インパルスと決着をつけさせてくれよ!!」
ネオ「シン!何回チャンスを与えた?何回失敗した?ファントムペインはお前の物じゃないんだ!お前が単なる駒のひとつだってのを忘れるな!」
シン「っぐ、でも・・・納得できるかよっ!」
ネオ「・・・・・・お前が納得しようがしまいが関係ない。これはジブリール卿自らの指示なんだからな」

続く
568 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/22(月) 23:28:45 ID:???
単発設定小話 「合流」

〜オーブ残存兵が合流したアークエンジェル〜
アマギ「っぐ、カ、カガリ様っぁぁぁぁあー!!」
〜カガリを猛烈に抱きしめるアマギ〜
カガリ「うわっ!!この・・や、やめんかっ!!離れろよっ!セ、セクハラだぞっ!!」
アマギ「なにをおっしゃいますやら!我らがどれだけカガリ様を心配しておりましたかっ!」
マリュー「あの〜・・・落ち着きましょ。ね?えーと、アマギさん?」
〜カガリを抱きしめ続けるアマギを追いつかせるマリュー〜
アマギ「はぁ・・・いや、申し訳ございません。あまりにうれしかったものでつい・・・・・・」
カガリ「ついですむか!馬鹿者!!し、死ぬかとおもったぞ!」
キラ「まぁいいじゃない。カガリも落ち着きなよ」
カガリ「お前はあんなごついやつに抱きつかれたことがないから、そんなことが言えるんだ!ったく」
マリュー「まぁまぁ。・・・さてアマギ一尉以下皆さんをアークエンジェルは歓迎いたします。先の戦いのことはお互い忘れましょう・・・」
アマギ「おぉぉ、マリュー・ラミアス艦長!尊大なお心遣い感謝いたします。我ら粉骨砕身の覚悟でカガリ様を、そしてみなさまのお手伝いをいたします!」
マリュー「・・・・・・お手伝いだなんて・・・こちらこそよろしくお願いいたします」
カガリ「まぁそういうことだな。取り合えず、1時間後に今後についてミーティングをしよう。それまでオーブの連中は休んでおいてくれ」
アマギ「っは!了解いたしました!」
〜カガリに敬礼するアマギ。オーブ残存兵らは各自与えられた部屋と向かう〜
〜マリューらもブリッジへ戻り、キラとカガリだけその場に残る〜
キラ「・・・アスラン・・・・・・大丈夫だろうか?」
カガリ「なんだ、そんなことを気にしているのか?・・・あいつなら大丈夫だろ?」
キラ「でも・・・ザフトはちゃんとサルベージしてくれたのかな・・・・・・」
カガリ「・・・あのなぁ。そんなにぐちぐちいうなら最初からやらなきゃいいだろ!?でも、お前はやらなきゃいけなかった・・・」
キラ「僕をかばってアスランは・・・・・・」
カガリ「だーかーら・・・・・・なぁ、キラ。・・・アスランがなんで今もザフトに残っているのかは私にもわかならい。でもな、それでも・・・それでも信じてやるのが友達だろ?」
キラ「カガリ・・・・・・それはそうだろうけど・・・。カガリがこんなに苦しんでいるのに、アスランはそれをわかろうとしていないじゃないか」
カガリ「今はな。でも私はあいつを信じてる。・・・それじゃ不満か?」
〜口元に笑みを浮かべ首を横に振るキラ〜
キラ「ううん。カガリがそう思ってくれているならいい。アスランもきっと戻ってくると僕も信じているよ・・・」
カガリ「そいつは良かった。さっ、私もお前もちょっと休憩しよう。1時間後に大会議室だからな。遅れるなよ?」
キラ「うん、わかった」
〜自室に戻るキラとカガリ。・・・そして1時間後〜
アマギ「・・・ということで、トダカ一佐は・・・・・・」
カガリ「そうか・・・一佐が。それにしてもユウナは相変わらずだな!まったくセイラン家ときたら・・・・・・」
キラ「・・・そうだ。連合のMSに灰色のアストレイがありましたよね?あれはオーブから連合へ?」
アマギ「あのMSについては、われらも存じておりません。知っているのは、きゃつらの船が連合最新鋭のものであるということ。ザフトから強奪したMSが3機いたことだけ」
キラ「あの時は2機しかいませんでしたね・・・」
アマギ「あるいはユウナさまでしたらなにかご存知だったやもしれませんが・・・・・・」
キラ「ああ、いや。いいんです。ちょっと気になったもので・・・」
カガリ「なんだよ?キラならあんなやつちょちょいのちょいだろ?」
キラ「カガリ・・・・・・僕はそんなに強くはないよ・・・」
マリュー「キラ君・・・・・・。アマギさん。今後の方針なんだけれど・・・・・・」
アマギ「はい。そちらが本題でしたな」
マリュー「ええ・・・・・・。オーブの状況と、知っている限りの連合およびザフトの情報をください。私たちだけではどうしても限界がありましたから・・・・・・」
〜夜更けるまで、会議は続いた〜



606 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 21:24:09 ID:???
単発設定小話 「袂別 -後編-」

〜JPジョーンズに乗り移ろうとするネオ、スティング、ステラ〜
ネオ「リー、後は任せたぞ。俺たちは地上から、お前たちは月面からお互いの任務を全うしようじゃないか?」
リー「ジブリール卿の勅命ゆえ我々は宇宙へ上がりますが、あのMA。エグザスはきちんと整備しておきますからな」
ネオ「ははっ。おいおいやめてくれよリー?まるで今生の別れみたいじゃないか」
〜ネオだけに聞こえるように、リーは小声になる〜
リー「・・・あなたはムウ・ラ・フラガに戻るべきだと私は以前言いましたが、個人的な気持ちを言わせていただければ・・・」
ネオ「・・・・・・」
リー「ネオ・ロアノークとして再びこの艦に戻ってきていただきたい」
〜リーの言葉に苦虫を噛み潰したような笑みを浮かべるネオ〜
ネオ「申し出はありがたいがな・・・次があればな・・・・・・」
リー「・・・・・・そうですな・・・・・・」

