日本語会話(にほんごかいわ)

条件表現

条件(じょうけん)をあらわす表現

「AならBだ」や「AすればBだ」、「AするとBだ」のように、あるできごと[A]が、別(べつ)のできごと[B]の条件(じょうけん)となることを示(しめ)す表現(ひょうげん)を条件表現(じょうけんひょうげん)という。

条件表現:お菓子(かし)を食(た)べると太(ふと)ります。
お菓子を食べると太ります。
画:劉書賓
条件表現:「AするとBだ」
 A:〈お菓子を食べる〉=Bの条件(じょうけん)
 B:〈太る〉
 〈お菓子を食べる〉 → 〈太る〉

〜たら

条件表現「たら」の接続形

「たら」の接続形
動詞1類動詞
(五段動詞)
辞書形〜たら
書く
読む
書いたら
読んだら
辞書形→過去形(た形)+ら
2類動詞
(一段動詞)
辞書形〜たら
見る
起きる
見たら
起きたら
辞書形→過去形(た形)+ら
3類動詞
(変格動詞)
辞書形〜たら
する
来る
したら
来たら
辞書形→過去形(た形)+ら
「たら」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形〜たら
寒い
長い
寒かったら
長かったら
辞書形→過去形(た形)+ら
な形容詞
(形容動詞)
辞書形〜たら
きれいだ
静かだ
きれいだったら
静かだったら
辞書形→過去形(た形)+ら
名詞+「だ」もとの形〜たら
学生だ
中国人だ
学生だったら
中国人だったら
もとの形→名詞+だった+ら

〜なら

条件表現「なら」の接続形

「なら」の接続形
動詞1類動詞
(五段動詞)
辞書形〜なら
書く
読む
書くなら
読むなら
辞書形→辞書形+なら
2類動詞
(一段動詞)
辞書形〜なら
見る
起きる
見るなら
起きるなら
辞書形→辞書形+なら
3類動詞
(変格動詞)
辞書形〜なら
する
来る
するなら
来るなら
辞書形→辞書形+なら
「なら」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形〜なら
寒い
長い
寒いなら
長いなら
辞書形→辞書形+なら
な形容詞
(形容動詞)
辞書形〜なら
きれいだ
静かだ
きれいなら
静かなら
辞書形→語幹[=辞書形−だ]+なら
名詞+「だ」もとの形〜なら
学生だ
中国人だ
学生なら
中国人なら
もとの形→名詞+なら

〜(れ)ば

条件表現「れば」の接続形

「(れ)ば」の接続形
動詞1類動詞
(五段動詞)
辞書形〜(れ)ば
書く
読む
書けば
読めば
-u → -e+ば
2類動詞
(一段動詞)
辞書形〜(れ)ば
見る
起きる
見れば
起きれば
〜る→〜れば
3類動詞
(変格動詞)
辞書形〜(れ)ば
する
来る
すれば
来れば
〜る→〜れば
「(れ)ば」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形〜(れ)ば
寒い
長い
寒ければ
長ければ
〜い→〜ければ
な形容詞
(形容動詞)
辞書形〜(れ)ば
きれいだ
静かだ
きれいならば
静かならば
辞書形→語幹[=辞書形−だ]+ならば
名詞+「だ」もとの形〜(れ)ば
学生だ
中国人だ
学生ならば
中国人ならば
もとの形→名詞+ならば

〜と

条件表現「と」の接続形

「と」の接続形
動詞1類動詞
(五段動詞)
辞書形〜と
書く
読む
書くと
読むと
辞書形→辞書形+と
2類動詞
(一段動詞)
辞書形〜と
見る
起きる
見ると
起きると
辞書形→辞書形+と
3類動詞
(変格動詞)
辞書形〜と
する
来る
すると
来ると
辞書形→辞書形+と
「と」の接続形
い形容詞
(形容詞)
辞書形〜と
寒い
長い
寒いと
長いと
辞書形→辞書形+と
な形容詞
(形容動詞)
辞書形〜と
きれいだ
静かだ
きれいだと
静かだと
辞書形→辞書形+と
名詞+「だ」もとの形〜と
学生だ
中国人だ
学生だと
中国だと
もとの形→もとの形+と

