| 2003年に聴いた曲 | 
| YOSHIKA「STRAIGHT AHEAD」(グランドファンク 2003.1.28)  CM曲のデビューシングル「Jolie」(アルクーパのカバー)がヒット。新たなR&Bディーバの誕生を予感させるYOSHIKA。自ら作曲・作詞・コーラスアレンジをほぼ全編に渡って手がけており、オリジナリティーあふれる作品群は聴き応えたっぷり。ピアノ小曲「ショパン〜別れの曲」をアレンジしたソウルバラード「If you were here」もGood。(★★★★) 1. Love,joy,peace(intro) 2. Straight ahead 3. My love is all about U 4. Real one 5. Jolie (Medium F.B.O.P version) 6. Brisa do mar 7. If you were here 8. Believe | 
| picher56「すじをえがく」(wayescape sound)  宮崎医科大学生3人のバンド。英語詞が多いが、表題作は日本語詞。女性ボーカルゆうきの声はさわやか系。すじを描くのは「ほうき星」のこと。アコースティック正統派ギターポップ。(★★) 1. すじをえがく 2. humming word 3. love letter 4. hypocratical waltz | 
| ラリーパパ&カーネギーママ「ラスト・アルバム」(ドリームズヴィル・レコード 2003.11.22)  バンド名の由来は「ラリパッパ」と「勝手気まま」をもじったもの。「ザ・バンド」「ムーンライダース」「キャラメルママ」など、70年代ロック・ブルースに影響を受けたと思われる音楽はアーリーアメリカン・ロックの香り。現代版はっぴいえんど。(★★☆) 1.黄金のうたたね 2.枯葉のブルース 3.どこへ行こう 4.あの空は夏の中 5.ラスト・ショウ 6.スモール・タウン・トーク | 
| 奥村愛子「いっさいがっさい」(MSレコード)  埼玉県出身。1980年2月28日生まれ。うお座。A型。最近流行のジャズと歌謡曲を融合させたスイング感あるジャズ・ポップ歌謡。オリジナルはいいとして、03のカバー曲は単なるカラオケになりがちで、一工夫必要。(★★) 01.いっさいがっさい 02.捨てられ上手 03.砂に消えた涙 | 
| 曲馬舘「泪橋哀歌 夢魔と狂騒」(いぬん堂 2003.10)  当時限定1000枚で発売され、その半分が事故により焼失したといわれる幻のレコードの復刻盤。その急進的な演劇活動ゆえに演劇史からも抹殺された「曲馬館」。叙情的な合唱曲や、女優の独白など、当時の状況劇場やキッドブラザーズと相通じるものがある。しかし、その後、山谷闘争に深く関わるなど、辺境最深部に向かって闘いを進める劇団の過激さは半端じゃなく、収録作の中でも「○ロ○トを殺せ!」と叫ぶ激越さは他の追随を許さない。贋作・荒野のダッチワイフ」「日本乞食オペラ」などの劇歌集も収録。 1. 泪橋哀歌 2. 来タレ月光オペラへ 3. サーカスの唄’74 4. 道化の数え唄 5. ハモニカ長屋 6. 幻野遊行 7. 旅の役者で御座居ます 8. 後の祭りの唄 9. 炎の舞踏会 10. イヨ・ナンニョンヒ 11. 燃ゆる灘破船 12. 日本乞食オペラのテーマ 13. 味噌桶捨てて 14. 獄中呪文 15. 蛇娘のテーマ 16. 世界の果て迄連れてって 17. チンチンブギウギ 18. 愚者の謝肉祭のテーマ 19. 嘆きの五月 20. サーカスの唄’77 21. 別離 | 
| オルケスタ・デル・ビエント〜風の旅団・劇中音楽集」(いぬん堂 2003.10)  曲馬舘解散後、83年〜91年まで活動した「風の旅団」(桜井大造主宰)の劇音楽集。「野戦の月」「シカラムータ」の大熊ワタル、「野戦の月」「シェシズ」などに参加する小間慶大、「じゃがたら」「コンポステラ」などに参加していた故篠田昌巳などが中心となった楽団「オルケスタ・デル・ビエント」の83年〜91年までの未発表作品。ジャズとノイズとアングラの幸福なるコラボレーション。 1. 道化たちのダイイン ファンファーレ 2. 道化たちのダイイン テーマ 3. ウルファウストA 4. ウルファウスト B 5. ウルファウスト テーマ 6. ウルファウスト サブテーマ 7. ウルファウスト F 8. ウルファウスト G 9. ウルファウスト H 10. ハンガーコネクション テーマ 11. ハンガーコネクション サブテーマ 12. 同志は斃れぬ 13 同志は斃れぬ(篠田昌巳ソロ) 14. 武装天使打令 バラード 15. 武装天使打令 テーマ 16. 竹槍の歌 17. 黒くぬれ サブテーマ 18. モダンタイムズ テーマ 19. 輝ける道 20. 黒い九月 21.海ゆかば 22. 火の鳥 テーマ 23.サブテーマ 野戦の月 24.王国とジプシー テーマ 25.王国とジプシー サブテーマ 26.天鼓のテーマ 27.王国とジプシー サブテーマ2 28.オカモトのテーマ 29. 不屈の民 30.復員の海図 テーマ 31.東京マルトゥギ テーマ 32.東京マルトゥギ テーマ2 33.飯は天 | 
| SOLT「忘れないで」「極楽トンボ」 路上ライブで買った自主製作盤。小柳裕美のロック・ボーカルが聴かせる。(★★) | 
| 高宮マキ「Miss Salt & Sugar」(東芝EMI 2003.9.29)  ロック色の強い01は迷いのないストレートなボーカルの力強さが爽快。02は静かな曲にささやくようなボーカルだが、情感細やかでこれもまた充実の一曲。(★★★) 01. Miss Salt & Sugar 02. シンディー | 
| EMYLI「Someday」(BMGファンハウス03.9.10 )  天才と呼ぶしかない15歳シンガーのセカンドシングルはしっとりとしたバラード。凡百のシンガーが太刀打ちできないその圧倒的な表現力。素晴らしいの一言。(★★★) 01.Someday 02.Say Goodbye To Love 03.Someday(Instrumental) 04.Say Goodbye To Love(Instrumental) | 