〜ステラとスティングに近づくシン〜
シン「スティング。・・・ステラを頼むな?」
スティング「・・・ああ。・・・・・・お前も生きていろよ?」
シン「もちろんだ。・・・宇宙で待ってるからな」
スティング「・・・・・・」
〜静かにJPジョーンズに移るスティング〜
シン「ステラ・・・これ返すよ」
〜マユから返された携帯電話をステラに渡そうとするシン〜
ステラ「?・・・・・・これ・・・なに?私・・・こんな趣味の悪いモノいらない・・・・・・」
シン「・・・そっか。そうだな・・・この色、趣味悪いもんな。・・・はは、そりゃそうだ。こんなのいらないよな!」
ステラ「ん・・・どいて・・・くれる?・・・あなたが邪魔で・・・私通れない・・・・・・」
シン「ああ・・・悪い悪い。・・・へへ・・・ごめんな?」
ステラ「・・・・・・うん・・・」
〜スティングの後を追うように移るステラ〜
スティング「・・・なぁ、ステラ?」
ステラ「なに・・・・・?」
スティング「さっきのやつ。知り合いか?・・・たく、妙になれなれしくしやがる」
ステラ「・・・私、あんなひと知らない・・・・・・。スティングの知り合いじゃないの?」
スティング「ばかいえ。あんな貧相なツラしたやつなんか知るかよ!」
〜ガーティ・ルーに取り残されたシン〜
シン「・・・・・・あいつらの頭の中には、もう俺はいないってことか・・・・・・」
〜しばらくしてJPジョーンズはガーティ・ルーから離れてゆく〜
〜ガーティ・ルー艦長室〜
リー「行ってしまったな・・・」
シン「ああ。・・・ガーティ・ルーはこのままビクトリアに向かうのか?」
リー「そうだよ、少尉」
シン「・・・そうか」
リー「だがね、少尉。この船が宇宙へ上がるまでには、まだ時間がかかると私は思っているよ・・・・・・」
シン「・・・・・・艦長・・・」
リー「間に合わんかもしれんが、このまま亡くすには惜しい人間たちだからな」
シン「艦長!感謝するぜ!・・・・・・しばらくMSデッキにこもってるよ!」
〜艦長室を飛び出るシン〜


19 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/27(土) 21:44:22 ID:???
単発設定小話 「負け犬 -後編-」

〜営倉の床をじっと見つめ続けるマユ〜
マユ「・・・さっきのはちょっと言い過ぎね。・・・アスランさんだって・・・命かけてたんだもの。ここから出たら謝らなくちゃ」
〜営倉の扉が開き、明かりが差し込む〜
タリア「・・・・・・マユ・アスカ。捕虜脱走幇助容疑の件について一切の不問と処す。・・・・・・さぁ立ちなさい、マユ」
マユ「艦長・・・・・・私は・・・」
〜タリアが差し出した手をつかみ立ち上がるマユ〜
タリア「評議会の決定には従うことね・・・・・・。でも、いいこと?次はないわよ?」
マユ「・・・・・・はい。・・・申し訳ありませんでした・・・・・・」
タリア「あーだめだめ。謝ってはだめよ。・・・謝る前に期待されたことで答えなさい」
マユ「・・・っは。了解しました」
〜タリアに敬礼するマユ〜
タリア「よろしい。・・・っじゃ、外の空気でも吸ってきなさい」
マユ「はい!」
〜外にでるマユ〜
レイ「・・・・・・落ち着いたか?マユ」
マユ「レイ兄ちゃん・・・・・・ありがと・・・。やっとお兄ちゃんと話ができたわ」
レイ「・・・レイでいい。・・・会えたならいい。じゃあな」
〜立ち去るレイ。ミネルバの艦橋へ上がるマユ〜
マユ「・・・・・・」
アスラン「・・・マユ」
マユ「・・・・・・アスランさん。・・・昨晩は・・・ひどい事を言っちゃってごめんなさい・・・」
アスラン「・・・いや、もういい。俺も自分のことを棚に上げて偉そうなことを言ってしまった」
マユ「・・・・・・じゃあ、握手してください」
アスラン「握手?」
マユ「仲直りのしるしです。さ、アスランさんも手をだして!」
〜にこりと微笑みアスランに手を差し出すマユ〜
アスラン「はは・・・そうだな。仲直りのしるしだ」
〜握手を交わすマユとアスラン〜
〜しばらく水平線を眺めるマユとアスラン〜
アスラン「それで、お兄さんとは話できたのか?」
マユ「・・・兄妹の会話とは言い難いですが」
アスラン「そうか・・・」
マユ「兄は・・・記憶をなくしているようです。私のことも父や母のことも忘れてしまっているよう・・・」
アスラン「・・・つらいな。生きていたかと思ったら相手は記憶をなくしているなんてな・・・・・・」
マユ「でもわたしもあきらめません。兄の記憶はわたしが取り戻して見せます」
アスラン「ああ。それがいいだろう」
マユ「ええ・・・」


22 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/28(日) 02:43:31 ID:???
単発設定小話 「デストロイ」明けない夜編@

〜吹雪く基地〜
ネオ「これがそうか・・・・・・」
研究員A「ええ、シン少尉のおかげで完成できました。少尉はこちらには?」
ネオ「あいつはビクトリアにいる。宇宙に上がるんだ」
研究員A「・・・そうですか」
ネオ「なんだ?残念そうな顔して?」
研究員A「いえ。少尉であればこのMSの性能を全て扱いきれるように思えたものですから・・・」
ネオ「ふん、そんなことか・・・。それなら心配いらないぜ。ステラは優秀なパイロットだよ。ステラもこいつは十分に扱えるはずだ」
〜ネオは不機嫌な顔になり、ぼそりとつぶやく〜
研究員A「・・・すいません。出すぎた発言でした」
ネオ「いや、いいんだ。事実だからな。作戦開始はいつからだ?」
研究員A「明日6時です」
ネオ「わかった。こいつのサポートは俺とスティングでやる。他の部隊にはバックアップを指示しといてくれ」
研究員A「了解いたしました・・・」
〜明日、デストロイはベルリンを目指し、通り道の町々を破壊していく〜

〜アークエンジェル〜
キラ「マリューさん!!テレビ、見てますか!?」
マリュー「どうしたのキラくん?」
キラ「テレビ、見てください!連合が・・・都市を破壊しながら侵攻していると」
マリュー「え!?」
〜テレビをつけるマリュー〜
マリュー「これは・・・。ひどい、ただ破壊をしているだけ?・・・・・・これは、戦争なんてものではない・・・・・・」
キラ「マリューさん。行きましょう!・・・あれをほっておくことはできません!」
マリュー「カガリさんとアマギさんを呼んでくれる?緊急ミーティングを行います」
キラ「わかりました!」
〜アークエンジェルはベルリンを目指し移動してゆく〜

〜ミネルバ〜
タリア「なんですって!!連合が都市を破壊しながら侵攻しているですって!?」
メイリン「艦長!緊急通信がはいってます」
タリア「こちらへまわして!・・・・・・まったく、戦力不足だというのに・・・・・・」
アーサー「艦長、本部からは?」
タリア「出動命令よ!アーサー!」
〜各自室にて〜
マユ「・・・・・・連合が?・・・お兄ちゃん・・・・・・」
アスラン「な!?なんだあのMS・・・いやMAか?」
レイ「・・・・・・」
ルナマリア「なによ、あれ?あんな巨大なMS、どこにしまってあったのよ!?もうっ!」

