就職活動の第一歩
 

since:2012/01/15
lastupdate:2012/01/15

 
 民間企業の就職活動は概ね3年時の秋〜冬にかけてスタートしますが、医療・福祉を希望する場合には4年時にスタートするのが一般的でしょう。実習が控え ている方もいれば、国家試験の勉強を始めたりと意外と忙しいんですよね。ただ、専門性の高い分野で学んできているため、大体の方向性は絞り切れていると思 います。おおまかに分ければ以下の8通りでしょうか?

@高齢者分野の現場職員(介護職等) 
A高齢者分野の相談員
B障害分野の支援員または相談員
C児童養護施設
D医療機関の相談員
E上級地方公務員や社会福祉協議会などの福祉職
F医療・福祉分野以外の一般民間企業
Gその他

 少しおおざっぱに分けすぎたため、他のメジャー物が抜けているかもしれませんが、その辺りはそっとメールで指摘して下さい。
 さて、このように分けたのには理由があります。結論から言えば、就職活動が簡単に終わる分野もあれば長期化する可能性のある分野があるからです。今から 就職活動をしようとしている方々へこんなことを言うのはどうかと思いますが、医療・福祉の業界では低賃金・過酷な労働条件などはマスコミで報道されている 通りで間違いはありません(2012年1月現在)。私の友人の中には、過酷な現場に耐えかねて転職している人も少なくないですし、長期療養を余儀なくされ ている人も少なくありません。その反面、日々充実感に満ちて生き生きと仕事をしている人もいますので、数字で評価されることのない「やりがい」という観点 から見ればとても良い仕事かもしれません。
 前置きが長くなりましたが、@の高齢者分野の現場職員(介護職等)は、猫の手も借りたいほど人手不足の状態なので、競争原理が働かず、よほどのことをし なければ就職に困ることはないでしょう。しかしながらA〜Dについては、欠員が生じた場合や増員等の理由がなければ募集は出ませんし、募集が出ても若干名 と言う状況でしょうから、必然的にそれなりの採用試験対策が必要となります。また、Eの上級地方公務員等やFの一般民間企業については、福祉分野以外の大 学を卒業予定の学生と同じ土俵で戦わなければいけないので、ある程度の基礎学力も必要となります。センター試験の一般的な国立大学の受験試験で必要とされ る5教科6科目で7割ラインをクリア出来るようなレベルは欲しいところでしょうか?
 具体的な就職活動の対策は、今後の各々の項目でご紹介していきますが、せっかく4年間の学生生活で勉強してきたわけですから履歴書の資格の欄に記入する 「社会福祉士国家試験受験資格取得」「精神保健福祉士国家試験受験資格取得」が3月には「合格」となるように勉強をすることもお忘れなく!