| 「幻野 幻の野は現出したか〜’71日本幻野祭 三里塚で祭れ」(2003.11.25)=FLYING PUBLISHERS/HAYABUSA LANDINGS CD2枚+DVD1枚のBOXセット。  1971年、成田空港建設反対運動に揺れる三里塚で行われたかイベントの模様を納めたライヴ・アルバム。 高柳昌行、高木元輝ら当時の先鋭的なフリー・ジャズメン、灰野敬二率いるロスト・アラーフ、頭脳警察、ブルース・クリエイション、布谷文夫率いるDEWといったジャパニーズロックのオリジネーターたちの最初期音源を収録。音楽が政治・社会と激越にかかわった時代を象徴する貴重な映像。 青地憲司監督のドキュメント・フィルム「ドキュメント 日本幻野祭 三里塚1971」にはミュージシャンだけでなく、会場で同時進行する、参加者同士の激論、三里塚婦人行動隊の盆踊りなどが収録されている。当時アルバムをプロデュースしたテレビ・ディレクター今野勉の談話、灰野敬二へのインタビューなども。 <DISC-1> 1. プロローグ 2.演奏1「涙 ラ グリマ」/高柳昌行ニュー・ディレクション 3.論争1 4.演奏2「WEEPING LOVE GLASS」〜「THE FLEET CIRCUS」/落合俊トリオ 5.論争2 6.論争3 7.演奏3「FACE」/高木元輝トリオ 8.論争4 9.演奏4「二人のブルース」/DEW 10.演奏5「夏は終り」/DEW 11.論争5 <DISC-2> 1.演奏6「原爆落し」〜「悪い夢」/ブルース・クリエイション 2.論争6 3.盆踊り「せっせっせ」「武田節」/婦人行動隊 4.演奏7「世界革命戦争宣言」/頭脳警察 5.演奏8「銃をとれ」/頭脳警察 6.演奏9「セクト ブギウギ」/頭脳警察 7.演奏10「銃をとれ(アンコール)」/頭脳警察 8.演奏11「叫喚地獄」/ロスト・アラーフ <DISC-3> DVD「ドキュメント 日本幻野祭 三里塚1971」 | 
| aile「PLAY」(BMGファンハウス 2003.10.08)  名古屋出身。モデルとしても活躍するaile(エル=フランス語で羽の意味)のセカンドアルバム。天は二物を与えずというが、ルックス、歌唱力、ラップ、ソングライティングと多才なエル。捨て曲なしの完成度の高いアルバム。まったく飽きがこない、切ない声の質もGood。(★★★★) 1.WHO AM I ? 2.駆け引きはイラナイ 3.COME ON BOY 4.KI-MI-GA-SU-KI 5.I CAN'T DENY feat.HI-D 6.NO ONE feat.D.K 7.MOTHER 8.AROUND THE WAY GIRL AIR JORNAN Remix 9.WHAT'S IT ALL ABOUT 10. DRAMA 11. WHO DAT? feat.DABO | 
| ジムノペディ「恋じかけのワルツ」(メガフォース 2003.11.19)  好調キープのジムノの2ndマキシ。01はnaomiの艶やかなボーカルが3拍子のジャジーな曲調にぴったり。02はカバー曲ながら、ジムノ風アレンジでしっとりと聴かせる。03はいかにもジムノペディらしい耽美的なロックナンバー。どこまでいっても底が見えない稀有なバンド。次の展開が楽しみ。(★★★★) 01.恋じかけのワルツ 02.ワインレッドの心 03.ミイラ少女 | 
| ドーリス「24時間世界一周」(スパレコード 2003.10.01)  ジャズギターの弾き語りがさえるドーリスの3rdシングル。恋人とバーチャルな世界一周を夢想する表題作。アコー¥ディオンのcobaの参加でヨーロピアンな香りがするポップな曲に。ただ、あまりきれいにまとまりすぎると、ザラザラしたドーリスのジャズ感がなくなるので一長一短。(★★) 01.24時間世界一周 02.指先 03.シェルドール | 
| レヨナ「500マイル/Love」(2003.7.24)  ピーターポール&マリーの楽曲に忌野清志郎が日本語詩をつけて91年にカバーしたものの再カバー。「見知らぬ町へぼくは出て行く」「懐かしい家よさよなら」という切ない歌詞。レヨナの伸びやかなボーカルが心の琴線をくすぐる。「LOVE」は、G.LOVEとのセッションの中で生まれた曲。華やかで軽快なブラスセッションが楽しい。(★★) 01. 500マイル 02. Love 03.桃色楽団 | 
| ステイシー・オリコ・デビュー(2003.8.6リリース)  1986年3月3日、シアトル生まれ。17歳の歌姫の日本デビュー盤(アメリカでは2nd)。抜群の歌唱力とメロディー・センス。R&Bを基調とした洗練されたサウンド。01、02あたりが特におすすめ。 01. Stuck 02. (There's gotta be) More To Life 03. Bounce Back 04. I Promise 05. Security 06. Instead 07. Hesitation 08. Strong Enough 09. I could Be The One 10. Maybe I Won't Look Back 11. Tight 12. That's What Love's About | 
| 有里知花「Treasure The World」(東芝EMI 2003.0903リリース)  70〜80年代のサーフ&シティポップスを思わせる軽快な美メロとサウンド、甘酸っぱく心せつない歌詞は海を渡る風のよう。大貫妙子(M10)、佐藤竹善(M09)ほかが楽曲提供。M04は荒木一郎の曲。この歌を聴くと、シンガー・ソング・ライターとしての荒木一郎の才能をあらためて感じてしまう。ボーナストラックのナチュラルなアレンジは有里知花にピッタリ。(★★★☆) 1. 砂浜レター 2. SUCH A BEAUTIFUL FEELING 3. THANK YOU -Oceans of Love- 4. 懐かしのキャシィ・ブラウン 5. IF NOT FOR YOU 6. 浜辺 (skit) 7. それぞれの浜辺で同じ月を見ている 8. 風にたくして 9. 地平線の向こうへ 10. あなたに会いに行こう <bonus track> 11. TSUNAMI | 
| EMYLI「Flower of Life(BMGファンハウス、2003.0925リリース)  15歳とは思えない情感たっぷりの歌声。フェイクとブレスを多用した唱法は圧巻。父親は「RAIN」の作曲者でもある楠木勇有行。楠木達志の名前で、SMAPやMisiaの曲を手がけており、かつてはカシオペア、レイニー・ウッドに参加したソウル・ボーカリスト。その血筋を受け継いだ長女の歌唱力が並外れているのは当然か。ポップ、ダンス、ソウル、ゴスペル、R&B……ここまでやるとは驚異の一言。CDエクストラで「MARIA」のPVが付録。(★★★☆) 1: You&I 2: Blue Bird 3: Someday(Album Mix) 4: I Don’t Wanna Lose U 5: 恋の季節 6: Luv Me Right 7: Rain(Album Version) 8: Whenever U Call My Name 9: 永遠なんて 10: If I Could 11: I’m So Glad,I’m So Sad 12: 指輪 13: Rain(English Version)-Bonus Track- | 