〜ガーティ・ルー〜
リー「少尉。今から言っても勝敗がついたあとの到着となろう。大佐と軍曹たちを頼むぞ」
シン「ああ。必ずつれて帰ってくるさ」
〜ガーティ・ルーから発進するムラサメ〜

続く
34 :通常の名無しさんの3倍:2006/05/29(月) 21:32:08 ID:???
単発設定小話 「ウィンダム」明けない夜編A

〜デストロイと交戦中のアークエンジェルとフリーダム〜
キラ「・・・このMS・・・大きいのになんて早い動きを!・・・てっぇあー!!」
ステラ「・・・・・・あのMS・・・うるさい」
キラ「・・・え!?」
〜デストロイから腕が切り離される〜
ステラ「・・・ふふ・・・あんたなんか・・・そいつで十分よ。ネオは・・・?」
ネオ「ステラ!細かいやつは俺とスティングで殺る!お前はもっと大きいやつを狙えっ!!」
スティング「ハハハハー!一方的な破壊ってゆーのがこんなにも楽しいとはなっ!!ステラ!もっと破壊しろよっ!!」
ステラ「・・・・・・うん、わかった。じゃぁ・・・・・・後方の白い船を狙う。・・・・・・同時にネテルフェムも撃つからあったちゃだめよ?」
ネオ「了解だっ!!」
キラ「っく!なに、あの腕?五本の指先からビームを撃ってくるの!?速いけど・・・っつ・・・廻旋性能はこっちのほうがっ!!」
〜シュトゥルムファウストはフリーダムとムラサメを狙い、追いかけ回す〜
ステラ「ふふ・・・ふふふ・・・ははははは。そんなところにいたって・・・・・・見えているのに・・・。消えなさい・・・」
〜アウフプラールをはるか後方のアークエンジェルに照準を合わせろと同時にネフェルテムの各門にも適当に照準を合わせるステラ〜
チャンドラ「!!巨大MSの砲門がこっちに照準合わせてます!!艦長!」
マリュー「なっ!?あんなところからこっちを狙えるっていうの?」
ミリアリア「熱源確認!マリューさん!」
マリュー「斜線軸から離れなさい!回避ー!」
ノイマン「やってますがね・・・艦長!対ショック!!」
マリュー「総員!対ショック!怪我しないようにしっかりつかまってなさい!!」
〜アウフプラールはアークエンジェルをかすめ、ネフェルテムは市街をさらに破壊する〜
マリュー「っつ・・・現状報告!」
ミリアリア「・・・各部、報告してください」
ノイマン「くそっ!掠めたか!?」
ミリアリア「報告!各部死亡および重傷者ありません!軽傷者若干名」
マリュー「そう・・・なによりだわ。軽傷者には応急処置を!・・・敵は!?」
チャンドラ「侵攻速度に変化なし!」
マリュー「MS隊は?」
ミリアリア「フリーダム、ルージュおよびムラサメ隊とも敵と交戦中です!」
〜飛び回り、間をうかがうフリーダム〜
キラ「はっ!・・・・・・きた!マルチロック・・・これ以上はっ!!」
〜デストロイに向けてフルバーストするフリーダム〜
ステラ「・・・・・・なに?あのしょぼいの・・・そんなのあたるわけないのに・・・・・・」
〜陽電子リフレクターを展開させフリーダムのフルバーストを防ぐデストロイ〜

〜フリーダムのフルバーストの間に接近するウィンダム〜
ネオ「ったく・・・お前さんの相手はこっちだぜ!」
キラ「っが・・・!?後ろ?・・・紫のウィンダム?・・・指揮官機か!?」
ネオ「まだまだ遅れをとった覚えはないぜ!?ピンクのお姫様の騎士様よっ!!」
キラ「・・・・・・えっ?この・・・感覚・・・・・・そんな、はずは・・・・・・」
ネオ「俺は、シンよりもまだ強いぜっ!!せいっ!!」
〜ビームサーベルを打ち合わせるウィンダムとフリーダム〜

続く
60 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/01(木) 01:03:07 ID:???
単発設定小話 「カオス」明けない夜編B

〜遅れて戦闘に加わるミネルバ〜
タリア「アークエンジェル・・・正義の味方も大変ね。レイ、ルナマリア、マユ。準備できてるわね?」
〜ブリッジメインモニターに各自の映像がでる〜
レイ「レイ・ザ・バレル。準備完了した・・・」
ルナマリア「こっちもOKです!」
マユ「コアスプレンダー、いつでもどうぞ!!」
タリア「よろしい!フリーダムが先行しているが、そんなものは無視していいわ。目標はあくまで巨大なMSよっ!」
〜先陣を切ってコアスプレンダーが射出され、すぐにフォースインパルスへと合体した〜
マユ「・・・マユ・・・いけるわよね?・・・わたしの手・・・震えているの?」

〜フリーダムと交戦中のウィンダム及びカオス〜
ネオ「ん!?・・・っちぃ!ザフトの連中も来やがったか!」
スティング「ひゃーはっはっはっは!!スーパーコーディネイターってもその程度かよっ!!」
〜ウィンダムとカオスは連携し、フリーダムを追い詰めていく〜
キラ「っく!この2機を倒さないと・・・あの巨大なMSまでたどりつけないってゆうの!?」
ネオ「ほらほら、どうした?キラ・ヤマト!?お前にステラを倒させやしないぜっ!!」
キラ「この感覚・・・嫌な感じはない・・・・・・ラウ・ル・クルーゼじゃない。でも、でも・・・そんなはずは・・・!?たぁっー!」
ネオ「・・・お前は俺をどちらに持っていってくれるんだ?ネオ・ロアノークか?ムウ・ラ・フラガか?」
〜カオスの援護を受けながらフリーダムとビームサーベルを幾度も重ね合わせるウィンダム〜
キラ「・・・例えあなたが生きていたとしてもっ!あの、あのMSは止めなきゃダメなんですよっ!!」
ネオ「っくっく・・・その捌き方、以前の殺さずの戦い方ではないなぁ。ステラには優しく接してほしいんだがなっ!!」
スティング「かぁーはっはっはっは・・・・・・ん?・・・あのトリコロール・・・・・・ネオっ!ザフトの連中がお出ましだぜっ!!」
ネオ「・・・やっと来たか」
〜フリーダムとウィンダム、カオスが交戦しているのを尻目にインパルスがまっすぐデストロイに向かっている〜
マユ「・・・フリーダム・・・・・・。だめ、だめよマユ。今はあの巨大なMSが最優先・・・」
〜自分に暗示をかけるマユ〜
レイ「マユ!俺とルナマリアがバックアップする。お前はあのでかいのに切り込め!」
ルナマリア「まったく。こんな無駄な破壊なんて・・・なにか意味があるのかしらねっ!そこっ!!」
〜ルナマリアのガナーザクウォーリアはインパルスに取り付こうとする連合のMSを一体一体撃ち落す〜

