2002
DAS EXPERIMENT
1971年にドイツのスタンフォード大学で実際に行われ、以後禁止された心理実験を描いたサスペンス。
大学の研究者たちが、広告で実験参加者を募り、「看守」と「囚人」という役割を与えた時の心理的変化を見ようとした。
徐々に被験者の心理状態に変化が現れ、看守は本当の看守のように、囚人は本当の囚人のようになって来る。
簡単な実験だったはずが、やがて悲惨な事件へと発展する。
本当に怖いものは「人間」である。
心の中にこそ真の恐怖がある。
実話に基づいている故に観ている時よりも観終わった後のほうが怖い。
狂気はすぐ隣にあり、人は環境によって作られるのだと実感させられる。
2002年9月16日 シネセゾン渋谷