とあるAV男優の憂鬱
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「いくー、いくー! いっちゃう〜!!」
俺の名前は西島克樹という。職業は男優だ。とある三流プロダクションに籍を置いている。
「だめぇ〜! いっちゃうー! もうだめぇ〜!!」
自慢ではないが、会社内では自他認めるトップスターだ。
最高に整ったルックス、無駄なく鍛えぬかれた筋肉美。俺にかなう奴は、一人だっていやしない。
「しんじゃう〜!! あーっ! いくいく〜〜!! いっちゃう〜!」
………。
分かってるって。
さっきから俺の下でよがってる女が気になるんだろう?
名前は…忘れた。確か巨乳と厚ぼったい唇がウリの何とかってAV女優だ。
そーだよ。俺は今、AVの撮影をしてるんだよ。
ホントは主にVシネマを作ってる会社だったが、不況の折、こんなヤクザな営業しなきゃやってられなくなったというわけさ。
こんなクソ会社、とっとと辞めてやりたいところだが、いかんせん再就職先が見つからない。
「おら克樹! もっと情熱込めてやらねぇかい!!」
……今俺様に向かって罵声を浴びせ掛けたのは、俗に言う監督という生き物だ。奴は人間じゃない。人を馬のようにこき使う外道だ。
「ういっす!…お嬢ちゃん、これで俺の腰が忘れられなくなるだろぉ〜?」
「ああん、もう理奈死んじゃう〜っ!! もぉっとグチョグチョに突いてぇ〜」
確か家庭教師と、その教え子の禁断の愛を描いた作品だったっけか・・・
実に安直なストーリーだ。馬鹿馬鹿しくて、こんなもん俺なら絶対見ねぇぞ。
[ぐちょぐちょぐちょぐちょ]
「はぁぁ〜〜んっ!! いくいくいっちゃう〜!! もうだめぇ〜〜!!!」
「オラオラ、一気に逝っちまえよ!」
「いく〜! いぐぅ〜! ぐわああああああああああっ!!!!!」
「うわっ!」
…おいおいおい、いくら気持ち良くても『ぐわあ』はねぇだろ、『ぐわあ』は。
ついついびっくりしちまったじゃねぇか。
「あぁん。理奈イっちゃったぁ〜!」
「ふっ。もうお前は俺のモノだぜ」
俺も馬鹿みてぇな台詞吐いてるが、今更ぶりっ子すんじゃねぇよ…。はっきり言って不気味だぞ。
「おーう! カーットー!!」
監督のそんな声と共に、今日の憂うつな仕事は終わりを告げた。
なに? AV男優は羨ましいって?
勘違いしてもらっちゃ困るぜ。世の中そんなに甘い事ばかりじゃない。
よくよく考えてもらえばすぐに分かる事だが、俺の好みなんか全く無視の世界だぜ。
ただでさえAV業界は不況だ。優秀な人材などいやしねぇ。
そーすると、さっきみてえなゲテモノとやらなきゃならん………
はっきり言って、辛いぞ?
あと、はっきり言っておくが、俺は断じてAV男優ではない!
元々は堅気な男優を目指してここに入社し、それと共に会社がAV屋になっちまったんだ………
くそう、何で俺がこんな事せにゃあならんのだ………。
「克樹さん、お疲れ様。はい、タオル。」
「おう、さんきゅう。」
今俺にタオルを渡してくれたのが、我らがプロダクション唯一の女性である美緒友里子ちゃんだ。
いい子だぞ。可愛いし。
「あーあ、友里子ちゃんとだったらいつでも撮影バッチリなのによぉ〜」
「やだぁ! 私なんて華がないですよぉー!」
うんうん、この慎ましさが良いんだ、俺は。
「じゃ、お先にー。」
「おう、気ィ付けてなー。」
友里子ちゃんは帰っていった。
さて、俺もさっさと服着て帰るか。
「おう、克樹! 今日もなかなかロマンを感じたぜ。明日は色白美人だ。気合入れてやれや!」
「ういっす監督! 気合入れてヤらせていただきます!!」
…たく、何ワケわかんねぇ事言ってんだ、このオヤジ。
あ?
妙に口調が違うじゃねぇかって?
この世界、上下関係は厳しいんだよ。監督=社長には、口が裂けても逆らえん。
それがサラリーマンの世界というものだな。ふっ。
にしても、明日は色白美人か。
実にいい事だぜ。色が白いは七難隠すというからな。
久々にいい女が抱けそうだ。
翌日。
「んメェ〜〜! んメェ〜〜!」
「何故ゆえにヤギぃぃぃぃぃ〜〜っっ!!!!!!?」
そうだ。朝スタジオに来たらヤギがいた。
ヤギといえば、やはりハイジだろう。
ヤギミルクとはうまいのか? そうか、今日は絞りたてのヤギミルクをごちそうになれるのか。
「きゃああああああ〜」
「おう、友里子ちゃん、どうした?」
「山羊さんが書類食べてるんですぅ〜〜」
…お約束だな。紙食って美味いのか?
「おう、克樹! 来てやがったか。仕事始めるぞ!」
仕事だぁ? どこに相手がいるんだよ………
「ういっす監督! 今日の色白美人とは一体どなたでありましょうか!!」
「てめぇの目ン玉ぁどこに付いてやがる!? 目の前に居るだろうが!」
………ヤギか? ヤギの事を言ってんのか、貴様は…?
「ういっす監督! もしかして今日の色白美人とは、目の前にいらっしゃるこのヤギの野郎でありますか!!!!!?」
「おう!! カメリハ、準備!」
ちょっと待てやこら!!
正気の沙汰じゃねぇぞ、何なんだよこりゃ!!
「ういっす監督! 自分は女しか抱けないであります!」
「いい女じゃ! 見ろや、ケツ振ってワレを誘ってやがるぜ!」
そういう問題じゃねぇだろ〜〜!!
「メェ〜」
「ヤギ!! テメェそんな目で俺を見るんじゃねぇ!!!」
「メェ〜」
「克樹!! 本番用意!」
「ういっす監督!!」
「なんじゃい!」
「本番って、まさかこいつ相手にホンバンさらすんでございましょうか?????」
「他人と同じ事をやってちゃ商売にならん! 一風変わった事が必要なんじゃい!」
一風どころじゃねえだろこの人非人!!
「メェ〜」
うぅっ…ヤギまでが、俺を誘ってるような顔してやがる………
どいつもこいつも、狂ってやがるぜ!!
「ういっすこの西島、ヤギと共に果てるであります!!」
「用意、スターッットォ!!」
[カチコン!]
カチンコは鳴らされた………
もう後戻りは出来ない!!
「メェ〜」
このヤギ野郎、やはりバックから責めるしかなさそうだ………
「メェ〜」
でだ…どこに、その”穴”があるのだ………??
やはりこいつらも哺乳類。多分人間と似たような所にあるのだろう…
「メェ〜」
…うるせぇな。ちったぁ黙ってろよ。集中して探せないじゃないか。
「メェ〜」
えっと、ケツの穴が多分これだから、ここいら辺に……
ちくしょう、俺は獣医じゃねぇぞ!
お、あった。仕方ない…ここに入れるのかよ………
……………。
立たねぇぞ。
ヤギ見てても立たねぇぞ。
「ういっす監督!」
「なんじゃいワレ!」
「どうやったらヤギ相手に立たせられるんでありましょうか?」
「知るかボケ! 俺は変態じゃねぇぞ!」
だとキサマぁ!! やンならやンぞ、コラァ!!