〜再び交戦中のフリーダムとウィンダム、カオス〜
ネオ「っむ!あいつら・・・。スティング!こいつは後回しだ!ステラのサポートに戻るぞ!」
スティング「っちぃ!しかたねぇな!!」
〜フリーダムを牽制しながらデストロイの両脇に戻ろうとするウィンダムとカオス〜
スティング「!フリーダム!!くっそっ。全速で追いかけてきやがる!ったく!めんどくせぇな!!」
キラ「この装備・・・ガンバレルと同じような武器か・・・。でも、君のポッドじゃ、僕を倒すことはできないよ!!」
スティング「なんだと!?・・・二つとも落とされただと?こいつー!!」
〜フリーダムに接近戦を仕掛けるカオス〜
キラ「・・・・・・このパイロット・・・あの3人と同じ感覚がする!?・・・まだ、連合は君たちのような人を使っているの?」
〜哀れみの捻をつぶやき、カオスの半身を切りつける〜
スティング「なっ!?ここまでなのかよ?・・・くっくっくぅ・・・・・・うがぁー!!フリーーーダムっ!!!」
〜カオスを地上にけり落とすフリーダム〜
スティング「なぁぁー!!なぜだ?なぜ俺は勝てない?・・・!!・・・っぐぅ・・・・・・」
〜地面に衝突するショックで気を失うスティング〜

続く
93 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/03(土) 06:39:54 ID:???
単発設定小話 「インパルス」明けない夜編C

〜レイとルナマリアの援護をうけてデストロイに接近するマユ〜
マユ「このっ!近づけばあっという間だと思ったけれど・・・」
ステラ「・・・?あら・・・いつの間にかハエがよってきているのね・・・・・・?ふふ・・・そんなのでデストロイが倒せるとでも?」
〜インパルスを近づけさせまいと近接射撃をするデストロイ〜
マユ「こいつ・・・!後ろ!?」
ネオ「ザフトのお嬢ちゃん!デストロイから離れてもらおうか!!」
マユ「っつ!さっきフリーダムと戦っていたMS!?・・・速い!」
ネオ「強さってのはMSの性能だけで決まるんじゃないんだぜ!?」
〜器用にビームサーベルとビームライフルを使い分けるウィンダム〜
マユ「・・・強い・・・でもナチュラルなんでしょ?なぜこうも器用に戦えるの!?・・・たぁっー!」
ネオ「おっと・・・。ヒュー、やるねぇ・・・お嬢ちゃん」
マユ「避けた?こいつ・・・!」
キラ「どいてー!!」
〜インパルスとウィンダムの間に割り込むフリーダム〜
ネオ「!?フリーダム!!・・・スティングは?やられたってゆうのか?・・・・・さすが・・・というべきか」
キラ「この巨大なMSさえ止めさせてくれれば!」
マユ「キラ・・・ヤマトォォォ!相も変わらず自分勝手に戦ってくれる!!」
ネオ「デストロイには近づけさせんっといっただろう!フリーダム!」
〜フリーダムにビームを浴びせるウィンダム〜
キラ「っち・・・。あなたが・・・あなたが本当にあの人なら・・・僕らの邪魔はしないで」
ネオ「なんだなんだ?お前のやる気ってのはそんなものなのかよっ!本気にならないと俺は倒せんぞ!!」
マユ「・・・フリーダムに目標が移ったみたいね・・・?それなら、わたしは!」
〜再びデストロイに襲い掛かろうとするインパルスを制止させるウィンダム〜
ネオ「っちっち。お嬢ちゃんのことも忘れちゃいないんだぜ!?」
マユ「こいつ!?でも・・・そんな半端な攻撃っ!」
ネオ「そんなもの!」
キラ「いけない!」
〜インパルスとフリーダムはウィンダムをはさむようにポジションをとる〜
マユ「邪魔なカラスがっ!堕ちなさい!」
〜ウィンダムを正面から切りかかるインパルス〜
ネオ「っな、速い。?・・・!」
キラ「だめだっ!その太刀筋では殺してしまう・・・・・・間に合うか!?」
〜ウィンダムを背後から撃ち、インパルスの攻撃をそらすフリーダム〜
ネオ「っが!・・・フリーダムゥ!・・・!?いかん!」
マユ「たぁっー!!」
〜インパルスに切られ半壊するウィンダムから投げ出されるネオ〜
ネオ「ぐぁっー!」
キラ「ムウさん!!」

〜デストロイ〜
ステラ「・・・・・・ネオが・・・ネオが・・・・・・死んじゃった・・・の?そんなの・・・そんなのいやぁぁぁー!!」
〜攻撃目標をインパルスとフリーダムに定めるデストロイ〜

続く
105 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/04(日) 01:54:02 ID:???
単発設定小話 「ミーティア」明けない夜 中だるみ編

〜各都市を破壊しながら連合が侵攻しているとの情報がはいったジュール隊〜
イザーク「ええいっ!本当にナチュラルト共は頭が悪いな!」
ディアッカ「イザーク・・・頭が悪いんじゃないさ。往生際が悪いのさ」
イザーク「はんっ!ナチュラル共と馴れ合って感化されおって!」
ディアッカ「・・・なんだと?・・・イザーク。お前上官だからって言っていいことと悪いことがあるぞ!」
〜イザークにつかみかかるディアッカ。そこにシホがやってくる〜
シホ「!ちょっと、二人ともなにやってるんですか!?」
イザーク「おう、シホ!こいつにいってやれ。ナチュラルのスパイだと!!」
ディアッカ「今度はスパイっていいやがったな?このやろう!!」
〜イザークの頬を握りこぶしで殴りつけるディアッカ〜
イザーク「ぐっはぁっ!!」
シホ「二人とも止めなさい!!せっかくノワールのストライクショートケーキを買ってきたんですから!!」
イザーク&ディアッカ「!!」
イザーク「それを早く言わんか!シホ!なぁ、ディアッカ?」
ディアッカ「まったくだぜ。部屋に入ってきたときにいってくれればイザークを殴らずにすんだだぞ」
シホ「・・・それって・・・わたしのせいなのですか?」
〜紅茶を用意し、ケーキを分けるイザークとディアッカ〜

