裏「SSU」
三角関係を描いた部分は誰でも楽しめるラブストーリーになっていてよかった。
しかし、上層部が「救助隊の実力を世界に示さねば」とか「軍事的な機密保持は人命より優先」とか言い出すと違和感が生じる。
三人にとって政治的な背景は何の意味も持たないからだ。
事実、そんなどす黒い思惑は本編中で掘り下げられることもほとんどなく投げっ放しになる。
後輩隊員との確執にしても中途半端だし、色々詰め込みすぎた印象だ。
まるで下処理をしないで煮出した豚骨スープのように臭みが先にたつ。
本筋がいいだけに、もうすこし初期設定段階で描写することを取捨選択すべきだった。
