ディズニー・シー グランドオープン チケット 購入一部始終
平成13年8月3日〜4日
8月3日、釣四郎はその日理由も言わず有休を取った(理由を言うと皆に白い目で見られそうだし、ましてや月初めは売上処理の最終段階で忙しいのだ)。
勿論本当の理由はディズニー・シー グランドオープン のチケットを徹夜で並んで購入する為だ。
15時半ごろ東京ディズニーランド(以後TDL)に到着。入り口付近をグルリと廻って見るけれど、徹夜組らしき集団は見当らない。とりあえずインパークしてインフォメーションで尋ねて見ると、明日午前7時から、入り口に向かって遥か右手に有るウェスト何とかと言う所で発売になるらしい事が解った。そして現在、舞浜駅1階のバスターミナル付近に小さな列が出来つつある事も解った。そいつが知りたかったんだよお姉ちゃん。で、釣四郎もバスターミナルへ行って見たけれども列は確認出来なかった。どうやら係員と警備員に散らされてしまったようだ。原則として徹夜で並ぶ事は認めて居ないのだ。また、そう言う立看板も出ていた。
どうやらTDL側としては列を造って欲しく無いらしい。しかしながら例年何かのチケット発売日には徹夜で並ばなければならない程の事態になっている事も事実である。
早い時間には事態は動きそうに無いと思った釣四郎は一旦帰宅して出直す事にした。インパークして時間を潰す事も考えたけれども、一人でTDLに行ってもつまらないし、第一疲れちゃうもんね。何せ今夜はどうなる事やら全然解らないのだから。
20時過ぎ再び舞浜にやって来た釣四郎。
改札を出てTDL方向に曲がって少し行った所に、1階へ降りる階段が有るけれども、そこに30人くらいの一団が係員となにやら話をしている。
おそらくこの人達が徹夜組だろう。釣四郎はまずTDL入り口ゲート付近を偵察。よくよく観察したけれども極々普段の状態で何ら変わったところは見つけられない。
ゲート付近でペットボトルのお茶を購入して再び駅へ戻り、先ほどの集団に張り付いているキャストに聞いてみる。
釣四郎「こんばんは、ここは何の集団でしょうか?」
キャスト「・・・いえ、何でも...。」
釣四郎「もしかして、明日のチケット発売を待っているのでは?」
キャスト「・・・いえ、あの、まあ、そうゆう方々なんですが、列を作る事が認められて居ないものですから・・・」
なんてはっきりしないんだろう。
釣四郎「すると、チケットを買うために並びたいけれども並べずいる、どうなるのか今は解らない集団なのですね」
キャスト「え・・・、ええ、まあ...」
何がなんでも、「明日のチケット販売をお待ちのお客様達です。」とは言えないらしい。
しばらく様子を見ようかと思ったが、既に列が出来てしまっている状況では、ここに並んでしまうのが得策だろうと釣四郎も列に加わった。
釣四郎の前に並んでいたお兄さんは、何と名古屋から来ていた。仕事を終えて新幹線ですっ飛んで来たそうな。しかもである、驚くべき事にこの人は年間パスポート所有者。毎月家族で来ているそうだ。こいつはおそれ入谷の鬼子母神。いやお見それ致しましたあ。
20時30分ころ、何となく列が整理されて、暫く経ってボンボヤージュ手前の通路がちょっと広くなっている所に誘導され、列も5列となった。
人数の確認が行われ、後から列の中程に加わる事は出来なくなってしまった。釣四郎は50番目くらいのようだ。列は徐々にではあるけれども増えている。後で数えたのだけれども、今夜此処に並んだ人は150人くらいのようだった。
そのうち柵なんぞ登場して我々の横に立てられたものだから、TDL帰りの人達の注目を否が応でも浴びてしまう事となった。中には写真まで撮るヤツが現れる始末だ。
本日最後のリゾートラインが静かに走って行く。今夜はもうお仕舞と思いきや、暫く経つとまたやって来た。よおく見ると中の人達はミッキー型の窓を一生懸命拭いている。何故走らせながらお掃除しているのかしら。
今度は下の道をリゾートウェイが何台も連なって走ってゆく。貴重なモノを見たようで得した気分になっちゃった。
23時を過ぎても帰りのゲストはまだ居る。閉園は22時だけれども、今まで何をしていた人達なのだろうか。
我々はレジャーシートを敷いて座ったり、中には椅子を持ち込んでいたりと、そんな感じで待っていたのだけれども、そのうち移動準備のお知らせが発せられた。そしてオーダー票が配られた。チケットは1人5枚まで購入可能だけれども、後程この紙に購入枚数を書いて提出するそうな。予め枚数を把握しておきたいらしい。