〜エターナル〜
ラクス「こちらのMSは?」
マーズ「ザフトのサードステージMS開発のために作られたテスト機ですぜ」
バルドフェルド「マーズ。こいつはお前たちの3機だけなのか?」
マーズ「こいつら3機だけっすけどね。虎の旦那にはこいつを用意しましたぜ」
〜奥の扉が開き、四肢でたたずむMSが浮かび上がる〜
バルドフェルド「こいつは・・・ガイアか?」
ラクス「ガイアというと・・・ザフトが連合に奪われたうちの1台ですか?」
マーズ「こいつはガイアの設計を基に、このファクトリーで作ったんです」
バルドフェルド「・・・・・・すまんな。マーズ・・・・・・」
〜アイシャの顔を一瞬浮かべたバルドフェルド〜

〜プラント〜
デュランダル「忙しいところ呼び出して悪いね」
サラ「いえ。議長のお呼びでしたらどこかれでもすぐに駆けつけますわ」
デュランダル「それは嬉しいことをいってくれる。・・・さて、本題なんだが・・・」
サラ「・・・新型のテストなのでしょう?」
デュランダル「察しがいいね。頭のいい娘は好きだよ」
サラ「・・・・・・それはどうも」
デュランダル「・・・シュミレートで改善点をピックアップしてほしいんだ。こいつの」
サラ「!・・・これは・・・・・・ミーティア?」

完  ・・・引き続き明けない夜編は続く

119 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/06(火) 00:33:08 ID:???
単発設定小話 「ムラサメ」明けない夜編D

〜フリーダムとインパルスに狙いを定めるデストロイ〜
ステラ「いやぁぁぁー!!お前は・・・お前たちはなんなんだ!?・・・くぅぁぁああぁー!」
キラ「っぐ。・・・攻撃の仕方が・・・めちゃくちゃだよ!」
〜シュトゥルムファウストがフリーダムとインパルスを追回し、近接用の火気で攻撃を続けるデストロイ〜
キラ「はぁ・・・はぁはぁ。ザフトのガンダム・・・僕も狙っているの?まるで1対2で戦ってるみたいだ」
マユ「・・・こいつは倒さなきゃならないけど・・・私は、私はあんたも倒したいのよ!」
〜デストロイを中心に攻撃を仕掛けつつフリーダムにも攻撃をするインパルス〜
ステラ「・・・落ちろって・・・・・・いってんだろぉがぁっ!!」
キラ「あぁっ!これ以上街を壊させやしないよっ!」
ステラ「このっ!カトンボが!!」
マユ「背面!がら空き!」
〜フリーダムの背に向かいビームライフルを撃つインパルス〜
キラ「!なにっ!後ろから!!いやっこっちか!?」
〜インパルスのビームを阻むようにフリーダムの背面を取るシュトゥルムファウスト〜
マユ「なっ!なんでそっちが邪魔するのよ!まったく!図体ばかり大きいわけじゃないでしょうに」
〜シュトゥルムファウストにインパルスが撃ったビームが当たる〜
キラ「・・・っはっは。きっと・・・偶然だろうけど・・・助かったよ!さぁ、今度こそ!」
ステラ「なに!?こっちが落とされた?・・・あのトリコロール!」
マユ「っち!・・・やっぱりそっちを先にやったほうがいいのかしら?」
〜スクリーンに映るデストロイにつぶやくマユ〜
ステラ「・・・お前から・・・・・・」
キラ「たぁー!!」
〜デストロイの胸部を切りつけるフリーダム〜
ステラ「っぐ!!・・・なにっ!」
〜フリーダムのビームサーベルはデストロイの胸部を切り裂きそこからはコックピット内が見える〜
マユ「!!あの人・・・ステラっていったっけ!?なんでこんなMSに!?」
キラ「もう一回!」
ステラ「・・・この・・・・・・コーディネイターどもがぁっ!!」
〜デストロイのありとあらゆる火器を開放するステラ〜
マユ「なっ!・・・敵も味方も、もう関係なしってゆうの?・・・じゃぁ・・・私があなたを眠らせてあげるわっ!」
キラ「これ以上は・・・殺したくはないっ。けど・・・けど・・・・・・なんであんたたちはぁー!!」
〜ビームサーベルを構え、デストロイに突進するインパルスとフリーダム〜
マユ「ハァッー!!」
〜フリーダムとインパルスのビームサーベルは同時にデストロイのコックピットを貫く〜
ステラ「・・・がはぁっ!・・・・・・そんな・・・コーディネイターど・・・もが・・・・・・」
キラ「はぁ、はぁ、はぁ。やった・・・・・・!」
〜フリーダムに構えるインパルス
マユ「これで邪魔者はいないわよ・・・さぁ!フリーダム!!」
キラ「・・・今、君との戦いに意味はないよ・・・・・・」
〜その場を離脱しようとするフリーダム。そこに新たな閃光が走る〜
マユ「きゃっ!・・・まだMSが!?」
キラ「・・・・・・ムラサメ?」
〜一機のムラサメがビームを撃ちながらインパルスとフリーダムに接近してくる〜
シン「ステラァァー!!」

明けない夜編 完  ・・・・・・次回、ステラ編へとそのまま突入

157 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 21:32:12 ID:???
単発設定小話 「song's」超ショートショート編

■ignited-イグナイテッド-
〜強奪されたカオス、アビス、ガイアを取り戻すため発進するインパルス〜
マユ「やっと、やっと巡って来た!待っていたのよ、この機会を!!」
スティング「あぁ!?なんだあの飛行機はっ!」
アウル「なんだよ、あれ。聞いてないっての!」
ステラ「・・・未確認の・・・新型みたい・・・・・・」
〜カオス、アビスを牽制するインパルス〜
マユ「わたしは、わたしはまだ戦争していたんだから!!」

■Reason
〜岩石の封じ込みから脱出したミネルバ〜
マユ「・・・一応、お礼はしておきます。ありがとうございました」
アスラン「礼なんていい。こっちも命がかかってるからな。それにしても・・・まだ子供じゃないか」
マユ「わたしは特例でこの船に、そしてインパルスのパイロットになったんです」
アスラン「そうか・・・・・・デュランダル議長はなかなか見る目がいいらしい」
マユ「・・・・・・あなたも再び戦いはじめるんですか?」
アスラン「さあな・・・。オーブの動向しだいだと思うが・・・、お前は俺が動かないと不満なのだろう?」
マユ「当然です。この2年間の穴埋めをあなた方は行う義務があります」
アスラン「・・・・・・そうだな」

■PRIDE
〜ユニウスセブン落下直前にガーティ・ルーへと帰還したインパルス〜
シン「くそっ!システムダウンってなんだよ!」
ネオ「なんだなんだ?なに愚痴ってんだよ?」
シン「大佐!ちゃんとテストしないから敵のMSをやりそこなったじゃないか!!」
ネオ「だからテストも兼ねているっていったろ?」
シン「あーもう!だからそれが敵を落としそこなった原因だっていってるんだよ!」
ネオ「・・・ちゃんと動けばやれたんだな?」
シン「・・・当然だろ。俺の実力は大佐が一番わかってるだろ?」

