裏「あたしンち」



そもそも「あたしンち」の何が面白いのか?
誰でもがどこかに共感して「あるある!」といえる点だ。
それを「転校生」のパクリのように心の入れ替わりモノにされたら、もう「あたしンち」ではなくなる。
入れ替わりによって相手を思いやる気持ちと家族の大切さを描きたかったのは分かるが、決して成功とはいえない。
しかも、このネタだけで90分もたせてしまったから、ゆずの出番が少ない。
必然的に、石田の出番も少ないのが残念でならない。

オープニングで母はバスに乗って買い物に行く。
このバスに後ろから乗っているから、ちょっと田舎町に住んでいるのではないかと思う。
電車の雰囲気からして、西武線沿線かもしれない。

みかんが春山ゆかりを「春山」と呼び捨てにしていた。
原作にはそんなシーンはなかったと思うし、ちょっとみかんのキャラじゃないような・・・。
キャラじゃないといえば、ゆずが家でパソコンをやるのもできれば避けて欲しかった。
かつて父が挫折しているから本体は家にあるのだろうが、立花家にパソコンは似合わない。

立花家は基本的にお金持ちではないはずだ。
ところが、修学旅行にも同窓会にも二人が参加している。
ということは、旅費が倍かかったはずだ。
家計としてはかなりの痛手だったろう。

とどめは母の名前。
実は父と母には名前がない。
ところが母の同窓会でタイムカプセルを開けるシーンで、一人ずつ名前を呼ばれていた。
どうする気かと思ったら、あだ名の「バンバン」で処理した。
これもたぶんアニメオリジナルだろう。
母の旧姓は・・・馬場さんか?