| Asuka「shining」(2003/09/18発売 2913円)  ポストMINMIはこのASUKAで決まり。全米ナンバーワンR&Bディーバ・アシャンティの日本公演にゲスト出演するなど、その実力は高く評価されている。初アルバムの完成度も高い。バック・グラウンド・ボーカルも彼女自身による多重コーラス。アップテンポなデビュー曲のM01はもちろん、バラード曲まで完成度はピカイチ。(★★★☆) 1. BRAND NEW ARIA!!! 2. NEVER STOP THE FLOW 3. FREE YOUR MIND(Album ”SHINING” version) 4. You don’t know 5. 雨に… 6. SHINING 7. Special Special 8. DESIRE 9. LAST BITE−最後にさらって− 10. High,Get high! 11. ESCAPE3AM 12. My Life For Life 13. 永遠のバラード | 
| Asuka「BRAND NEW ARIA !!!」 (エイベックス2003・08・20リリース)  M1はHIP HOPやR&Bというブラックミュージックの枠にとらわれず、ラテンの要素も取り入れた並外れた傑作。Askaは京都の大学時代にクラブシーンで、卒業後は大阪で活躍していたところを見い出され、メジャーデビュー。天性の音感、リズム感、多層的で表現力豊かななコーラスワークは他の追随を許さないワン・アンド・オンリーなシンガーの誕生を予感させる。表題曲はバージョンを変えて、各地の地名を織り込む楽しみも。韻を踏んだ詞、フロウ(節回し)がずば抜けてセクシーでカッコいい。(★★★★★) 1、BRAND NEW ARIA!!!2、Free Your Mind 3、BRAND NEW ARIA!!!(YOKOHAMA Version) 4、BRAND NEW ARIA!!!(west coast) 5、BRAND NEW ARIA!!!(twilight Version) | 
| ジムノペディ「ヒメゴト花火」(チム・チム・チェリー 2003・08・27リリース)  初アルバム「雨、所により花吹雪」に続く待望のニューシングル。 オール日本語詞、ジャズ・フレイバーとポップ、ロックを融合させた小林殉一の独特の楽曲、サポートメンバーの確かなテクニックに裏打ちされた演奏、田中直美のキュートで情感あふれるボーカルーーどれもが極上の味わい。 M1のタイトル曲は「夏は恋の綾取りが苦手らしく、去年の甘い夏の出来事など覚えてないの」と、ひと夏の恋の物語をどこか懐かしく、エロチシズム漂わす歌詞で綴る。「ヒメゴト」はもちろん「秘め事」。人には言えない恋の秘め事を夜空をこがす花火に託した官能美に満ちた一曲。 M2はラテン調のリズムのポップ色の強い曲。タイトルは小林殉一の敬愛するエリック・サティの同名曲。「Je te veux」ーーフランス語で「あなたがほしい」の意味。珍しく「I love you」という英語詞がワンフレーズ使われている。「黒い子猫、舞踏会、夜行性、無様な言葉」ーー小林の好む耽美で頽廃的なムード漂うポップ色濃厚な一曲。「今宵理性に”絶”を云う」。この歌詞の「絶」は「ノン」の意味か。 M3はジムノペディ得意の5拍子楽曲。蝶に恋をした私はいつしかその鱗粉の毒に犯され、捨てられ狂う。蝶だと思っていたのに、あなたは毒蛾だったの?」と歌う恋の悲喜劇。「きれいな花にはトゲがある」のストレートさを嫌い、「無害なものはたいてい醜いものでしょう」と歌い始める小林の言葉の感性や良し。歌詞中の「無様で滑稽な三拍子の歌」は1stアルバム中の「銀河鉄道」を指す。イントロ、アウトロ(エンディング)にグラスハープを使用。期待を裏切らない完成度に★★★★★。 1、ヒメゴト花火 2、ジュ・トゥ・ヴ 3、恋は喜劇 | 
| BAGDAD CAFE THE trench town(バグダッドカフェ ザ トレンチタウン)「LOVE SUNSET」 大阪のクラブを中心に、ライブ活動中のレゲエバンド。「レゲエの開放感とラバーズの心地良さ」をコンセ  プトに総勢11人で結成。ソウルフルなホーンセクションとボーカル=マイのハスキーボイス。「コーラスのビッグママとマイの実妹であるランとの3人の掛け合いはライブでの醍醐味のひとつ」(CD惹句) 避暑地で波の音を聴きながら、耳元でこんな音楽が流れれば、それだけでゴキゲン。(★★★) M1 peechy M2 Floor M3 try M4 and Love M5 love after time M6 Real down life M7 Just for you | 
| カルカヤマコト「カルカヤマコト」  1983年、兵庫生まれ。高校時代からシンガーとして活躍。卒業後、ジャマイカに渡り、女児を出産。ルーツレゲエ、ダブ、ダンスホール、ジャズと、多様な音楽を内包するアルバム。M 4、7はボブ・マーレイ、M5は井上陽水、M6はマービン・ゲイのカバー。原曲を完璧に換骨奪胎、自分の色に染め上げている。アンニュイな色香を漂わせる歌唱は新レゲエの歌姫誕生の予感。(★★★☆) 1. Life is one way 2. some 3. interlude 4. Get up stand up 5. 嘘つきダイヤモンド 6. What's Going on 7. REDEMPTION SONG 8. interlude2 9. Every feat.プロフェッサーチンネン | 
| 歌姫楽団「亜細亜号の夜」(1,890円 2003・08リリース)  亜細亜号とは、大連から出ていた特急列車で、作詞作曲の樋口舞の祖父が彼女に語って聞かせた昔話に出てくる夢の列車。昭和レトロ歌謡曲にまさにぴったりのコンセプト。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のように、さまざまな停車駅を用意している。オープニングのM1の疾走感が心地よい。M6のアップテンポな曲は艶やかでパワフルな舞のボーカルが全開。5曲とも1stと比べて、ややもの足りなさが残るものの、水準以上ではある。(★★★) 1.超特急亞細亞号 2.真夜中のメランコリー 3.Sing 4.Sugar 5.最高の瞬間 6.五月の憂鬱の中 | 
