Duron1G 対 Arhlon900M

2002年7月6日改訂
2001年12月30日公開

Duron衝動買いのクリスマス
Arhlon&Duron  夢?のギガプロセッサ、Duron1GHz(写真右)を衝動買いしてしまいました。値段が7千円を切っていたことに加え、クリスマスでにやかな街の雰囲気も相まって、気がつけばパソコンショップのビニール袋を手に店を後にしていました。

 ただよく考えれば、今まで使ってきたArhlon900MHz(写真左)と比べてクロックが1割しか速くないことや、L2キャッシュも少ないことなど、下手をすればグレードアップどころかダウンになってしまいそう。
 そこで、各種ベンチマークで徹底比較してみることにしました。
 ArhlonとDuronの違いはFSB周波数とL2キャッシュサイズですが、私のArhlonはFSB=100MHzとDuronと同じ。と言うわけで違いはL2キャッシュサイズのみ。この差をクロック周波数でカバーできるかどうか、興味あるところです。

メモリーベンチマーク
Coretest99  L2キャッシュはArhlonが256KBなのに比べ、Duronは64KBと1/4の大きさしかありません。まずこの辺の違いをメモリー系ベンチマークで検証しています。まずはCoretest99。
 結果は予想通り。64Kまではクロックの高いDuronの方が、256KではL2キャッシュサイズの大きいArhlonの方が速いことが良く表されています。
 不思議なのは、CPUクロックやキャッシュサイズの影響がないと思われる1Mから8Mの領域で、Duronが1割程度速いことです。メモリークロックもレイテンシも同じなので、差は出ないと思っていたのですが・・・。

MemorySpeed  別のベンチマークと言うことで、MemorySpeed1.1。
 結果はCoretest99と全く同じでした。
 やはりメインメモリー領域でDuronが1割ほど速いようです。何故なんでしょう?

HDBench
ctest99  次は定番HDBench。Versionは3.30です。グラフはArhlonを100としたときの相対値です。
 演算とHDDはDuronが、MemoryはArhlonが速く、2Dグラフィックは互角という結果です。Memoryに関しては、L2キャッシュサイズ大きいArhlonが有利に働いたようです。
 DirectDrawはなぜかDuronが2倍速い値が出ました。

Superπ
ctest99  今度は数値演算系と言うことで、お馴染みSuperπ。104万桁と419万桁で比較してみました。
 どちらもDuron1Gの圧勝です。
 メモリー使用量の多い419万桁でさらに差が広がっており、メモリーベンチマークでDuronのメインメモリーが速かった結果を裏付けています。

3D系ベンチマーク
ctest99  最後に3D系のベンチマークを一通り。これもArhlonを100としたときの相対値です。
 昔のFinalRealityや3DMark99はDruonの方が、3DMark2001やSLBenchと言った最近のベンチマークではArhlonの方が良い結果となりました。

まとめ
 おおむねDuron1GHzの方が成績がよいようですが、最近の3Dベンチマークに関してはArhlon900MHzに分があります。
 体感上、違いはほとんど分かりませんでした。メインマシンがギガプロセッサになったと言うとこで満足することにします。


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