「克樹! 早くせぇや!!」
「ういっす、すいません監督!!」
…ああ、資本主義って、ホントに悲しい………。
仕方ない、手でしごいて入れるか。
[こすこすこす]
ああ、何でヤギのケツ見てナニしごかなきゃならねぇ?
何か、俺はそんなに悪い事したかよ…
そうこう言ってる内に、俺のナニはコチンコチンになっていた。
こいつだけが、俺の言う事を聞いてくれるぜ。
「さぁヤギ公、てめえ大人しく入れられやがれよ……」
俺はナニを持ち、ヤギの穴に宛がった。
「メェ〜」
よっしゃ、一気に突っ込んでさっさと終わらせてやる!
[ぐりっ]
俺は勢い良くヤギ公に突っ込んでやったのだが………
「ぐぃえええええっ!!!!!」
「んメェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
いてえ!!
痛すぎるぞこいつの中!!!!!
「ぐわああああああああっ!!!!」
「ぶメェ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」
「克樹!! 喚いてねぇで腰振らんかい!!」
「ういっす監督!!」
「なんじゃワレ!」
「痛てえっす! 目茶苦茶痛てえっす! ゴワゴワしてやがります、こいつの中!!」
「気張ったれや! 気合で何とかせぇ!」
「ういっす! 気合入れても痛てぇモノは痛てぇっす!」
「ちっ…おうユリ! このガキにローション塗ったれや!」
「あ、はい!」
友里子ちゃんは返事して、そこいらに転がっていたローションを持ってきてくれた。
「克樹さん、ちょっと出してくれます?」
「お、おう……」
俺は言われた通り、自慢の息子をヤギ公から引き抜いた。
「メェ〜」
「あの、私塗ってあげますから、その場で待っててくださいね。」
「ををっ?」
彼女はローションを自分の手に出すと、そのまま柔らかく俺のナニを包み込み、ローションを優しく塗ってくれている。
[くにゅくにゅ]
「うくっ…友里子ちゃん、何気に上手いね………結構テクニシャン??」
「やだ…あの、私、まだそういう事した事ないんですよ………」
顔を赤らめ、小声でぼそっとそう言った。
…って事は処女かい……今時珍しいな、こんなに可愛いのに……。
ちなみにそんな事に感心しているうちに、我が心の友(ナニの事だよ。)はダイヤモンドよりも堅く天を向いてそそり立っている。
「克樹さんのって、逞しいんですね……」
恥ずかしそうに、彼女。
未だナニには、彼女の手の感触が残っている。
行ける!! これなら行けるかもしれない!!!!!
「よっしゃヤギ公、一気に天国見さしちゃるぜ!! おりゃ!」
[ずぶり!]
「んメェェェェェェ〜〜〜〜〜〜!!」
ふっ。ヤギ公め、この俺のゴルディオン・ブラックビッグ・ピストンに魂抜かれてるな!!
いくぜ必殺女ゴロシ!! 地獄のくい打ち機!!
「うおおおおおおおっ!!!!!」
[ぐぽぐぽぐぽぐぽ!!]
「メェ〜〜〜〜〜〜!!」
「おおおおおおおおおっ!!」
「メェ〜〜〜〜〜〜!」
「おおおおおぉぉぉ……」
「メェ〜〜〜〜〜〜」
「おおお、お、おぉぉ……………。」
「んメェ〜〜〜〜〜」
……だ、だめだ!!!!!
こんなヤギ公、いくら突いてもちっとも面白くねぇ!!
「メェ〜〜〜〜」
「ういっす監督!」
「なんじゃいワレぇ!」
「やっぱり自分は逝けないであります!!! なんかもっと刺激を……!」
「うーぬっ…しかたない、ユリ! てめぇスカート捲れや!」
「はいぃ!?!?」
「てめぇのパンツで、このガキ逝かしたれや!」
「え、あ、あの……」
いきなりの外道の暴言に、真っ赤な顔をした友里子ちゃんは、俺の顔をじっと見ている。
うう、そんな瞳で俺を見ないでくれ……!!
悪かった、俺が独りでヤギ相手に発情すればいいんだ!!!
ゴメンよ、友里子ちゃん!
「あの……克樹さん、私の、その、パンツでいいんですか?」
「はい。」
ををっ!?
今俺なんて返事した!?
はいっていきなり即答したな、はいって!!
誰だ俺にそんな返事させた奴は!?
そうだ、お前だな!
ディスプレイ見てにやけてる奴! キサマだこの野郎!!
「分かりました………私、誰にでも、こんなコトする訳じゃないんですよ……」
友里子ちゃんはそう言うと、自らの手でスカートをめくったのだ。
白くて可愛い柄のあるパンティー。
一見スレンダーっぽいが、健康的な太股。
そして、きたねぇ野郎のナニを受け入れた事のない、その清らかなつぼみ………
「ぐぅおおおおおおおおおおおっ!!!!!」(俺の雄たけび)
「ひぃっ!」(友里子ちゃんの悲鳴)
おおおおおっ!
俺の股間が熱く燃えている!
今こそ内に秘めたるそのパワー、見せてやる!!
行くぜっ! 必殺女ゴロシ! 最終秘奥義、愚息の舞い!!
「ぐるおわあああああああああああっ!!!!!!」
[ぐぽぐぽぐぽぐぽ!]
「んメェ〜〜!! んメェ〜〜!!」
ふっ、ヤギ公! この俺のたぎるコアに、魂抜かれてやがるな!!
そしてちらりと、友里子ちゃん(のアソコ)を見る。
うぅ……うっすらと、はかなげなヘアが透けてるぜ………!!
「おりゃおりゃおりゃおりゃあ!!!!!」
[ぐぽぐぽぐぽぐぽ!]
「ぶメェ〜〜! ぶメェ〜〜! ぶメェ〜〜!!」
ヤギ公、いっちょまえに悩ましい声出しやがる!
そりゃ、最後の仕上げじゃ!
「うおおおおおおっ!!」
[ぐぽぐぽぐぽぐぽ!]
「ぐぶメェ〜〜! ぐぶメェ〜〜! ぐぶメェ〜〜!!」
「ぐぅお、いくぜ!! うおおおおっ!! う、くぅっ!!」
俺は慌ててナニを引き抜くと、ヤギの顔めがけて子種を盛大にぶちまけてやった。
「んメェ〜〜〜…………」
[どてん]
「うわっ!?」
何とヤギの野郎、満足そうな顔したかと思えば、いきなり泡噴いてひっくり返りやがったぞ!?
そうか、俺の最終秘奥義は、ヤギをも倒すというのか!!
我ながらやるな!!
「おう! カァーッットォウっ!!」
ふぅ…今日の憂うつな仕事がようやく終わったぜ……。
「克樹! 今日のワレにはせくしぃを感じたぜ! 明日も気ィ入れてやれや!」
「ういっす監督! 気ィ入れてやらせていただきます!」
…またワケわかんねぇこと言ってやがるぜ、このオヤジ……
もうこんな狂気の沙汰は今日だけにしてもらいたいぜ。
さてだ。ピクピクしたままのヤギを倒したこの勝利(?)は、俺だけの力じゃない。
俺にエネルギーを与えてくれた、友里子ちゃんにも礼を言わなくてはならん。
「うっく……うぇぇ………ぐすん。」
「あ……友里子ちゃん、どうした?」
友里子ちゃんは、俺が顔を見たとたん、俯き泣き出してしまった。
「嫌……今日は克樹さんの顔見れない………!!」
彼女はそう言い放つと、鞄を持ってスタジオから飛び出していった。
「こら!! 早退するならそう言わんか!!」
後から腐れ外道が大声を張り上げるが、何の効果にもならない。
倒れて痙攣してるヤギ。急に飛び出して行ってしまった友里子ちゃん。
なんか、全ての原因は俺のような気がするんですけれど………?