| るり「浪漫ノイローゼ」(ユニバーサル 2100円 2003・07・02リリース)  70年代フォークへのオマージュともいえる、ノスタルジーと叙情が全編を覆う、るりの新譜。男性コーラスを従えたスウィンギーなM4、ささやくような声で歌うM2、M5、M7のリリカルな世界。「青春とは悲しみの別名である」ーーるりの歌には悲しみがよく似合う。(★★★) 1.ガラクタの朝 2.コトバビョウ 3.君ダラケ 4.西荻メリイ 5.桃雪 6.独〜ドク 7.「或ノ日」ノ月 | 
| EMYLI「RAIN」(BMGファンハウス)03.6.25 1,050  偶然手にしたCDを何気なく聴いたら、その歌唱力・表現力に驚嘆。とてつもないシンガーが現われたものだと、プロフィールを調べたらアメリカンスクール9年生。なんと芳紀15歳(1988.4.23生まれ)。林明日香の13歳は、幼さの残るボーカルにさして驚きもしなかったが、このEMYLIには心底驚いてしまった。20代の円熟したアーチストと見まごうその歌唱力。日本人ボーカリストもついにここまできたかとの思い。 M01は伸びやかなボーカルが心地よいスピード感あふれるR&B、M02は、しっとりとしたバラード。完璧なバイリンガルとのことで、英語詞にのせたボーカルは日本人とは思えないリアルな表現力と強烈なリズム感。フェイバリット・アーティストはクリスティーナ・アギレラ、アリシア・キーズ、ダニー・ハサウェイとシブイ。 凡百の日本人R&Bシンガーが一気にかすんでしまうその存在感。これはもはや事件だ。(★★★★) 01.RAIN 02.MARIA | 
| マキシシングル「Cocktail 入日茜」(2002年12月25日 ベルウッド)  「7月25日生まれ、福井県出身。映画、ドラマのサントラの情景音楽に興味を持つ。大学時代からオリジナルを作り始める」というのが公式プロフィール。繊細で叙情的なボーカルと詞。下記のコメントは「カクテル2」のフライヤーに寄せた入日茜の言葉。 「ここ最近、ある女性歌手の作品がリバイバルヒットしています。彼女の歌は、60年代後半に盛んだった学生紛争で亡くなった友への鎮魂歌だと言われています。年月を経た今も、彼女の言葉と歌声に多くの人が耳を傾け、インターネット上で生と死について熱く語り合っている場があることに驚き、とても興味深く感じました。彼女が過ごした時代を私は知りません。何かを胸に皆がそこまで熱くなれた時代に思いを馳せながらも、その詩の世界にどこか今を感じてしまいます。私たちが生きているこの時代を改めて見つめてみたいと思いました」 1. 白い部屋 2. 別れの情景 3. 羽 4. リリィ | 
| 「Coctail2」(2003年6月11日 ベルウッド 1000円)  女性アーティストによるピアノ弾き語りレーベルの第二弾。ピアノと歌だけのシンプルなサウンドは、アーティストの個性がくっきりと現われる。甘い恋の歌、ちょっぴり切ない別れの歌。歌に託したそれぞれの思いが聴く人の共感を呼ぶ6色の愛の歌。前奏なしでいきなりボーカルが始まる03「レクイエム」は森田童子とその時代へのオマージュ。せつなくも力強いボーカルに共感。(★★★) 1. 青い魚 / 大木彩乃 2. 例えば / 信保陽子 3. レクイエムが聴こえる / 入日茜 4. Rainy day / 奥華子 5. 明日の太陽 / 浜崎奈津子 6. Precious Time / 木村綾子 | 
| 倉橋ヨエコ「モダンガール」  「シャバダバスキャットとイカれたピアノのガチンコ勝負、やさぐれ女の恋の花」というのが最新のキャッチコピーだそうな。 愛知県出身。9月20日生まれ。武蔵野音大出身で、6畳の部屋にグランドピアノを置いてるとか。いわゆる昭和歌謡&ジャズ風の個性派。たたきつけるようなボーカル、アクの強い節回しーー椎名林檎の亜流ともいえなくないが、独自の世界を持っているのが強み。これはやや抑え目のアルバムで、このラインが許容範囲。(★★☆) 01.恋の大捜査/02.幸い屋/03.つぶつぶ/04.雨宿り/05.ラジオ/06.椿荘/07.喫茶 スキャット/08.お人形/09.M−9追跡系/10.流星 | 
| イノトモ「七色」  結婚、出産を経ての復帰第一作。パステルカラーのように透明で淡い色調の世界が広がる。つぶやくようなボーカル、アコースティックギターの音色が溶け合って、夏の日の昼下がり、縁側で昼寝をしているような、あるいは、子供の頃、一日の終わりに眠りにつくときのような、心安らぐ気持ちになれる。お気に入りは03「カルピス」。(★★☆) 01.いつかキミと/02.かけらを探す/03.カルピス/04.風/05.星降る夜/06.透明/07.夜/08.すみれの花/09.恋のかぞえうた/10.幸せな一日の終わりに | 
| 斉藤麻里「素直に包みたい」  PS2「ボボボーボ・ボーボボ」のエンディングテーマ。ストレートなボーカルが気持ちいい。「忘れないで どんなときも あたしはずっと側にいるから」―ー女のコの素直な胸の思いをつづった繊細な歌詞が胸にしみる。(★★☆) 01.素直に包みたい/02.虫歯/03.のらねこ | 
| ジュエミリア「ALL THE THINGS SHE SAID”」(ユニバーサル・ミュージック)  「SEVENTEEN」専属の人気モデルとして活躍中の中高生のカリスマ・ファッションリーダー、”えみちぃ”こと、鈴木えみと「ELLE JAPON」などで活躍する売れっ子モデル沖樹莉亜のユニット「ジュエミリア」の放つメジャー・セカンド・シングルは、t.A.T.u.のスマッシュ・シングル “ALL THE THINGS SHE SAID” のカバー。日本語詞も本人たちによるものとか。キュートなボーカルは本家を凌駕。(★★) | 
