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Title:「火災損害の区分」-11 |
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火災損害の区分 - 焼き・消火・爆発の損害 | ||||||||||||||||
火災損害の区分 火災損害の区分は、どのような区分に分かれているのでしょうか。 平成7年の火災報告取扱要領の改正により「火災」の中に「爆発」を取り込むこととしました。このため、「爆発現象」による損害と言う項目 を設けることとなり、この時点で「爆発損害」を創設しました。 次いで、それ以前からあった「焼き損害」「消火損害」と言う区分については、その当時の刑法改正により「焼燬(き)」が「焼損」と書き換えられたこと から、変更を考えたのですが、やはり燃えている現場状況から言えば「焼き損害」をそのまま残すこととなりました。 全国と東京消防で使用している火災損害の区分 火災損害の区分は、次のようになっている。 [全国] [東京消防] 火災損害 ア 焼き損害 火災損害 ア 焼き損害 イ 消火損害 イ その他の損害 (火災報告上は消火損害) ウ 爆発損害 ウ 爆発損害 エ 人的損害 エ 人的損害 [全国] 火災報告取扱要領の解説 焼き損害 (火災の火炎、高温等によって焼けた、こわれた、すすけた、変質したもの等の損害) 消火損害 (火災の消火行動に付随して発生する水損、破損、汚損等のものの損害) 爆発損害 (爆発現象の破壊作用によって発生した損害のうち、焼き損害、消火損害以外の損害)) 東京消防を含め各用語の意味 「焼き損害」は、火炎によって焼失、火炎による焼けた、火災の熱による炭化、溶融、破損、変質した物の損害。 「爆発損害」は、爆発現象により受けた破損等の物の損害。 「その他の損害」は、「消火損害」と「火災による影響により生じたその他の損害」の合計。 「消火損害」は、消火のために受けた水損、破損、汚損等による物の損害。 「その他」は、火災時の搬出等による物の損害、煙の臭いによる商品等の物の損害、火災停電による冷蔵施設等の 溶解商品の損害等としている。 「その他の損害」の意味 東京消防で、「その他の損害」を「消火損害」と「その他」の合計に意味づけているのは、一般的に「焼き損害」が火炎等による損害として「燃えたり、 すすけたり」したことに対してり災申告される対象となりますが、「煙等の臭いだけの損害」などは「焼き損害」とも「消火損害」ともその範囲に入りづらい ものとなります。その意味で、このような稀な損害も含めて捉えることから「その他の損害」としています。 とは言え、「煙による臭い」ですので「焼き損害」としても支障ないと言えます。 「その他」を「消火損害」と合算させたのは「焼き」以外の損害を全てひっくるめて、「その他の損害」としてり災申告してもらうこととなます。 「臭いだけの損害」は、商店などの損害として提出されるもので、見た目には「煤け」も認められない損害で、これらをり災として救済することから扱う こととしています。(東京以外は、「焼き」か「消火」のどちらに申告するかは聞いて記載する)。 現場の事例-1 から見た「火災損害」の扱い (焼き損害とその他の損害)
現場の事例-2 から見た火災損害の扱い(すすけを中心に)
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