■Life Goes On
〜ミネルバ、艦長室〜
タリア「ちゃんとグランマのいうことは聞いてる?」
子供「うん。ちゃんと聞いてるよ。僕ね、昨日友だちと魚釣りにいったんだ」
タリア「子供だけでいったの?だめよ。ちゃんと大人の人と行かなきゃ」
子供「ビギンズおじさんが一緒だから平気だよ!」
タリア「そう〜・・・」
〜通信終了後〜
タリア「・・・・・・マユ・アスカ・・・確かに優秀な兵士だけど。ギルバート、あの娘はまだまだ遊びたい盛りのはずよ・・・・・・」

  ・・・・・・各曲のタイトルの意味にそって、描写していない隙間を埋めてみました。後編はまた別途・・・。
170 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/11(日) 20:05:08 ID:???
単発設定小話 「空虚」ステラ編@

〜対峙するインパルスとフリーダムに割って入るムラサメ〜
シン「お前ら、デストロイに近づくんじゃねぇー!離れろ!」
キラ「君は・・・」
マユ「お兄ちゃん!!・・・いままでどこに!?」
シン「っち・・・コックピットがざっくりいってるのか!?」
〜デストロイのコックピットにへばりつくムラサメ〜
シン「生きていてくれよ・・・」
〜デストロイに乗り移るシン〜
ステラ「・・・ぅ・・・・・・」
シン「ステラ!!・・・くそやばいな。取り合えず・ムラサメに移さないと・・・」
ステラ「・・・・・・ぅぅぅ・・・だ、誰?・・・ネオ、なの?」
シン「しゃべんな。今は俺に任せておけ、ステラ・・・」
ステラ「・・・この声・・・・・・シン・・・?」
シン「!・・・ステラ・・・お前、俺の記憶が?」
〜ステラをムラサメのコックピット後部に移すシン〜
シン「狭くて悪いな・・・。次の反応は・・・スティングはあっちか・・・大佐の反応がないか・・・」
〜ムラサメに乗り込みデストロイから離れるムラサメ〜
マユ「・・・お兄ちゃん・・・・・・」
〜フリーダムから姿を現すキラ〜
キラ「・・・インパルスのパイロットの人。ここで争うのはやめませんか?」
マユ「あいつ!ぬけぬけと・・・もう!」
〜マユもコックピットを開ける〜
マユ「・・・ここで戦うのはやめてあげるわ。・・・お兄ちゃんのためにもね・・・・・・」
キラ「君は!・・・あの時、慰霊碑に来ていた子だね・・・・・・そうか、君がそのMSのパイロット・・・」
マユ「さっきのムラサメのパイロットはわたしの兄よ。・・・記憶をなくしてわたしのことも覚えていないけどね」
キラ「お兄さん?さっきのパイロットが?・・・どうして・・・・・・」
マユ「・・・全部あなたの・・・せいじゃない!パパもママも死んじゃって・・・お兄ちゃんの記憶もなくさせて・・・」
キラ「え!?僕が・・・?」
マユ「あんたが、オーブで大暴れしなきゃ・・・MSなんて乗っちゃいないわよ!」
〜コックピットに戻り、インパルスを発進させるマユ〜

〜ムラサメ〜
シン「くそ・・・大佐を探している暇はなさそうだな・・・。せめてスティングだけでも・・・!見つけた!」
〜地面にたたきつけられたままのガイアのそばに着地するムラサメ〜
シン「スティング!無事か!?」
スティング「・・・・・・っぅぅ・・・・・・だ、誰・・だ?」
シン「外傷はないな・・・。おい!返事をしろ!」
スティング「っつ・・・お前は・・・?・・・・・・」
シン「大丈夫そうだな・・・コックピットが狭くてな・・・今は・・・手の上で我慢してくれ」
〜スティングを手に乗せ戦場を離脱するシン〜
ステラ「・・・シン・・・・・・わたし・・・シンになにかひどいこと言った・・・?」
シン「ステラ・・・喋るな。その身体じゃ・・・」
ステラ「ううん・・・わたし・・・シンと・・・喋っていた・・・い・・・・・・」
シン「・・・ステラ・・・・・・」

A へ続く

174 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/12(月) 00:52:00 ID:???
単発設定小話 「虚空」ステラ編A

〜戦場から離れた場所の湖に降り立つムラサメ〜
シン「おい、ステラ。外でてみるか?」
ステラ「・・・う・・・ん」
〜ステラを抱え湖のそばによるシン〜
スティング「俺たちは・・・負けたのか・・・・・・」
シン「ああ」
ステラ「シン・・・スティング・・・・・・っぐ、ごっほっごっほっ、ぐぅっ・・・」
〜咳き込むステラ〜
シン「ステラっ!」
ステラ「・・・・・・もらった・・・携帯・・・・電話ね・・・シンに・・・かえ・・・す・・・・・・」
シン「わかった、わかったから。喋るな」
ステラ「シン・・・・・・わた・・・し・・・の・・・・・・お兄・・・ちゃ・・・・・・」
シン「!?ステラ?・・・おい!・・・うそだろ?なぁ・・・おい。目を開けろよ!」
〜ぐったりしたステラを揺するシン〜
スティング「おい、やめろ。そいつは・・・もう死んでる・・・・・・」
シン「な、なんで死ななきゃならないんだよ・・・・・・。なぁ、目を開けろよ・・・・・・」
スティング「おい!そいつはもうダメなんだよ!さぁはやいとこガーティ・ルーに戻ろうぜ」
シン「・・・ステラも一緒にな・・・・・・」
スティング「馬鹿なこというな!死んだっていったろ?それに連れ帰ったところで何も役にはたたねぇよ!」
シン「・・・そういう問題じゃない」
スティング「そういう問題なんだよ!俺たちエクステンデッドはっ!!」
シン「・・・・・・」
スティング「役にたつからこそ生きていられんだよ!死んだらそいつはただの抜け殻だっ!」
シン「しかし・・・」
スティング「あんたは俺たちとは違う・・・だからそう考えられないんだ・・・・・・」
シン「お前・・・俺のことを?」
スティング「ああ、あんたがコーディネイターだってこと。それでも肉体強化を受けていること。記憶を失っていること・・・」
シン「・・・お前は俺を殺さなくても平気なのか?」
スティング「エクステンデッドにだって、ある種の分別は持ってる。それに味方だって刷り込まれれば危害は加えない」
シン「そうか・・・」
スティング「わかってもらえたなら、ステラはここで葬ってやってくれ・・・。アウルにはしてやれなかったからな」
シン「記憶・・・戻ったのか?」
スティング「・・・さぁな。頭に浮かんだことを口にしただけさ・・・」
シン「・・・・・・じゃ、俺は穴掘るから、お前は墓標になりそうなものでも拾ってきてくれ」
スティング「ああ・・・」
〜湖のほとりにステラを埋めるための穴を掘るシン〜