| 「ようこそ夢街名曲堂へ!」(4月19日 ドリームズヴィル 2381円 税抜)  「ドリームズヴィル・レコード初のJーPOPアーティストによるコンピアルバム」。 新人・ベテランによる内外の名曲カバーが中心。 シュガーベイブ風の軽快な01、正統派のポップ・ギターバンド02。03は「そしてボクはキミのために歌うよ」という中林理香の胸キュンボーカルがいい。04、安田しん二は森高千里、SMAPに楽曲を提供するヒットメイカー。シカゴが来日した時に日本語詞で歌ったのを聴いたという「クエスチョンズ67&68」を自らリリース。 05はbice(ビーチェ)のウイスパーボイスがピッタリ。相変わらず頑張ってますSCRの06、アメリカンロック。07は美ハーモニーがききもの。ヒックスヴィルのメンバー、二人のカーペンターズ「はるかなる影」。赤い鳥風? 08はブルース・フォークバンド「パパ・ママ」のカバーが実にピッタリ。このアルバムの中でも抜群の出来。09は片岡知子、長瀬五郎のバンド。ファニー・ボイスとギター・シャッフル、夢ごこちの一曲。 11はSCRのボーカルであり、実力は文句なし。12はロス在住のボーカリスト。ソフトで明快なボーカルで愛と平和を歌う。 13は都留文科大学音楽サークル出身。静かなリフレインから徐々に盛り上がりを見せる。 どれもが60年〜70年代ポップ・ロックにつながる上質な一枚。(★★☆) 01:黒沢秀樹&リトル・ギャング(真城めぐみ&片岡知子)「Welcome ToDreamsville(2003書き下ろし新作) 02:クリンゴン「百恋」 03:rural「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love & Understanding」(ブリンズレー・シュウォーツ/エルヴィス・コステロのカヴァー) 04:安田しん二&吉岡よすお「クエスチョンズ 67&68」(シカゴのカヴァー) 05:bice「Xanadu」(オリビア・ニュートンジョン/ELOのカヴァー) 06:センチメンタル・シティ・ロマンス with ジェフリー・フォスケット「SoYouWant To Be A Rock'n'Roll Star」(ライヴ/バーズのカヴァー) 07:青山陽一「The Joker」(ライヴ/スティーヴ・ミラー・バンドのカヴァー) 08:真城めぐみ&中森泰弘(from ヒックスヴィル)「Close To You」(ライヴ/カーペンターズのカヴァー) 09:ラリーパパ&カーネギーママ「大寒町」(ライヴ/あがた森魚/はちみつぱいのカヴァー) 10:instant cytron「Give Me The Tempo」 11:中野督夫「マスカット・モーニング」 12:京 崇子「It's You」(ミレニウムのカヴァー/ミレニウムのジョーイ・ステックproduce) 13:Jamaican Cheek「僕の最期」 | 
| ソニア・ローザ「a bossa rosa de sonia」  ソニア・ローザを初めて聴いたのは70年代だったか。金曜ドラマっぽいテレビドラマの音楽としてよく使われていた。キュートなスキャット。昔からこんなウイスパー&ボサノバ系の声が好きだったんだなと再確認。このアルバムは1967年、ブラジルで発売されたソニア・ローザの初アルバム。18歳のソニアの声がなんともキュートでセクシー。(★★☆) 01.olhe meu bem 02.marambaia 03.Voltar pra ficar 04.Quem te viu,quem te ve 05.Parquinho do meu bairro 06.Lata Dagua 07.Adeus guacyra 08.mas nao da 09.Cheiro de saudade 10.……E FIM 11.Caminhemos 12.REssalva | 
| SLOW JAM sweet ballade collection(エイベックス)  MISIA、calyn、TIGERーー3人の歌姫によるコンピアルバム。M3、M9は新曲。M4、M10はMISIA、calynの未発表曲。全曲、スロー・ミディアムテンポのバラード。misiaもいいけどcalynの繊細な歌声もいい。どれもが安心して聴ける曲ばかり。(★★★☆) 1.飛び方を忘れた小さな鳥(STAR OCEAN version=MISIA) 2.Eternity(calyn) 3.サルビアの涙(TIGER) 4.The Best of Time(MISIA) 5.For Your Love(calyn 6.A Love Story(TIGER) 7.Always(MISIA) 8.Sea song(calyn 9.素敵な嘘なら(TIGER) 10.Rainy Days(calyn 11.眠れない夜は君のせい(MISIA) 12.Poplar(calyn 13.Indigo Waltz(Live VERSION=MISIA) | 
| A.S.P Associate Social Piano(BASIS RECORDS)  ※版元惹句「“大阪発、ラテンジャズ経由、ボーダレスミュージック行”…中南米音楽に見せられたジャズミュージシャんたちが、その独特なリズムを取り入れ、夜な夜なセッションし、曲が生まれていった(であろう)、60年代の自由な空気・方向性が、A.S.Pの目指すところ。本作では、全曲一発録りにこだわり、彼らの“勢い”と“匂い”を銀板にぶち込みました」 初めて聴いた瞬間、エゴ・ラッピンと同じ猥雑な大阪の匂いを感じたが、その予感通り、全員大阪出身のラテン・ジャズバンド。ボーカルのAZUは20歳頃からクラブで歌い始めたということで、ボサノバ、ジャズはお手のもの。けだるく、ノスタルジックな巻き舌ボーカルが耳に心地よい。ポスト「エゴ・ラッピン」の筆頭か。結成は2000年。メンバーは以下の通り。(★★★) AZU(vocal) SUNDAY KAMIDE(bass) IWAI LONGSELLER(organ) WHAT'S UP RAITA(guiter) TICO ARAI(drumsu&timbales) MICHEL PUNCH(piano) 1.S&W 2.カトレアの夜 3.Social Jazz 4.日常の色 5.Vivid Floor 6.カーニバルno.66 7.ムードライト | 
| Dorlis「マーブルの月」(SUPA RECORDS)  ストリートジャズシンガー・ドーリスの第2弾シングル。トータルプロデュース=松原憲。アレンジメント=天野清継。ジャケットを含むイメージイラストはまえだゆか。ジャンゴラインハルトばりの軽快なギターサウンドにドーリスのせつな系ボーカルがピッタリ合う。第1弾でも好評だったアニメーションPVも収録。ギター抱えたいなせな女ギャング。これがまた素晴らしいデキ。(★★★☆) 1.マーブルの月 2.5日目の笑顔 3.Just a Little | 
| CECIL「CINEMA SCOPE」(2003/2/13 berry records)  版元惹句 「towerチャートNO.1&NO.2を独占した夏の2枚同時リリースから半年。待望の1stフルアルバムが遂に発売。瞬く間に完売となった2000枚限定盤「CECILMANIA#203」収録トラックを含む全11曲。初回限定盤はメンバーであるカンバラクニエによる豪華特種仕様ジャケット」 ロリータ・ウイスパー・ボーカルはyukichi。いわゆるかつての渋谷系音楽であり、オシャレ度はピカイチ。試聴して、つい衝動買い。ただ、全編通して聴くと印象が散漫でどれも同じように聴こえてしまう。BGMとして聴くならいいか。(★★) 1、super "shomin" car 2、キリン 3、人工衛星 4、毎日に魔法をかけてこう 5、楓樹の街 6、サーフライダー 7、きみをさがしに 8、クローバー 9、かなしませてくれた君が好き 10、おやすみね 11、流星の跡-scope version- | 