「一体、俺はどうすりゃいいんじゃ〜〜!!」
「とりあえずその鬱陶しいモン仕舞わんか、ボケ!!」
フリチンで喚き散らす俺に、容赦のない言葉が浴びせ掛けられたのだった。
「ういっす監督! このヤギどうするでありましょうか?」
取り合えず服を着て、帰る準備を済ませた頃。
未だにやけた顔のままピクリとも動かないヤギを目の前にして、俺はそう問う。
「ジンギスカンじゃ!」
喰んか、貴様は!!
さっきまで俺とふしどを共にした友を喰んか、この悪鬼羅刹め!!
「ういっす監督! さすがにさっきまでやってた相手を喰うのは忍びないんでありますが!……それに、こいつに顔射してますしぃ………」
「やかましいわボケ! 今の世の中喰うか喰われるかじゃい!」
だからって、ホントに喰わんでも良いだろうが、野蛮人め! 大体自分の子種掛かった奴なんか喰いたくねぇぞ、俺は!!
「ういっす監督!」
「なんじゃワレ!」
「自分は腹痛のため出直してまいります! ついでに明日のお仕事をお聞かせ願いたいのですが!」
「おう!! 我の明日の相手は巨乳ちゃんじゃ! 気合入れて出直して来んかい!」
「ういっす監督! 自分は気合入れて出直してまいります!!」
……逃げよ逃げよ!
こんなとこ、普通の人間は1秒たりとも居る場所じゃねぇ。
さて………
明日は巨乳ちゃんか。
柔らかく豊満な胸も、素晴らしいの一言に尽きる。
カワイコちゃんならイイなぁ……えへへ。
翌日。
「うンモォ〜〜〜!!」
[からんころん]
「今度はウシかあああああああっ!?!?!?」
そうだ。朝スタジオに来たらウシがいた。
「うンモォ〜〜〜!!」
[からんころん]
……うるせぇぞ、こいつ。朝からモーモー鳴きやがって。
で、何でこんな所にウシが居るんだ?
そうか!! きっと新鮮な牛乳を飲もうという粋な計らいだな!
うむ、このホルスタイン、乳が張ってて良い牛乳を飲ませてくれそうだぜ。
「おはようござ……うきゃあ!! 牛!! 牛さんだあ!!」
「うンモォ〜〜〜〜〜〜」
[からんころん]
おお、元気良く現れたのは友里子ちゃんだ。
「おはよ、友里子ちゃん。」
「あー、克樹さん、おはようございますぅ……あの、昨日はごめんなさい、いきなり帰っちゃったりして………。」
「おう、どうしたんだ?」
「あの……私の、その、パンツ見て……その、出してくれたんですよね?」
「うぐっ…まぁ、その、エネルギーを注入するために有効に活用させてもらったというか何と言うか……………」
「あの時、私なんか良く分かんないけど泣いちゃって……でも、後で考えてみると、私のこと見て、男の人が気持ち良くなってくれたって思うと、なんか嬉しくて…えへへ、私なに言ってるのかなぁ……。」
「いや、その、助かったよ、ほんとに。」
……ううっ…やっぱり友里子ちゃん可愛いぜ!
思いっきり抱きしめてやりてぇ……!!
「よっしゃ仕事じゃワレ〜〜!!」
ぐわっ!
この気分のいい時にいきなり出て来やがって、この腐れ外道!!
むせぇダミ声響かしてんじゃねぇよ。
「ういっす監督!! 巨乳ちゃんがいらしておりませんが!!」
「ンモォ〜〜〜〜〜」
[からんころん]
「アホかワレ!! キサマの目ン玉には何が映っとるんじゃ!」
「ういっす監督! 自分の目にはホルスタインしか映っておりません!!」
「ええチチじゃのうワレ! カメリハ、準備!」
ちょっと待てやこのハゲゴリラ!!
「ういっす監督! 自分はヤギと女しか抱けないであります!!」
「ええ女じゃ! チチをブラブラ揺らしてワレをさそっとるぞ!! 本番用意!」
今度の相手はウシかああああああっ!!!?
何でこんなモンばっかりやらされるんじゃおい!!
「ういっす監督!!」
「なんじゃいワレェ!」
「自分は人間であります! こいつの相手はウシが良いと思われますが!!」
「ど阿呆! 家畜のドキュメンタリー作っとんじゃないわい!!」
「ういっす監督!」
「なんじゃワレ!」
「だったらこの作品は何でありますか!?」
「AVに決まっとろうが!!」
うがあああああっ!! ダメだこいつぁー!!!
アニマル・ビデオとでも言いたいんかこのヒヒオヤジ!!
「んモォ〜〜〜〜〜」
[からんころん]
うう、ウシまでもが俺のことを誘ってやがるぜ……!!
どいつもこいつも、狂ってやがる!
いい!! 俺もうやってやる!
「このホルスタイン、一気に天国行かしちゃるからな!!」
……ということで、またウシの穴をさがさにゃならんのかよ………
うぅ……俺、何かそんなに悪い事したか?
あ、あった。
さぁて、こいつに宛がってだな………
立たねぇ! 立たねぇぞ!! ウシのケツなんか見ててもちっとも立たねえぞ!!
「ういっす監督!! 自分はウシでは立たないであります!」
「知るかボケ! うーぬ、ユリ! またやったれや!」
「あっ……はい。あの、克樹さん、ついでにローション塗ってあげますね。」
友里子ちゃんはそう言うと、また優しくローションを塗ってくれ、それと同時にナニをしごいてくれた。
[こちゅこちゅ]
「あの、気持ち良いですか?」
真っ赤な顔で、懸命に摩る友里子ちゃん。
「うおおおおおおおおっっ!!!」
「ひぃっ!」
エネルギー充填120パーセントォォォッ!!
俺のナニが燃えている!
真っ赤に堅くそそり立つ!!
行くぜホルスタイン! 俺のこのダイナマイト・クラッシュ・バスターで一気に天国見さしちゃる!!
「入れるぞコラァー! しっかり受けとめいやホルスタイン!!」
俺は裂拍の気合の元、意気込み十分の心の友を、ホルスタインめがけてねじ込んでくれた!!
[ごすっ!]
「ぶモォ〜〜〜〜〜〜!!!」
[からんころん]
ちらっと前を見ると、また友里子ちゃんがスカートをめくってくれている。
あ、今日は昨日よりセクシーな下着だ。
薄ら透けるヘアが何ともいえず、麗しい。結構可愛い生え方してるんだな。
よぉーし! よぉーしっ!! よぉーしぃぃっっ!!!
ガンガン気合が入ってきたぜ!
行くぜ必殺女ゴロシ!! 煉獄の餅つき機!!
「ずぉりやああああああああっ!!!!!」
[べくべくべくべく!]
「ぐモォ〜〜〜〜! ぐモォ〜〜〜〜〜!!」
[からんころん]
へ、ホルスタインめ、俺のテクで溶けてやがるな!
「おらおら! さっさと逝っちまえ乳牛野郎!!」
[べくべくべくべく!]
「ぶモォ〜〜〜〜!! ぶモォ〜〜〜〜〜!!」
[からんころん]
ウシの熱くて臭い吐息が、鼻からふんふん吹き出している。
クセェ……
それに、ちんたらウシのケツにしがみ付いてても埒があかん。
こんな奴相手に快感を求めるのは、人として到底許されない行為である!
「よっしゃ! フィニッシュじゃい!!」
「モォ〜〜〜〜〜」
[からんころん]
行くぜホルスタイン!!
