390 :通常の名無しさんの3倍:2006/06/22(木) 00:37:13 ID:???
単発設定小話 「アカツキ」

~オーブ領アカツキ島~
エリカ「・・・・・・まったく・・・ウズミ様も厄介なものを残してくださるわね」
マーナ「まぁ、なんですか?また愚痴られているのですか?」
エリカ「マーナ・・・・・・カガリ様じゃなくて私のことばかりで申し訳ないわね」
マーナ「しかし・・・まぁ、何度見てもきらびやかですね」
エリカ「本当にそう思う?ヤタノカガミを装備するためとはいえ・・・目立ちすぎだと思うのだけれど・・・・・・」
マーナ「それでいいのですよ。派手なおかげでオーブ兵はすぐにカガリを確認できます。兵士達の士気も上がることでしょう」
エリカ「兵士にはそれでいいのでしょうけど。あの娘はずーと敵に狙われるわよ?」
マーナ「オーブ国民が全力でカガリ様を守ります。カガリ様には指一本触れることなどできませんよ」
~やんわりとそして確信しているかのように言葉を放つマーナ。椅子に座りなおすエリカ~
エリカ「・・・本当にこれにあの娘を乗せるの?」
マーナ「・・・ウズミ様の望みですからねぇ。でも、乗らないですむのならそれに越したことはありませんよ」
エリカ「キラ君にあげちゃったほうが、有効に活用できるのだと思うけれどね」
マーナ「それは違いますよ。シモンズ主任。・・・確かにキラ様が乗ればその場その場では有効でしょう。しかし・・・」
エリカ「しかし?」
マーナ「カガリ様が乗ればそれはオーブの象徴となり、より多くの民に希望を与えることができます」
エリカ「それはそうなのでしょうけど・・・・・・」
マーナ「主任・・・・・・」
~腕組みをし、眉間にしわをつくるエリカ~
エリカ「あの娘じゃオオワシはともかく、シラヌイは扱いきれないわ」
マーナ「ですから・・・・・・」
~首を横にふるエリカ~
エリカ「ウズミ様のことはよくわかっているつもりよ。・・・だからこれは技術者としての気持ちなんだけど・・・」
マーナ「はぁ・・・?」
エリカ「このMSの性能を一番引き出してくれるパイロットに乗ってほしいのよ。技術者としては、それが一番見てみたい」
マーナ「・・・・・・それは・・・わからなくはないですが」
エリカ「ふふ、そうね。趣味に走ってはいけないわね。でも戦争なんだもの・・・・・・有効に活用できるのが一番いいのだけど」
~腕組みをほどくエリカ~
エリカ「さぁて、仕事をつづけようかしら。完成までもう一息っと」
マーナ「・・・まさか、カガリ様がサハク家のようになると危惧しているのではないでしょうね?」
エリカ「そこまでは思わないわよ。あの娘が本当に平和な世界を築きたいって気持ちは十分に伝わっているもの」
マーナ「・・・・・・」
エリカ「でもね、私はあの娘がこのMSを使うのになにも抵抗を感じなかったとしたら・・・サハク家となにもかわらないわ」
マーナ「カガリ様は・・・心の底から戦争が嫌いでいらっしゃいます。武力に対しては常に抵抗を感じていらっしゃるでしょう」
エリカ「かもしれないわね。ふふ」
マーナ「さぁて、シモンズ主任が徹夜をなさるのなら、わたしはお夜食でもお持ちいたしましょう」
エリカ「悪いわね。助かるわ」


474 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/02(日) 03:24:16 ID:???
単発設定小話 「アークエンジェル」スタンドアローン編③

~オーブへ向かう途中でザフトの猛攻を受けるアークエンジェル~
チャンドラ「左舷後方より接近する敵艦っ!」
マリュー「まったく!やるといったら容赦ないわね!!右舷、弾幕は薄いわよっ!」
ミリアリア「艦長!ミネルバから通信入ってます」
マリュー「ミネルバから・・・?・・・・・・あけてちょうだい」
ミリアリア「はい」
~ブリッジにミネルバの艦長タリア・グラディスの声が響く~
タリア「アークエンジェルへ告げます。こちらザフト軍ミネルバの艦長タリア・グラディスです。
貴艦にもはや逃げ道はありません。速やかに投降することをこちらは提案いたします。
・・・投降されるのであればあなたがたの安全を保障いたします。これは最後通牒です。
抵抗を続けるようであれば我々は全力で貴艦を・・・潰します」
~返信を送るマリュー~
マリュー「お心遣い感謝いたします。ですが、我々にはまだなすべきことがありますゆえ投降は遠慮させていただきます。・・・お互いにスタンドアローンではいられない状況のようですからね」
~通信を切り、マリューはブリッジを見回す~
マリュー「さぁ、もう後ろに引けないわよ。全力でここから脱出するわよ!」
ブリッジ全員「はっ!」
キラ「フリーダム行きます!!」
~アークエンジェルを守るために出撃するキラ~

~返信を受けたミネルバ~
タリア「ふられちゃったわね。・・・・・・アスラン、手加減はしなわよ?」
アスラン「・・・・・・承知いたしました」
タリア「アークエンジェルを沈める!マユとレイに出撃命令を、ルナマリアには艦の護衛に。・・・他の艦に先をとられるんじゃないわよ!」
アーサー「はいっ!全速前進、アークエンジェルを捕捉します!」
マユ「インパルス、フォースシルエット出ます!」
レイ「ザクファントム、出るぞ」
ルナマリア「ザクウォーリア行きます!」
~出撃するMS部隊~
マユ「キラ・ヤマト・・・今度こそ、今度こそ私の手で・・・・・・」

~フリーダム~
キラ「・・・・・・マユ・アスカ・・・僕は君の家族を奪ったかもしれないけど・・・僕は、僕には・・・・・・」

完  ・・・・・・スタンドアローン編は「アスラン脱走」の回まで続く予定

489 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/03(月) 00:44:20 ID:???
単発設定小話 「アークエンジェル」スタンドアローン編④

~いろいろあって海上まで逃げ込んだアークエンジェル~
マリュー「はぁ・・・キラ君はっ!?」
ミリアリア「フリーダム、敵MSと戦闘中!!」
チャンドラ「艦長!!敵熱源照準!・・・陽電子砲きますっ!」
マリュー「っちぃ・・・回避ー!」
ノイマン「やってますよっ!!全員ものにつかまってろ!!」
~ノイマンの言葉と同時にアークエンジェルは機体を大きく反転させる~
ミリアリア「っちょ、ノイマンさん!!」
ノイマン「舌かむぞ!黙ってろっ!」
~陽電子を避けられたミネルバ~
タリア「な・・・あれを避けるなんて・・・・・・。とんだ操舵士がいたものね。パルジファル、ウォルフラム間隔を置いて発射!」
アーサー「了解っ!」
メイリン「敵艦、回避行動。・・・えっ・・・・・・艦長!海中に潜ろうとしてますっ!」
タリア「なんですってぇ!?・・・っく厄介な船ね・・・・・・」

~その頃、対戦中のフリーダムとインパルス~
キラ「っく・・・君は・・・僕のことを恨んでるだろうか・・・・・・」
マユ「これだけ追い詰めても、これだけ危ないのに、あんたはまだ私のコックピットを狙わないのね!!まったく、いまさらなのよっ!!」
~離れてはビームを打ち合い、接近してビームサーベルを交わすフリーダムとインパルス~
キラ「!?アークエンジェル・・・ええい!」
~離脱しアークエンジェルの救助に向かうフリーダム~
マユ「っち、基本的な機動力は向こうが上ってことね。だったらこっちはこっちのやり方よっ!」
~ミネルバに接近するインパルス~
マユ「ミネルバ、ブラストシルエットを!あと、ソードシルエットをすぐに出せるようにしておいて!」
タリア「マユの言うとおりに!こっちもアークエンジェルをここで逃すわけにはいかないわよ」
メイリン「了解。ブラストシルエット、射出どうぞ」
~ブラストシルエットに換装するインパルス~
マユ「よぉし、料満タン!いっくわよぉ~!!」
キラ「・・・はぁはぁはぁ。!まだ君が・・・・・・」
マユ「守ってばかりで少しは攻撃してきなさいよっ!それで、それでいっぱい、いっぱい人を殺しなさいよ!以前のあなたに戻りなさいっ!
   私がもっとも憎いのは、そんなキラ・ヤマトなんだからっ!・・・<シュパーン>・・・避けんじゃないわよ!むしろ自分であたりにきなさいよ!」
キラ「っが・・・このMS・・・君の家族を奪ったのは僕かも知れないけど・・・僕にだって」
レイ「マユっ!!頃合だ、仕上げにはいるぞ!」
マユ「わかったわ!」
キラ「後っ!?白いMS・・・・・・!?この感覚・・・いや、そんな・・・バカな。でもこの感覚はっ」
~ブレイズウィザードから無数のミサイルが打ち出される~
レイ「あなたは私たちを殺せない・・・でも、私たちはあなたを殺せるんですよ。ほら・・・もう追い込みましたよ!あなたも使えないアスランのように
  自分のしたいことが見えていないのでしょう!?だから今もそんなに愚かな行動しかできないで居る」
~ミネルバへ通信するマユ~
マユ「こっちも一気にかたをつけます。ソードシルエットを!」
メイリン「ソードシルエット、射出どうぞ」
~ソードシルエットに換装するインパルス~
マユ「これで終わりよ!」
~まっすぐにフリーダムへ突進するインパルス~

  ・・・・・・スタンドアローン編⑤へ続く
81 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/07(金) 00:12:38 ID:???
単発設定小話 「キラ」スタンドアローン編⑤

~海面すれすれでフリーダムを牽制しているレイ~
キラ「っく、このMS・・・上手い・・・。ぎりぎりで全部かわしている」
レイ「っくっく、そんなものか・・・キラ・ヤマト。そんなものでラウ・ル・クルーゼを倒したというかっ!!」
~フリーダムにビームサーベルを構えさせるザクファントム~
キラ「こっちが押されている?っぐ・・・はぁっはぁっ。君は・・・ラウ・ル・クルーゼなのか!?」
レイ「ふん。あなたのようになりたいと!あなたのようで在りたいと!それを、誰が望む?何が望む??望まぬさ!・・・誰もっ!何もっ!」
キラ「き、君は・・・・・・」
レイ「それがあなたの望みなのでしょう?自分の存在すらよくわかっていないお子様がっ!人の夢!人の望み!人の業!だと!?」
キラ「っく、この感覚・・・・・・押しつぶされそうな圧迫感はっ!!」
レイ「自分を認めることができないというなら、二度と表に出てこなければあよかったのですよっ!」
~フリーダムとザクファントムが切り結んでいる間にソードシルエットのインパルスがフリーダム目掛け猛進してくる~
マユ「レイー!!」
レイ「・・・<キュピーン>・・・これであなたも終わりですよっ!マユっ!!」
~フリーダムを後ろに仰け反らせその場を離脱するザクファントム~
キラ「!?インパルスっ!」
レイ「ハァッー!!」
~ウィザードに残っている全弾をフリーダムに向け撃ち放つレイ~
マユ「こっ・れっ・でっ!終わりよー!!」
~ザクファントムの放った弾は水しぶきを立ち上げフリーダムの視界を遮る~
キラ「!ミサイルはこのために!?」
マユ「死ねぇぇっーー!」
~エクスカリバーをフリーダムのコックピットにまっすぐ向け猛進し、水しぶきを突っ切るインパルス~
キラ「!」
~インパルスのエクスカリバーがフリーダムのコックピットを貫く~
キラ「っぐはぁっっ!!」
マユ「よぉぉしぃっ!」
~コックピット内でガッツポーズを決めるマユ。水しぶきの中からはインパルスの姿だけが現れた~

~放心するアークエンジェルクルー~
ミリアリア「っえ!?・・・そんな・・・・・・」
ノイマン「・・・・・・まさか」
チャンドラ「うそぉ・・・・・・」
マリュー「・・・・・・キラ・・・くん・・・・・・」
カガリ「っっぅ~・・・キラァァっー!!」
~ブリッジのメインモニターに通信が入る~
ムウ「おいっ!!なにやってんだ!!船が止まってんぞ!!死ぬ気かっ!」
~ムウの一喝で我にかえるアークエンジェルクルー~
マリュー「っええ、潜水モードに移行。このまま離脱しますっ!」
カガリ「くっそ!!アマギぃ!ルージュは!?」
アマギ「はっ!いつでも出れます!」
カガリ「よし!艦長、キラを助けに言ってくる!」
マリュー「・・・止めませんよ。彼を必ず助けてきてください」
カガリ「お安い御用だ!」
~潜行に入る直前にアークエンジェルから発進するストライクルージュ~