| 亜矢「禁じられた歌」(BMGファンハウス)  ロックの中でも、ノイジーで汚れたイメージのいわゆるグランジ系。たまにはこんなハードロックもいい。北海道出身。2001年4月25日、アダム・キャスパーのプロデュースによる「Hands」でメジャー・デビュー。ギタープレイヤーとして数々のバンドを渡り歩いた後、上京。ギター、ベース、ドラムスと全パートのアレンジを手がけるマルチ・ミュージシャン。「傷口、自堕落、灰になるまで、カミソリの先端、真っ暗闇の淵、アルコホリック、悪い夢…」ーー歌詞も暗い情念、グランジ(汚れ)でいっぱい。でも、PV見ると、本人はいたって健康的な超美女。 (★★) 1.禁じられた歌 2.SHELTER 3.SADISM 4.アルク*ベイビーズ 5.CHAINS 6.絆 7.CANDLE STICK | 
| little viking / STHLM (ストックホルム)(2002・12.21 VAP )  リトルバイキングとはロックバンド「GITANE」で活躍中の女性シンガー、森岡純のソロプロジェクト名。スウェーデンの人気ミュージシャン、ウルフ・トレッソンがプロデュース。「向こうのスタッフに、私の姿が北欧のアニメ『小さなバイキングビッケ』の赤い髪の少女に似てるって言われた」ことから、“リトルバイキング”と名乗るようになったとか。スウェディッシュサウンドに乗せたポップなボーカルはキュート過ぎて、アイドル系ボーカルと紙一重だが、ギリギリのところで踏み止まっている。それはサウンドへの寄り添い方が冷静だということ。ヘビーローテーションに耐える一枚。(★★★) 1. MAGIC 2.CONTRADICTION 3.DREAMING WATER 4.FATE 5.NIGHTMARE 6.JUST YOU AND ME 7.KILLING ME 8.RITUAL 9.HERE 10.PROMISED LAND 11.SET ME FREE 12.ALWAYS | 
| MINMI「Miracle」@ビクターエンターテンメント  「Perfect visoin」「T.T.T」ーーホップ、ステップときて、3枚目のファーストアルバムでジャンプ。これほど待ち望まれたアルバムはないのでは。その期待に応えるかのように完成度も高い。収録されたマキシシングル2曲はいうまでもなくレゲエ、R&B、ヒップホップという垣根を軽々と飛び越え、ポップ・ロックとして幅広い支持を獲得した逸品。今回のアルバムは原点であるレゲエに加え、ヒップホップ色が濃厚。とにかく豊かな表現力は圧巻。(★★★★) 1.Intro 2.The Perfect Vision 3.T.T.T 4.Home Town 5.Once Upon a Star 6.Eternal Destination 7.SUNSHINE 8.LOVE SONG 9.You need a... 10.カイラクノカナタ 11.Fly High 12.south orange 13.Miracle | 
| 川村結花「ビューティフル・デイズ」@エピックレコード  ピアノ弾き語りでしっとりとした歌を聴かせてくれる川村結花。大阪出身で、東京芸大作曲学科卒業。在学中より、早稲田大学モダンジャズ研究会に所属しながらバンド活動。作曲家としてはSMAP「夜空ノムコウ」(詞はスガシカオ)が有名。 ほかに松たかこ、ともさかりえなどに楽曲を提供している。 さて、この「ビューティフル・デイズ」の惹句は「小田和正プロデュースの究極のウエディングソング」なのだそうで、小田和正自身もコーラスで参加している。サビの「あなたのこと好きだから 手をつないでいてね そしていつの日か ふりかえって 幸せに目をみはろう」の高揚感がせつないバラードの傑作。M3はオルゴールバージョン。 (★★★) | 
| 松本英子「君の音」@BMGファンハウス  1979年6月16日生まれ。秋田県秋田市出身。O型。 R&B、ヒップホップという肉厚のステーキ系音楽聴が氾濫する中で、この手の正統なポップスを聴くとホッとする。食後のフルーツといったところ。「今年の冬」は槙原敬之のカバーであり、槙原とのデュエット曲。暖炉のそばでロッキングチェアに座って軽いミステリーを読む心地よさ。M04はもちろん喜納昌吉のカバー。透明感あるボーカルの向こうにある永遠の平和が目に浮かぶよう。シュガー・ベイブのM07も町を吹き抜ける風のようにさわやか。アップテンポなM09もいい。(★★★) 01 今年の冬 (槇原敬之/カバー) 02 思いの花束 03 ワインの匂い (オフコース/カバー) 04 花 (喜納昌吉/カバー) 05 日常 06 Forever Friends (竹内まりや/カバー) 07 いつも通り (シュガー・ベイブ/カバー) 08 SQUALL (セルフカバー) 09 夢見るシャンソン人形 (フランスギャル/カバー) | 
| クイヌパナ「チェンジ・ザ・ワールド」@boogaloo  石垣島生まれの女性シンガー・クイヌパナの1stアルバム。クイヌパナとは石垣島に実在する丘の名称。 そこは願えば必ず夢が叶うと言われる神聖な場所。そこに咲く花も同様にクイヌパナ=恋の花と呼ばれる。レゲエ、ファンクをベースにした野性味あふれる歌が小柄な体からパワフルに吐き出される。(★★☆) ALBUM「CHANGE THE WORLD」¥1,980 (2003.2.26 1. (pana) Change The World 2.赤い嵐 3.WHITE 4.ebony star 5.白い絆 6.FUNKACHA! 7.赤い嵐 (sonicballoon 3Dee remix) 8.WHITE (WHITE LADY ON WAX DUB) | 