さすがに帰りのゲストも居無くなって、ようやく静かになった午前0時過ぎ、我々に移動の合図が送られた。列を2列に組み替えて、静々と音楽の消えた静かなパークに向かう我々は、何だか怪しく異様な雰囲気だ。
陸橋を渡り終えると右に折れ、すぐ横に有る送迎車用の駐車場に案内された。どうやら此処で夜明かしのようだ。我々は2列のままそれぞれにレジャーシートを敷き、ゴロンと横になる者、お喋りに興じる者など思い思いに時間を潰す。
1時からオーダー取りが始まった。先に貰ったオーダー票に購入するチケットの種類と枚数を記入してキャストに渡し、代りに引き換え券を貰うのだ。引き換え券は本日7時〜21時の間であればいつでも使用出来るとの事だ。つまり、これを貰ってしまえば今夜はこの場所に並ぶ必要は無いのだけれど、夜中の1時過ぎにほっぽり出されても行き場は無く、大抵の人達は此処で泊りとならざるおえなかった。
釣四郎が引き換え券を貰ったのは1時20分ころ。この後仕方が無いので寝る事にしたけれど、元々夜型人間、ビールも無く、ましてや例によって昨夜はシーバス釣りに出かけて寝たのは朝、昼過ぎまで寝ていたものだから寝られるはずも無い。
幸い駐車場の明かりが有るので、持って来た本など読みながら時々辺りをプラプラしてみるけれど暇でしょうがない。ひっそりと静まり返ったパークの入口。こんなチャンスは滅多に無いのでじっくりねっちり偵察してみたいけれども、リゾートラインの高架のちょいと向うあたりにキャストが並び、ふとどきなゲストの侵入を阻んでいる。
駐車場でゴロ寝の集団を見ていると、大地震が来たら皆こうなるのだろうなあと、なにやら避難民になったような気分になって来た。
何となく空が白々として来た。夜明けが近い。4時30分、移動準備が告げられ、我々はチケットブースの方へ移動するようだ。皆が起き出しレジャーシートを片付け終わった4時45分移動開始。
例によって静々と整然と歩いてゆく。
リゾートラインの駅前辺りを歩いていてビックリした。何と、すでにゲストがゲート前に並んでいる。信じられない。まだ5時前だと言うのに。何と言う根性なのだろうか!。
我々は舞浜駅とは逆方向にずうーっと歩いた。こんな方まで来たのは初めてだ。長距離バスの駐車場前。こんな所にチケットブースが有るとは知らなかった。どうやら団体専用のようだ。
このブース前には別の所で並んでいた組が既に2列で陣取っていた。我々はその横に2列で並び、計4列となりチケット販売の7時を待つ事となった。と言っても、レジャーシートを敷いてどっかと腰を落ち着けて待つ訳だから、パレード待ちをしているのと同じだ。
夜を徹して走って来た長距離バスは既に十数台停まっている。それでも尚、バスは次々とやって来て、中から疲れた乗客を吐き出す。乗客は、洗面道具を持ってお手洗いの方へゆらゆらと流れてゆく。並んでいる我々を不思議そうな目で見ながら。
おつかれさん、でも此処でへばっている訳には行かないね。これからもっと疲れるのだから。
釣四郎はちょいと建物を観察して見た。なるほど、此処はバスの運ちゃんの休憩ラウンジとなっているのね。そしてその横にお手洗い。ちょっと離れて団体専用の、今我々が並んでいるブースが有るわけだ。
辺りはすっかり明るくなり、ゲートの方にはかなりの人だかりが見える。またこの予約販売の列に加わる為に多くの人が向かって来ている。既に列の後方は遥か彼方でどうなっているのか良く見えない。
ようやく5分前となった。レジャーシートを片付け、列は4列に整然と整えられた。午前7時きっかりにブースが開き、ついに発売開始となた。ところが、全然進まない。どうなっているのでしょうか。
釣四郎が、ようやくチケットを手にしたのは7時35分だった。夜のうちに帰った人がいるから、釣四郎は30人目くらい。それを2列にしたから前から15人目くらいのはずだ。この調子で行くと、遥か後ろの人は何時になることやら。もうすぐ、真夏の強烈な太陽が木陰から顔を覗かせると言うのに。
一晩を共にした人たちに別れを告げて釣四郎はリゾートラインに向かった。朝のリゾートラインは空き空きで、朝の気持ちの良い風の中を走って行った。
追記
ようやく手にしたグランドオープンのチケット。
初めて徹夜で並んだけれど、昼間から並ばなければならないのかと覚悟していたから、ちょっと拍子抜け。会社を休む事もなかったね。
もっと、とんでもなく混んで大変な事になるのかなと思っていたけれど、わりとアッサリと手に入れる事が出来たと思う。
オープン当日の様子もUPするつもりだ。話しでは大人の雰囲気タップリらしい。いまから大いに楽しみだ。