  ・・・次回「アスラン」スタンドアローン編⑥へ続く
111 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/08(土) 16:10:50 ID:???
単発設定小話 「アスラン」スタンドアローン編⑥

~ミネルバ~
タリア「逃げられたか。アーサー、状況報告」
アーサー「味方MS大破3、中破6。負傷者14。死亡0・・・です」
タリア「あっちはMS1機大破・・・か。結局しとめられなかったわね」
メイリン「艦長、アスランさんがっ!」
タリア「アスラン・・・?」
~モニターにアスランの映像が映る~
アスラン「艦長。グーンをお借りしますよ。・・・すぐ戻ります」
タリア「馬鹿なことおっしゃい!そんな勝手が許されるとでも!」
アスラン「フリーダムを回収してきます。あのMSはもともとザフトのもの。それとあのMSはあの程度では大破しませんよ」
タリア「そんなことをっ!いまやる必要はないでしょうが!」
アスラン「・・・私はフェイスです!」
タリア「なっ・・・・・・」
~モニターからアスランの映像が消えた~
メイリン「艦長・・・・・・」
タリア「あのぉガキっ!・・・・・・メイリン・・・アスランを行かせてあげなさい」
メイリン「はい・・・・・・グーン、発進どうぞ」
~ミネルバからグーンが射出される~

~海中へ潜水していくグーン~
アスラン「キラ・・・・・・。あれだな・・・・・・」
~海底に沈んでゆくフリーダムを発見し、取り付くグーン~
アスラン「おいっ!キラ、生きていいるのか!」
キラ「・・・・・・っぐ・・・うぅぅ~・・・」
アスラン「はぁ、生きていたか・・・。離脱機構が生きていればいいがな・・・海の中じゃコックピットを開けるわけにはいかない」
キラ「っは・・・・・・もび・・・るすー・・・つ?だれ・・・?」
~フリーダムのコックピット回りをいじるグーン~
アスラン「ここをっ・・・よし外れた。・・・・・・ん?・・・あれはルージュ!・・・カガリのやつ。自分の立場をわかってるのか?」
~フリーダムからはずされたコックピットを抱えるグーンにストライクルージュが近づく~
カガリ「!?あれは敵の水中用MSか!ええいっ!離れろー!!」
~グーンに急速に近づくルージュだが、水中用MSグーンの機動力にかなうわけもなく背後に回られてしまう~
アスラン「カガリ、やめろ!俺だ、アスラン・ザラだ!」
カガリ「えっ!・・・おまえ・・・アスランなのか?」
~お肌の接触回線で会話するアスランとカガリ~
アスラン「なんでお前がこんな危険を冒す!お前にもしものことがあったらどうするんだ!」
カガリ「私は・・・私はキラが心配で来ただけだ!いつまでも戻ってこないお前には関係ないだろっ!?」
アスラン「!!・・・カガリ・・・」
カガリ「キラは?キラは無事なのか?」
アスラン「ん、ああ。この中だよ。死んではいなようだが、怪我しているかもな・・・アークエンジェルにつれてかえって看病してくれ」
カガリ「ああ・・・って、お前は戻ってこないのか?」
アスラン「俺には・・・まだ見えていないんだ。・・・・・・連合の次はオーブだぞ。絶対に死ぬんじゃないぞ
~キラが入っているコックピットをルージュに渡し、フリーダム本体を抱えて場を離れるグーン~
カガリ「アスラン・・・・・・」

  ・・・・・・「カガリ」スタンドアローン編⑦へ続く
115 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/09(日) 01:09:50 ID:???
単発設定小話 「カガリ」スタンドアローン編⑦

~アークエンジェルに帰艦したルージュ~
カガリ「早く!キラを医療室へ!」
~フリーダムのコックピットだった物体からキラを引きづりだすコジローたち~
コジロー「ぼうずっ!大丈夫か!おいっはやくストレッチャーもって来い!出血はみあたらねぇな。ただ打ち身がひどそうだ」
キラ「ぅ・・・うぅ・・・・・・!コ、コジローさん・・・」
コジロー「おお、ぼうず。もうちょっと我慢してろよ。いま医療室に運んでやっからな」
~ストレッチャーに乗せられ運ばれてゆくキラ。で、医療室~
ムウ「むう・・・ひでぇあざだな・・・・・・。俺にできることはあるか?」
マリュー「気持ちだけ受け取っておくわ。リハビリの方は順調ですか?」
ムウ「ああ、おれのデータを残しておいてくれてるとは思ってなかったよ。こいつは役にたつ」
マリュー「そう、よかった・・・・・・」
~見詰め合うマリューとムウ~
ミリアリア「・・・あのぅ~、愛の語らいのところ申し訳ないんですが・・・キラの怪我が・・・」
マリュー「はっ!ご、ごめんなさい!キラくん、身体の状態はどう!?
キラ「ぅぅ・・・い、痛い・・・・・・」
ミリアリア「ん~・・・打ち身だけですね。外傷なし、内出血なし。念のため後でメディカルスキャンしておきましょう」
マリュー「そうね。おまかせするわ、ミリアリアさん。・・・・・・だいぶ看護婦役が似合ってきたわね!」
ミリアリア「・・・あんたが不器用すぎんだよ(ぼそ)」
マリュー「・・・なにか?」
ミリアリア「いいえぇ~」
カガリ「おいっ!キラの具合はっ!」
マリュー「カガリさん、ご苦労様。大丈夫そうよ。・・・よく助けてきてくれたわね」
カガリ「ん、ああ。無事なのか?・・・ったく、いつもいつも姉を心配させるやつだな!」
ミリアリア「・・・どっちがだよ(ぼそっ)」
カガリ「ん・・・なんかいったか?ミリアリア?」
ミリアリア「いいえぇ~・・・(こいつら地獄耳ね)」
カガリ「ま、無事でなによりだ。ところで艦長、二人だけで話がある」
マリュー「私と・・・ですか?」
カガリ「ああ、私の部屋へきてくれ」
~一方的に話を進め、医療室から出て行くカガリ。で、カガリ自室~
カガリ「・・・・・・アスランと接触した」
マリュー「アスランくんと!?どこで?」
カガリ「フリーダムを回収しようとしててな、キラを助け出してくれていたよ・・・」
マリュー「キラくんを?でも、どうして一緒に戻ってこなかったの?」
カガリ「あいつは・・・まだ見えていない、といった。・・・なにを言っているのか私にはさっぱりわからん」
マリュー「・・・見えていない・・・ですか・・・・・・」
カガリ「なぁ艦長?アスランは、あいつは何でいまだにここに戻ってこない?見えていないってなんなんだ!?」
マリュー「彼は・・・自分の居場所がまだわからないのでしょうね・・・。もともとザフトだし、プラントが嫌いでこちら側についたわけでもないしね」
カガリ「・・・アスランは・・・戻ってくると思うか?」
マリュー「戻ってきてくれないと・・・困りますね。・・・・・・でも、その後はどうかしらね。・・・カガリさん」
~カガリにちゃんと向きなおすマリュー~
マリュー「カガリさん。あなたもオーブの代表であるのならば、そろそろ戦いの後を考えていてくださいね・・・・・・」

  ・・・・・・「マユ」スタンドアローン編⑧へ続く

119 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/09(日) 23:40:22 ID:???
単発設定小話 番外編「走馬灯」

■ハイネ・ヴェスティンフルス
~海面で爆散直前のグフ~
ハイネ「・・・俺が、やられたっていうのか?あの灰色のやつ・・・は、マユのアニキだ、な?・・・なんで兄妹が互いに
    銃を突きつけなければならない?・・・俺は、俺達はそんな馬鹿馬鹿しいことを無くすために・・・・・・なあ?」
(アーサー「ハイネ、僕はパイロットにはなれないよ。・・・・・・僕は・・・自分の手が血に染まるのが怖い」)
(ハイネ「そうか・・・。じゃあ、何になるんだ!?」)
(アーサー「戦略仕官になろうと思う。これならより多くの人を救えると思うから・・・」)
(サラ「・・・戦争嫌いなのに、戦争屋になるのね。・・・ふふ、ちゃんと現実を受け止めるところはさすがね」)
(ハイネ「サラはどうすんだ?」)
(サラ「私はあなたと一緒・・・だけどね、すぐに陰に入るわ」)
(ハイネ「俺が陽でサラが陰。そしてアーサーは万色になる。それぞれ別の場所で、同じ想いを・・・」)
(サラ「誰かが先に死んでも恨みっこなしよ?・・・想いは生き残っている人が継いで行くのよ」)
ハイネ「・・・はは・・・・・・わりぃな、二人とも。俺が一番最初だと思っちゃいたけどな。マユを、頼んだぜ・・・・・・」
~海面で黄昏色のMSが爆発した~

■トダカ一尉
~一人タケミカヅチに残ったトダカ~
トダカ「他国を侵略しない 他国に侵略されない 他国の争いに介入しない・・・か。だからオーブは中立国として
    存在し得た。だから君のご家族もオーブに移り住んできたのだろう。・・・しかしオーブは侵略された。
    そして他国の争いに介入した。君には何も言い訳できないな。でも、私はオーブの理念は間違っていないと
    思うんだ。一見すればしごく閉塞的な印象をうけるが、そうじゃないんだ。そんなことは平和であるためには
    当たり前のことであって特別なことじゃない。・・・・・・が、今のところ絵に描いたもちになってるがな・・・・・・」
~タケミカヅチに迫ってくるインパルスを見つめるトダカ~

■ステラ・ルーシェ
~シンの腕に抱かれぐったりしているステラ~
ステラ「・・・なにも・・・見えない・・・・・・。なんで?・・・わたし、もっともっと・・・シンを見ていたい。ねぇ、なんで?
    ・・・あ、見えた。でも、すごく遠いところに・・・いる。ねぇ、その腕を・・・伸ばしてよ。そのあったかい手で
    私の腕をつかんで・・・ねぇ?・・・なんで?・・・離れていくの?私・・・私・・・シン。明日ね・・・明日は、私の
    ・・・ねぇシン?・・・聞いて・・・いるの?聞こえて・・・・・・?」
~ステラの意識は白濁の海に溶け込んでいった~

完  ・・・以上番外編でした。次回は引き続きスタンドアローン編をお送りする予定です。

142 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/12(水) 22:10:02 ID:???
単発設定小話 「マユ」スタンドアローン編⑧ミツとクローバー

~ミネルバに帰還したインパルスとザク~
ヨウラン「おぉしっ。英雄様が帰ったきたぜ!」
ヴィーノ「マユ!レイ!早く降りてこいよ!」
マユ「今、下りまーす!」
~MSから下りるマユとレイ。
マユ「レイ!・・・あなたのおかげよっ!」
レイ「お前が強いんだ。俺は、少し手を貸しただけだ」
マユ「ふふ・・・ありがと」
~レイに微笑みかけるマユ。マユの笑顔に少しするレイ~
レイ「さ、先にいってるぞ。艦長に報告もしないといけないしな・・・」
~さっそうと歩きだすレイ。背中に笑いかけるマユ、を横から抱きつくヨウラン~
ヨウラン「マユーっ!!」
マユ「!!キャッー!!」
ルナマリア「なっにやってんのよー!こんのエロガキが!!」
~ヨウランの頭に容赦ないげん骨が飛ぶ~
ヨウラン「痛って~!!殴ることないだろっルナ!」
ルナマリア「ったく、油断も隙もあったもんじゃないわね!・・・マユ、大丈夫!?」
マユ「う、うん。ありがと、ルナ姉ちゃん・・・・・・」
ルナマリア「もう。ほら、いくわよマユ。疲れたでしょ?」
マユ「はーい。ふふ、じゃあ後でね。ヨウラン兄ちゃん、ヴィーノ兄ちゃん」
ヴィーノ「おう。お疲れ様」
ヨウラン「つっつっ・・・ああ、後でな・・・痛ぅ~」
~頭をさすりながらマユの見送るヨウラン~
~廊下をルナマリアと並んで歩くマユ~
ルナマリア「・・・・・・やっと・・・仇をとったわね」
マユ「・・・・・・うん・・・」
~ルナマリアの胸に顔を埋めるマユ~
マユ「ルナ姉ちゃん!・・・私・・・私・・・・・・」
ルナマリア「怖かったわね。もう、もう泣いていいのよ・・・あなたのそばにいてあげるから・・・」
マユ「うっうっ・・・ひっくひっく・・・・・・。やっとやっと仇を討てたのに・・・なんで・・・なんで気持ちが晴れないの?」
ルナマリア「・・・・・・なんでかな?・・・でも、あなたのしたことは間違ってない。間違ってないから・・・ね?」
マユ「うううっ・・・」
~ルナマリアの胸で泣き続けるマユ~
ルナマリア「今は・・・頭を空っぽにして泣こ?」
マユ「ルナ・・・姉ちゃん・・・うっうっう・・・・・・」
~その頃、フリーダムを回収したアスランが戻ってきた~
アスラン「ふぅ・・・。マユとレイはもう戻ってきているのか・・・・・・」
ヨウラン「おお・・・本当に回収してきちゃったよ・・・これがフリーダム・・・・・・」
ヴィーノ「壊れかけてても、圧倒的な迫力だな・・・」
アスラン「コックピットはないけどな」
~フリーダムに感嘆しているヨウランとヴィーノに返答するアスラン~
ヴィーノ「ええ!じゃ・・・敵さん脱出したってことですか!?」
アスラン「どうかな?太刀筋を見た限りじゃ助かった見込みは少ないと思うけどな・・・」
~嘘をつくアスラン~