俺の最終秘奥義、狂気のピストン! その巨体で受けてみやがれ!!
「でうえりゃあああああああああああああっ!!!!!」
[べくべくべくべく!!]
[ぶふモォ〜〜〜〜!! ぶふモォ〜〜〜〜〜!!]
[からんころん]
「うらうらうらうら!!」
[べくべくべくべく!!]
「ぶもおおおおおおおっ!!!!」
[からんころん]
[どげし!!]
「ぐうわあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
「きゃあ! 克樹さん! だいじょぶですかあ……………………………」
俺の気合の一撃に逝ってしまったクソホルスタインが、快感のあまり俺の股間を蹴り上げたと知ったのは、もうちょっと後のことだった………。
………
ウシだ……
ウシと俺がやっている……
何てひでぇ悪夢なんだ……
やだなぁ…………
「ンモォ〜〜〜〜!」
[からんころん]
「現実かああああっ!!!」
[ふにゅう]
「うきゃあ!!!」
ウシ野郎の耳障りな鳴き声で飛び起きた俺は、何やら柔らかげなものに反射的に掴んでいた。
何だ、この慎ましげでそれでいて十分な張りがあるものは?
[ふにふに]
「やぁぁん! 克樹さぁん、止めてくださぁい!!」
「ん?」
気が付けば膝枕。
ついでに言うと、友里子ちゃんのおっぱい掴んでる俺。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
「ひぃっ!」
「すまん友里子ちゃん!! つい思い余って揉んじまった!」
「うぇぇ……初めてだったのにぃ。でも克樹さんならいいですぅ。…あ、それにしても、その、あの、克樹さんの大切なところは大丈夫ですか??」
お、そうだ!!
何時までも友里子ちゃんの膝で眠ってるわけにはいかん。
さっきウシ野郎に思いっきり蹴っぽられたんだっけか!!
「おう……何気に元気だぜ。」
友里子ちゃんの胸に感動していたのか、我が心の友は遥か天空を目指してそそり立っている。
「わぁ……大丈夫みたいですね………。」
友里子ちゃんは俯いて、真っ赤な顔して視線を逸らす。
か、可愛いぞ!!
「友里子ちゃん、ありがとよ。ここで優しくしてくれるのはあんただけだぜ……」
とりあえず起き上がると、俺は礼を言った。
「いえ、そんな……」
照れながら苦笑い。
うんうん、いい子だぜ。
「おらぁ〜、克樹ィ〜〜!! 今日のワレには漢を感じたぜ! 明日は若くてピチピチのギャルじゃ! 気ィ入れてぶちかましたれや!!」
……たく、性懲りもなく意味不明な事言いやがって。
「ういっす監督! 自分は気ィ入れてぶちかまします!! …ところで、明日は人類ですか?」
「なんじゃワレ〜! そんなもん当たり前じゃい!」
キサマの口から言うんじゃねえ、この鬼畜野郎!!
二日も連続で四つ足連れてきやがって、何を今更しゃあしゃあとほざきやがる!
くそう、これじゃ明日もロクなモンじゃねぇな。
明日ゲテモンがいやがったら、ぜってぇこんなクソ会社辞めてやる。
友里子ちゃんと会えなくなるのはさびしいが、人として大切な何かを失うのは、もっと辛いぞ?
「ういっす監督! 自分は帰らさせていただきます!」
「あ、克樹さん、さようなら。」
「おう友里子ちゃん、また明日な。」
ふぅ。明日は一体なんなんだ……
あ、そう言えば、あのヤギ公どうなったのかな?
今日は奴の残骸見てねぇし……多分生き延びただろう。きっと。
翌日。
俺はスタジオの扉の前で、じっと中の様子を伺っていた。
色白美人=ヤギ
巨乳ちゃん=ウシ
とくれば、人間誰だって根性は曲がる。
ピチピチのギャルとは何だ?
サルか? ウマか? ヒツジか?
しかし、ドアの中からは人の話し声がするだけで、どうやら他の生物は居ないようだ。
だが、油断は出来ない。
声を発しない動物だって、けっこうそこいらに居るじゃないか。
俺は意を決して、スタジオのドアを開け放った。
「……………ジャリだ。」
朝スタジオに来たら、ちっこい女の子がいた。
お菓子をボリボリ食ってやがる。
「あー、克樹さん、おはようございます。」
「おーう友里子ちゃん、おはよ。」
「おぢちゃん、おはよ〜」
「ん? おはよう。お兄さんに挨拶してくれたのかな、このお兄さんに!」
全く失礼なジャリだ。この俺様に向かってオヤジとは。
でだ。このジャリは何でここに居る?
そうか、最近は親子のスキンシップとやらで、親の職場を見に来るジャリがいるそうな。
うむ、いいことである。
けど、こんなAVの撮影現場なぞ見せても良いのか?
ちょっとおませなジャリになっちまうぞ。
しかし、一体誰の子だろ、こいつ。この会社、全員ウダツのあがらねぇ独身野郎ばかり(友里子ちゃんは別だぞ、若いだけだ)ばかりと思ったのだがなぁ。
………。
ふぅ。
分かってるよ。
分かってるって言ってるだろ?
こういうパターンならば、今日の相手がどんな奴くらい、いくら純粋な心を持った俺でも邪推したくなるんだよ!!
「来たのうワレぇ〜〜! 早速仕事じゃい!!」
「ういっす監督! 一応人としてお聞きしますが、今日の相手はいずこ!?」
「良く見ィやボケ! キサマの目の前に居るだろうが!」
「ういっす監督!! 自分はピチピチのギャルは見えないであります!」
「ええ女じゃワレ! 指くわえてキサマをさそっとるぞ!」
違うだろこのひとでなし!!
このジャリは指に付いたお菓子を舐めとんじゃい!!
「ういっす監督! 自分はヤギとウシと成人女性しか抱けないであります!」
「なんじゃワレ〜! 女を年齢で差別しようってのかァ?」
”差別”はせんでイイから”区別”しろやこの腐れ外道!!
「ういっす監督! ジャリ相手にすると犯罪になっちまいます!」
「そんな法律とっくの昔に失せとんだわい! よっしゃ! 本番準備!!」
待てと言ってるのが分からんのかこのオヤジは!!
「ういっす監督! 本人の了解無しにするのは犯罪であります!」
「なんじゃワレ! 両親ともども許可は取ってあるんじゃい! 心置きなくかましたれ!」
ぐわあああああっ!!
何でこんなジャリ相手にしなきゃならんのじゃい!!
やい作者! キサマてめぇの煩悩そのままに書いてやがるだろ!
そのうち死なすぞ、この妄想ヲタク!!
「よう嬢ちゃん、これからこのお兄さんと何やるのか分かってるんか?」
「うん。ビデオのさつえいするの。」
「……ビデオって、何するのか分かってるんか?」
「うんと、おぢちゃんとえっちなコトするんでしょ?」
「……エッチなことって、具体的にどういう事するんか分かってるんか?」
「おぢちゃん私からかってるでしょ〜! せっくすするの、せっくす!」
「………あのさ、経験ある?」
「なにそれ?」
「……した事あるのかって聞いてんだよ、セックス。」
「ないよ。当たり前じゃん。」
そうかい、当たり前なんだってよ。
だったら何でここに居るぅ〜〜〜?????
「ういっす監督!」
「なんじゃワレ!」
「自分は人として許されないことをしでかそうとしてる様なんでありますが!」
「かまわん、やったれい! 社長命令じゃ!!」
「ういっす! 自分はジャリ相手に堕ちるとこまで堕ちるであります!」
いいよもう………
一生色物AV男優でいいよ、俺……
もう何が来たって恐くはねぇよ。
ちくしょう、もうぜっていグレてやる。
「よっしゃ一発散らしちゃれ! よぉーい、スタァットォーー!!」
[カチコン!]
