アメリカ大統領選挙 特別代議員は大統領予備選挙で選ばれない

  1. 特別代議員と一般代議員
  2. 特別代議員と一般代議員の獲得数2月17日
  3. 民主党の特別代議員に転向の動き

8月の民主党全国党大会まで、オバマ氏とヒラリー氏の予備選挙の戦いに決着がつかないと、予備選挙で選ばれない796人の特別代議員の支持の行方が焦点となる。

特別代議員と一般代議員

予備選や党員集会で選ばれる一般代議員とは別に、党役員や上下両院議員で構成するのが「特別代議員」。
一般の代議員が特定候補者に投票することを義務づけられているのに対し、特別代議員は自分の判断で支持を決められる。

特別代議員とは

民主党の特別代議員は、大統領経験者、上院議員、下院議員、州知事、党幹部で795人いる。これらの特別代議員は、過去の選挙で選ばれたもので、今回の予備選挙とは関係ない。
795人の特別代議員のうち、クリントン支持の特別代議員は235人、オバマ支持は160人。支持を明らかにしていない特別代議員は400人いる。

一般代議員

一般代議員は予備選挙(秘密投票)や党員集会(公開投票)で選ばれる。
予備選挙と党員集会の違い
民主党の場合は、得票数に比例して代議員数が配分される。共和党の場合は、1位の候補の総取りになる州が多い。
オバマ氏の獲得代議員数は1102人、クリントン氏の獲得代議員数は978人。残りの一般代議員数は1173人。CNNの推計2月16日。

特別代議員と一般代議員の獲得数

代議員 オバマ氏獲得数 ヒラリー氏獲得数 未定 合計
特別代議員 160 235 400 795
一般代議員 1102 978 1173 3253
合計 1262 1213 1573 4048

民主党予備選挙の過半数は2025人なので、大統領候補に指名されるには、オバマ氏は763票、ヒラリー氏は812票が必要。
オバマ氏が、残りの予備選挙で1173票のうち7割を取れば、民主党の大統領候補になるが、なかなか難しいだろう。2月17日。

特別代議員が焦点

オバマ陣営が今後の州別勝敗を予測した内部文書が2月6日、アメリカのメディアで報じられた。6月までに行われる予備選挙の得票率が予測されている。最終的な代議員獲得数はオバマ氏が1806人、クリントン氏が1789人で、過半数の2025人には届かない。
(2月11日朝日新聞朝刊7面より)

8月の民主党全国大会まで、オバマ氏とヒラリー氏の戦いが決着がつかないと、795人の特別代議員の支持の行方が焦点となる。
「党大会決着」で波紋 民主、特別代議員も焦点 - 徹底解剖 米大統領選挙asahi.com(別ウィンドウ)

民主党の特別代議員に転向の動き

予備選挙でオバマ氏が優位なまま8月の全国大会を向かえる公算が強い。しかし、党大会の特別代議員の票でヒラリー氏が逆転し、民主党の大統領候補になると国民の批判を浴びかねない。そんな懸念を党幹部が表明し、オバマ氏支持に転向する特別代議員が出始めている。
米大統領選「やっぱりオバマ氏」 特別代議員に転向の動き MSN産経ニュース

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