  ・・・・・・次回「レイ」スタンドアローン編⑨へ続く。
153 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/15(土) 01:13:31 ID:???
単発設定小話 「レイ」スタンドアローン編⑨

~ミネルバ艦長室~
タリア「・・・で、フリーダムは回収できたのね」
アスラン「ええ。まぁ、コックピットはありませんが・・・」
タリア「これで満足できたのね?」
アスラン「・・・おっしゃっている意味がわかりかねます」
タリア「では言い直しましょう。・・・あなたのご友人を助けられてさぞかしご満足なことでしょうね!」
~「ダンッ!!」と机にこぶしを叩きつけアスランを睨むタリア~
アスラン「・・・セイバーを失った私に今できたのは、フリーダムを回収することだけです。私は、フェイスとして自分にできる限りの最善のことをしただけです」
タリア「あくまであなたが回収するときにはすでにコックピットがなかったと言い切るつもりね?」
アスラン「事実のままに・・・」
タリア「・・・・・・」
~アスランを睨み続けるタリア~
タリア「わかったわ。あなたの報告書は私を通さなくていい。直接議会に提出なさい。私は私で報告書を提出します。議会・・・いえ、議長に判断を仰いでもらいましょう」
アスラン「・・・わかりました」
~アスランから目をそらすタリア~
タリア「・・・フリーダムを、あなたはどうするつもりなの?」
アスラン「フリーダムに残っているキラ・ヤマトの戦闘データは役に立つでしょうから、開発部隊に回すのがいいでしょう」
タリア「機体そのものは?」
アスラン「最強のMSといっても設計はすでに古いですからね。機体本体を使う意味はありません。ただエンジンは使えますよ」
タリア「・・・条約違反よ?」
アスラン「戦争をするのに武装制限のルールは無意味ですよ。人としてモラルは持っているべきでしょうがね」
タリア「・・・ずいぶんとすさんだことを言う。お父上の遺志でも継ぐつもりかしら?」
アスラン「はは・・・まさか。そこへは行きませんし・・・もう誰にも行かせませんよ」
~握りこぶしを振るわせるアスラン~
アスラン「・・・フリーダムのエンジンは、デュランダル議長にお渡しします。どんなかたちであれ上手く使ってくれますよ」
タリア「ねぇアスラン。あなたいつまでここにいるつもりなの?」
アスラン「議長に会うまでは・・・ここにいます」
タリア「そう・・・。じゃそれまでここにいなさい。・・・ご苦労様、さがっていいわよ」
アスラン「はっ。失礼します」
~敬礼し退出するアスラン~
アスラン「・・・・・・!」
~廊下の壁に背を預け、レイが立っている~
レイ「・・・アスラン、あなたは自分を・・・期待されている役割をちゃんと理解されているのですか?」
アスラン「お前に言われるわけもなく。俺はフェイスの活動をしただけだよ」
レイ「あの男のしてきたことを、あなたは否定し続けてきたはずですよ」
アスラン「ああ。今もそれは変わってない」
レイ「本当に?」
アスラン「当たり前だ。無用な混乱を起こしている傍迷惑な連中だよ」
レイ「・・・私とマユの邪魔はしないでくださいよ」
アスラン「・・・・・・レイ。死んだ人間を目標にしていては上にはいけないぞ」
レイ「っつ!・・・私の目標はデュランダル議長以外にはいない!!」
~アスランの言葉でレイは声を荒げた~

  ・・・・・・次回「ジブリール」スタンドアローン編⑩へ続く。

219 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/17(月) 18:30:50 ID:???
単発設定小話 「ジブリール」スタンドアローン編⑩

~ヘブンズベースへ降り立つジブリール~
ジブリール「相変わらず寒いところだな・・・」
BC構成員A「ジブリール卿、ご無事で!」
ジブリール「ああ、長老の方々は?」
BC構成員「・・・すでに何人の方々は・・・・・・」
ジブリール「そうか。まぁ仕方あるまい。セイランは?」
BC構成員「オーブ内でごたごたしているようですが・・・。一応通信できます」
ジブリール「私の部屋へつないでおいてくれ・・・」
BC構成員「了解いたしました」
~建物の中へ入ってゆくジブリール~
ジブリール「まったく。デュランダル議長もがんばってくれる。しかし・・・ネオにはもうちょっと活躍してほしかったものだな。」
~自室前には秘書の女性が立っている~
BC秘書官「ジブリール卿。オーブのセイラン殿がお待ちです」
ジブリール「ご苦労。・・・っと君、すまんがな・・・」
BC秘書官「なんでございましょう、ジブリール卿?」
ジブリール「私の飼い猫が飛行機に残っているはずだ・・・こんなこというのは忍びないのだがね」
BC秘書官「はぁ・・・?」
ジブリール「しばらく君に預けてもいいかな?おとなしい子だからね、迷惑をかけることはないと思うんだが」
BC秘書官「・・・・・・わかりました。喜んでお引き受けいたしますわ」
ジブリール「ありがとう」
~部屋の中心においてある椅子に腰をおろし、セイランを呼び出すジブリール~
ジブリール「ふぅ・・・さてと・・・。モニター、セイランを画面に」
ウナト「ジブリール卿。お久しぶりですな」
ジブリール「ああ、セイラン殿。オーブ内もいろいろと忙しいそうだな・・・」
ウナト「ご心配おかけいたします。しかし、ご安心を。オーブの実験はまだ私どもが握っておりますのでね」
ジブリール「ふふん。頼もしいことだな・・・。そうそう君たちにとっていいニュースか悪いニュースかわからんが伝えておこう」
ウナト「ニュース・・・ですか?」
ジブリール「君のとこの姫君が乗船しているアークエンジェルのことだよ」
ウナト「アークエンジェルですと!?・・・あの船が・・・どうかしたのですか?」
~ウナトは目を見開きジブリールの映ったモニターを凝視する~
ジブリール「ベルリンで我々の進行を邪魔してくれたあとにザフト軍と戦闘したようだ」
ウナト「それで、今は?」
ジブリール「まぁあせりなさいますな。姫君とアークエンジェルそのものはなんとか無事のようだよ。ただ・・・」
ウナト「ただ・・・?」
ジブリール「あの悪夢のMS、フリーダムはザフトのMSに敗北したらしい。大型のビームサーベルでコックピットを一突きだったらしい」
ウナト「そうですか。まぁ生き残ってるならしかたありませんな。・・・我々も全力で排除させていただきましょう」
ジブリール「はっはっは。怖いことを言うね?君の国の代表首長だろうに」
ウナト「何ヶ月も消息不明な首長など、だれがその座に居座ることを認めますか?・・・とっくに彼女の居場所はこの国にはありません」
ジブリール「それが君たちの結論ならそれでいいだろう。・・・さてと、オーブにはまだ宇宙へいけるシャトルは残っているのかな?」
ウナト「・・・まぁオーブは島国ですから。緊急用に多数の島にシャトルは用意しておりますが・・・」
ジブリール「・・・それは結構。おそらく宇宙へ上がるのにそれを借りることになるだろう。・・・そのときは是非お願いするよ」
ウナト「っは。セイラン家の名誉をおかけして、宇宙に送ってさしあげます」
ジブリール「よし。では、オーブのごたごたを早いうちに押さえ込んでおくように」
~ジブリールはウナトが映っていた画面を消した~

  ・・・・・・次回「オーブ」スタンドアローン編⑪へ続く。

252 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/22(土) 03:01:19 ID:???
単発設定小話 「オーブ」スタンドアローン編⑪

~オーブ本島~
オーブの偉い人A「ウナト殿はどうした?」
オーブの偉い人B「もうじき到着されるようですよ」
オーブの偉い人C「まったく・・・ウナト殿も大変なことに巻き込まれましたなぁ。ふ・・はっはっはっは!」
オーブの偉い人D「まぁまぁ、そう意地の悪いことをいってやるな。明日は我が身ですぞ?ふっふっふ」
オーブの偉い人E「いやいや、余裕がありますなぁ」
側近A「皆様方、ウナト様がご到着いたしました」
~部屋の扉が開かれウナト・エマ・セイランが入室する~
ウナト「いや、お待たせしました」
オーブの偉い人C「なにをおっしゃいますか。・・・今日の主賓ではありませんか」
ウナト「っく・・・・・・いやいや、大事な時期ですからな。欠席するわけにはいかないでしょう?」
オーブの偉い人E「まぁ・・・約二人ほどこの場にいなければならない方がいらっしゃいませんがなぁ・・・っくっく」
オーブの偉い人A「ふん、サハク家の嬢ちゃんはアメノミハシラからは動けんよ」
オーブの偉い人D「あと一人はアスハ代表は行方不明・・・でしたかな?ウナト殿?」
ウナト「そ、そうですな。それは間違いないでしょう」
オーブの偉い人B「嘘をいってはいけませんな。ウナト殿。ご子息殿がなにやら吹いてまわっているらしいですが?」
ウナト「っは。不出来な息子でね。皆さんには迷惑をおかけします」
オーブの偉い人A「なんでも一緒に居たらしいじゃないか。あの難民集団とっ!」
ウナト「・・・そうなのですか?」
オーブの偉い人C「プライドだけは高いご子息のこと、タケミカヅチを失ったことも大方錯綜した情報を認められなかったのではないですかな?」
オーブの偉い人D「そうそう、タケミカヅチ・・・あの船を失ったことはわが海軍力の低下は免れませんぞ?どう責任を取るつもりなのかね?」
ウナト「そ、それは・・・・・・」
オーブの偉い人E「連合なんぞと安易に組むからそういことになるのですぞ?トダカ一佐でしたか、ご子息を逃すために人柱に立ったらしいですな?」
オーブの偉い人A「そう!トダカだ!あいつはこんなことで死んでよい人材ではなかったのに!」
オーブの偉い人C「生き残った連中も、アークエンジェルと合流したそうですな!」
ウナト「!・・・そんな情報なぞ・・・・・・」
オーブの偉い人D「なんだね?我々がそこまで情報を掴んでいないとでも思っていたのかね?」
~ウナトを非難する意見が散々浴びせられる~
女の声「氏族の方々!もういいではありませんか!?」
~壁面モニターから女の声が突然割って入る~
オーブの偉い人B「!・・・ロンド・ミナ・サハク・・・か!?」
ミナ「遅れてしまい申し訳ない。皆様方。先ほどから聴いていたのですが、若輩者の私には中々割り込みづらくてね」
オーブの偉い人A「っくっくっく。ミナ嬢ちゃんも人が悪い。立ち聞きはあまり行儀よくありませんぞ」
ミナ「すいませんね。アスハ代表よりも育ちが悪いものでね。ご容赦願いたい。・・・っと、今日の主題は今までのことの反省会ではなくて、
   これからのことを話し合うのではなかったのでありませんか?」
オーブの偉い人B「・・・うむ、そうだったな」
オーブの偉い人D「ウナト殿の責任云々は別で話し合いの場を設けましょう」
~ミナの一声でようやく今後のことを話し合う気になった「オーブの偉い人」達だった~