……カチンコは鳴らされた。
もう、後には引けない!!
「克樹! とりあえず風呂じゃい! 風呂場でスキンシップじゃ!!」
「ういっす!……はぁ。…じゃ、風呂入って体洗うべ。」
「うん。」
やる気全く無しの俺の後を、純粋でおっきな目であたりをきょろきょろ見渡しながら、ジャリはトコトコ付いてくる。
脱衣所の来ると、めいめい服を脱ごうとしたのだが、
「克樹ィ〜! 漢なら服脱がしたらんかい!」
という、もはや俺の意思を完膚なまでに無視した様なことを言ってくる生物が、俺の目の前にはいやがるわけで……
「ういっす! 自分は漢になるため服を脱がせます!」
俺はてめぇの分をさっさと脱ぐと、ジャリの服に手を掛けた。
「あぁん、優しく……」
…意味分かって言ってやがんのか? このジャリは。
取り合えずワンピース着てやがるから、背中のファスナーをさっさと降ろし、一気に服を上に引っ張り引き抜いてくれた。
「ぷあっ!」
…あらら、可愛い下着着てやがるぜ。
ジャリは真っ白なお子様パンツに、スポーツブラをしている。
俺はブラの下を引っ張り、胸を擦らないようにしてそのまま上に引き上げる。
プリンと、可愛いおっぱいが現れた。
「やん……」
「いっちょ前に恥ずかしがってんじゃねぇや……」
赤ら顔で、躊躇いがちに胸を手で覆うジャリ。
ちょっと内股気味の足をすっと撫でてやり、パンツを下ろしてやった。
「っ!」
声に出さず、目をきゅっと瞑る。
薄いヘアが、まだ幼い股間を必死に隠そうとするが、女の象徴であるその割れ目が、もろに顔を覗かせていた。
「風呂に入るぞ。」
「あ、うん……」
服をはがされ急に心細くなったのか、ジャリは俺の手をきゅっと握ってくる。
俺もジャリの手を、握り返してやった。
取り合えず浴槽に浸かり、ジャリの緊張をほぐすため、俺は彼女に話し掛ける。
「なぁ嬢ちゃんよ、なんでこんな撮影することになったんだ?」
「あのね、私ね、子役してるの。だから、これもお仕事なの。」
「あぁ? 最近のプロダクションはこんなくだらねぇ事の凱旋もしてるんか??」
「うん、けっこうみんなやってるんだよ。だってお給料がいいんだもん。」
そういう問題か!?!?
……世の中、俺の知らない世界ってのもあるもんだ。
「あのさぁ、お前の親とかはこの仕事内容知ってるんか?」
「わかんない。」
……こいつの親に知られたら、俺絶対殺されるな。
「まぁいいや。とりあえずあがって、体洗うか。」
「うん。」
だいぶこなれて来たジャリと俺は、浴槽から上がった。
「よっしゃワレ〜〜〜! お互い隅々まで洗い合うんじゃい!」
「ういっす! お互い洗うであります!」
「ねぇおぢちゃん、あのお化けの”どれい”なの?」
「ああ、そうだよ。サラリーマンなんてみんなそういうモンなんだよ。」
お化けか、全くもっていい表現である。
「え〜! おおぢちゃんおヤクザ屋さんじゃないの?」
「何故だジャリ!!」
「だって、こういう”ぽるのビデオ”を作るのは、おヤクザ屋さんなんでしょ?」
「違うわジャリ! これはAVなんだよ、えーぶい! そういう違法な代物とは違うんだよ!」
「よくわかんない。」
「あーあ、分かんないでいいよ、俺も良く分かんないから。まぁ、そういう汚い大人の世界もあるってことだな。じゃ、とりあえず体洗ってやるぜ……。」
そんな事を言いつつ、手にボディーシャンプーを塗りつける。
忘れちゃ困るが、これはAVの撮影だからな。
今からさんざ愛撫して、ヒィヒィ言わさなきゃならんのだよ。
ただ単に体を洗うと思っているジャリにはなんだか悪い事をするようで、俺の良心はキリキリ痛み出した。
ちくしょう。
まぁいい、さっきからジャリ曰く”お化け”が睨んでやがる。さっさと仕事を続けるぜ。
俺はジャリをいすに座らせると、後ろから胸に手を回し、それをぬるぬると揉み出した。
「えっ!? やぁ! やんやん!」
懸命に俺の手から逃れようとするが、所詮はジャリ。大人の力に敵うはずも無い。
いかんな、もう少し優しくせんと。
最近仕事のストレスが溜まって、人間が悪くなってるぜ。
「ゴメンゴメン、ほら、笑おうぜ!」
胸を揉むのを止めた俺は、その手をジャリの腋に突っ込み、そこを思いっきりくすぐってやった。
[こちょこちょこちょ]
「うわあっ! やだやだ!! きゃははははっ! やめてやめてぇ〜〜!」
うむ。ジャリは元気に笑うが一番!
とりあえず笑っている間に、股間にすっと手を差し入れる。
「きゃあああ! えっちぃ〜〜」
手をうねうねと動かすと、太股がくすぐったいらしく、ジャリは俺の首に抱き付きながら、必死こいて笑っている。
くすぐり半分愛撫半分、とりあえずそんな事を、十数分続けていた。
「きゃあ……やんやん…あっ……くすくす」
俺がジャリの体をあちこち弄っているうち、彼女の笑い声の隙間に、湿り気のある声が混ざるようになって来ていた。
息もだいぶ上がり、俺の体にしがみ付いている。
さあ、もう良い頃だろう。
今までは避けていた、ジャリの身体の中心に、指をゆるゆると忍び込ませてゆく。
「っ!……あっ………」
ある意味ジャリも覚悟が出来ていたのだろう。軽く身体を震わせたが、それでも俺の指を受け入れたのだ。
膝の上に向き合うように座らせ、右手で胸を、左手でそこを、優しく擦ってゆく。
「あんっ……あっ……あっ……あっ………!」
はっきり言って驚きだった。
こんなジャリも、やはり喘ぐのだ。年こそは幼いが、やはりこいつも女なのだ。
そんな想いが反応させたのか、俺のナニが、じわりじわりと大きくなってゆく。
「おぢちゃん、さわってあげるね………」
上ずり、かすれた声で、ジャリはそう言った。
今まで俺の背中に回していた手を、自分を今から突き破ろうとするそれに宛がい、ゆるゆると摩り始めたのだ。
悔しいが、少し気持ちがいいぞ、ジャリ。
ヤギやウシなんかとは、全然違うぜ。
「わあ……おっきい………」
完全に準備万端なナニ。
その亀頭の部分を、まるで小犬を撫でるように摩りながら、ジャリはそう言った。
「今からお前の中に入るんだぜ? 可愛がってくれよな。」
「うん。」
決意に満ちた目で、しっかりと頷く。
「じゃあ、口で出来るか?」
「うん。なめればいいんだよね?」
「おう……」
俺はジャリを膝から降ろし、風呂の床に座らせる。
そしてその顔の前に、堅くそそり立つ何を突きつけた。
こくん。
ジャリの、唾を飲み込み音が聞こえる。
「えっと……」
ジャリは大きく口を開けると、亀頭をぱくりと口に含んだ。
「うぐうぐ」
うーむっ……………
ナニが大きすぎて、とてもじゃねぇけど動かすどころじゃねぇな、これは。
「克樹! 口でしごかせいや!」
「ういっす監督! 無理っすこいつ、口が小さくてこれ以上入りません!」
見てて分からんのかトトロ野郎!