「虚空」ステラ編 完

186 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/12(月) 21:43:11 ID:???
単発設定小話 「ネオ」愛をください編@

〜ウィンダムのコックピットから放り出され気絶しているネオ〜
ネオ「・・・・・・」
〜アークエンジェルから降りてきたマリュー〜
マリュー「・・・凄惨な景色ね・・・・・・」
ミリアリア「ひどい・・・・・・こんなの戦争じゃないわ。虐殺よ・・・・・・」
マリュー「そうね。・・・!あそこに人が倒れているわ!ミリアリアさん、行きましょう」
ミリアリア「はい!」
〜倒れてるネオのそばまでくるマリューとミリアリア〜
マリュー「この服・・・連合の将官かしらね・・・・・・」
ミリアリア「そうかもしれませんね。もしもし・・・大丈夫ですか?意識ありますか?」
〜ゆっくりと仰向けにひっくり返すマリューとミリアリア〜
マリュー「仮面・・・ね?」
ミリアリア「・・・なにか素性をばれちゃまずい人なんでしょうか・・・・・・」
マリュー「取り合えずはずしましょう」
ミリアリア「こっちをこうかしら・・・あっと。外れました・・・・・・!この顔・・・」
マリュー「・・・・・・まさ・・・か。でも・・・あの時確かに・・・・・・」
ミリアリア「マリューさん!でも、この顔は間違いなく少佐ですよ!」
マリュー「いや、でも・・・・・・。と、とにかくこのままではまずいし、アークエンジェルまで運びましょう」
〜アークエンジェルに運ばれ、医療室のベッドに寝かされるネオ〜
マリュー「一通りのメディカルチェックをしておいてちょうだい。意識が戻ったら連絡を」
ミリアリア「はい」
〜医療室を退出するマリュー〜
マリュー「まさか・・・本当にあなただというの?・・・ムウ・ラ・フラガ・・・・・・」
〜再び医療室〜
ミリアリア「機械とマニュアルで素人でもできるとはいうものの・・・ふぅ。これでよしと。あとは結果待ちね」
チャンドラ「どう・・・?その人、本当に少佐なのかい?」
ミリアリア「チャンドラさん・・・。わたしはムウさんだと思いますよ。他人の空似とは思えません」
チャンドラ「顔にすごい傷跡があるけど・・・なんていうのかな・・・少佐と同じ独特な雰囲気があるね・・・・・・」
ミリアリア「そうでしょう!?わたしもそう思ったのよ」
チャンドラ「そうだよねぇ・・・でも艦長は疑っているんでしょ?」
ミリアリア「・・・死んだはずの愛した人が生きていたなんて・・・簡単には受け入れらないでしょうね。わたしも・・・」
チャンドラ「あ・・・ごめん」
ミリアリア「へへ。ううん、いいのよ。わたしはもう吹っ切れてるから・・・」
〜目元に涙を浮かべたミリアリア。ばつの悪そうなチャンドラ〜
ミリアリア「あ、結果でてきたわ!・・・・・・やっぱり・・・少佐と遺伝情報が一致してるわ」
チャンドラ「よし!艦長に知らせてくるよ!」
〜艦長室へ走り出すチャンドラ〜
ミリアリア「・・・意識が戻ったらっていってたのに・・・・・・」
ネオ「・・・ぅう・・・・・・っぐ・・・こ、ここは・・・?」
ミリアリア「!・・・意識が戻ったのね?・・・もしもし!わたしが見えますか!?」
ネオ「・・・・・・ああ。君は・・・ここは・・・?」
ミリアリア「ああ、ちょっと待ってください。艦長に連絡しないと・・・」
〜艦長室へコールするミリアリア〜
ミリアリア「艦長!意識が、意識がもどりました!」

・・・・・・「ムウ」愛をください編Aへ続く。
213 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 06:46:39 ID:???
単発設定小話 「ムウ」愛をください編A

〜急いで医療室に戻ってきたマリュー。医療室に集まるアークエンジェルクルーの面々〜
マリュー「・・・意識は大丈夫なの?」
ミリアリア「ええ。はっきりしてましたから大丈夫だと思います」
〜ネオが横たわるベッドのそばの椅子に座るマリュー〜
マリュー「・・・ここはアークエンジェルという戦艦です。・・・・・・お名前を伺ってもいいかしら?」
ネオ「アークエンジェル・・・。俺の名前・・・・・・」
マリュー「どうしました?」
ネオ「あ、いや。俺は・・・ネオ・ロアノーク。連合の人間だ・・・」
コジロー「いや!あんた、少佐だろ!?なぁ、フラガ少佐なんだろ?」
ネオ「・・・俺はネオ・ロアノークだ。階級も勝手に下げないでもらいたいね。これでも大佐なんだがな」
コジロー「っく」
マリュー「コジローさん。ここはわたしにまかせてください」
コジロー「艦長・・・・・・。わかったよ。ここは任せるぜ」
〜医療室を出るコジロー〜
ネオ「・・・せっかくだから艦長さんと二人だけにしてもらいたいんだがな」
マリュー「・・・いいでしょう。みんな外してもらえるかしら?ネオ・ロアノーク大佐殿と二人で話をするわ」
ミリアリア「マリューさん・・・」
マリュー「大丈夫よ。さ、ブリッジへもどってちょうだい・・・」
ミリアリア「はい・・・・・・」
〜医療室に二人だけになるネオとマリュー〜
ネオ「・・・・・・ここのクルーは俺のことを知っているみたいだな?」
マリュー「そうね。あなたにそっくりな人が以前いたのよ・・・。前の戦争で死んだはずなんですが・・・・・・」
ネオ「・・・ふー。そいつの名前って・・・ムウ・ラ・フラガっていうんだろ?」
マリュー「あなた・・・」
ネオ「遺伝情報も一致したようだしな。・・・やっとムウ・ラ・フラガだって自覚できそうだよ」
マリュー「やはりあなたは、フラガ少佐なの?」
ネオ「・・・ああ。俺はムウ・ラ・フラガに間違いない。ねぇ、マリュー・ラミアス艦長?」
マリュー「・・・ムウ・・・ぅぅ・・・・・・生きていたの・・・ね・・・・・・」
ムウ「うわっと・・・おいおい・・・」
〜ムウに抱きつくマリュー〜
ムウ「・・・あんたのような美人に抱きついてもらって嬉しいんだけど・・・・・・」
マリュー「?」
ムウ「俺の中にはムウ・ラ・フラガの記憶もあれば、ネオ・ロアノークの記憶も存在しているんだ」
マリュー「二人分の記憶が?」
ムウ「うん。そして俺はムウ・ラ・フラガの全部をまだ取り戻してはいないらしい・・・・・・」
マリュー「でも私のことは覚えているのでしょう?」
ムウ「覚えてはいる・・・。しかし・・・今は記憶でしか思い出せていないんだ」