  ・・・・・・次回、「デュランダル」スタンドアローン編⑫へ続く。

271 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/24(月) 04:00:27 ID:???
単発設定小話 「デュランダル」スタンドアローン編⑫

~ジブラルタルに降り立つデュランダル~
議長「さて、このへんでうるさいのをたたいておきたいのだがね・・・・・・」
ザフト兵「デュランダル議長、こっちのハンガーにX42SとX666Sを移しておきました」
議長「うむ。ミネルバのマユ・アスカとアスラン・ザラ、レイ・ザ・バレルを読んでおいてくれたまえ」
ザフト兵「っは」
~MSがおかれているハンガーに一人残る議長~
議長「SEEDの覚醒とエモショーナルシステムの融合が上手く働けばいいのだがね・・・・・・」
~ハンガーにマユとアスランがやってくる~
議長「やぁ、アスランにマユ・アスカ君。元気そうで何よりだよ。・・・ん、レイはどうした?」
アスラン「ごぶさたしてます。レイ・ザ・バレルは遅れてやって来るそうです」
議長「そうか。・・・ん。ああ、そんなに改まらなくてもいいさ。なにしろ君達は英雄だからね」
マユ「これまでやってこれたのはミネルバのみんなのおかげです!私一人の功績ではありません」
議長「ふふ、それが君の強さか。いやはや、君には驚かせられるばかりだよ。」
マユ「議長・・・」
アスラン「議長、すいません。せっかくいただいたセイバーを・・・」
議長「ああ、いや仕方ないさ。相手がフリーダムでは瞬発力ではあちらが上だしね。しかし君はそのフリーダムをザフトに取り返してくれた。あの機体は是非とも役立たせてもらうよ」
アスラン「すいません」
議長「・・・すぐに謝るのはよくないな、アスラン。この戦争も幕はもうすぐ降ろされるだろう。君達にも、あと少しがんばってもらわなければならない」
マユ「それはもちろんです。そのために戦ってきたのですから・・・」
議長「そう、我々コーディネイターは戦う為に存在しているわけではないからね。・・・そこでだ」
ハンガー照明オン
マユ「・・・っ新型のMS?」
アスラン「これはっ!?」
議長「君達にこの新型MSを託したい。赤い翼を持つデスティニーとドラグーンを装備したレジェンドだ。これで一刻もはやく戦いを終わらせて欲しいのだよ。そして・・・」
マユ「デスティニー?」
議長「そして、君達がこれからの未来・・・運命を切り開くんだ。その為のMSだよ。デスティニーはマユ・アスカ君へ、そしてレジェンドはアスランに・・・」
アスラン「私に・・・この機体をですか?」
マユ「これを私に・・・?」
議長「・・・そう、君達だからこのMSを託したいんだ。」
マユ「あ、ありがとうございます!マユ・アスカ確かに新型MSデスティニーを拝領致しました!」
アスラン「ドラグーン?・・・しかしデュートリオンでもエネルギー供給が間に合わないでしょう?」
議長「さすが、アスランだ。そこまでちゃんとわかっているね。・・・確かにインパルスなどのセカンドシリーズの技術をもってしても供給率は足りない」
マユ「ドラグーンってそんなに消費が激しいんですか?」
議長「うん。各端末への供給と量子通信がすごい電力消費が多いんだ。・・・こんな細かい話はつまらんかな?」
マユ「あ、いえ。そんなこと・・・ぜんぜん・・・・・・」
~首を横にふるマユ~
議長「答えを言うと、この2機にはハイブリッドを導入していてね。それのおかげでエネルギー問題は解決されているのさ」
アスラン「ハイブリッドですって!?それは・・・核エンジンを積んでいるっていうんですか?」
議長「それは二次的に使用するだけだよ・・・」
アスラン「それでも・・・それは条約に違反しているでしょう!?」
議長「・・・核を始めに使ったのは連合だよ。前回も今回も。ベルリンでの巨大なMSには各エンジンが搭載されていたようだよ。爆発しなかったのは幸いだったね」
アスラン「議長・・・・・・」

  ・・・次回「フェイス」スタンドアローン編⑬へ続く。(この辺は以前投下しましたが、ストーリーが当初考えていたものから変わってきたため焼き直しでお送りいたします)


273 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/24(月) 13:02:50 ID:???
単発設定小話 「フェイス」スタンドアローン編⑬

~引き続きハンガーにいるデュランダルとアスランとマユ~
議長「さて、MSの話はこのあたりにしとおこう。後は君たちがこいつに命を吹き込んでくれ」
マユ「はっ!」
議長「うん、いい返事だね。・・・さて、おい持ってきてくれ」
~ハンガーの置くから小箱を手にしたミーアが現れる~
アスラン「・・・ミー・・・・・・ラ、ラクス!」
マユ「?・・・・・・ラクス様」
ミーア「ご無沙汰して下りますわね、アスラン?」
アスラン「なぜ・・・ここに居る?」
議長「ラクス嬢には私がお願いしてジブラルタルへ来ていただいたんだよ。正念場だから兵の士気を少しでも上げておかないとね」
ミーア「・・・そういうことですわ」
議長「さて、アスランとラクス嬢には立会人になってもろうか」
アスラン「・・・・・・立会人?」
~マユの方へ向きなおし、ミーアが手にしている小箱の蓋をあけるデュランダル~
議長「マユ・アスカ、君をフェイスに任命する。・・・受け取ってもらえるかな?」
マユ「・・・・・・わ、私がフェイス・・・ですか?」
議長「そうだ。君がフェイスだ」
ミーア「おめでとうございますわ。マユさん」
アスラン「・・・・・・」
マユ「・・・・・・私・・・これを受け取る資格なんて、ありません」
議長「ふむ・・・理由を教えてくれるかね?」
マユ「私・・・私は戦争に私情を持ち込んでしまっています。プラントのことを私情より優先して考えられるか・・・自信がありません」
アスラン「マユ・・・・・」
議長「戦争は、自分の意思にかかわらず関わった人間全てに傷を残す。そして、その傷を癒すことは容易ではない」
ミーア「・・・・・・マユさん。戦争に自分の傷を持ち込ませずにすむ人などおりませんわ」
議長「君の傷がどんなことかは知っているつもりだ。そしてそれが癒えることはプラントにとっても不安を取り除くことにもなるんじゃないかな」
マユ「デュランダル議長・・・」
議長「だから、そのままの君にこのバッジを受け取って欲しいんだ。君は自分の心を自覚しているし、はっきりと見えているだろう?」
アスラン「自分の・・・心・・・・・・か」
~アスランに一瞬視線を移すデュランダル~
議長「君は君が成せることをすればいい。・・・・・・受け取ってくれるね?」
マユ「・・・・・・はい。・・・私、フェイスになります」
ミーア「・・・では、バッジをつけさせていただきますわね」
~マユの胸にフェイスのバッジをつけるミーア~
マユ「・・・(ミーア姉ちゃん)」
議長「よしこれで落着と。君たちはグラディス艦長によろしく伝えておいてくれないか?私はどうもミネルバにいっている時間がなさそうなのでね」
マユ「了解いたしました」
~デュランダルに敬礼するマユとアスラン~
議長「ラクス嬢も来てくれ。明日からの予定を打ち合わせねばならんからね」
ミーア「はい。・・・それではマユさん、・・・アスラン。・・・ごきげんよう」
アスラン「ああ、ラクスもな・・・」
~アスランの返事ににっこりと微笑み返すミーア~

  ・・・・・・次回「ミーア」スタンドアローン編⑭へ続く。

287 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/26(水) 01:57:36 ID:???
単発設定小話 「ミーア」スタンドアローン編⑭

~デュランダルの部屋にて~
議長「ふむ。では明日はこのスケジュールでいくとしようか」
側近「は。承知いたしました」よ
議長「みんな、ご苦労様」
~誰かが扉を叩き、側近が扉を開ける~
側近「どうした?」
レイ「レイ・ザ・バレル、出頭いたしました」
議長「やぁ、レイ。今会議が終わったところだよ。タイミングがいいね」
レイ「は、入ってもよろしいでしょうか?」
議長「もちろんだよ。さぁ、はいったはいった」
レイ「失礼します」
議長「ああ、じゃぁみんなまた明日」
側近「は、失礼いたします」
ミーア「・・・失礼いたします」
~レイはすれ違いざまにミーアに耳打ちする~
ミーア「レイさん、ご機嫌よう」
レイ「・・・さすが、自称ラクス・クラインだな。かなり本物にそっくりになってきたじゃないか」
ミーア「!!・・・っつ・・・・・・」
レイ「自分の役目を忘れるなよ?」
ミーア「・・・・・・わかってる」
~ミーアは扉を閉め、退出してゆく~
議長「レイ・・・無事でなによりだよ」
レイ「ギル・・・・・・」
~デュランダルに抱きつくレイ~

~廊下を一人歩くミーア~
ミーア「あのオカマ野郎め・・・・・・私の役目、忘れるわけないじゃない!私が・・・私がラクス・クラインなのよ!・・・あ!」
~正面からアスランが歩いてくる~
アスラン「ミーア!・・・・・・お前、まだそんなことをしているのか?」
ミーア「なぁに?またお説教?やめてよね・・・今は私が本物のラクス・クラインなのよ」
アスラン「はぁ・・・そうか」
ミーア「そうそう、それよりもアスラン!ダメじゃないの!・・・っとここじゃ目立つはね。アスランの部屋に行きましょう」
アスラン「ミーア・・・・・・」
~アスランが与えられた部屋に行くアスランとミーア~
ミーア「アスラン!ダメよ、議長の前であんな態度しては!」
アスラン「・・・・・・ミーア、お前もわかっているんだろう?議長の提言を・・・デスティニープランだって?」
ミーア「そうよ。デスティニープラン・・・いいじゃない!議長は世の中をもっともっと良くするために、世界中のみんなが不自由なく
    暮らせる世界を作るために素敵なことを成し遂げようとしているのよ?」
アスラン「素敵なことだって!?」
ミーア「そうよ、素敵なことよ!・・・・・・でも・・・アスランは議長のやり方に疑問をもっている・・・」
アスラン「議長の提言は・・・自分を自分でなくさせてしまうということに気がつかないのか?お前は!」
ミーア「違うわよ!・・・私がアスランに伝えたいのはそういうことじゃない!・・・・・・議長の恐ろしさを何もわかってないのよ!」
~ミーアの興奮した声に驚くアスラン~

・・・・・・「ミーアⅡ」スタンドアローン編⑮へ続いてしまうんだな。

317 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/28(金) 23:35:11 ID:???
単発設定小話 「ミーアⅡ」スタンドアローン編⑮

~デュランダル自室~
議長「どうかな、彼は?」
レイ「アスランは恩を仇で返そうとしてる。・・・これを聴いていただければわかるかと思います」
~小型の音声プレイヤーを机の上に置き、再生させるレイ~
(「おいっ!キラ、生きていいるのか!」 )
(「はぁ、生きていたか・・・。離脱機構が生きていればいいがな・・・海の中じゃコックピットを開けるわけにはいかない」 )
(「カガリ、やめろ!俺だ、アスラン・ザラだ!」 )
議長「・・・これは・・・なるほど。うーん、彼はいろいろ考えすぎるのだよ。もっと一つのことに集中できればいいのだが」
~プレイヤーを止め、腕組みをするデュランダル~
議長「しかし・・・これでは私もどうしようもない。・・・・・・レイ、頼めるかな?」
レイ「はっ!」
~部屋から退出するレイ~

~アスランの部屋~
アスラン「ミーア・・・・・・」
ミーア「私が言いたいのは、アスランが議長を疑っているように、議長もアスランを疑っているのよ!」
アスラン「疑う?」
ミーア「詳しくは私も知らないけど。でも議長がアスランを見るときの冷酷な瞳・・・」
アスラン「ミーア・・・なにを言ってる?」
ミーア「あの冷酷な瞳で・・・私も見られてことがあるからわかるのよ!ねぇ!とにかく議長に従順な態度を見せなきゃ!!・・・!?」
~扉を叩く音が聞こえる~
ザフト兵「アスラン殿!入ってもよろしいか!」
アスラン「!!・・・ミーア・・・・・・お前・・・・・・・」
ミーア「ち、違う、私じゃない!私は・・・アスランをかばいたくて!」
ザフト兵「おい!一気に行くぞ!」
~扉を破る兵士たち。と同時に窓を蹴破るアスラン~
ザフト兵「アスラン・ザラ!!・・・外か!?」
~窓から身体を乗り出すザフト兵~
ザフト兵「くそっ!暗くて見えん!おい警報を鳴らせ!!」
~部屋から足早に出て行くザフト兵~
ミーア「・・・・・・だから・・・だからいったのに・・・・・・」
~よろめきながら部屋をでるミーア~