息するのもやっとだぞ、こいつ。
「うぐうぐ!」
それでも懸命に、口の中いっぱいに膨れ上がったそれを、舌で懸命に刺激しようとしている。
俺はジャリの手を、我が心の友を握らせるように誘導し、それを上下にしごかせる。
「ふぐふぐ!」
一生懸命やってくれているのは非常に嬉しいのだが、やはりジャリはジャリだ。歯がゴチゴチ当たって少々痛い。
「おう、もういいぜ。最高に良かったぞ。」
「うぷっ……あごがつかれたよぉ。」
やっとの思いでナニを引き抜き、ジャリはほっぺをコシコシ擦る。
「さて、じゃあがるぜ。」
「うん。」
とりあえずシャワーを軽く被り、外に出る。
俺はさっさと体を拭くと、未だモソモソタオルと戯れているジャリを抱えあげ、ベッドに連れていった。
ジャリは、慌ててタオルを体にぎゅっと当てる。
ベッドの投げ込まれた自分。
その目の前には、ナニを腫らせた男。
多分改めて恐怖を感じたのだろう。
「なるべく可愛がってやるからな……」
俺はそう言い、キスをする。
「うぷっ…んっんっんっ……!」
息を止めて、ただなすがまま。俺が口を離すと、真っ赤な顔のジャリは息をはあはあさせている。
そのまま押し倒し、薄い胸を揉み、口で舐る。
そのまま舌を股間に持っていき、ジャリを舌で犯す。
荒い息を肩でつくジャリに、俺はナニを宛がった。
「お前の処女、貰うからな。」
「うんっ」
目をきゅっと瞑るジャリ。
腰を前に突き出し、俺は処女膜を突き破った。
「きゃあああああ!!」
痛々しい悲鳴を発し、それでも、ジャリは俺の体を受け止めている。
「大丈夫か?」
そう問う俺に、
「しごとだもん! がまんするもん!」
そんな、けなげな言葉を発するジャリ。
うおおおおおっ!!
ぜってぇこいつ、そこいらのフリーターより偉いぞ!!
「克樹! 最後の仕上げじゃヒィヒィ言わしたらんかい!」
「ういっす監督! 自分は今猛烈に感動しております!」
よっしゃあ!! この俺の、ハリケーン・オーバードライブ・バズーカで、精一杯感じさせてやるぜ、ジャリ!!
見ろや必殺女ゴロシ! 世紀末最終秘奥義激烈の昇天!!
「うおおおおおおっ!!」
ってちょっと待ったれや!!
こんなジャリに秘奥義食らわせたら、ホントに昇天しちまうぞボケ!!
「ういっす監督!」
「なんじゃワレ!」
「自分の最終秘奥義は強烈すぎると思われます!」
「知るかボケ! 殺すんじゃねぇぞ、あくまで天の昇らせぇ!!」
どっちとも端から聞いてりゃ同じ事だ、このヒゲトトロ!!
「ねぇ、どうしたの? きもちくないの?」
俺らのやり取りを見ながら、目に涙を溜めたジャリがそう言った。
「おう……お前の中、最高に気持ちいいぜ。」
「そう? うれしい……じゃ、もっときもちよくなって………」
ジャリは、俺の背中に手を回す。
うむ…何気にけなげだな、このジャリ。
ちょっときゅんと来るぞ、今のは。
「じゃあ、ガンガン動かすからな。」
「うんっ」
ふたたびの、決意に満ちた肯き。
既にキチキチになったジャリのつぼみを、俺は無遠慮に突き崩してゆく。
いくらジャリながら愛液を流そうと、やはり未発達なそれは大人を受け入れるには厳しすぎる。
けれども、苦痛に顔を歪ませながらも、ジャリは必死に激痛に耐えている。
悔しいが、こんな切ないセックスは久しぶりだぜ。
あまり…というよりほとんど思い通りに腰を動かせないから、泣くほど気持ち良くねぇが、それでも心は泣かせるものはある。
なるべく痛がらせないように、且つ自分もソコソコ逝けるように、俺も懸命に腰を振った。
「あっ……あっ……あっ……」
ジャリのくせに、いい声で鳴きやがる。
いつしか射精感を覚え、俺の腰の動きはピッチを増した。
「そろそろ逝くぞ!」
「あっ! あっ! あっ!」
「克樹!! 思う存分中出しじゃあ!!」
いいのかよ、そんな事して!
「中に出してもいいよぉ……」
ジャリも、そんな事を言ってくる。
「子供出来たらどーすんだよ、お前だってまだジャリだろうが!」
「大丈夫だよ、私ね、生理まだだから………」
うがああああああっ!!
なんてこったい! 初潮も来てないジャリをやっちまったんかい!?
俺は絶対犯罪者だああああああああっ!!
「……じゃあ、中に出すからな!」
「うんっ」
……いいよもう。ここまで来たら、どーせ俺は地獄行きだぜ。堕ちるとこまで堕ちてやる!
うーむ、それにしてもだ。なんだかんだ言っても、やっぱ女だよな。
何だか妙に可愛くなったぜ、このジャリのこと。
「逝くぞ、ジャリ!」
「ねぇ……最後くらい、名前で呼んで………」
うむ、そうだな。
「お前の名前、なんてんだ?」
「洋子だよ」
「そうか。覚えとくぜ……逝くぞ、我慢しろよ!」
俺は自分が射精するため、ジャリの中に無理矢理突き込んだ。
はっきり言ってナニは半分も入りやしないが、それでもジャリは激痛を感じているらしい。
シーツを思いっきりたくし上げ、それをぎゅうぎゅう握り続けている。
「うっ! くうっ!!」
「きゃうっ!!」
最後にぐっと差し込んだ俺のナニが、とうとうジャリに悲鳴を出させてしまった。
びゅっびゅっと子種を流し込む間、ジャリは何も言わずに痛みに耐えていた。
わずかに感じる身体の震えが、何だかとても痛々しい。
「洋子、好きだぜ……」
「うん、うれしい………」
こんなクセぇ台詞は、もちろん俺の横でメガホン握る外道の発案だ。
しかし、これは内緒だが、紛れも無く本心である。
ジャリの中に未だはまる、俺のナニを引き抜いた。
無理矢理押し広げられてしまったその穴からは、大量の精液が、血と共に流れ出て来た。
いや、血の方が多いかも………。
「おう! カァーットォ!!」
監督の声で、今日の憂うつな仕事は終わりを告げた。
「うぇっく……ぐすんぐすん! おぢちゃん痛かったのぉ〜!」
ジャリはいきなり泣き出したかと思うと、友里子ちゃんに抱き付いた。
「はいはい、よく頑張ったね。後でちゃんと叱ってあげるから。」
ジャリの頭を優しく撫でながら、友里子ちゃん。
……うう、何だかものすごーく罪悪感を覚えるんですけど……………。
「克樹ィ! 今日のワレには地球愛を感じたぜぇ〜! 明日も気合入れてぶちかましいや!」
「ういっす監督! 自分は気合入れてぶちかまします!」
ったく、ちったぁ人様に理解出来る言葉喋れや、このハゲ妖怪!
だいたい何なんだよ、その地球愛ってのは……?
「おうジャリ、さっきは痛くして悪かったな。」
「大丈夫だよ、女は強くなきゃいけないんだから。」
「おうおう、ほんとにお前は強いよ。偉いぞ、洋子。」
「うんっ」
俺はジャリの頭を撫でてやった。
その辺には、友里子ちゃんが拭いてやった血まみれティッシュが大量にあり、未だ俺の良心はキリキリ痛む。
「おぢちゃん!」
「何だ洋子」
「おぢちゃんのこと、私のお友だちにしてあげる。」
「じゃあ、お前も俺のオンナにしてやるぜ。」
「うんっ」
意味分かって返事してんのか、このジャリは……?
