裏「イノセンス」


タイトルを「攻殻機動隊2」から変更しているが、「1」のキャラ「素子」が重要になってくる上に知らないと後半の展開について行けない。
これでは逆に混乱を招いてしまう。
その気があるなら、ぜひ「1」を先に観ることをオススメする。

現実と仮想現実の垣根が曖昧なのは演出なので仕方ない。
だが、これは観ている者には「慣れ」と「思考」を要求する。
逆に何も考えずに映像美の奔流に身を委ねてしまうのも手だ。

とりあえず、これがジャパニメーションの最先端にして最高峰。
難解さを前面に出すことによって高尚なものに錯覚させている感も否めないが・・・。
哲学的なセリフというのは文字で見ても難解なのだから、耳で聞いて分かるわけがない。
「機械とヒトって、そんなに差がないよね」ということを手を代え品を代え繰り返し言っていると思えばいい。

しかし、これって、監督自身が好きな「犬」を描きたかっただけなのかも。