~壁伝いに逃走するアスラン。明かりについている一室に窓から忍び込む~
アスラン「っち!どうする・・・どこから出ればいい?・・・・・・」
~窓の外をみつつ思案するアスラン。その背後から声をかけられる~
女の声「ア・・・スランさん?」
アスラン「!!・・・メイリン!・・・ここは君の部屋だったか。悪いな、ちょっとの間居させてくれ」
メイリン「・・・!この警報・・・アスランさんなのね?」
アスラン「ああ。君に迷惑をかけるつもりはない。すぐに出て行くさ」
ザフト兵「すいませーん。扉を開けてもらえませんか?」
メイリン「!・・・アスランさん。部屋のすみでじっとしていてもらえますか?」
アスラン「メイリン!?」
~下着姿になりシャワーで髪をぬらすメイリン~

  ・・・・・・次回「デスティニープラン」スタンドアローン編 終章

331 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/29(土) 21:44:53 ID:???
単発設定小話 「デスティニープラン」スタンドアローン編 終章

~なんだかんだでザフト兵を追っ払ったメイリン~
アスラン「メイリン・・・なぜ俺を助けた?」
メイリン「・・・・・・アスランさん、ザフトに居場所がもうないのでしょう?・・・私・・・私、ここにはもういたくない」
~二人の間に沈黙が流れる~
アスラン「メイリン・・・・・・一緒に、来るか?」
メイリン「!・・・はいっ!」

~すったもんだでレイと銃撃戦をするアスランたち~
レイ「アスラン・ザラ!!貴様はまだ裏切るのか!」
アスラン「・・・レイか・・・・・・。メイリン、あのMSの足元まで一息で走り抜けれろ」
メイリン「・・・はい!」
~勢いよく走り出すメイリン~
レイ「その女が人質ってわけですか!?」
アスラン「そんなのじゃない!・・・お前は、議長の提唱していることがどんな結果を招くかわからないのか!」
~メイリンに続き走り抜けるアスラン~

~結局マユとレイに終われて逃げるアスランたち~
アスラン「っちぃ。マユ!やめろ!」
レイ「マユ!いまのアスランにはなにをいっても無駄だ。油断してるとお前がやられるぞ!」
アスラン「く、レジェンド?レイか!?」
マユ「アスラン!なんで・・・ちゃんと説明すれば議長だって!」
アスラン「マユ!議長にそんな上っ面の言葉が効くわけないだいろう!お前だってわかっているはずだ!議長のしようとしていることが!!」
レイ「フン、戯言を言う。じゃあ、あなたは、あなたは何を示してくれるのですか!? ただ嫌だとしか言わないじゃないですか!」
アスラン「レイっ!!」
レイ「そんなもの、わがまましか言えない子供でしかありませんよ!」
~ぼこぼこにされつつあるグフ~
アスラン「・・・くそ、グフがもたない?メイリン!お前だけでも脱出するんだ。もうグフがもたん!」
メイリン「アスラン・・・いや、いやよ。もうあそこには戻りたくない!」
マユ「!?メイリン姉ちゃんもグフに乗っているの!?」
メイリン「もう、ほっといてよ・・・・。あんたたちなんていなくなっちゃえばいいのよー!」
アスラン「・・・・・・そこっ!」
マユ「!?直撃?・・・・・・スラスターが、効かない?お、落ちるっ!?」
レイ「マユ!だから油断するなと!・・・・・・アスラン!」
アスラン「グフもここまでか・・・ええい、あとはどうにでも・・・」
レイ「アスラン!!あなたが助けた友人のかわりに海の底に沈んでいないさい!!」
~レジェンドのビームで大破し海に沈むグフ。着水するデスティニー、デスティニーを救出するレジェンド~
マユ「・・・レイ・・・・・・デスティニープランって・・・必要なのよ・・・ね?」
レイ「・・・・・・もちろんだ。少なくとも、今はな」
~デスティニーを引き上げ、基地にもどるレイ達~

~遠巻きに戦いを見ていた一団~
キサカ「間に合ってくれよ・・・。サイ!サルベージの準備は!?」
サイ「ちょっトノムラさん!そっちじゃないって!」
トノムラ「いや、サイこそその結び方ちがってるぜ!」

「スタンドアローン編」完
355 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/31(月) 00:28:57 ID:???
単発設定小話 「サルベージ」

~グフのサルベージを行うキサカたち~
キサカ「・・・・・・比較的底の浅いところでよかったな」
サイ「そうですね。・・・はい、オーライオーライ。トノムラさーん、こっちにロープ回して!」
トノムラ「よしっ。あがったぞ!」
~水面に浮上したグフのコックピットに張り付くキサカ~
キサカ「マニュアル開錠口はと・・・よしここか。おい!無事か!?」
トノムラ「うわっ!あんた・・・誰?」
~コックピットの中で小さく震えているメイリン~
メイリン「うううっ・・・うぐっ・・・・・・」
キサカ「大丈夫か?」
メイリン「わ、わたしは・・・大丈夫です。・・・・・・アスランさんが・・・・・・」
アスラン「う・・・・かはっ・・・・・・っぐっぐうううう」
トノムラ「おいおい、メットもかぶらずに乗ってたのかよ!?」
キサカ「出血がひどいな。・・・トノムラ、そっちを抱えてくれ。あまり揺らすなよ」
トノムラ「了解。サイ!同乗してた女の子そっちに移すから手を引いてやってくれ」
~クルーザー甲板で待機するサイに手を伸ばすメイリン~
サイ「はい!・・・さ、手をだして。そこすべるから気をつけてね」
メイリン「はぃ。・・・ぁりがとぅ・・・・・・」
キサカ「サイ!次、アスランいくぞ!トノムラ、合わせろよ。いち、にのさんっ!」
トノムラ「よっと!」
サイ「はいっ!・・・・・・わっすごい怪我だ」
キサカ「サイ!すぐに応急手当を!」
~船内へ救急箱を取りに戻るサイ~
アスラン「うううううぅぅぅぅ・・・・・こ、ここは?・・・・・・」
キサカ「喋らない方がいい。敵じゃない。目を閉じていろ」
アスラン「・・・っぐ」
サイ「キサカさん!もってきました!」
トノムラ「これは・・・あまりよくないですよね?」
キサカ「そうだな・・・急いでアークエンジェルと合流した方がよさそうだな」
メイリン「アークエンジェル・・・・・・あなた方は・・・・・・オーブの方ですか?」
サイ「そうだよ。・・・ちょっとわけありで連合の制服着ているけどね。間違いなくオーブの人間さ」
メイリン「・・・・・・私・・・捕虜になるのですか?」
サイ「事情は聞かれると思うけど・・・どうかな?捕虜になんてしないと思うよ」
メイリン「・・・そうですか・・・アスランさんの様子は?」
~ほっとした表情のメイリン~
キサカ「よくはない。・・・でも死なせはしない」
トノムラ「そういうことだね。お嬢ちゃんは心配しないでいいよ。すぐにもっと設備の整ったところへ行くからね」
サイ「!・・・キサカさん!脈が弱くなってます!」
キサカ「とりあえず船内へ移すぞ。トノムラ!アークエンジェルへ暗号通信でエマージェンシーだ!」
トノムラ「オーケイ!」
~船内へ奪取するトノムラ~
サイ「さ、君も船内へ!ここに居ては身体が冷えるよ」
メイリン「は・・・い。・・・アスランさんのそばに居ても・・・いいですか?」
サイ「・・・ああ。もちろんだよ」


366 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/02(水) 22:39:28 ID:???
単発設定小話 「姉妹」

~メイリンがアスランに人質としてさらわれたことになってるジブラルタル~
ルナ「・・・・・・そんな・・・なんで、なんでメイリンがアスランと一緒に・・・・・・」
~ミネルバのブリッジで茫然自失なルナマリア~
アーサー「ルナマリア・・・・・・まだ死んだと決まったわけじゃないし・・・・・・」
ルナ「当たり前でしょ!!勝手に妹を殺さないでください!!」
アーサー「あ・・・ごめん」
ルナ「・・・部屋に戻ってます」
~ブリッジを退出し、自室に戻るルナマリア。部屋の扉が叩かれる~
マユ「・・・ルナ姉ちゃん!入るわよ?」
ルナ「マユ・・・開いているわよ」
マユ「ルナ姉ちゃん?・・・・・・」
~ひっそりと薄暗い部屋に静かに足を滑らし入室するマユ~
マユ「ルナ姉ちゃん・・・大丈夫なの?」
ルナ「ええ。大丈夫。・・・マユは心配しなくてもいいわよ」
マユ「・・・・・・ごめん・・・・・・」
ルナ「・・・なんでマユが謝るのよ」
マユ「で、でも・・・私、メイリン姉ちゃんがアスランと一緒にいるのを知っちゃったもの。うっ・・・わたし、わたし知ってて・・・・・・撃っちゃったもん・・・うっうっ」
~瞳に涙をったぷり浮かべるマユ~
ルナ「マユ・・・もう。泣いたら駄目じゃない。あなたは自分のすべきことをしただけ。・・・なにも、なにも自分を責める必要はないのよ」
マユ「ふぇ~ん・・・うっうっ・・・ぐぅ・・・ルナ姉ちゃん」
~マユの頭をやさしく抱くルナマリア~
ルナ「あなたは何も悪くない。だから、ね?・・・涙をふいて。・・・私を励ましに来てくれたんでしょう」
マユ「・・・なんで?なんで私を責めないの?私、メイリン姉ちゃんに銃を向けたのよ?攻撃したのよ?沈めちゃったのよ!・・・ねぇ、なんで?なんで私に怒らないの!?」
ルナ「・・・どうしてかな?・・・わたしはマユには怒りとか、恨みとかそういったネガティブな感情は浮かばないわ」
マユ「でも」
ルナ「マユはマユのすべきことをしただけ。アスランみたいに許されることをしたわけじゃない。・・・・・・メイリンみたいに・・・・・・」
~マユをぎゅっと抱きしめたまま、言葉につまるルナマリア~
マユ「ルナ姉ちゃん?・・・メイリン姉ちゃんが・・・どうしたの?」
ルナ「メイリンは・・・たぶん自分でアスランについていったのよ。ここから・・・逃げたくて」
マユ「自分からって・・・そんな・・・なんで?なんで自分から?・・・逃げたくてって?」
ルナ「あの子・・・口には出さなかったけど・・・悩んでいたのよ。ここが自分の居る場所なのかって?・・・」
マユ「メイリン姉ちゃんが・・・でも、そんなうふうには・・・」
ルナ「今思えばだけどね。そんな気がするのよ」
マユ「・・・・・・」
ルナ「・・・理由はわからないけれど、メイリンを悩ませたのはたぶん私の責任。メイリンの変化に気づかなかったのも私の責任。そして、それを救えなかったのも私の責任」
マユ「ルナ姉ちゃんが全部背負い込まなくても!」
~首を横に振るルナマリア~
ルナ「だからマユは何も悪くない。・・・アスランは憎いけれど、私は・・・メイリンの姉である自分の不甲斐なさに腹が立つのよ」
~再びマユをやさしくぎゅっと抱きしめなおすルナマリア~


397 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/05(土) 18:04:05 ID:???
単発設定小話 「FLAG」

~いろいろあって連合をコテンパンにしたザフト軍~
ルナ「ふぅ。マユ、お疲れ!」
マユ「ルナ姉ちゃんもね。・・・インパルスの調子どう?」
ルナ「あのMS・・・すごいわね。ザクとはぜんぜん違うわ。あんなのをマユはずーっと操っていたのね」
マユ「私だっていっぱいいっぱいだったよ」
ルナ「あら、そうなの?」
マユ「だってインパルスって小回りが効きすぎてつい動きがトリッキーになっちゃのよ」
ルナ「そう、でもそれでも自分の思い通りに操ってるんでしょう・・・ふふっ・・・さっすがフェイスね」
~マユに背中から抱きつくルナマリア~
マユ「ちょっ・・・ルナ姉ちゃん・・・きっつい。のどが・・・・・・うげぇ」
ルナ「ごめん。・・・でも、もうちょっとこのままでいさせて」
~マユの首筋に顔を埋めるルナマリア
マユ「・・・ルナ姉ちゃん」

