PC−9821Xaのアップグレード
−CPU編−

2002年7月20日公開

PC−9821XaのCPU
 PC-9821XaのCPUは当時最速のx86系CPU、Pentium/90MHzです。採用が早いのは良かったのですが、この90MのPentium、その後バグがあることが発覚し、CPU交換の憂き目にあったのは皮肉でした。
 ロットによりCPUの交換を受け付けないものもあるようですが、筆者のXaは幸いにも色々なCPU、アクセラレータで動作させることができました。ちなみにマザーボードの番号はG8RMBです。

CPUアップグレードリスト
greenは動作した、 orangeは動作に問題のある、 redは動作しない パーツを示しています。
型番寸評
PODP 150MHz
(Intel)
メモリーカウントからハードディスク起動メニューまで動作しましたが、OSをロードする時点でPARITY ERRORを表示してハングアップしてしまいました。
K5 90MHz
(AMD)
ここで使ったのはK5-PR133です。Xaのソケットにそのまま挿すと、90MHzで動作します。性能はオリジナルより若干良いかな、と言った程度です。
WinChip C6 240MHz
(IDT)
差し替えるだけで、240MHz動作となります。全く問題なく動作しました。MMXにも対応してWindows95もかなり快適です。
WinChip2 240MHz
(IDT)
Winchip C6同様、差し替えるだけで問題なく動作します。改良されただけあって、同クロックながらC6よりも快適です。
PK-K6H400/98
(I-O DATA)
AMD K6-2/400MHz搭載のアクセラレータ。Xaの場合、バスクロックの関係で周波数は360MHzになります。Xaは対応機種になっていませんが、問題なく動作しました。
PK-K6HX400/98
(I-O DATA)
AMD K6-III/400MHz搭載の超強力アクセラレータ。PK-K6H400/98同様、Xaでは360MHz動作となります。たまに起動に失敗するときがありますが、起動さえすれば問題なく動作します。
HD6-MD550P-MV4
(MELCO)
Socket7系の最高クロック550MHz動作のK6-2+搭載のアクセラレータ。Xaでは540MHzで動作します。Xaは対応機種になっていないせいか、下駄とCPUソケットの固定バーがぶつかってそのままでは装着できず、CPUソケットの一部を削る必要があります。装着さえできれば、全く問題なく動作します。Over500MHzは伊達ではなく、非常に快適です。

ベンチマーク
 HDBENCH Ver.2.61による、各パーツの性能評価です。グラフは、オリジナル(Pentium/90MHz)を100としたときの相対値で示されています。

 ほぼCPUの評価通りの結果です。
 やはりクロック周波数の高いHD6-MD550P-MV4がもっとも良い結果を示し、演算速度で約7倍も改善されています。


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