裏「1980」



老舗音楽ファンにとっては「有頂天」のケラ。
現代演劇ファンにとっては「ナイロン100℃」のケラリーノ・サンドロビッチ。
彼の初監督作品である。
これまでの交友関係を凝縮したようなキャスティングは宝探しを楽しめる。
音楽界から、演劇界からご祝儀のようにカメオ出演してくれてる。
おまけとして「爆竜戦隊アバレンジャー」からアバレブラックのアスカ(阿部薫)も出ている。
しかし、残念ながらストーリーと絵作りは映画のそれではなく、演劇に近い。
「ああ、舞台で観たら面白かっただろうなぁ」と思う部分が多いのだ。
1980年へのノスタルジーは細かなアイテムに多く表れている。
このため当時を知るか知らないかでも評価が分かれるだろう。
今回は映画的視点から「もう少し頑張りましょう」を差し上げる。