~アークエンジェル、医療室~
カガリ「キサカっ!アスランはっ?大丈夫なのか!?」
キサカ「落ち着け、カガリ。落ち着け、命に別状はない。意識を失っているだけだ」
カガリ「そ、そうか・・・・・・。で、この娘は?」
トノムラ「ん~アスランがつれてきちゃったみたいだよ」
サイ「オーブへの亡命者ってところかな」
カガリ「・・・ふ~ん。名前を教えてくれるか?」
~アスランが寝ているベッド側の椅子に座っているメイリンに話かける~
メイリン「メイリン・ホークです。・・・ミネルバで通信仕官をしてました」
カガリ「ミネルバだって!?・・・・・・どうして、どうして脱走なんてしたんだ!?」
~メイリンに畳み掛けるように問いかけるカガリ~
キラ「カガリ!・・・この子だってまだ状況を把握しきれていないんだから、もうちょっと落ちついてからにしようよ」
サイ「そうだな。キラの言うとおり、代表のあせる気持ちはわかるけど、もう少し時間をかけないと」
カガリ「ああ、そうか。・・・・・・そうだな。とにかくアスランが無事でよかった。続きはアスランの意識が戻ってからにしよう」
キラ「わかった。しばらくは僕が残っているよ」
カガリ「うん。でもキラ。お前だって負傷者なんだからな。けが人の自覚ってもんをもっと持て」
キラ「うん、そうだね」
~キラに微笑みかけられながら医療室を出るカガリ~
キサカ「キラ・・・お前は大丈夫なのか?お前だってフリーダムごと沈められたのだろう?」
キラ「うん・・・でも、コックピットは無事だったし。それにアスランが助けてくれたみたいだから・・・」
キサカ「そうだったな。・・・じゃあお前に親友の世話をまかせてもいいか?俺たちもアークエンジェルについたばかりだからな」
キラ「ええ、わかりました」
サイ「キラ、これアスランの着替えな。頼んだぞ」
キラ「サイ・・・・・・僕は・・・」
サイ「キラ・・・俺だって馬鹿じゃないんだ。今は前に進むことを考えようぜ」
キラ「・・・・・・ごめん」
サイ「はは、謝ってどうすんだよ?・・・かわらないな、謝り癖は」
キラ「え、そうかな?」
サイ「そうだよ」
~医療室から出て行くキサカ、サイとその他一人~

完  ・・・・・・次回「天空のキラ編」

399 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/06(日) 00:41:24 ID:???
単発設定小話 「ラクスちゃん、ピ~ンチ!」天空のキラ(爆笑)編①

~<ビーッ!ビーッ!>エターナル船内に警報が響く~
バルトフェルド「ダコスタァ!!報告!」
ダコスタ「はいっ!!エターナル、敵艦隊に捕獲されています!!奴らどうやってここにいることを!?」
バルトフェルド「逃げれるかっ!?」
ダコスタ「ダミープラネット剥離させます!緊急離脱します!!・・・各員、手近なものに摑まってろ!」
~エターナルを覆っていた小惑星が剥がされてゆく~
バルトフェルド「敵の方が速いか・・・ヒルダ達はでれるか?」
ダコスタ「ドムトルーパー行けます」
バルトフェルド「よし、俺もガイアででる!ラクス、エターナルを任せる」
ラクス「はい。承ります」
バルトフェルド「アークエンジェルへエマージェンシーコールしとけよ!・・・ダコスタ、ラクスをサポートしろ!」
ダコスタ「はいっ!」
ラクス「頼みますわよ。ダコスタさん」
ダコスタ「え・・・はいっ!全力でラクス様をサポートいたします!」
~にっこり笑いかけたラクスに顔を真っ赤にするダコスタ~
バルトフェルド「じゃあまかせたぞ!」
~ブリッジを後にするバルトフェルド~

~エターナルからのエマージェンシーを受けたアークエンジェル~
キラ「エターナルが!?・・・マリューさん!」
マリュー「そうね・・・こちらは修理に時間がかかるし・・・」
キラ「ブースター使わせてください!一気に宇宙まで上がります」
マリュー「キラくん!?あなたMSないじゃないの」
キラ「大丈夫ですよ!じゃ、行ってきます!」
~アークエンジェルのブリッジから駆けてでてゆくキラ~
マリュー「・・・はっ、まさか。あの子ルージュを?」
~デッキに到着するキラ~
キラ「マードックさん!ルージュとブースターの設定を!」
マードック「ぼうず!ルージュはぼうずの設定でいいんだな!?」
キラ「はいっ!お願いします。カガリ!」
~あわててデッキにでてくるカガリ~
カガリ「キラ!お前!?」
キラ「カガリ、ルージュ貸して!」
カガリ「っておい!私のMSがなくなっちゃうだろ!?」
キラ「・・・ああ、大丈夫!君のためのMSがちゃんと用意してあるから!じゃ、借りるからね!」
~ルージュのコックピットにすばやく乗り移り、設定を変更しだすキラ~
カガリ「・・・代わり?ってなんだ?」
マードック「嬢ちゃん邪魔だって!どいたどいた!」
カガリ「え、ああすまん」
マードック「ぼうず!ブースターの用意できたぞ!セットは自分でやってくれ!」
キラ「ありがとうございます!・・・システムオールグリーン、デフォルト設定完了。・・・ストライク、キラ・ヤマト行きます!」
マードック「うっしゃぁぁ、全員離れろ!」
~あわただしく宇宙へ発進したルージュを載せたブースター~

  ・・・・・・「黒っぽい三連星」天空のキラ(苦笑)編へ続く

414 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/06(日) 23:02:22 ID:???
単発設定小話 「黒っぽい三連星」天空のキラ(苦笑)編②

~あわただしいエターナル~
ヒルダ「なんだいなんだい!?騒がしいねぇ!」
マーズ「敵襲だってよ。ドムのセットアップ終わってんだろうな!」
ヒルダ「はんっ!そんなの、終わってるわけないだろ!あたしがシステム系苦手だって失ってんだろ!?」
ヘルベルト「ったく、肝心なところでお気楽なんだからな。うちの大将は」
マーズ「あ~・・・ヘルベルト!先にいって虎の将軍様をサポートしろ!」
ヘルベルト「了解!じゃ、ヒルダお先にな!」
~ヒルダたちを追い抜き廊下を駆けてゆくヘルベルト~
マーズ「ヒルダのドムのセットアップは俺がやっていいんだな!?」
ヒルダ「あんたの設定はあたしと同じだからね。問題ないよっ!」
マーズ「はいよ」
ヒルダ「そうそう、聞いたかい?マーズ」
マーズ「なにをだよ?」
ヒルダ「キラ・ヤマトが地球から上がってくるってさ」
マーズ「いいタイミングじゃないか。ちょうどアレもできあがったとこだしな。でもよぉ・・・」
ヒルダ「なんだい?」
マーズ「あいつ宇宙って先の戦争以来だろ?宇宙での戦い大丈夫だろうな?」
ヒルダ「スーパーコーディネイターだよ?そんなの大丈夫に決まってるだろ!」
マーズ「はいはい、またスーパーコーディネイター万歳様々かよ」
ヒルダ「うるさいねぇ!?あたしゃコーディネイターの革新ってやつを信じてるんだよっ!」
マーズ「ヒルダ・・・お前議長側に居た方がよくないか?」
ヒルダ「なにいってんだか!?誰があんな優男に誰が付いていくかよ。しかもあの考え・・・反吐がでるっていうんだよ!」
マーズ「まぁ、そうだな。デスティニープランってのは抵抗を感じるが・・・っと、出来上がり!」
ヒルダ「遅いよ、マーズ!」
マーズ「はぁ!?お前がシステムセッティングサボったから余計な時間くったんだろうが!?」
ヒルダ「まぁまぁ。いいじゃないの。ほら、いくよ、マーズ!」
マーズ「へいへい・・・」
~互いのドムトルーパーのコックピットに乗り込むマーズとヒルダ~

~先に船外へ出たバルトフェルドとヘルベルト~
バルトフェルド「あ~駄目だなこりゃ。逃げ切れんわ・・・」
ヘルベルト「将軍!敵さんがぞろぞろとでてきたぜ!」
バルトフェルド「ヒルダたちはどうした?ヘルベルト」
ヘルベルト「すまねぇ将軍。ヒルダがシステムセットアップさぼっててよ」
バルトフェルド「三つ子の魂百までってやつか?ったく、昔から変わってないな!」
ヘルベルト「へへ、でもよ腕はヒルダもマーズも俺も将軍に引けをとらないところまできたぜ!」
バルトフェルド「ほ~う、頼もしいこといってくれるじゃないか!じゃ、二人がくるまで時間を稼ぐぞ!」
ヘルベルト「了解!」
~高速でエターナルへ向かってくるザフトのMS部隊に立ち向かうバルトフェルドとヘルベルト~

~大気圏を振り切りつつあるルージュ~
キラ「もう少し、ラクス・・・無事でいてよ」
~エターナル ブリッジ~
ラクス「・・・・・・!キラ・・・・・・」

  ・・・・・・次回「2分で25機」天空のキラ(嘲笑)編
37 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 12:52:43 ID:???
単発設定小話 「ストライク、再び」天空のキラ(嘲笑)編③

~応戦中のガイアとドム~
バルトフェルド「っくそ!こいつら数が多すぎだ」
ヘルベルト「まったくだぜ!なにやってんだ!?ヒルダとマーズは?」
~20機以上のザクやグフがガイアとドムに襲い掛かる~

~エターナル内MSデッキ~
ヒルダ「ドムトルーパー、ヒルダ! でるよっ!!」
マーズ「マーズ機出る」
~エターナルから射出される2機のドルトルーパー~
ヒルダ「マーズ!将軍とヘルベルトは後回しだ。エターナル正面に出る」
マーズ「ああ?どういうことだ!?」
ヒルダ「MSはおとりさ!やつら直接エターナルを狙ってくるよ!」
マーズ「・・・わかった」
~エターナル正面に回るヒルダとマーズ~
ダコスタ「・・・!!正面、敵艦、熱源確認!直接こっちを狙うつもりか!?」
ヒルダ「ダコスタ!わかってんだろうね!」
ダコスタ「わかってますよ!・・・回避運動!あわせて防御シールドへエネルギーを回せ!」
ヒルダ「マーズ。ビームシールド最大出力でどれくらいもつ?」
マーズ「・・・いいたかないけどな、一瞬はじけるぐらいだぞ?」
ヒルダ「一瞬はじければいい。後はダコスタがなんとかするだろ・・・」
ダコスタ「敵艦、主砲きます!全員衝撃にそなえろ!」
~ザフト、ナスカ級から主砲が放たれる~
ヒルダ「まったく!!マーズ!シールド最大出力!」
マーズ「ああ!・・・っておい、ヒルダ!あれ!?」
ヒルダ「ああ?・・・ストライク!!」

~エターナル下方からブースターをつけたストライクが迫る~
ラクス「いけません!キラっ!」
バルトフェルド「ストライクだとぅ!・・・キラ・・・まさか!?」
キラ「・・・ラクスー!!」
~ブースターを切り捨て、エターナル正面にまわり盾を構えるストライク~
キラ「エターナルを沈めさせやしないよっ!!」
~ストライクの構えた盾に敵のビームが照射される~
キラ「・・・っぐぅぅ・・・・・・」
ラクス「キラ!!」
~ビームをはじいたときの衝撃でぼろぼろになったストライク~

~後で「2分で25機~」といわされるザフトの艦長~
あごひげの艦長「な・・・防いだとゆうのか!?・・・まあいい、こちらが数では優位なのだからな!」

~ストライクをエターナル内へもっていくドム~
マーズ「おい!キラ・ヤマト!生きてんのか!?」
キラ「はい!大丈夫です!エターナルは?」
マーズ「お前さんのおかげでな。傷ひとつないさ!」

続  ・・・・・・話の都合上、「2分で25機」の前に2話ぐらいはさむことにしますた。

42 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 22:27:42 ID:???
単発設定小話 「いちゃつく前に・・・」天空のキラ(笑殺)編④

