PC−9821Xnのアップグレード
−グラフィック編−

2002年9月18日公開

PC−9821Xnのグラフィック
 PC-9821XnのVideoは、S3のVision864です。オンボードなので、32bitバスで接続されていると思われます。Videoメモリーは標準で2MBで、1024x768ピクセルの8bitカラー(256色)まで表示できます。
 Videoメモリーの増設は出来ないので、高解像度でフルカラー表示させるためには、グラフィックカードを増設する必要があります。しかしApのような32bitローカルバスは装備されておらず、16bit幅で転送速度の遅いCバス経由での増設となるため、性能的には全く不利です。
 グラフィックに関しては、増設に全く向かない、オリジナルのままで使うべき機種であるといえます。

Videoカードアップグレードリスト
greenは動作した、 orangeは動作に問題のある、 redは動作しない パーツを示しています。
型番寸評
GA-1280A
(I-O DATA)
I-O DATAオリジナルのアクセラレータチップZF-16を搭載した、Windows最初期のボードです。Videoメモリーは2MB。Xnから見ると時代遅れの感があります。
GA-DRV4/98
(I-O DATA)
ドラゴンチップと呼ばれた、Tridet社のTGUI-9680を搭載したCバス用グラフィックボードです。
Videoメモリーは4MBで、Xnに装着すれば高解像度フルカラー表示が可能となります。

ベンチマーク
 HDBENCH Ver.2.61による、各パーツの性能評価です。グラフは、オリジナル(S3 Vision864)より何倍速いかを示してます。

 GA-1280Aはさすがに時代遅れの感があり、性能的にはオリジナルの半分以下です。
 GA-DRV4/98は、スクロールに関してだけ言えばほぼ互角で、アクセラレータ内のデータ転送速度がほぼ同じであることを示しています。しかしその他の項目については、やはりと言うべきか、Cバスの転送速度が足を引っ張っており、全体的には結局オリジナルに及びませんでした。


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