| DELiGHTED MINT「THE BEST in THE BEST DM大作戦!」@フォーライフレコード  最新シングル曲、未発表曲、メンバーが他アーティストヘ参加したフィーチャリング曲などを収録。DIGGABLEレーベルでHANA、VALが参加したヒット曲も収録。中でもM5はGIORGIOCANCEMIプロデュース曲、M6はSOUL LOVERSの作品にVALがfeaturing、M7はGood News Productionのアルバム「OJesus1」に入っている曲にGIORGIOCANCEMIがRAPで参加。「卒業写真」はもちろんユーミンのカバー。M8のshioriバージョンの方がリズムにのっていて聴かせる。ディガブル・チームの精鋭たちの名曲ぞろい。(★★★) 1. HEAT 2. 卒業写真(Vo.HANA Version) 3. HEAT(AFTER NIGHT CARNIVAL) 4. Cookie & Cream featuring VAL from DELiGHTED MINT(c 5. F.T.M(COCONUTS BEATS VER.) 6. Face U Face 7. テキトーな奴ら〜Why can’t we be friends?(CAMP FIRE REMIX) 8. 卒業写真(Vo.Shiori Version) 9. 古歌 10. Good Times〜1989〜 11. Party☆2001 featuring Giorgio Cancemi 12. Oh Happy Day 13. JOYFUL 14. Groove Thang DELiGHTED MIX | 
|  Ai「BELIEVE IN LOVE」(ワーナーミュージックジャパン) 元リンドバーグの川添智久のプロデュース。曲もリンドバーグのカバー。ボーカルの愛は台湾でも人気のシンガー。1978年3月27日生まれ。O型、静岡県出身。 元気いっぱいのボーカルと500円の値段につられて衝動買い。(★☆) | 
| 天井桟敷 ハイティーン・シンフォニー「書を捨てよ、町へ出よう」(天井桟敷レコード) 台本=寺山修司/演出=萩原朔美/音楽=クニ・河内/出演=天井桟敷  1970年10月の阿佐ヶ谷公会堂での実況録音を元に、スタジオ録音などで再構成したレコードの復刻版。寺山は舞台の上に素人詩人やヤクザ、娼婦を上げて自作詩を朗読させるなど、「ハプニング」手法でステージと客席の境界を取り払い、ステージを相対化しようとした。同じ公演でも毎回異なるステージ。つまり、映画のドキュメント手法を指す言葉「シネマ・ヴァリテ」に倣った「ステージ・ヴァリテ」。「書を捨てよ、町へ出よう」とは、なにも「本を捨てて街頭行動を」ではなく、グーテンベルグの発明による印刷機の登場によって、「紙」の裏側に隠れ、「読者」との双方向性を失った書物を取り巻く状況を批判し、「作家」と「読者」の自由への復権を目指す扇動の宣言なのだ。同じように、虚構が現実を凌駕することを夢見続けたのが天井桟敷の舞台ともいえる。 映画版でも歌われていた「母捨記」はその後、赤い鳥文学賞受賞するなど児童文学作家として活躍する森忠明の詞。「シャルルペローのメルヘンのように〜」といった箇所など、聞き取れなかった詞を30年数年ぶりに歌詞カードで確認して感無量。 映画盤で主役を務めた佐々木英明の青森弁でのモノローグ「さいなら」は今聞いても胸にズシンとくる。これがデビューのシーザー「フーテン追分」の哀切極まるボーカルもいい。 昭和精吾の朗読「永山則夫への70行」の前に、事件を伝えるアナウンサーの声はもしかしたら林美雄ではないだろうかと思ったが、後日、昭和氏に確認すると「あれはNHKのアナウンサーなんですよ」との返事。それにしても、昭和精吾の朗読の迫力よ。当時からすでに完成していたのだ。まさに寺山修司の詞を朗読するために生まれてきた俳優。しかし、「”昭和は声が甘い”と寺山さんにダメ出しされてね」と昭和氏。 「吃りの告白」は今日の差別用語云々からすれば、永久にマス媒体で紹介されることのない作品だが、告白者の出自とアイディンティティーを問うたもう一つの「李康順」であり、この盤の中でも最重要。 「捨てろ」の合唱が「テロを、テロを」と聞こえるのはいまだ時代が終わらない証しか。 (★★★★) 1.プロロオグ〜レッゴー・オーネット! 2.母捨記 3.暗い駅〜私をさがさないで 4.さよなら 5.一番遠い所 6.インタビュー、街角 7.質問 8.太陽がいっぱいと正確に発音できますか? 9.神様がやってくる日 10.あたしのミック・ジャガー 11.フーテン追分 12.永山則夫への70行 13.吃りの告白 14.捨てろ 15.人力飛行機 16.時速100km 17.エピロオグ | 
| みみずくず「青春バイバイ」「夜の風」@りぼん メンバーは林レイナ(Vo)・曽谷コウヘイ(G)・真田ヒロキ(B)・前田テルユキ(Dr)。1996年5月結成。大阪を中心にライブ活動をしていたが2000年6月、活動の拠点を大阪から東京に移行。アコースティックサウンドにレイナの素朴な歌をのせたフォーク・ポップが好評とのこと。このマキシシングルは自主制作盤を2002年8月に限定再発売したもの。「青春バイバイ」は、昔、住んでいた町に行ってみたら懐かしい君の顔を見つけて…というよくある青春回顧詞であるが、日常語での詞は拙く、「詩」からはほど遠い。比較するのもナンだが、松任谷由実の「静かなまぼろし」など一連の青春回顧曲がいかに飛びぬけて優れていたかを再確認してしまった。花粉症気味のボーカルの声質もちょっと…。(☆) 1.青春バイバイ 2.夜の風 | 
| 歌姫楽団「ROOM148」(自主製作)  スウィング、ブギウギ、ビッグバンドジャズなどをベースにしたポップな昭和歌謡。楽曲はすべてボーカルの樋口舞によるもの。樋口舞は「BLESS」の一員として「わたしたちの望むものは」に参加している。キュートなボーカルはまさに昭和歌謡の世界にぴったり。(★★★☆) ボーカル:樋口 舞(血液型O型、1月27日 神奈川県生まれ) ドラムス:森 秀輝 トランペット:亀田 直宏 ギター:田口 慎二 ピアノ:須藤 信一郎 ベース:縫田 隆 1.銀座ミッドナイトアワー2.二人だけの秘密 3.夢の中ではサリーの様に 4.マリーさん家に行こうよ 5.クラムボンウォータードロップス 6.泣かないで 7.哀のメロディー 8.透明 | 
| BLESS「私たちの望むものは」(スワンレコード)2002/12リリース  音楽評論家・渋谷陽一がプロデュースした女性3人のボーカルユニット「BLESS」のカバーアルバム。60年代フォークの代表作「私たちの望むのものは」からドラゴン・アッシュまで日本ポップスの名曲ぞろい。R&Bスタイルできっちり歌い上げているのは好感が持てる。タイトル曲、M7もいいが、M1、M2がこなれた編曲。原曲の持つ毒やニオイはきれいさっぱり失われている部分はあるものの、これはこれで味わいはある。(★★☆) 1. 陽はまたのぼりくりかえす (Dragon Ash) 2.そして僕は途方に暮れる(大沢誉志幸) 3. 朝まで待てない(モップス) 4. 恋はご多忙申し上げます(原由子) 5. ラスト・ステップ(吉田美奈子) 6. 春のからっ風(泉谷しげる) 7. 傘がない(井上陽水) 8. 翳りゆく部屋(荒井由実) 9. はいからはくち(はっぴいえんど) 10. 私たちの望むものは(岡林信康) 11. そして僕は途方に暮れる(大沢誉志幸 URU-Respect Yo remix) | 