~ずたぼろのルージュ~
キラ「ごっほ・・・うぇ・・・・・」
マーズ「・・・・・・お前が・・・キラ・・・ヤマトか?まだ子供じゃないか・・・」
キラ「これでも18歳ですよ」
マーズ「ああ・・・すまん。どうでもいいことだな。・・・いけるな?」
キラ「はいっ!」
マーズ「よし、じゃデッキへ急げ!そこに新たなお前の剣がある!」
~ハッチへかけてゆくキラ~
マーズ「・・・あれがスーパーコーディネイターか」
~デッキへの廊下~
ラクス「キラ!・・・大丈夫・・・なのですね?」
キラ「ラクス!君の方こそ・・・無事なんだね。よかった・・・」
ラクス「それにしても・・・あんな無茶をするなんて・・・無理なことはともかく、無茶はしないでと・・・」
キラ「うん。でもちゃんと戻ってきただろ?」
ラクス「・・・もう、そんなことをいっているのではありません」
~プイっと顔をそらすラクス~
ラクス「キラだって不死身ではないのですから・・・」
キラ「・・・心配かけてごめん」
~ラクスの背を包むように手を回すキラ~
キラ「・・・ラクス、新しい剣まで案内してくれるかい?」
ラクス「・・・ええ、もちろん。・・・・・・また私がキラに剣を渡さねばならないのですね・・・」
キラ「・・・君がいるから・・・・・・僕はまだ剣を振るっていられるんだ」
ラクス「キラ・・・・・・」
~新たな剣が鎮座するデッキへ入るキラとラクス~
キラ「・・・ドラグーンシステム・・・・・・ちゃんと使えるかな?」
ラクス「もちろんですわ・・・あれを落としたことがあるのは・・・キラだけ。逆もまたしかり、ですわ」
~にっこりと最大限の笑みをキラに投げかけるラクス~
キラ「・・・うん。さ、ラクスはブリッジへもどって。早く出て行かないとバルトフェルドさんに怒られちゃうからね」
ラクス「はいっ!」
~デッキにキラを残し立ち去るラクス~
キラ「・・・ラクス・・・・・・あの話は本当なのかい?・・・・・・」
~新たな剣へ乗り込むキラ~
キラ「CPC設定完了。ニューラルリンケージ。イオン濃度正常。メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。全システムオールグリーン。ストライクフリーダム、システム起動。・・・キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」
~ブリッジに戻ったラクス~
ダコスタ「ラクス様!・・・キラ君が・・・・・・」
ラクス「ええ、わかってますわ。逃げるのはここまで!敵艦正面へエターナルを向かいなおしなさい。ストライクフリーダムを援護します!」
ダコスタ「了解!機体反転、体制オメガスリーへ移行。こちらブリッジだ、全員持ち場につけぇ!!」
ラクス「・・・ダコスタさん、その位置が板についてきましたわね」
ダコスタ「・・・はぁ」
~戦闘体制に移るエターナル~
ラクス「・・・弾幕薄いですよ、なにをやっているのですか!・・・・・・どうですか?」
ダコスタ「え・・・いや、ラクス様もその・・・板についておられております・・・よ」
~ダコスタに微笑みかけるラクス~
ラクス「ふふ、一度言ってみたかったのですわ」

  ・・・・・・天空のキラ編⑤へ続く


44 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 01:44:22 ID:???
単発設定小話 「2分で25機」天空のキラ(冷笑)編⑤

~既に戦闘中のバルトフェルド他2名~
バルトフェルド「キラァー!気合入れていけよ!」
キラ「バルトフェルドさん!・・・了解しました!」

~そんなこんなでドラグーンを展開するストライクフリーダム(長い!以下ストフリ)~
キラ「<キュピーン>当たれぇっー!!」
~ストフリが展開している8基の端末が次々にザクやらグフやらを仕留めていく~
ヒルダ「・・・これが・・・キラ・ヤマトかい・・・っすごいねぇ!」
ヘルベルト「はは・・・こいつは驚いた。ほとんど訓練してないのに・・・ここまで操れるのか」
バルトフェルド「あらあら・・・俺とヘルベルトの苦戦してたのはなんだったのかねぇ?」
~再びストフリ~
キラ「マルチロックオン・・・いけぇっー!!」
~フルバーストをかますストフリ、被害をうけるナスカ級~
あごひげ艦長「・・・そん、な・・・2分で25機のザクとグフが・・・全滅だと!?」

~エターナル~
ラクス「キラ・・・」
ダコスタ「・・・すっげぇ。・・・・・・!?熱源?・・・隊長!ナスカ級がもう一隻近づいてきます!」
バルトフェルド「なんだと!?」
~迫りくるナスカ級~
男B「どうする?」
男A「いくにきまってるだろう!あれは、エターナルはザフトの船だ!今度こそ返してもらう!」
男B「あ、やっぱり。でも、キラ・ヤマトと砂漠の虎、黒っぽい三連星。・・・そしてラクス・クライン」
女「やっぱりヒルダ教官たちはクライン派でしたね・・・」
男B「でもよ、お前たちだって議長の案に諸手を上げて賛成じゃないんだろ?」
女「私には偉い人のことはよくわかりません。それよりも目の前の敵は倒さないと・・・」
男A「そうだな。・・・ディアッカ、お前は無理しないでいいぞ。前の戦いのことがあるしな」
ディアッカ「・・・その申し出、うれしいけどな。俺はお前の部下だぜ。隊長の言うことにはきっちり従うぜ。イザーク」
イザーク「相手は強敵だ。でも、逃げるわけにはいかん。やつらを素直に地上に降ろすな!行くぞ、ディアッカ、シホ!」
シホ「了解っ!」
イザーク「副長!艦を任せる!俺たちはMSで出る」
副長「了解いたしました」
~廊下を駆ける三人~
ディアッカ「・・・ところでイザーク」
イザーク「なんだ?」
ディアッカ「途中にあったわっかはよかったのか?」
イザーク「まだ何かよくわかってない。それに本部へは連絡済だからな、勝手に調査してくれるだろ」
ディアッカ「そう・・・か。な~んか嫌な感じだぜ。あのわっか」
イザーク「そんなことよりも、敵はあいつらだ!油断するなよ。・・・俺とシホが頭下げてアサルト仕様のグフとザクにしてもらえたんだから」
ディアッカ「そうそう、それ!お前のグフ・・・まぁ俺のザクはよしとしよう。でも、なんでシホが強力な試作機なんだよ?」
イザーク「・・・あいつはもともとテストパイロットだからな。俺たちよりも試作機特有のバグに強いからなんだとさ」
ディアッカ「ふ~ん。俺たちも結構修羅場踏んでるとおもうんだけどなぁ・・・」
シホ「試作機と運用機を一緒にしないでください!ディアッカさん!」
ディアッカ「わかったわかった。お前はだれよりも上手く試作機を扱えることを認めるよ。・・・そんなに怒んなよ」

  ・・・・・・天空のキラ編⑥へ続く
75 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 19:05:06 ID:???
単発設定小話 「たまには活躍させてやらないと・・・」天空のキラ(失笑)編⑥

~エターナルに向かってくる敵影~
バルトフェルド「3機か・・・まぁなんとかなるだろ」
ヒルダ「あれはあたしたちがもらうよ!坊やばかりに戦わせるわけにはいかないからねぇ」
ヘルベルト「・・・グフとザクか・・・、ありゃアサルトウィザード積んでるなぁ」
マーズ「ザクのほうはバスターパックもおまけしてあるぜ・・・・・・って、おい!ありゃドムじゃないか!?」
バルトフェルド「ドムだとぅ!?・・・あれはお前たちの3機だけじゃなかったのか?」
マーズ「・・・のはずだったんですけどね。どこで作ってんだか・・・・・・」
ヒルダ「まぁいいさ。はやいとこ撃退しようじゃないか。いくよ、マーズ!ヘルベルト!」
マーズ&ヘルベルト「了解」

~ジュール隊~
イザーク「まったく!あごひげは不甲斐ないな!我々が来るまで持ちこたえられんとはっ!」
ディアッカ「そう責めてやるなよ。まさかフリーダムの新型?がでてくるとは思わなかったんだろ?」
イザーク「それだ!なんなんだ!あのMSはっ!それに・・・あの装備・・・クルーゼ隊長が使っていたやつと同じじゃないか」
シホ「隊長!あと15秒で射程圏内に入ります」
イザーク「ふん、一応勧告はしておいてやるか。・・・我々はザフト軍ジュール隊だ!戦闘解除し投降しろ!」
~バルトフェルドたち~
バルトフェルド「!イザーク・ジュールだと!?」
ダコスタ「・・・隊長!」
バルトフェルド「・・・・・・まったく真面目なことだな。ダコスタ、もたもたしている場合じゃないからな!幸いこちらが有利。・・・とりあえず脅してやれ。それが駄目なら実力行使だ」
ダコスタ「了解。・・・こちらエターナル。ジュール隊、我々の邪魔はしないでもらいたい。プラントを、世界を憂えているのは同じなら・・・」
~ジュール隊~
ディアッカ「・・・だそうだ。イザーク?」
イザーク「やはり駄目だな・・・ディアッカ、アサルト装備展開準備!数的不利は埋められんからな!一体ずつ仕留める!」
ディアッカ「了解。誰から仕留めるぅ?」
イザーク「あの赤いガイア、たぶん砂漠の虎だろう。あれからだ!」
ディアッカ&シホ「了解!」
~ガイアに襲い掛かるイザークたち~
バルトフェルド「っと俺からかよ!ったく、近頃のガキは生意気だな。・・・よっ!」
キラ「バルトフェルドさん!」
~すぐにフォローに入るストフリ~
ヒルダ「っち。将軍を助ける!マーズ、ヘルベルト!敵のドムを止めな!!攻撃力を低下させる!」
マーズ「・・・ドムにのっているのはシホだな。グフがイザーク、ザクがディアッカだろう」
ヘルベルト「なんでそんなことわかんだよ!?」
マーズ「試作機はテストパイロットをしたことがある奴じゃないと上手く扱えないことが多い、だからシホ。格闘戦が得意なグフはイザーク。バスターパックのザクがディアッカだな。」
ヘルベルト「ひゅー・・・さすがだねぇ」
マーズ「馬鹿言ってないで行くぞ。油断してたらこっちが食われちまうからな」
ヘルベルト「わかったよ。じゃ、はやいとこ嬢ちゃんを止めて、イザークたちの相手をしてやろうっと」
~シホのドムに襲い掛かるマーズとヘルベルト~

  ・・・・・・天空のキラ⑦へ続く

76 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 00:57:00 ID:???
単発設定小話 「数的不利」天空のキラ(笑劇)⑦

~シホに襲い掛かる男二人(ヤラシイヒョウゲンダナ…)~
シホ「前衛と後衛のポジション取り・・・マーズさんとヘルベルトさんね。相手に不足はないっ!そこっ!」
マーズ「おっと・・・さすがといったところか・・・でも、俺たち二人じゃ相手が悪かったな」
ヘルベルト「マーズ!御託並べてないで早くどけよ!お前、前衛なんだぞっ!」
マーズ「ああ・・・悪い悪い」
ヘルベルト「ったく」
シホ「・・・私・・・弄ばれている!?」

