MMC(MIDI Machine Control)
  他のデバイスのスタート、ストップをリモートコントロールで行うものです。
  
 MPCがマスターの場合
  START、PLAY、STOPボタンを押すとそれぞれMMC
START、MMC PLAY、MMC STOPを送信します。
  STEP/BARを押すとシーケンサーのスタートからの現在位置の時間情報(MMC
LOCATE)を送信します。
   設定例
   [MODE]+PAD9のF2(SYNC)の画面
   
 
    MPCのMIDI OUT端子とスレーブになる機器のMIDI
IN端子を接続します。
 MPCがスレーブの場合
  MMC START、MMC PLAY、MMC STOPを受信するとSTART、PLAY、STOPのボタンが押されたのと同じ動作をします。
  時間情報(MMC LOCATE)を受信すると、シーケンサーをその位置にロケートします。
  MMC PLAYを受け取るとマスター側のプレイ位置とは関係なく現在位置からプレイを開始します。
  一般にスタート、プレイを送ればマスターもスレーブもほとんど同時にプレイを開始するので同期しているように見えるかも知れませんが
 同期信号を送っているわけではありません。
 設定例
 
 
 MPCのMIDI IN端子とマスターになる機器のMIDI OUT端子を接続します。
    
        | MPC Control | 
        MMC Command sent | 
    
    
        | Play | 
        MMC Deferred Play | 
    
    
        | Play Start | 
        MMC Start | 
    
    
        | Stop | 
        MMC Stop | 
    
    
        | |<Step>| , <<Bar>> | 
        MMC Locate | 
    
    
        | MMC Command sent | 
        MPC equivalent | 
    
    
        | MMC Deferred Play | 
        Play | 
    
    
        | MMC Start | 
        Play Start  | 
    
    
        | MMC Stop | 
        Stop | 
    
    
        | MMC Locate | 
        Locate | 
    
    
        | MMC Record | 
        Record | 
    
    
        | MMC Pause | 
        Stop | 
    
 MTC(MIDI Time Code)はハードディスクレコーダーやビデオカメラ、テープベースのレコーダー等と同期する際に用います。
 MPCがマスターの場合
  プレイ中にプレイしている時間情報(時分秒フレーム)を絶えず送信します。
  設定例
 
 
  MPCのMIDI OUT端子とスレーブになる機器のMIDI
IN端子を接続します。
 MPCがスレーブの場合
  MTCを受信すると、その時間に同期してシーケンサーをプレイします。
  MTCはシーケンサーがスタートしてからの時間に同期します。
  MTC信号が止まるとシーケンサーも止まります。
 設定例
 
 
  MPCのMIDI IN端子とマスターになる機器のMIDI
OUT端子を接続します。
 スタート時間の設定
 
 Now/Timeフィールドで"T"を選択してください。
 
 Timeフィールドにカーソルを移動して[WINDOW]キーを押すとStart
Timeウィンドウが表示されます。
              
 
    
        | Start time: | 
        ここで設定した時間のタイムコードを受信すると再生がスタートします。 | 
    
    
        | Frame rate: | 
        MPCをマスターとして使用するときにスレーブ側のフレームレイトに合わせてください。 
        MPCをスレーブとして使用するときは設定する必要はありません。 | 
    
注:スレーブデバイスがMTCに同期するまでには数秒の時間を必要とします。
   ですからMTCを使って正確に同期させるためには、演奏開始前に1小節くらいのブランクを予め作っておくことをお勧めします。
MIDI CLOCKはシーケンサーのクロックに同期します。
   MIDI CLOCKはマスター側のテンポを変えるとスレーブ側のテンポも変わります。
  お互いがMIDIシーケンサーで マスター側のテンポを変化させてスレーブ側もそれに追従させたいような場合に用います。
 MPCがマスターの場合
  START、PLAY、STOPのボタンが押されると、それぞれのMIDIコードを送信します。
   その後テンポに合わせてMIDI CLOCKコードを送信します。
   テンポを速くするとクロックの間隔が短くなり、遅くするとクロック間隔が長くなります。
  
 設定例
 
 
 MPCのMIDI OUT端子とスレーブになる機器のMIDI
IN端子を接続します。
 MPCがスレーブの場合
  STARTを受信するとシーケンスのプレイ位置を01.01.00にしてMIDI
CLOCKがくるのを待ちます。
  PLAYを受信するとMIDI CLOCKがくるのを待ちます。
  その後MIDI CLOCKを受け取ると、そのクロックのタイミングに同期してプレイします。
  この場合マスター側のプレイ位置とは関係なく現在位置からプレイします。
    
 例
  MASTER Now:010.01.00
  SLAVE  Now:015.01.00
  この状態でマスターがPLAYすると、MASTERは010.01.00から、スレーブは015.01.00からプレイします。
  スレーブ側をマスターと同じプレイ位置にするにはマスター側で
STEP/BAR ボタンを押してMIDIのSONG POSITION POINTER
というコードを送ります。
  このコードを送ることによりマスターとスレーブが同じプレイ位置になります。
 設定例
 
 
 MPCのMIDI IN端子とマスターになる機器のMIDI
OUT端子を接続します。
備考
MPCが側にあり、マスターの機器が遠くにある場合の設定例
MPCのSYNC OUT: MMC ON 
SYNC IN: MMC OFF
SYNC IN: MIDI TIM CODE
 
MPCのMIDI OUT端子とマスターになる機器のMIDI IN端子を接続します。
MPCのMIDI IN端子とマスターになる機器のMIDI OUT端子を接続します。
マスター機器側の設定
1. MMCを受信するように設定します。
2. MIDI TIM CODEを送信するように設定します。
このように設定することによりMPC側でプレイボタンを押すとマスター側がプレイスタートしてMIDI
TIM CODEを送ってきます。
MPC1000はそれに同期してプレイします。
単に同期してプレイさせる場合は、MMCを使う必要はありません。
マスター側とスレーブ側が手元にあって単に同期させたい場合は、MIDI
CLOCKを使うとよいでょう。
相手側がMTCにしか対応していない場合にはMTCを使ってください。