条件(じょうけん)をあらわす表現の使(つか)い分(わ)け

条件表現の使い分け
Bが過去(かこ)の出来事(できごと)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
窓(まど)を開(あ)けたら○雨(あめ)が降(ふ)っていた。
      → 過去の出来事
開(あ)けるなら×
開(あ)ければ×
開(あ)けると○
AとBが同時(どうじ)に生(しょう)じる出来事(できごと)である場合(ばあい)
AB
今(いま)出掛(でか)けたら×傘(かさ)を持(も)って行(い)きなさい。
      → 出掛ける・傘を持っていく=同時の出来事
出掛(でか)けるなら○
出掛(でか)ければ×
出掛(でか)けると×
AとBの前後関係(ぜんごかんけい)が明確(めいかく)な場合(ばあい)
AB
家(うち)に帰(かえ)ったら○いつも手(て)を洗(あら)います。
      → 家に帰る(前の出来事)・手を洗う(後の出来事)
帰(かえ)るなら×
帰(かえ)れば○
帰(かえ)ると○
AとBが連続(れんぞく)する動作(どうさ)である場合(ばあい)
AB
彼女(かのじょ)は立(た)ち上(あ)がったら×部屋(へや)を出(で)て行(い)った。
      → 立ち上がる(動作1)・出て行く(動作2)
立(た)ち上(あ)がるなら×
立(た)ち上(あ)がれば×
立(た)ち上(あ)がると○
Aが具体的(ぐたいてきな)な時(とき)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
これから家(うち)に帰(かえ)ったら○まず手(て)を洗(あら)います。
      → これから家に帰る=具体的な時を表わす
帰(かえ)るなら×
帰(かえ)れば×
帰(かえ)ると×
Bが命令(めいれい)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
勉強(べんきょう)が嫌(きら)いだったら○出(で)て行(い)け。
出(で)て行(い)きなさい。
      → 命令の表現
嫌(きら)いなら○
嫌(きら)いならば○
嫌(きら)いだと×
Bが依頼(いらい)や勧誘(かんゆう)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
明日(あす)晴(は)れたら○海(うみ)に行(い)ってください。(→ 依頼)
海(うみ)に行(い)きましょう。(→ 勧誘)
晴(は)れなら○
晴(は)れれば○
晴(は)れると×
Bが意志(いし)や希望(きぼう)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
明日(あす)晴(は)れたら○海(うみ)に行(い)こうと思(おも)う。(→ 意志)
海(うみ)に行(い)くつもりだ。(→ 意志)
海(うみ)に行(い)きたい。(→ 希望)
晴(は)れなら○
晴(は)れれば○
晴(は)れると×
Bが禁止(きんし)や忠告(ちゅうこく)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
明日(あす)晴(は)れたら○海(うみ)に行(い)くな。(→ 禁止)
海(うみ)に行(い)ってはいけません。(→ 禁止)
海(うみ)に行(い)く方(ほう)がいい。(→ 忠告)
海(うみ)に行(い)かない方(ほう)がいい。(→ 忠告)
晴(は)れなら○
晴(は)れれば○
晴(は)れると×
Bが推量(すいりょう)や判断(はんだん)を表(あら)わす場合(ばあい)
AB
明日(あす)晴(は)れたら○暑(あつ)くなるだろう(→ 推量)
暑(あつ)くなるかもしれない。(→ 推量)
暑(あつ)くなるはずだ。(→ 判断)
暑(あつ)くなるに違(ちが)いない。(→ 判断)
晴(は)れなら○
晴(は)れれば○
晴(は)れると○

条件表現(じょうけんひょうげん)の意味合(いみあ)いの違(ちが)い

春(はる)になったら花(はな)が咲(さ)きます。
『次の春(はる)には花(はな)が咲(さ)く』という意味合(いみあ)い。特定(とくてい)の出来事(できごと)の間(あいだ)のつながり。
春(はる)になるなら花(はな)が咲(さ)きます。
『もしもこれから春(はる)になる場合は花(はな)が咲(さ)くだろう』という意味合(いみあ)い。仮定(かてい)した出来事(できごと)の間(あいだ)のつながり。
春(はる)になれば花(はな)が咲(さ)きます。
『春(はる)には花(はな)が咲(さ)くものだ』という意味合(いみあ)い。必然的(ひつぜんてき)で当然(とうぜん)なつながり。
春(はる)になると花(はな)が咲(さ)きます。
『いつも春(はる)には花(はな)が咲(さ)く』という意味合(いみあ)い。常識的(じょうしきてき)で自然(しぜん)なつながり。
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