~バルトフェルドに襲い掛かるイザークとディアッカ~
イザーク「ディアッカァッ!わかってるな!?今だぁ!」
ディアッカ「はいよぅ!」
~ガイアを目掛けて光線が放たれる~
バルトフェルド「速い!?・・・動きに無駄がないってことか。さすがヤキンを潜り抜けたパイロットってことかぁ?」
キラ「バルトフェルドさん!」
バルトフェルド「おう、キラ!ドラグーンの調子はどうだ?」
キラ「いいですね。思ってたより使いやすいですよ」
バルトフェルド「・・・そうか。じゃぁシステムを切り替えて戦ってみろ。そっちが本当のドラグーンだ!」
キラ「システムを切り替えて?」
バルトフェルド「切り替えてみればわかる!それを使いこなせれば、もう誰もお前には勝てんさ!」
キラ「・・・はい。システム切り替え、ウイング解除、AからEまでオールコントロール、FGHはサポートモード。」
イザーク「!?っち、ディアッカ!フリーダムがくるぞ。動き続けて回避しろ!とまるんじゃないぞ!」
ディアッカ「わかってるってゆーの!?お前こそ捕らえられるんじゃないぞ!」
~ストフリのドラグーン端末がグフとザクを追いかける~
キラ「っぐ・・・これはガンポッドよりも扱いが・・・・・・」
ディアッカ「ん・・・動きが?イザーク!」
イザーク「わかってる!次いくぞー!!」
~気合の入るイザークにヒルダが迫る~
ヒルダ「調子にのるんじゃないよ!ガキどもが!」
イザーク「なっ。下からだとっ!?」
ディアッカ「イザーク!!正面だっ避けろぉー!!」
~グフの正面をストフリのドラグーン端末が捕捉する~
キラ「捕らえた!」
~ドラグーン先端から光が放たれる~
イザーク「!!しまっ・・・・・・」
キラ「え!?」
イザーク「・・・外れた?」
~グフの正面に紫に輝く光の幕が張られている~
イザーク「・・・・・・ビームシールド?」
キラ「これは!?・・・一体どこから・・・・・・<ピキュィーン>上!?」
~ストフリとグフの頭上から急速に迫る黒い物体~
キラ「これは・・・黒い・・・ミーティア?」

女「あれが・・・キラ・ヤマトね・・・・・・」

  ・・・・・・次回「翔る闇」天空のキラ(笑止)終章へ続く
81 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 01:46:46 ID:???
単発設定小話 「翔る闇」天空のキラ(笑止)編 終章

~ヒルダのドムに向けて、ビームシールドを形成していた端末からビームが放たれ被弾する~
ヒルダ「ぐわっ!・・・っく、いったいなんだっていうのさ!?」
マーズ「ヒルダっ!」
キラ「・・・三つの端末でシールドを作っているの?・・・!バルトフェルドさんっ!」
~無数のビームがあらゆる方向からガイア、ドム、ストフリに襲い掛かる~
バルトフェルド「っこいつは!?・・・ミーティアだと・・・・・・」
ヘルベルト「将軍!黒い奴がエターナルに突進していくぜっ!」
バルトフェルド「なにっ!」
キラ「ラクスー!!」
~エターナルへ進行方向を変えた黒いミーティアに向かいドラグーンを放つストフリ~
女「!?っち。簡単にはやられてくれないのね・・・」
~ストフリのドラグーンの攻撃を形成した二つのビームシールドで防ぐ黒いミーティア~
女「ふふ・・・反応が遅い。スーパーコーディネイターといえどもまだ慣れていないようね」
~黒いミーティアの介入により体制を整えるイザークたち~
イザーク「っは!あの黒い奴、敵か味方か!?」
ディアッカ「お前を助けたんだから味方だろ?」
シホ「隊長!緊急回線で通信きます!」
イザーク「黒い奴からか!?」
~イザークたちのコックピット内に女の声が響く~
女「ジュール隊ね!?こちら特務隊所属、サラ・ビギンズです。直ちにこの戦域から離脱しなさい」
イザーク「!・・・なんだとっ!敵前逃亡しろってゆうのかっ!特務隊といえども違う部隊に命令をくだす権限はない!」
サラ「あります!レベルセブンの暗号文書を送ります、議会からの命令です。その内容を速やかに実行しなさい」
イザーク「レベルセブンの暗号だと!?」
シホ「!これは・・・」
ディアッカ「ありゃ、結局あのわっかの調査は俺たちがするのかよ・・・」
イザーク「っく・・・納得できん!いまやつらを見逃せば後々にザフトの災厄となるに決まっている!」
サラ「・・・だまらっしゃい!そんなセリフはあんたが議長になってから口にだしなっ!」
イザーク「くぅ~・・・ええぇいっ!ディアッカ、シホ。撤退するぞ!」
ディアッカ「・・・了解」
~引き上げるジュール隊~

~バルトフェルドたち~
バルトフェルド「まだ油断するんじゃないぞっ!?まだ、あの黒いミーティアが残ってるからな」
ヒルダ「将軍!後ろだよっ!」
キラ「バルトフェルドさん!」
~ストフリのビームシールドでガイアをかばうストフリ~
キラ「そこっ!!」
~猛スピードで駆け回る黒いミーティアに全ドラグーン端末を差し向けるキラ~
サラ「そんな操作のものがあたるわけもないっ!」
~ストフリの雨のような攻撃を全て防いだ黒いミーティア~
キラ「!!・・・全部防いだってゆうの!?」
サラ「・・・私も離脱させてもらいますよ。・・・さぁ、あなた方の運命を見せてごらんなさい!」
~戦域を突っ切っていく黒いミーティア~

天空のキラ編 完

99 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 14:16:00 ID:???
単発設定小話 「黄金の意思?」

~アカツキ島、キラが宇宙へ飛んでいった後で~
カガリ「・・・代わりって、なんだよ」
キサカ「カガリ!・・・ああ、ここにいたか」
カガリ「キサカ。キラならもういっちゃったぞ」
キサカ「エターナルはキラに任せておけば大丈夫だろう。それよりも、問題はこっちにある」
カガリ「オーブ・・・か」
キサカ「セイラン家はロード・ジブリールを匿い、ザフトはいよいよオーブへ侵攻を開始した」
カガリ「・・・くそっ!!なんとかならないのかっ!このままここで見ているくらいなら、国と一緒にこの身も焼かれたほうがマシだ!!」
キサカ「そういうことだ。こっちへ来い。お前に見せるものがある」
カガリ「見せるものだと!?」
~キサカに地下深くへ連れて行かれるカガリ~
カガリ「キサカ、私に見せたいものってなんなんだ?」
キサカ「この扉の奥だ。さ、中に入るがいい」
カガリ「・・・こ、これは・・・・・・」
~息を呑むカガリの後ろから声がかけられる~
エリカ「これがルージュの代わり。・・・あなたのお父上が残された最後の遺産」
カガリ「・・・お父様が!?」
エリカ「そう。そしてこれがあなたへの最後の言葉」
~手に持っている電子ファイルのパネルを操作するエリカ~
(ウズミ「カガリ・・・もしもお前が力を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう。
     教えられなかったことは多くある。が、お前が学ぼうとさえすれば、それは必ずや、お前を愛し、
     支えてくれる人々から受け取ることができるだろう。ゆえに、私はただ一つ、これのみを贈る。
     力はただ力、多く望むのも愚かなれど、むやみと厭うのもまた愚か。守るための剣、今必要ならばこれをとれ。
     道のまま、お前が定めた成すべきことを成すためならば・・・。が、真に願うは、お前がこれを聞く日の後のことだ。
     今、この扉を開けしお前には届かぬ願いかもしれないが・・・・どうか幸せに生きろ、カガリ。」)
カガリ「・・・うっ・・・おどうざまぁぁ・・・・・・」
~その場に崩れ落ちるカガリ~
キサカ「・・・カガリ・・・・・・」
エリカ「ハイ、ハイ、ハイ、、だから泣くのはいいけど、その前にあなたの言葉を聞かせて欲しいの。」
カガリ「・・・シモンズ主任?」
エリカ「いかにいまだに影響が大きいとはいえ、ウズミ様はもうこの世にはいない人よ。・・・今のオーブの代表は誰?」
キサカ「主任・・・・・・」
エリカ「ウナト・エマ・セイランでもない、ロンド・ミナ・サハクでもない。・・・あなたなのよ、カガリ・ユラ・アスハ」
カガリ「・・・もちろん。私が今もオーブの代表だ。譲った覚えはないからな」
エリカ「うん。いい返事だわ。・・・だから、あなたの言葉でオーブの理念を今一度唱えなさい。・・・・・・でないとこのアカツキはわたさないわよ!?」
~カガリにやさしく笑いかけるエリカ~
カガリ「・・・他国を侵略せず・他国(から)の侵略を許さず・他国(同士)の争いに介入しない・・・か。うん、約束する」
キサカ「・・・・・・」
カガリ「取り戻したら、必ずお前たちに与えてやる。・・・・・・だから、だから今はその力を私に・・・・・・」
~エリカたちを見回すカガリ~
エリカ「・・・・・・これがアカツキの始動キーよ。さぁ、行ってらっしゃい」
~軽く頷き鍵を受け取るカガリ。そして、あわただしくなるアカツキ島地下施設~
~アカツキに乗り込むカガリ~
カガリ「カガリ・ユラ・アスハ、アカツキ、発進する!」

完  ・・・・・・とりあえずここで第三部は終了。第四部はオーブ攻防戦からとなります。

100 :通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 18:50:35 ID:???
単発設定小話 「りふれいん」第三部総纏め

鼓の音「ポン、ポン、ポンポンポンポンポンポン。・・・ポンッ」
幕の引く音「ザァァー」
~定式幕が舞台袖に引かれてゆく~
アーサー「コンッ。さぁ~いかがでしたでしょうか悲喜交々の第三部。兄と対面を果たしたマユ。わかっていたとはいえ
      シンと死別したステラ、そして宇宙へあがるシンとスティングらガーティ・ルーの面々。相も変わらず独立愚連隊
      のアークエンジェルにネオ・ロアノークとして生きていたムウ・ラ・フラガの合流とぉ・・・ここまでが第三部前編」
マユ「・・・・・・副長・・・なにやってんの?」
ルナマリア「やめなさい、マユ。一人で悦に入ってるんだから・・・」
アーサー「ちょっとちょっと、お嬢さん方。見るってぇいうんなら、売店で水あめ買っておくんなさいよ」
ルナマリア「・・・それは紙芝居でしょ?ま~ったく、適当な知識で変なことしたがるんだから」
マユ「・・・紙芝居・・・って?水あめって?」
ルナマリア「紙芝居ってゆうのは古代のアニメーションの走りよ。マユ。で、これが水あめね」
~いつの間にか手に持っている水あめをマユに渡すルナマリア~
ルナマリア「ほらこれをね、棒でこねくり回すのよ」
アーサー「・・・コホンッ。二人お楽しみのところ申し訳ありやせんがね。・・・続き、やらせてもらってもよござんすかね?」
ルナマリア「えっ・・・ああ、どうぞどうぞ」
~座布団に座りなおすアーサー~
アーサー「・・・うほんっ、さて気を取り直しまして。デストロイを撃退し勢いにのるザフト軍、そしてデュランダルはついに
      胸に抱いていた野望を口にする。・・・デスティニープラン、その詳細は語らぬがなにやら不気味なそのプラン。
      そしてデュランダルはアークエンジェルの殲滅をミネルバに命じ、ついにマユは積年の夢、キラ・ヤマトを打ち砕く!
      しかしして、それはアスランとメイリンの脱走劇を引き起こし、ミーアはデュランダルのもとにとどまった。と、これが中編」
~アーサーが喋ってる間中、水あめをこねくり回すのに没頭していたマユとルナマリア~
マユ「・・・あっ、なんか色が・・・」
ルナマリア「で、目で楽しんだところでなめるわけよ。・・・ん~甘っい!」
アーサー「あの~次、最後なんでね。ビシット締めさせてもらえますか?」
ルナマリア「はいはい・・・どうぞ」
~アーサーに目を合わせることなく促すルナマリア~
アーサー「カツッ。さっ、仰天展開の後編。生きていたキラ・ヤマトはエターナルの危機知り宇宙へあがり、新しい剣を手にする。
      翼に装着されたドラグーン8基を操り、たった2分で25機ものザクやらグフやらを宇宙に散らす。さらには、こちらも新たな
      MSに乗り込み久々の登場となるジュール隊の面々。そして姿を現す黒いミーティア。さあさあ!いよいよ終盤第四部。
      マユとシンの行方は?デュランダルの野望は成就するのか?はたまたキラ・ヤマトたちに阻まれるか!?
      ベシッ!それは次回からのお楽しみ。これにて第三部総纏めは終わりにございまする~」
鼓の音「ポン、ポン、ポンポンポンポンポンポン。・・・ポンッ」
幕の引く音「ザァァー」
~定式幕が舞台袖から引かれ、舞台が綴じられる~

~第四部ちょこっとダイジェスト~
~崩れ始めるメサイアの中~
 デュランダル「そうか・・・君がエクステンデッドか」
~コペルニクス、ラクス・クラインを前にして~
 ミーア「私がラクス・クラインよっ!・・・あんたなんか・・・あんたが偽者よっ!!死ねぇっ!」
~ぼろぼろのアプレンティスのコックピットにて~
 シン「はぁはぁはぁ・・・・・・あのMS・・・インパルスだよな?」