「あ、そろそろ帰る時間だね。洋子ちゃん、お洋服着なきゃ。」
「うん」
ジャリはモソモソ服を着ると、帰る準備を始めた。
「おう子役〜! ワレには特別小遣いをやろう!」
帰り際に妖怪が、ジャリに小銭を渡している。
「わーい、お化けのおっちゃんに貰っちゃった!」
「なんじゃワレぇ〜! お化けとは誰のことじゃい!」
自覚がねぇかな、あのオヤジ。てめぇの事を言っとるんじゃ。
まぁいいや、とりあえず俺も帰るべ。
「ういっす監督! 自分は帰らせていただきます!」
「あ、克樹さん、お疲れ様。」
「おう、友里子ちゃん。またな。」
はぁ。
今日も一日難儀な仕事だったぜ。
洋子か。俺が初めてバージン貰った女だ。
奴のことは、一生忘れないぜ。
……そんな事を考えてるうちに、俺は自宅に着いた。
「カツ、お前今度の土曜ヒマかい。」
晩飯を食いながら、オヤジがそんな事を聞いて来た。
「あ? 別に暇だけどよ。」
「カァちゃん。見合い決定じゃあ。」
「あいよ。」
何だとお前ら、今なんかとんでもねぇ事言わなかったか!?
「ちょっと待てぇ!! 何いきなりワケのわかんねぇ事口走ってやがるぅ!?」
「何がワケ分からんかね! いつまで経ってもあんたヤラシぃビデオばっかり出とってからに、いつお役人さんのご厄介になるかも知れん! 早くお嫁さんでもらって堅気の生活させてやらにゃあって、何であんた親心が理解出来んかね!」
こ、こっ、このババア!! 人の事を何だと思ってやがる!?
「出来るかボケ!! 何が堅気じゃ!」
「何言うとる!! あんた自分がまっとうな人間だと思ってるんかね!」
「まっとうも何も、俺は普通のサラリーマンだろうが!! プロダクション会社に勤めてるだけじゃい!」
「じゃああんた、自分が出てるビデオ、よそ様に見せられるんかい! 全く、お天道様に顔向けできないよ!」
なんだとババア!! 俺だって仕方なくやってんだぞ!?
「いちいちやかましい!! 人が気にしてる事ヅケヅケ言うな! 見合いなんかしねえぞクソッタレめ!」
「何言う! あんたこの機会逃したら、二度と結婚なんか出来ないよ!」
「何でそこまで言い切るんじゃい! 相手もよほどのスジモンかぁ!?」
「違うわ馬鹿ったれ!! 相手は映画会社のメイクさんだよ! あんた昔の夢は映画の男優になることだったろう?」
「今でもそうだし役職は男優じゃい!」
「何言ってんのかね! あんたのはポルノ男優じゃ!」
「気にしてる事言うなって言ってんだろこの鬼ババア!!」
「やかましい!! あんたちっとは相手に恥ずかしくない様にしな! もう決めてあるんだから!」
「何を勝手に決めたんだ、何を!!」
「見合いと結納の日程じゃあ。」
「このクソオヤジ!! 今なんて言ったか、何て!!」
「結構ええ女じゃったぞぉ? ちぃと乳は小降りじゃがのう……ヒヒヒ。」
気色悪い笑いしやがって。
「……写真があるんか!?」
「おう。」
「うーむ……とりあえず見てみるか………」
「いいのかいあんた! 一度見ると、何があっても断れないんだよ!?」
「そこまでゲテモンなんかい、その相手は!! 大体、結納の日取りまで勝手に決めやがって、何が断れないだクソッタレ!! 早く見せろよ!」
「ん? おりゃ知らんぞ。」
「私だって知りませんよ!」
この馬鹿親ども………!!
「写真も見ねぇで見合いするんか!」
「あんたにはそれが似合ってる!!」
「何が似合ってるんじゃこのクソババア! そこまで自分の子供のこと卑下するんじゃねえ!」
「だったら早く結婚しい!! 子供作ってから一緒前の口利きな! いつも格好ばかり子作りしてからに! ああ、もう恥ずかしい!!」
「うるせー!! やかましー!! いい加減にしろやこの馬鹿親ども!! たいがいにしねぇとグレるぞ!!」
「勝手にグレな! バカ息子!」
ぐあああああああっ!!
もうぜって〜〜グレてやる!!
手ェ付けられない不良になって、目一杯迷惑掛けてやるからな!!
頭来た俺はさんざ悪態を吐きながら、自室に閉じこもってやった。
何? ガキっぽいって??
親と同居してる奴なんか、みんなこんなモンだぜ。
ああ、悲しいなぁ。
いいや、とりあえず寝ちまおう。
ったく、土曜は見合いかい、いきなりすぎるぞ馬鹿親ども……
はぁ………。
一体どんな奴が出てくるんだよ。
期待出来ねぇよな、あの調子じゃ……………。
翌日。
あえて語るまい。
スタジオに80を超えた婆様がおったとは………。
「ううっ……ぐすっ………すんすん。」
艶やかな顔した婆様がニマニマしてる横で、俺は毎日のあまりにも酷すぎる仕打ちのために、とうとう泣き出していた。
「はいはい、よく頑張ったね。克樹さんはいい子だよ。」
友里子ちゃんが俺を抱きしめ、そんな優しい言葉を掛けてくれる。
「うええ……友里子ちゃんだけだよ、ここで優しくしてくれるのは………。」
あーあ、もう俺ホントにグレるぞ。
見合いなんか行きたくねぇし……
あ、そうだ!! 友里子ちゃん誘ってデートしちゃれ! もうバッくれてやる!
「なぁ友里子ちゃんよ、今度の土曜暇??」
「あっ……ごめんなさい、その日、私お見合いなの…………」
「友里子ちゃんもかい!?!?」
「え??」
「あ、いや、なんでもない……どんな人と?」
「うん。まだ写真とか見てないんだけど、映画の俳優さんなんですって。」
おう! がっど!!!
何てこったい、せっかくバッくれようと思ったのにお見合いだ!?
それに相手は映画俳優だ!?
くそう、友里子ちゃんのバージンは俺が貰ってやるう!!
「友里子ちゃん!! 俺と二人でランナウェイしようぜ!!」
「やだあ、克樹さん! 私なんかじゃ勿体無いですよぉ! くすくす。」
だめだあああああ!! 友里子ちゃんは冗談としてしか受け取ってねぇ!!
はぁ………
俺の人生はどうなっとるんじゃ……
「おう克樹ィ!! 今日のワレには漢の渋さがにじみ出てたぜ!! 月曜もテメェの漢、振り絞りぃや!!」
「ういっす監督! 月曜も手前の漢、振り絞ります!」
ちくしょう、何が渋さだこのマントヒヒ野郎!!
いい加減枯れきった婆様連れて来やがって、精力全部吸い取られちまったじゃねぇか!!
ああ、もうムシャクシャするぜ!!
帰って頭冷やすぞクソッタレ!!
「ういっす! 自分は帰らせていただきます!」
「あ、克樹さん、さようなら。」
「おう、友里子ちゃん、またな……」
俺はスタジオを後にした。
友里子ちゃんは見合いか………
悔しいなぁ、相手は映画俳優かよ。
俺なんて、何があってもかなわねぇよ………!