・・・「ムウU」愛をください編Bへつづく
227 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 21:23:38 ID:???
単発設定小話 「ムウU」愛をください編

〜医療室に飛び込んでくるキラ〜
キラ「マリューさん!ムウさんが生きていたって本当ですか!?」
カガリ「っちょ、キラ!待てって!」
マリュー「キラ君!・・・はっ!?いや・・・これは・・・・・・」
〜抱きついていたムウから離れるマリュー〜
キラ「・・・?ムウさん・・・じゃないんですか?」
マリュー「いや・・・その・・・」
ムウ「俺はネオ・ロアノーク。連合の大佐だ・・・が、ムウ・ラ・フラガという記憶ももっているのさ」
キラ「ネオ・ロアノーク?でも・・・ムウさんの記憶を・・・・・・?」
ムウ「・・・ちょっとわかりにくかったか?」
カガリ「うむ、まったくなにを言っているのかわからん。もっとうまく喋れんのか?」
キラ「カガリ・・・君は黙ってなよ・・・・・・」
カガリ「なんだとー!お前、弟の癖に生意気だぞ!」
〜頭を叩こうとするカガリの腕をつかむキラ〜
キラ「・・・やめてよね。僕が本気をだしたら、カガリがかなうわけないだろ?」
カガリ「なにうぉー!!」
マリュー「やめなさい二人とも!捕虜とはいえ、この人は怪我人なんですよ!!・・・出て行きなさい!」
キラ&カガリ「・・・はい」
〜互いに掴み掛かったままの姿勢で退出するキラとカガリ〜
キラ「・・・・・・」
カガリ「・・・お前がちゃかすからだぞ・・・・・・」
キラ「・・・なんでカガリはいつも偉そうなのさ?」
カガリ「わたしのどこが偉そうなんだよ!」
キラ「ほら、まただ!上からしかものが言えないの!?」
カガリ「こいつー!言わせておけば!」
〜医療室の扉が開き、マリューが仁王立ちしている〜
マリュー「・・・いい加減にしなさい!!」
キラ&カガリ「・・・・・・はぃ」
マリュー「声が小さいっ!!」
キラ&カガリ「・・・はい!」
〜一目散に立ち去るキラとカガリ〜
ムウ「ははっ。っくっくっく・・・面白い姉弟だな」
マリュー「・・・ごめんなさい。・・・・・・ってなんでわたしが謝ってるのよ?」
ムウ「っぷ、っくっくっく」
マリュー「ええと・・・どこまで話しましたっけ?」
ムウ「え、ああ・・・えーと、そうそう。ムウ・ラ・フラガの記憶も持っているってところまでさ」
マリュー「そうでしたね・・・。まぁ先ほども言いましたがしばらくは捕虜として扱いますが、かまわないですよね?」
ムウ「当然の対応だろうな。・・・しかし、きついな。記憶があるのに・・・感情がでてこないってのは・・・」
マリュー「あなたがムウ・ラ・フラガであろうとするのであれば・・・わたしが全力であなたをサポートします・・・」
ムウ「・・・・・・まずはそこまで持ってくのが目標だな」

愛をください編 完
303 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 20:43:31 ID:???
単発設定小話 「ムウU改」愛をください編

〜沈黙する二人〜
マリュー「記憶でしか覚えていない・・・とは、どういうことですか?」
ムウ「ん、そうだな・・・知識として記憶しているといえばわかりやすいか・・・・・・」
マリュー「知識・・・ですか・・・・・・」
ムウ「そう。だからムウ・ラ・フラガの記憶には感情が入っていない状態なんだ。・・・思い出じゃないんだよ」
マリュー「でも・・・覚えているのなら・・・感情もそのうち戻るのではないですか?」
ムウ「ムウ・ラ・フラガには戻りたいとは思う。・・・だからこそ記憶のディスクを取り戻したんだからな。でも・・・」
マリュー「・・・?」
ムウ「今はネオ・ロアノークの記憶が主体なんだよ。・・・・・・ネオの記憶もなくしたくはない」
マリュー「それは、当然でしょうね。あなたはネオ・ロアノークとしても部下を連れて戦っていたのでしょう」
ムウ「ああ・・・・・・」
マリュー「一緒に戦った人とはどうしたって情が移ってしまうもの・・・・・・」
ムウ「あんたは・・・いや、マリューはそれでもいいのか?」
マリュー「あら、やだ。呼び捨てで呼ばれるのなんて久しぶりだわ・・・」
ムウ「・・・ああ、気を悪くしたのなら謝る。少しでも取り戻したくて以前の呼び方をしてみたんだが」
マリュー「気を悪くするだなんて・・・別にかまわないわ」
ムウ「そうか、ならよかった・・・・・・」
〜抱きついたままのマリューを身体から離すムウ〜
マリュー「あ・・・私ったら・・・・・・ごめんなさい」
ムウ「はは・・・そうか。本当に恋人同士だったんだな・・・」
マリュー「そうね」
ムウ「・・・・・・俺の・・・感情が戻るまで待ってもらえるか?」
マリュー「・・・ええ、あなたが望むように」
〜瞳を閉じ頷くマリュー〜
ムウ「ありがとう。・・・しばらくは捕虜として扱ってくれ。・・・いきなり復帰はみんな怪しむだろうしな」
マリュー「そうね・・・。当分、あなたの前歴が影を踏むわね」
ムウ「俺はその前歴を誇りに思ってる・・・・・・。ムウに戻ってもそれは許容してくれ」
マリュー「ごめんなさい。一方的な考えだったわ」
ムウ「すまんな」
〜医療室を出るマリュー〜
マリュー「みんな、まだ怪我が回復していないようだから。捕虜の尋問はまた明日行います」
ミリアリア「捕虜って・・・あの人、フラガ少佐なのになんでですか?」
マリュー「いいから。医療室は当分私のコードで鍵をしておきます。捕虜に用件がある人は私に申し出るように。以上よ、解散してちょうだい」
ミリアリア「・・・艦長」
マリュー「ミリアリアさん。キラ君は戻ってきたかしら?」
ミリアリア「え?・・・ええ。先ほど戻ってきましたが・・・・・・」
マリュー「?どうしたの・・・?」
〜ミリアリアにいぶかしむように振り替えるマリュー〜
ミリアリア「なんか・・・ずいぶん落ち込んでるようみたいで・・・・・・」
マリュー「?」

愛をください編完  ・・・・・・展開的には次回、「キラ」哀をください編