☀️ UV・子どもの皮膚ケア

子どもの日焼け対策はいつから必要?
紫外線と肌トラブルの考え方

📅 2026-05-21 🩺 院長 矢田篤司 監修 📖 約5分で読める
子どもの日焼け 日焼け止め 紫外線対策 小児科 皮膚科 名古屋

「子どもに日焼け止めを塗った方がいいのかな」「何歳から使えるの?」──公園やプール、運動会のシーズンになると、こんな疑問が出てきませんか。

日焼け対策の必要性は年齢によって異なります。この記事では、子どもの肌と紫外線の関係、日焼け止めの選び方・塗り方について、無理なく続けられる考え方をお伝えします。

① 日焼け対策はいつから始めればよいか

子どもの紫外線対策を意識し始めるタイミングには、はっきりした「この年齢から」という統一基準があるわけではありません。一般的には、外出する機会が増える生後6ヶ月〜1歳ごろから、帽子や衣類による遮光を取り入れながら対策を始めることが多いです。

日焼け止めクリームについては、皮膚が薄く刺激に敏感な乳幼児には、外出機会や日差しの強さを見ながら慎重に判断することをお勧めします。まずは直射日光を避ける工夫(日陰・帽子・UV素材の衣類)を優先し、日焼け止めの使用については製品の対象年齢を確認したうえで選んでください。

☀️ 紫外線が特に強い時間帯と季節(名古屋周辺)

  • 1日の中で紫外線量が多いのは10〜14時ごろ
  • 季節的には5〜8月が特に強く、曇りの日でも70〜80%程度の紫外線が届く
  • 砂浜・水辺・雪上などは反射光も加わりやすい

※時間帯・天候によって紫外線量は変わります。あくまで目安としてご参照ください。

② 紫外線が子どもの肌に与える影響

紫外線(UV)には大きく分けてUVAとUVBがあります。UVBは皮膚の表面で吸収されやすく、いわゆる「日焼け(サンバーン)」の原因になります。UVAはより深い層まで届き、皮膚の弾力に関わる成分に影響するとされています。

子どもの肌は薄く、紫外線の影響を受けやすい状態です。一方で、適度な日光浴はビタミンDの生成など成長に大切な側面もあります。「紫外線は一切ゼロに」というわけではなく、強い直射日光に長時間さらされないよう気をつけるというバランスが大切です。

③ 日焼け止めの選び方

子ども用の日焼け止めを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。

低刺激・無香料・ノンケミカル処方を優先

紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛など)を使ったノンケミカル(物理的)処方は、紫外線吸収剤を避けたい肌に向くとされています。ただし白浮きしやすいこともあります。子どもの肌に合った処方かどうか、初めて使う際は少量でパッチテストを行うと安心です。

SPF・PAの目安

  • 日常的な外出(通園・散歩など):SPF20〜30・PA++程度が使いやすい場合があります
  • 海水浴・スポーツなど長時間の屋外活動:SPF50・PA+++〜++++のウォータープルーフタイプが安心です
  • 数値が高いほど良いとは限らず、肌への負担とのバランスも考慮してください

⚠️ 目の周りや口元への塗布に注意

子ども用でも目に入ると刺激になることがあります。目の周囲・口元は特に注意し、万一目に入った場合はすぐに流水で洗い流してください。塗布後に子どもが目をこすらないよう見守ることも大切です。

④ 日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めは「一度塗れば安心」ではなく、汗・水・摩擦で落ちやすいためこまめな塗り直しが大切です。

  • 外出の15〜30分前に塗ると均一になじみやすい
  • 量は製品の使用目安に合わせてたっぷりと(薄く伸ばすと効果が落ちる)
  • 耳の後ろ・首・足の甲・手の甲など塗り忘れやすい部位にも注意
  • 2〜3時間ごと、または汗をかいたり水遊びの後は塗り直す
  • 帰宅後は丁寧に洗い流す(日焼け止めの成分が残ると肌トラブルの原因になることがあります)

⑤ 日焼け止め以外の紫外線対策

日焼け止めだけに頼らず、生活の中で取り入れられる工夫もあります。

  • 帽子・つばの広いキャップ:顔・首・耳を日差しから守る効果があります
  • UVカット素材の衣類:上着・ラッシュガードなどは皮膚を直接守れます
  • 日陰を活用する:強い日差しの時間帯は木陰・屋根のある場所を選ぶ
  • サングラス:目への紫外線対策として子ども用UVカットサングラスも選択肢のひとつです

これらを組み合わせることで、日焼け止めだけに頼るよりも幅広い対策ができます。

⑥ 受診の目安

日焼けをした後の症状で、次のような場合は医療機関への受診をご検討ください。

🏥 こんな場合は受診をご検討ください

  • 皮膚が赤く、水ぶくれが生じている
  • 発熱・頭痛・吐き気など全身症状がある
  • 日焼け部位が広範囲にわたり、強い痛みがある
  • 日焼け止め成分による接触皮膚炎(かぶれ・かゆみ)が疑われる
  • 冷やしても症状が改善しない、または悪化している

⑦ よくある質問

Q. 赤ちゃんに日焼け止めを使っても大丈夫ですか?

一般的には生後6ヶ月以降から使用を検討できるとされていますが、使用する場合は赤ちゃん専用・低刺激処方のものを選び、まず腕などの小さな面積で試してから使うことをお勧めします。肌に合わない場合はすぐに使用を中止し、医師にご相談ください。

Q. SPFやPAの数値はどのくらいを選べばよいですか?

日常的な外出(通園・散歩など)であればSPF20〜30・PA++程度でも十分とされる場合があります。海水浴やレジャーなど長時間の日光浴にはSPF50・PA+++〜++++を選ぶとよいでしょう。ただし数値が高いほど肌への負担も増えることがあるため、シーンに合わせて使い分けることをお勧めします。

Q. 子どもが日焼けして肌が赤くなっています。どうすればよいですか?

まず直射日光を避け、涼しい場所で安静にしてください。肌が赤くヒリヒリしている場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤などでやさしく冷やし、保湿ケアを行いましょう。水ぶくれが生じている、発熱・頭痛・吐き気などの全身症状がある場合は、すみやかに医療機関を受診してください。

⑧ まとめ

  • 子どもの日焼け対策は、外出機会が増える乳幼児期から帽子・日陰活用で始めるのが自然なスタート
  • 日焼け止めは対象年齢・処方内容を確認し、低刺激・無香料のものを選ぶ
  • こまめな塗り直しと帰宅後の洗い流しが大切
  • 日焼け止めだけでなく、衣類・帽子・日陰を組み合わせる
  • 水ぶくれや発熱などの全身症状がある場合は医療機関へ

紫外線対策は特別なことではなく、日々の習慣のひとつです。無理なく続けられる方法を探しながら、お子さんの肌を守っていきましょう。気になることがあれば、いつでもご相談ください。

院長 矢田篤司

矢田 篤司

みなとファミリークリニック 院長

三重大学医学部卒。内科・小児科・皮膚科・リハビリ科を擁する地域密着型クリニックの院長。生活習慣病・予防医療・小児診療など幅広い分野で診療を行う。

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