マジ悔しいなぁ。
くそったれ……
友里子ちゃん、ベッドの上で泣かされるんだろうなぁ。
俺にパンツ見せてくれたのによ………
ちくしょう、きっと結婚退職とかするんだろうな。
そしたらあんなクソ会社、働いてる意味もあったもんじゃねぇ。
もう辞めちゃおうかな、俺………
はう……………。
そんな事をぼやいてるうちに、俺は家に着いたのだった。
「克樹! 何ぼさっとしとんの! 明日は見合いじゃ、びしっとせんかい!!」
「うるせぇババア!! 俺は失恋の痛みでムカついとんじゃい!!」
「何が失恋かね!! またどこぞのポルノ女優に入れ込んどんのかい!!」
友里子ちゃんをそんなモンと一緒にすんな!!
「やかぁしい!!!!! だまれ!!」
「やかましのいはどっちかあ!! あんた、そう言えば先方にはあんたの事、映画俳優って言ってあるんだから、せめて結納済ますまでは騙しいよ!!」
なんかこのババア、とてつもなく凶悪なこと言ってねぇか!?
「何なんだよその映画俳優ってのは!!」
「どこの親が私の息子はポルノ俳優って言えるかい!!」
「だったら正しくVシネマの俳優って言えばいいだろうが!!」
「何をいっとる! そんなポルノと一緒みたいなモン、ああ、恥ずかしい!!」
「Vシネマとポルノは全然違うんだよっ!! ちなみに俺はAVに出てるんだよ!」
「何の変わりがあるんかね!!」
「全然違うって言ってんじゃ!! 何で分からんか、このクソババア!!」
「分かるかい!! ああ、もう恥ずかしい!!」
「あのよ、さっきから言ってるその恥ずかしいってのは何なんだよ?」
「あんたの全部じゃ!!」
何だとこのババア!! やンならやンぞ、コラァ!!
「ちくしょうクソババア!! もうぜってぇグレてやるからな!」
「勝手にグレな! この恥さらしが!!」
うがああああああ!!!
ちくしょうもう絶対に頭来たぞ!!
いいっ!
俺はやってやる!!
明日の見合いで、一生一代恥じかかせてやる!!
見てろこのクソ親ども!!
キレたAV男優の恐ろしさ、とくと見るがいい!!
「はう、はう、はう……」
独りで息を荒げながら、俺は自室に篭ってやった。
なに? まるでガキじゃんって?
所詮親と同居してる奴なんか、どいつもこいつもこんなモンだぜ。
二度も同じ事言わせんなよ。
あーあ、なんかもう全部がイヤになって来たぜ………
どっか遠い街に行って、一人暮らしでもするかなぁ。
そんな事をうだうだ考えてるうち、俺はすぴょすぴょ眠り込んでしまっていた……………。
翌日。
やる気無し。
ついでに言うと人生捨ててる。
朝っぱらからビシっとリーゼントをかまし、真っ赤なスーツに身を固めた(もちろんシャツは黒、ついでにバラを一輪くわえてた)俺は、クソババアにしこたま殴られ、悲しいことに実に普通のスーツを着るはめになっていた。
うーむっ……いつの時代の格好なんだろうな、あれは?
参考にした資料が古すぎたという趣も、無きにしもあらずだぜ。
くそう。
でもいいや、いきなりフリチンで踊り出すのもいいだろう。
もちろん獲物は俺の最終兵器、ゴールデン・ディストーション・マグナムだぜ。
こいつをギンギンにおっ立てて、超爆最終秘奥義、地獄の黙示録で艶めかしい腰の動きを披露してやろう。
フフフ、完璧だ。
俺がそんな楽しげな事を考えてるうちに、見合いの会場であるそこいらのレストランに着いていた。
さて、どこじゃ見合いの相手はよう………?
……もしかして可愛い子だったらどうしよっか??
いや!! いかんぞ克樹! キサマの鋼のようなたぎる意志は、そんなチンケな代物かぁ!!
おっしゃやったる!!
席に着いたらまず一発目の質問!
”彼女! アソコの感度グレイトかい〜!?”
決まりだ……!!
かなり掴みはOKだぜっ!!
「ということで、こちらがお見合いの相手、美緒友里子さんです。」
俺が再び妄想に耽ってる間に、先に来ていた仲人がンな事を言っている。
てやんでい。
どこぞで聞いたことある名前だな。でもンなモンどうでもいいぜ。
とりあえず、親子そろってテーブルに付いた。
良し、ここで一発かましちゃるぜ!!
「かのじょ……」
「やっぱり克樹さん!?」
ちょっと待ったれや友里子ちゃん。俺は今一世一代の恥じをだな………
なんだとぉ!?!?
俺は、慌てて目の前に座る女を見た。
「友里子ちゃん!?!?」
「やっぱり克樹ださんだぁ!!」
「何か、あんたら知り合いかい??」
この際ババアはシカトじゃい!
「じゃあ、映画のメイクさんって………??」
「映画の俳優さんって………??」
その後お互いの顔を見て、腹の底から笑いあったのは言うまでもないだろう。
仲人はひたすらニヤけ通し、お互いの親は訳も分からず唖然としていた。
見合いなんて、する意味も無いことだ。
お互いの素性どころか、ある意味全て知り尽くしてるぜ。
結局その日は、単なる食事会になってしまった。
何? 超爆最終秘奥義はどうしただと?
馬鹿を言え。そんなもん、友里子ちゃんにはしょっちゅう見せてるぜ(ぉぃ)。
3ヶ月後。
今日もまたいつも通りに撮影だ……
一体今日の相手は何なんだ………?
せめて人類だったらいいなぁ。ついでに言うと、女。
はぁ、全く持って憂うつで仕方ねぇ。
ちなみに例のアニマルシリーズは、ソコソコ好評なんだとよ。
どいつもこいつも狂ってやがるぜ!
洋子のビデオは、もう爆発的な売れ行きだとか。
ちっ………あいつの真剣な仕事っぷりを、そんな用途に使うんじゃねぇよ、下衆どもが。
しかし、最近はそんなつまらねぇ朝に、一つだけ楽しみが出来たんだよ。
「克樹さん、起きて! 朝だよー!」
毎日毎日、最愛の友里子ちゃんが起こしてくれる。
「お〜〜う……朝っぱらから一発決めようぜぇ〜〜!」
俺は友里子ちゃんを布団に押し倒すと、そのおっぱいを揉んでやる。
[ふにふに]
「やぁぁん! また今晩………ね?」
うおおおおおおおっ!!!
やっぱり友里子ちゃん可愛いぜ!!
ぜってい今晩もヒィヒィ泣かしちゃる!!
[うちゅっ]
「あんっ………」
俺は熱いキスを一発かまし、気合と共に起き上がる。
ふっ……
今日も憂うつな仕事だぜ。
でもいい。毎日は充実してるからな。
とりあえず朝飯を食い、スタジオに行く準備を済ませる。
「じゃあ、行くか」
「はぁい」
今日もいつも通り、俺と友里子ちゃん、夫婦そろって三流プロダクションに出勤したのだった。
おわり。
えー、読んで下さってありがとうございました。
また妙に趣味に走ったというか、やたら吹き飛んだバカ話でしたが、どうでした?
ちなみに私は動物苦手ですので、誤解無きよう……あくまで面白さを狙ってのことですからね? 友里子ちゃんがお約束な性格してるのも。みんな演出なんだ……!
この話、元ネタは高校生の時作ったやつなんですよね。そんな時からこんなどうしょうも無い話を作るとは、人生病んでるって言われてもしょうがないですなぁ(笑) ま、事実だけど(ぉぃ)
とりあえず、しばらくはこんな調子の明るいのを作っていきたいです。