| イズミカワソラ「東京フラミンゴ」(2003.01.29発売)  個性派シンガー、イズミカワソラの新譜は昭和歌謡をポップに編曲、しかも、なんと仏語、英語訳で歌うという変則技。歌もキャラクターもキュートで好みではある。 しかし、残念なことに、日本語詞を仏語・英語に置き換えただけでは「歌」は成立しないという致命的な過ちを犯している。 なぜなら、もともと日本語詞を前提にした曲に単純に外国語を割り振りしただけでは「字余り状態」になってしまうのだ。日本語は音節が極端に少ない言語。英語では3000音節あるというけど、日本語は100くらいしかないらしい。一語の音節も極端に少ない。1語2音節とうのがほとんどじゃないだろうか。山(YAーMA)、川(KAーWA)、犬(IーNU)、猫(NEーKO)。しかも、開音節=母音で終わる単語がほとんど。だから、曲に乗せた歌詞をそのまま歌うと非常に奇妙なことになってしまう。 例えば「二人でお酒を」の歌詞「うらみっこなしで 別れましょうね さらりと水にすべて流して♪」(当然、これも開音節ばかり。u−ra−mi−kko−na−si−de−wa−ka−re−ma−sho−」ne)をそのままフランス語で歌ってしまうと、「キ・ト・ヌ・ゾ・ラヘン・ゾファ・ソフォキュエ・ソ・フイェ・ヘ・ウ・ビ・オ・ヌ・ラビオンケ・……」とフランス語というよりもヘタな中国語で日本の歌を歌っているように聞こえてしまうのだ。7曲中、5と7を除いて明らかな選曲・編曲ミスとしか言いようがない。5と7の曲は英語で歌っても多音節に聞こえる曲だから違和感ないが。好きな個性だけに残念。(★☆) 1. 銀座カンカン娘 2. あなたならどうする 3. 二人でお酒を 4. 他人の関係 5. さらば恋人 6. 夜霧よ今夜も有難う 7. サルビアの花 | 
| Marie M.「God Bless’ the Child」(ki/oon Records) 2002年11月20日発売  マリエ・エムーー1986.2.10生まれ。群馬県前橋市出身の女子高生ジャズシンガーの初アルバム。ジャケットといい、名前といい、てっきり洋楽だと思ったのだが、現役女子高生と知ってびっくり。デビューしてすぐにNHK「わたしはあきらめない」テーマ曲「Believe」を歌うというラッキーガール。「女子高生にジャズなんて」と思いきや歌唱は意外にしっかりしている。アレンジも現代風にハウスぽかったり、工夫が見られる。ヘビーローテーション向きかといえば疑問符がつくけど、長い目で見守りたい逸材ではある。(★★☆) 1.Summertime 2.Misty 3.Lulluby of Birdland 4.Unforgettable 5.Lover Come Back to Me 6.You and the Night and the Music 7.Softly as in a Morning Sunrise 8.My funny Valentine 9.Bei Mir Bist Du Schoen 10.You’d be so Nice to come Home to 11.When You Wish Upon a Star 12.God Bless’the Child 「ある青春 二十歳の原点」(Pヴァインレコード) 2002年12月21日発売  1969年1月15日、成人の日(当時)の日記に「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」と記した高野悦子。彼女はその半年後の6月24日未明、貨物列車に身を投じる。立命館大学文学部史学科3回生。全共闘運動と恋愛ーー理想と現実のはざまに揺れ動き、自ら命を絶った1人の女子大生の遺稿集「二十歳の原点」の同名映画サウンドトラック。プログレッシブロックの草分け「四人囃子」のデビューアルバムでもある。ナレーションは映画で高野悦子を演じた角ゆり子。 1.学園闘争 2. 夜 part1 (詞:コンフィデンス) 3. 青春 (詞:岡田富美子) 4. ? (詞:高野悦子) 5.あなたはわたし (詞:末松康生) 6. 煙草(夜 part2) (詞:コンフィデンス) 7. 涙の年齢 (詞:末松康生) 8. 今朝は20才 (詞:末松康生) 9. 四人囃子から高野悦子さんへ (詞:末松康生) 10. 映画用BGM 11. 映画用BGM 「薔薇門」(税抜2800円 天井桟敷レコード)  寺山修司が企画・構成したゲイ・レボルーションアルバム。ジャケット撮影は篠山紀信。音楽・歌唱はJ・A・シーザー、クニ河内とハプニングスフォー、山谷初男ら。一番の聴きものはヒトラーの演説、ナチスの軍楽ををBGMに、東郷健がゲイ解放を叫ぶ演説。1971年、参議院選挙に初出馬したときの政見放送だ。声涙ともにくだるオカマの健さんの名演説がテレビから消えて久しいが、NHKを震撼させ続けた健さんの反天皇制演説が聞けるのはうれしい。また、オカマの半生を語る明日香の語り芸も聞かせる。早過ぎた「おすぎとピーコ」、ハーデルとミミの猥談も笑える。J・A・シーザーの絶叫「君は答えよ」、映画「書を捨てよ町へ出よう」でも使われた高倉健へのオマージュ「健さん愛してる」、シーザーの「1970年8月」にのせて森崎偏陸が叫ぶ「性解放宣言」など聴き所いっぱい。こんな危険で挑発的なアルバムは、もう誰も作れないだろう。(★★★☆) 1.おかまの政治演説(演説:東郷健) 2.薔薇の刺青(歌:ジーナ) 3.転落詩集(歌:明日香) 4.告白録(語り:ハーデルとミミ) 5.天国と地獄(歌:ラストチャンス・オールスターズ) 6.青少年のための男色入門(歌:ウェルテル) 7.白波五人男(語り:たぬこ/ヤッチャン/シゲ/みやこ/フラメンコ男) 8.男娼巡礼歌(歌:潤子) 9.毛皮のマリー(歌:山谷初男) 10.聖なるジャック(歌:フラメンコ梅路/潤子/ますみ) 11.どろぼうたちのキリスト(語り:シゲ) 12.きびくぶのほこぼもぼんば(歌:ミミとハーデル) 13.健さん愛してる(歌:明日香) 14.性解放宣言(演説:森崎偏陸) 15.君は答えよ(歌:J・A・シーザー/東郷健) (原盤は1972年10月27日発売) |